2021年度で4回目を迎える【日本ワイナリーアワード】がつい先日発表されました。
今回はその結果を紹介したいと思います。
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日本ワイナリーアワード
【日本ワイナリーアワード】とは【高品質な日本ワインを造るワイナリー】を消費者に伝えるために開催されたコンクールになります。【ワイナリー】を評価するのが【日本ワイナリーアワード】であり、【ワイン】を評価する日本ワインコンクールやジャパンワインチャレンジとは、評価する対象が異なっています。
審査は、以下の内容に基づいて実施されています。
- 審査対象ワイナリー
原則として、設立または葡萄の植え付けより5年以上経過した国内ワイナリー(一部委託醸造も含む)。 - 審査方法
地方区および全国区審査員が、対象となるワイナリーから評価に値するワイナリーを厳選し、全国区審査員全員で協議し決定します。 - 審査員
原則として10年以上にわたり、下記の条件いずれかに該当する者としています。- 【1】日本ワインを広く取り扱う酒販店の代表または仕入れ担当者
【2】日本ワインを広く取り扱う飲食店の代表または仕入れ担当者
【3】日本ワインに関する著作・記事のある者 - 審査結果
最高位を「5つ星」そして「4つ星」、「3つ星」、「コニサーズワイナリー」の4段階で評価されています。 - ★★★★★[5つ星]
多くの銘柄・ヴィンテージにおいて傑出した品質のワインを造るワイナリーです。 - ★★★★[4つ星]
全般的に良質で安定感があり、銘柄やヴィンテージによっては傑出したワインを造るワイナリーです。 - ★★★[3つ星]
安定感があり、ほとんどのワインが良質で安心して購入できるワインを造るワイナリーです。 - コニサーズワイナリー
評価に値する個性あるワインを生み出すワイナリーです。 - 特別審査員賞
村田吉弘さんから与えられる賞になります。
・審査員は2年ごとに見直しています。
・各地区4名以上、主要地区は6名以上で審査しています。
日本ワイナリーアワード2021
受賞ワイナリー発表
では、気になる日本ワイナリーアワード受賞ワイナリーを一挙に公開していきたいと思います。
★★★★★[5つ星]
勝沼醸造
勝沼醸造は1937年創業以来、勝沼のワイン産業振興に尽力してきたファミリーワイナリーです。
1990年頃から高品質なワイン造りに注力し始め、2003年にはフランスのワインコンクール「ヴィナリーインターナショナル」で銀賞を受賞するなど、評価を高めてきた実力派ワイナリーです。現在では日本古来のワイン用葡萄品種である「甲州」に特化し、勝沼のテロワールを追及する造り手として日本国内のみならず世界的にも高い注目を集めています。
勝沼醸造のワイン造り
では、世界が認めるワインは一体どのようにして造られているのでしょうか。
今も変わらずあり続ける、勝沼醸造のワイン造りのテーマ、それは「たとえ一樽でも最高のものを」。
良いワインのために、さまざまな手法を取り入れ、良い葡萄を栽培し、醸造にもこだわっています。
湿気の多い日本では、葡萄は棚づくりが一般的です。しかし勝沼醸造では、ヨーロッパなどで主流の垣根仕立てを採用しています。
さらに、1本の樹に実る葡萄を制限している。また、葡萄の肩や先端を落として房を小さく仕上げている。
たしかに葡萄の収量は減りますが、1粒1粒の糖度を高めることができるのです。
日本の土地は栄養が豊富に含まれています。しかし、実はワインの原料となる葡萄は、砂利や石が多く痩せた土地が適しているのです。
そこで、勝沼醸造では葡萄のポテンシャルを高めるために、石灰などを投入して、葡萄に適した土地へと改良を行っています。
雨の時期は葡萄の房ごとに傘をかけるなど、手入れを頻繁にすることで、葡萄を病気にさせないように栽培しています。
氷結濃縮法を採用すると、実は製造コストがかなり高くなるのです。
しかし、価格以上の価値を追求し、他社に先駆けて氷結濃縮法を導入しています。
白ワイン用の葡萄品種は、圧力をかけずに搾汁すると皮や種の渋味・苦味が入らないため、上質な果汁が取り出せると考えられています。
しかし勝沼醸造では、皮と実の間にある甲州種のうま味を取り出すため、しっかりと圧力をかけて搾汁しています。
ゆっくりと丁寧に時間をかけて搾ることで、甲州種ならではの苦みを生かした個性が際立つワインに仕上がっています。


機山洋酒
前述でも述べたように、シャルドネの実力が日本ワインの中でもトップクラスのワイナリーである機山洋酒は、自社農園の葡萄を中心にワインを造っている地域活性ワイナリーでもあります。またさらに、家族だけでワインを造り上げているファミリー経営のワイナリーでもあります。そんな【機山洋酒】は、山梨県を代表する甲府盆地の塩山市内にワイナリーショップがあります。
写真からでもわかりますね、機山洋酒がただならぬ雰囲気を醸し出しているワイナリーであることが。
まるで、日本から瞬間移動してワインの本場である【ヨーロッパ】にいるかのように感じさせてくれます。しかし、その感覚を抱いている人は間違っていません。赤褐色の扉を開けると…そこは一見ワイナリーとは思えない空間が待っています。フランス、イギリス、スペイン、ドイツのアンティーク店のような、心温まる優しい空間が私たちを出迎えてくれます。
そして、機山洋酒が扱っている葡萄品種は日本を代表する葡萄品種【甲州】をはじめ【シャルドネ】【メルロ】【ブラッククイーン】【カベルネ・ソーヴィニヨン】といった欧州系品種まで栽培しています。そして、これらの葡萄を調和のとれた上質なワインに仕上げています。そこには現状に満足をしない、弛まぬ努力があります。人数が少ないことに言い訳にせず、アンテナを海外にまで張り、常にワイン醸造のグレードアップを志に構え取り組んでいるのです。
圧倒的な葡萄栽培力、ワイン醸造技術力に加え強き意志を兼ね備えた機山洋酒の見惚れてしまうことが他にもあります。それは自分たちに課しているハードルの高さです。編集長が最も美味しいシャルドネワインと位置付けている【キザンセレクションシャルドネ】含め、ほとんどのワインが税込2,000円を超えていないのです。正直、信じられないです。もちろん、私たち消費者は【安い】に越したことはありません。しかしながら、この値段で大丈夫なのか、と少し心配してしまうレベルです。つまり、機山洋酒が造るワインは現行価格にプラス1,000円高くても買うレベルということです。こんなにもハイクオリティワインにも関わらず、なぜこんなにも良心的な価格なのでしょうか。その理由は、ワイナリーの理念に隠されていました。機山洋酒のワイン造り、それは【自分たちが飲むために買いたいワイン】を造ること、つまり、世界のシャルドネワインと比較した上で【この品質でこの値段であるのならば、自分は買う!】といった基準を軸に値段設定をしているのです。とてつもなく高い水準に設定していることがわかります。だからこそ、品質が保証されているのです。そして、私たちも安心して購入すること、ワインを飲むことができるのです。
これほどまでに【プロフェッショナル】なワイナリーのワインが美味しくないはずがありません。

サントリー登美の丘ワイナリー
1909年の開園から一世紀以上も経っている【サントリー登美の丘ワイナリー】。
今では、多くの人に愛されている名前ですが、【サントリー】と【登美の丘】はあまり名前に連動性がないように思えます。
ワイナリーの名前となっている【登美の丘】はどこから由来しているのでしょうか。
それは、ワイナリーが位置している場所が由来になっていました。
サントリー登美の丘ワイナリーに足を運んでいただくと、誰もが【納得】できる光景がありました。
登美の丘ワイナリーにある丘を【登】ると【美】しい景観が、私たちの眼前に広がっています。【登って美しい】これが【登美の丘】と呼ばれている理由なのです。
私たち訪問者の心に【安らぎ】を与えてくれる自然を持つ【サントリー登美の丘ワイナリー】は、広大な自家葡萄畑を所有し、【土造り】から真摯に【葡萄造り】と向き合い、瓶詰めされるまで一貫したワイン造りをしているワイナリーです。
サントリーの顔となるワイナリーシリーズ
では、【サントリー登美の丘ワイナリー】はどんなワインを展開しているのでしょうか。
現在、中心となっているのは3つのシリーズあります。
「登美の丘ワイナリー」シリーズ
山梨県のワイナリーで主に造られているワインシリーズです。頑なに土からつくりあげる「自園産葡萄100%」ワインです。
「塩尻ワイナリー」シリーズ
長野県のワイナリーで主に造られているワインシリーズです。日本の赤の可能性を拓く「長野県産葡萄100%」ワインです。
必見なワインは、【ミズナラ樽ワイン】になります。樽までも日本産にこだわっているワインです。
「ジャパンプレミアム」シリーズ
日本ワインでしか表現できない【産地】×【品種】の可能性への挑戦したシリーズです。
サントリーの登美の丘ワイナリーを動画でみることができます。遠方の方、ぜひ見てみてください。
■サントリー登美の丘ワイナリー ベーシックムービー編■
■収穫編■
■ワイン醸造編■
■土壌編■
■ワイナリー景観編■
■醸造チーム紹介編■
■葡萄栽培チーム編■


シャトーメルシャン
シャトーメルシャンは、日本が誇る、代表的なワインメーカーです。そして、日本のワイン文化の礎を作ったワイナリーの1つです。
では、日本で屈指のワイナリー、メルシャンはどんなワイン造りをしているのでしょうか。
シャトーメルシャンのブランドコンセプトは、シンプルであり基本に忠実なものでした。
『Growing Differences in the world』
「いいワインとは、その土地の気候、風土、生産者によって育てられる葡萄をそのまま表現したもの」
この信念を軸に、世界と切磋琢磨しているワイナリーです。
そして実行してきたことが正しかったと物語っているのは、「歴史」そして「実績」ではないでしょうか。
そんなメルシャンの歴史は、約140年前の1870年代にまでさかのぼります。
明治時代終わりに、シャトーメルシャンの源流となる『大日本山梨葡萄酒会社』が創業されました。
つまり、シャトーメルシャンは日本ワインの原点なのです。そしてやはり、創業の段階からシャトーメルシャンではありませんでした。
名前だけを見ると、外国企業のように感じられてしまいますからね。笑
そして、創業から約70年後に「メルシャンブランド」が誕生します。着実なる努力の結果、ついに大きな一歩が動き出したのが1966年。
国際ワインコンクールで、日本初の金賞を受賞したのです。この瞬間、明治政府がフランスにワイン造りを勉強させた種が実った瞬間でした。
同時に、日本のワイン文化が世界に広まる第一歩、スタートラインに立ったとも言える瞬間でした。
そのスタートラインにいち早くたったのが、メルシャンだったのです。
そして1970年に、今日で最も広く知られているであろう「シャトーメルシャンシリーズ」が誕生しました。
月日を重ね、様々なトライを重ね今に至ります。今では、山梨県だけでなく秋田県、福島県、長野県にも畑を構え何十種類もの品種を栽培しています。
まさに日本のワイン技術の最先端を行くワイナリー、それがシャトーメルシャンです。
「アイコン」シリーズ
世界トップクラスの産地から生まれる、各ワイナリーの最高峰ワインシリーズです。
「テロワール」シリーズ
【適品種・適所】のコンセプトのもと、山梨県、長野県、秋田県、福島県の4つの県から、葡萄品種にふさわしい産地・区画を選びました。
その個性を最大限に引き出したテロワールシリーズです。
「クオリティ」シリーズ
【日常に「日本ワイン」のおいしさをお届けしたい。】
その想いを実現させるために、醸造家が感性を研ぎ澄ませて醸造しました。新しい日本ワインのスタンダードとなるワインシリーズです。



ダイヤモンド酒造
ダイヤモンド酒造は、昭和14年(1939年)に創業し、3代目に引き継がれているワイナリーです。
3代目は大学を卒業後に渡仏し、フランスでワイン醸造を学んでいます。まさに、ワイナリーの後継ぎとしての王道を進んでいると言っても過言ではありません。3代目のことを【ブルゴーニュ帰りの男】【醸造界のイチロー】と呼ぶ人もいます。それはワインに対して打ち込む仕事の姿が物語っていると言います。
まさに、山梨ワインを世界に広めるための重役を担っている1人であることは間違いありません。そんな【ダイヤモンド酒造】のワインは、お世辞を抜きに本当にクオリティが高いワインです。純粋に【美味しい】そんな気持ちを感じさせてくれるワインばかりです。実際に編集部も足を運び多くのワインをテイスティングさせていただいたことがあります。まず、ワイナリーショップに入店すると、とてもかわいい【守護神】いや【猫】が出迎えてくれます。
この日は、やや雨模様の天気で寝ておられました。
【守護猫様】と呼ぶにふさわしいほど【かわいい猫】です。そうです【ダイヤモンド酒造】は、猫と一緒にワインのテイスティングができるお店なのです!!
ワインも美味しい!猫も可愛い!!心が癒される以外、起こりえません。(猫カフェ超えてますね。笑)
そんな【ダイヤモンド酒造】では、とても多くのワインを試飲することができます。
編集部が試飲させていただいたワインの数はこちら!
こんなにも多くのワインを1杯1杯グラスに注いで対応もしてくれる親切なワイナリーです。そんな【ダイヤモンド酒造】はワインでも有名なのですが、【ワインヴィネガー】も作っています。きっとワインとワインビネガーを一緒につくっているワイナリーは【ダイヤモンド酒造】だけでしょう。
【作っています】と書くだけだと、それが当たり前のように感じられてしまいますが、ワインとワインビネガーを一緒の施設で作るのは神業に近いのです。
ワインビネガーの仕込みはワインよりも早く、酢酸菌の威力はとてつもない力を持っているため、ワインに少しでも入ってしまうとすべてのワインが台無しになってしまうのです。そんな紙一重のラインを徹底した管理で、しっかり防ぎながら【高品質ワイン】を造りあげているのがダイヤモンド酒造なのです。
ダイヤモンド酒造
山梨県甲州市勝沼町下岩崎880
0553-44-0129
http://www.jade.dti.ne.jp/~chanter/
オフィシャルFacebook


中央葡萄酒
グレイスワインを一言で表すのであれば【世界と戦う日本代表】ワイナリーではないでしょうか。なぜなら、グレイスワインは、国内でのワイナリー基準ではなく敢えてハードルの高い『世界』に基準を置いているからです。では、世界基準になるために一体どんなことをしているのでしょうか。
グレイスワインは、1923年の創業以来【葡萄栽培】に最も力を注いでいます。それは、ワインの香りや味わいは【葡萄】が決定づけると確信しているからです。だからこそ、グレイスワインでは【葡萄栽培】に大きく関わる【畑】【栽培方法】にはこだわり続けています。1990年以降には欧州系葡萄の垣根式栽培を手がけはじめました。そして、2002年には三澤農場を開園し、甲州葡萄の垣根式栽培も本格化させています。葡萄を収穫だけの観点で捉えるのではなく【醗酵】【貯酒】と醸造工程全体を踏まえた線で考え、最前を引き出せるように努めているのです。
もちろん【中央葡萄酒】の実績は数多のコンクールで受賞をしていること、そして多くの雑誌に掲載されていることから一目瞭然でしょう。
では世界と対等に渡り合っているグレイスワインは、どんなワインをリリースしているのでしょうか。
グレイスワインの代表ブランドは、6種類あります。
GRACE キュヴェ三澤シリーズ
オーナー「三澤茂計」が葡萄栽培からこだわった特別限定ワインシリーズです。
GRACE 甲州シリーズ
日本の固有葡萄品種『甲州』を使用した、グレイスワインを代表するワインシリーズです。
GRACE ヴァラエタルシリーズ
ヴァラエタルとは葡萄品種名を指します。グレイスワインの種類豊かなワインシリーズです。
GRACE スパークリング
グレイスワイン待望のスパークリングワインです。
serena シリーズ
「グレイスワインをもっと気軽に楽しんでもらいたい!」そんな想いから生まれたグレイスワインのカジュアルラインです。
酒精強化ワイン
作家の山本周五郎が生前愛した極甘口の酒精強化ワインです。
中央葡萄酒『グレイスワイン(GRACE WINE)』
山梨県甲州市勝沼町等々力173
0553-44-1230
https://www.grace-wine.com/



丸藤葡萄酒
【丸藤葡萄酒】は、明治23年に自宅の庭に小さな葡萄酒醸造所を造ったことから歴史が始まったワイナリーです。それ以来、親子四代でワイン造りに尽力をしています。甲州葡萄をはじめ、欧州系品種のカベルネ・ソーヴィニヨン、プティヴェルド、シャルドネなどの栽培、醸造に試行錯誤を重ねながら【世界に誇る日本のワイン】を目指しています。
★★★★[4つ星]
アルプスワイン
アルプスワインは、1962年に創業をした山梨県笛吹市にある家族経営のワイナリーです。
実は、アルプスワインは元々お米や肥料を扱う問屋を経営していました。その創業者が大のお酒好きであったことがきっかけでワイン造りに関心を抱き、当時地域の農家で運営をしてた【御代咲醸造】を引き取って歴史が始まりました。現在は創業者の息子が社長、創業者の孫である3兄弟が【営業】【醸造】【販売】担当として役割分担してワイナリーを繁栄させています。
アルプスワインでは【前島スタイル】を採用しています。【前島スタイル】が造りあげるワインとは【葡萄本来の成分をそぎ落とさず、クリアでクリーンに造り、熟成でのレベルアップが期待できるワイン】です。そのために、以下の4つの取り組みを行なっています。
- 葡萄本来の成分を損なわないようにすること
ワインの味を損なう大きな要因の1つに挙げられる【果汁の酸化】を防ぐために、搾汁時にドライアイスを用いています。 - クリアでクリーンな味わいを実現する醸造
果物の味を最大限活かすためには、酵母選択と健全な醗酵が不可欠だと考えています。果汁の酸化を防いだ上で、POF(フェノールオフフレーバー)を出さない酵母を選択し、醗酵が止まらないよう管理する醸造を行っています。他にも、細かな醸造上の改善を合わせたことで、クリアでクリーンなワインが生まれています。 - 亜硫酸塩の添加を減少
より健全なワインが造れることで、亜硫酸塩の添加量が少なくても保存効果が期待できるようになります。その結果、従来は亜硫酸塩の味や香りに隠れていたワイン本来の品種の味わいが前面に表現されてます。そしてワイン自体がきちんと熟成された、未来にわたって熟成が期待できるワインを生み出すことが可能となっています。 - ワイン栓の変更によるワイン保存性の向上
コルクに比べスクリューキャップの密閉性能に優位性があることがわかっています。酸素透過を減らしワインの酸化を防ぐことで、白ワインをよりフレッシュに保つことができるようになっています。
現在では【より多くの方に気軽にワインを楽しんで欲しい。難しいことは抜きに美味しさを大事に。】という創業当時からの考えを大切に甘口から辛口まで多種多様なワイン造りに挑戦しています。そして【Small Winery、High quality.】を合言葉に、現在までに【7】つものシリーズワインを誕生させています。
「プラチナコレクション」
「アサンブラージュ Type R」
「ジャパニーズスタイルワイン」
「ルナールワイン」
「にじいろ」と「あじろん」
「スゥィートワイン」
「ルナール・グラン~Hommage de F~」
またワインの品質保持の観点から、スクリューキャップの採用、そしてほぼ主要ワイン製品を750mlボトルへ移行を完了させています。
ちなみに、編集部は【プラチナコレクション】と【ジャパニーズスタイル】をワイン初心者にオススメします。少しずつ、ワインに飲み慣れてくると、両シリーズの飲み比べをすると、葡萄品種によって【プラチナコレクション】が好き【ジャパニーズスタイル】が好きといった意見が別れてくるのが非常に面白いです。


奥野田葡萄酒醸造
奥野田葡萄酒は、塩山牛奥エリアにあります。
名実ともに古参ワイナリーのようなオーラを備えているのですが、実は【奥野田葡萄酒】の名前が世に広まったのはつい最近の出来事だったのです。それは、平成元年にワイナリー名が変更になったからです。まさに編集長が生まれた元号です。勝手に親しみやすさを感じてしまいます。笑
平成に思い入れも強いはずの【奥野田葡萄酒】ですが、時代の流れには逆らえず、名残惜しい中、新時代【令和】を迎えました。ただ、新時代になろうが、【ワイン造りは質の高い葡萄から】という初心を忘れずに、一歩一歩新たなる歴史を刻んでいます。
そんな奥野田葡萄酒は、約1.5ヘクタールの自社農園で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ、デラウェアを栽培しています。珍しいことに、甲州を自社農園では栽培していません。そして核となる栽培方法は、自然農法にこだわっています。それは複雑な地層を有している圃場だからこそ可能である業でもあるのです。そんな豊かな圃場は、甲州市内に4つもあります。
4名で市内にある4つの葡萄畑管理に加え、ワイナリー運営をすることは非常に大変です。にも関わらず、それに止まらず、奥野田葡萄酒は【奥野田ヴィンヤードクラブ】も運営しています。このクラブのおかげで、ワイン造りの肝になる葡萄栽培を経験したくてもできない人が、自分の葡萄の木を所有し栽培できるのです。もちろん、会場は奥野田葡萄酒の自社畑のため、安心に加えワイン造りの知識なども深まります。他にも、山梨県が進める【やまなし企業の農園づくり】や【富士通GP2020ワインファーム】などにも積極的に尽力しているワイナリーです。
奥野田葡萄酒のこれらの活動は、葡萄畑での作業を通じて、圃場維持の難しさや環境問題を学び考えながら、ワインに触れてもらう機会の提供につながっています。ワイン愛好家だけではなくワイン初心者にも【広く門戸を開いている】点は間違いなく、奥野田葡萄酒の魅力の1つです。
ワイナリー2階にあるログハウスから見れる絶景を感じながら、美味しい【ワイン】を味わってみてはいかがでしょうか。


金井醸造場
Kisvin Winery
社名は【ブドウにキス】を意味する造語です。
葡萄作りにかける愛と情熱を表しています。そんなKisvinWineryは、2013年からワイン醸造を始めた比較的歴史の浅いワイナリーです。ワイン醸造を始めるまでは、生食用葡萄栽培を中心に仕事をしていました。しかし、2002年頃を目安にワイン用葡萄への植え替えを開始。その突然の変更には、深い考えがありました。その言葉がこちらです。
「農業は何世代にも渡って受け継いでいけるもの。葡萄は食べることで完結してしまうが、ワインは生き続けることができる。命をつないでいく仕事として自分がやっていて楽しいこと、それがワイン用葡萄栽培でありワイン醸造だった」。後世に引き継がれていく言葉ですね。当時は、やはり一大決心となる舵きりだったために、周囲は驚いたそうです。しかし、その周囲の驚きや不安を【葡萄の質の高さ】で打ち消したのです。それが、栽培したワイン用葡萄を販売していた、シャトー酒折からのオファーでした。結果として、シャトー酒折では専用タンクが新たに設置され2008年からkisvin koshuがリリースされることになりました。まさに栽培する葡萄の質の高さが認められると同時に、葡萄栽培のスペシャリストとしてその実力が認められた瞬間でした。
【ワインの美味しさ】は、【葡萄】で決まると言われています。ここまで評価の高い葡萄をどうすれば作ることができるのか、非常に気になりますね。そんなクオリティの高い、葡萄を作り出すにあたって、どんなことをしているのでしょうか。実際にシャルドネの畑には、5月ごろから徐々に雨除けの屋根が張られます。また甲州にはひと房づつ手作業で雨除けの笠掛けが行われるなど、想像以上の時間をかけているのです。この丁寧な雨除けのおかげで、KisvinWineryの畑の葡萄は雨の次の日でさえ濡れていることはないと言われているのです。特にこの雨除けの笠掛けは、甲州葡萄にとってとても重要なポイントなのです。なぜなら甲州葡萄は、熟して果皮が紫色を帯びてくるにしたがって、苦みを増していくからです。そこでKisvinWineryでは、色を付けないで完熟させる【エメラルド甲州(緑の甲州)】を栽培しています。通常、日光が当たり房の温度が上がると、葡萄の酸が消費されてしまいます。日光を当てないことで美しい酸を残すことができるので、葡萄はゆっくりと熟しているそうです。【丁寧】にすることは大切と頭でわかっていても実際に実行をするのは非常に難しいですよね…
また、KisvinWineryは他のワイナリーに比べ収穫のタイミングが遅いです。それは納得のいくまで葡萄の熟度が上がるのを待つからです。もちろん、熟度を待つということは葡萄が病気にかかってしまうリスクもあります。しかし、完成したワインは想像を絶するほどの旨みや厚みが備わるのです。
前述の通り、その旨味のためには【丁寧すぎるほどの管理】を惜しんでいません。ここまで葡萄への熟度にこだわり造られているワイン。
飲まずにいられませんね。kisvin wineryは予約制になっています。そのため、必ず事前にHPをチェックの上、ワイナリーに行ってみてください。



くらむぼんワイン
遡ること大正2年に、くらむぼんワインは創業しました。
当時の名前は『くらむぼん』でなく【山梨ワイン】でした。そして社名が変わったのは、2014年とごく最近です。一見、改名をする理由がないようにも思えますが、社名変更の理由を知ると納得します。【くらむぼん】これは、有名作家宮沢賢治が書いた童話『やまなし』で蟹が話す言葉です。この童話で宮沢賢治が伝えたかった【人間と自然の共存・科学の限界・他人への思いやり】に共感して社名変更に至ったのです。
そして編集部が他のワイナリーとは一線を画していると感じ惹き込まれたのが、この母屋です。
母屋はなんと築130年以上。【伝統】という言葉だけでは済ませてはならない、そんな日本のワイン文化のシンボルの1つと言っても過言ではない場所なのです。そして、贅沢にもこの母屋でワイナリー見学後、自由に休むこともできるのです。昔日を思い出せる空間にいるだけで、こんなにも気が休まると思ってしまうのは編集部だけでしょうか。
もちろん、他にも魅力的な歴史を感じる魅力的な施設が多く残されているので、
テイスティングだけではなくワイナリー見学は必須です。
ワイナリー訪問者を魅了する【くらむぼんワイン】は、一体どんなワイン造りをしているのでしょうか。
【くらむぼんワイン】では、2007年から基本的に畑に肥料を与えず、耕さず、雑草を生やしたまま栽培する自然に即した栽培を行なっています。また、化学農薬や殺虫剤も使わないので、こまめに畑の手入れをし、風通しを良くし病虫害への対策をしています。もちろん自然に即した栽培なので虫に食べられた葉が所々見られますが、虫を食べる鳥も多く飛来したり、土中には様々な微生物や虫も多く住んでいたり、雑草の枯草が土壌を作ったりしています。
この【土地由来の個性】を大切にした環境で、甲州葡萄をはじめ、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニョンなどを栽培しています。
そして土地の個性を最大限に生かして育て上げた葡萄を、最小限の濾過をしてワインに仕上げています。
ここにも独特の考え方があります。
それは、ワインのをより際立たせる要素にもなる【酵母】そして【樽】の考え方です。【くらむぼんワイン】では、ワインに奥行きを与える存在つまり、果実の風味などを補足する役割として採用をしているのです。
つまり【くらむぼんワイン】が造り上げるワインとは、土地や葡萄の個性を残したワインと言えるのではないでしょうか。
そんな【くらむぼんワイン】には代名詞ワインブランドが5つ存在します。
N「エヌ」
ワイナリーオーナーのファミリーネームの頭文字『N』をブランド名にしたフラッグシップワインシリーズです。
「くらむぼん」
社名である「くらむぼん」をブランド名にした白、赤、ロゼと幅広いラインナップが用意されているヴァラエタルワインシリーズです。
蔵「くら」
長く愛されてきたデイリーワインになります。まさに、くらむぼんワインのスタンダードワインシリーズです。
くらむぼんスパークリング
豊かな果実味と爽やかな泡立ちが特徴のスパークリングワインシリーズです。
くらむボンボン
気軽に楽しめるフルーティーでキャンディ菓子のような甘口ワインシリーズです。
オーナーのトークが面白い、だからこそワイン初心者にはオススメのワイナリースポットであることは間違いありません。
今後のワインにも目が離せないワイナリーの1つです。



グランポレールワイナリー
【日本ワインの美しい星になる。】そんな強く輝かしい想いを胸に抱きながら、ワイン造りをしているのが【グランポレールワイナリー】です。1976年に山梨県で創業そして2012年にはフルリニューアルを行い、名称が【グランポレール勝沼ワイナリー】になりました。
気になるブランド由来は、フランス語で、偉大さを表す【グラン】そして同じくフランス語で、北極星を表す【ポレール】の造語になっています。このブランド名には【日本の美しさそして日本ワインの星としての無二の存在感】になる、そんな想いが秘められています。
ブランドから感じる人も多いかもしれませんが、ブランドロゴからは【高級感】を感じます。実際、グランポレール勝沼ワイナリーを訪問をしてみてください。ワイナリーショップに足を踏み入れると、そこは芸能人御用達の高級オーダースーツ屋を連想させる空間が待っています。
そして2020年現在では、北海道、長野、山梨、岡山の選ばれた4つの生産地でワインを造り、3つのシリーズワインを展開しています。
グランポレールの最高峰 シングルヴィンヤードシリーズ
4つの産地の個性が競演 プレミアムシリーズ
日本ワインをより多くのお客様に スタンダードシリーズ
グランポレール勝沼ワイナリー
山梨県甲州市勝沼町綿塚字大正577
0553-44-2345
https://www.sapporobeer.jp/brewery/katsunuma/


シャトー酒折ワイナリー
シャトー酒折ワイナリーは、1991年山梨県甲府市に設立された、「日常の食卓で楽しめる、美味しい山梨ワイン」を目指しているワイナリーです。
まず初めに、ワイナリー名に含まれている【酒折】の意味、気になりませんか?
【酒を折る!?】【折れ酒!?】あまり聞いたことがないですね。
調べて見たところ、判明しました。【酒折】とは、古事記・日本書紀に記された山梨で最も古いとされている地名だったのです。
その昔、「大和」朝廷に対抗する「酒折」朝廷があったとも言われているほどです。また、ヤマトタケル伝説にまつわる古代甲斐の中心地であったと伝えられています。これは本当に古いですね。ワイン造りよりも少し前かな、と思っていたのですが1000年以上も余裕で遡るとは驚きです。
そのためか、実際にワイナリーのエントランスには、古事記のヤマトタケル物語を表したステンドグラスが飾られています。
そんな【酒折】では、こんな説もあります。
明治初期より、ワイン用葡萄の栽培が開始されたとされていますが、その葡萄品種開発の先進地だったのが【酒折】だったのです。
まさに、【葡萄】に【ワイン】に所縁のある言葉だったのです。
これを聞けば、納得ですね。
ワイン造りの基本、それは【葡萄栽培】です。葡萄栽培は、ワイナリーの色が大きくでますね。
【シャトー酒折ワイナリー】の葡萄栽培は、【甲州】【マスカットベーリーA】を中心に取り組んでいます。
そして、優秀な栽培家たちと協力をしながら【ワイン造り】をしています。加えて、【シャトー酒折ワイナリー】では地元農家との共生も心がけています。
高品質葡萄を仕入れるために、社員全員で厳しく選定しています。
仕入れた後も、配慮を欠かしません。、醸造設備の衛生管理に細心の注意を払い、醸造に使用する器具は、使用の都度すべての部品を分解し、徹底的に洗浄をしています。実は、丁寧な洗浄や消毒は、結果として亜硫酸の使用量を抑えることにつながります。つまり、徹底した管理は感染症対策だけではなく、葡萄がもつ本来の味わいをそのまま表現できるクオリティの高いワインの生産につながることなのです。さらに、製造工程においても微生物管理を徹底し熱処理をしない瓶詰めまでもおこなっています。【当たり前】のことを【当たり前に】できることは素晴らしいことだと思います。安心感を持つことができます。
【ワイン】を【追求】し続けたシャトー酒折ワイナリーですから、きっと自分のお気に入りの山梨ワインがそこにはあります。




シャトージュン
1979年に誕生した【シャトージュン】は、葡萄と真摯に向き合い、正直なワイン造りを目指しているワイナリーです。
特に、シャルドネや甲州の品質については、「日本ワインコンクール」で8年連続で入賞するなど高く評価されています。
シャトージュンは、江戸時代から葡萄栽培に適した土地として有名な勝沼で葡萄造り、そしてワイン造りをしています。
葡萄造りにおいて大切にしていることは【1本1本の葡萄】に違った魅力があるということです。
若々しい樹木には、瑞々しくキリッとした感じがワインに反映されます。その一方、古木であれば若木にない【深み】【凝縮感】をワインに付与することができます。原料が自然の産物だからこそ、シャトージュンでは葡萄の木の年齢もワイン造りに欠かせない大切なこだわりなのです。
そして、現在白ワインでは【甲州】【セミヨン】【シャルドネ】を中心に醸造、赤ワインでは【マスカットベーリーA】【メルロー】【カベルネ・ソーヴィニヨン】を中心に醸造しています。どのワインにも共通しているのは【エレガントさ】です。ワインがエレガントであればあるほど、料理とのマリアージュを最大限楽しむことができるからです。単体としてもマリアージュワインとしても高いパフォーマンスを魅せるシャトージュンのワインは、山梨ワインドットノムも自信をもってオススメできます。


シャトレーゼワイナリー
シャトレーゼの創業は、1954年。そして、約50年弱の歳月を経た2000年からワインの醸造を勝沼の地で開始したのです。
しかし、シャトレーゼワイナリーは勝沼だけではなく甲斐エリアにもあります。これは、雪印が1985年に始めたワイナリーを2002年に買い取ったのです。そのため、シャトレーゼワイナリーは、勝沼と甲斐の2つの地点でワイン事業を行なっています。
「食後のデザートだけでなく、食全体を通して楽しめる、上質なワインをお届けしたい」この想いを抱きながらワイン造りをしているワイナリーが、シャトレーゼワイナリーなのです。
『良いワインは良い葡萄から』をモットーに、それぞれの土地の特性を生かした自社農場で、葡萄栽培に取り組んでいます。
管理している農場は勝沼町を中心に、以下の葡萄品種を栽培しています。
メルロー、甲斐ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、セミヨンを垣根式で栽培しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネを垣根式で栽培しています。
甲州を棚式で栽培しています。
カベルネ・ソーヴィニヨンを垣根式で、甲斐ノワールを棚式で栽培しています。
メルローを垣根式で栽培しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランを垣根式で、デラウェア、甲州、メルローを棚式で栽培しています。
シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨンブランを垣根式で栽培しています。
自社農場のほか、顔の見える契約農家の方が造った葡萄を厳選して原料にしています。
シャトレーゼのワイン仕込みは、8月~10月に行われます。日照条件や雨量により品質が大きく変化する中、常に葡萄と向き合いながら、試行錯誤し、一番よい状態で収穫し、仕込みを行うようにしています。また熟成中のワインにも、厳しい品質管理と繊細な作業と向き合っています。
そんなシャトレーゼワイナリーでは、2012年にスパークリングワインの製造設備を導入し、スパークリングワインを製造できるようになりました。
- ワイナリー名
シャトレーゼ勝沼ワイナリー - 住所
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼2830-3 - 電話番号
0553-20-4700
- ワイナリー名
シャトレーゼ甲斐ワイナリー - 住所
〒400-0105 山梨県甲斐市下今井1954 - 電話番号
0551-28-4451




白百合醸造
1938年に創業した白百合醸造は、ロリアンワインの相性で親しまれています。
【L’ORIENT】はフランス語で「東洋」を意味し、ヨーロッパに劣らない高水準のワイン造りを志した故に名付けられた名前です。
欧州に負けないために、白百合醸造は他のワイナリーよりも【原料である葡萄の質】にこだわっています。
また同時に【ローカル】にもこだわっています。山梨県は日本を代表する葡萄の生産県です。
つまり、白百合醸造は日本を代表する【最高の葡萄】を育て使うことのできる環境にあるのです。
だからこそ、白百合醸造のワイン造りは、地元を大切にすることからはじまっています。



旭洋酒
「旭洋酒」は、夫婦経営のワイナリーです。
そう耳にすると、先祖代々受け継いでいるワイナリーと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、旭洋酒の成り立ちは先祖代々のワイナリーではありません。そこには、予想をしていなかった深いエピソードがあります。そのエピソードを直接お話いただきましたので、紹介したいと思います。
【旭洋酒】の歴史は戦前にまで遡ります。最初は、株主農家による共同経営を行う醸造所として誕生をしたワイナリーでした。つまり、地元農家の人々が育てた葡萄をワインにして、地元の農家に売るスタイルで運営していた、ということです。しかし時が経つにつれ、農家の高齢化が【旭洋酒】の前に立ちはだかります。そして残念なことに、【旭洋酒】は、醸造免許と工場が売りに出されてしまったのです。
そんなとき、【旭洋酒】が出逢ったのが鈴木夫妻でした。それが2002年のことです。
鈴木さんは、当時のことを【今の年齢では絶対に受けることができなかった。本当に奇跡的な出逢いでした。】と語ってくれました。
それから【旭洋酒】は生まれ変わり、たったの20年弱で、サミットの晩餐会でワインを振る舞うなど日本を代表する山梨ワインを造るワイナリーの1つになっています。
そんな旭洋酒が目指すワインは、【食事とともに楽しめるワイン】です。ワインを通して、消費者である私たちの日常に華やかさを与えるキッカケを提供してくれています。そのため、ワインの原料となる葡萄は自社栽培の葡萄もしくは、ワイナリー半径5km圏内の農家から直接仕入れています。
それは、【造り手である自分たちが安心して飲むことがでてきて美味しいと思えるワイン】こそがワイン造りの基本と考えているからです。
そのために、醸造担当の旦那さんと栽培担当の奥さんが切磋琢磨してワインを造っているのです。夫婦2人のワイナリーだからこそ、畑からワイン完成まで誇りと責任を持って製造販売できているのです!!それが、旭洋酒です。ぜひ、外出自粛期間が解除されたら、旭洋酒に行ってみてください。


ドメーヌ・ミエ・イケノ
【ドメーヌ ミエ・イケノ】は、2007年春に八ヶ岳山麓の小高い丘陵地にワイン用葡萄の栽培を開始した、ワイン造りを完全なる0から始めたワイナリーです。そして、葡萄の栽培からワインの醸造までを一貫して手掛けています。栽培している葡萄は【シャルドネ】【メルロー】【ピノ・ノワール】の3種類になります。
【自社畑100%の葡萄で高品質なワインを造りたい】
非常にシンプルな想いですが、内に秘められている【闘志】【こだわり】は底知れぬものがあります。
山梨ワインドットノムが【ドメーヌ ミエ・イケノ】を調べているうちに、驚くことを知りました。それは日本で初めてグラビティ・フローシステムを導入したワイナリーがドメーヌ ミエ・イケノだったのです。
グラビティ・フローシステムは、編集部が訪問したことのあるCantina Hiroや98winesでも採用されていたシステムです。このシステムのおかげで、葡萄には人工的な付加をかけずに、重力だけを利用し醸造することが可能になっています。その結果、葡萄やワインを優しく取り扱えるため、葡萄の繊細な個性をワインに活かすことができ、エレガントで特色のあるワインが仕上がるのです。
実力派ワイナリーが採用し、ワインの品質にも大きく影響を及ぼすシステムを導入したのが、歴史も浅い小規模ワイナリーであったことは非常に驚くべきことではないでしょうか。
近い将来、取材をしてみなさんにその魅力を報告したいものです。
ドメーヌ・ミエ・イケノワインを飲むには、リゾナーレ八ヶ岳に行くしかありません。
- ドメーヌ・ミエ・イケノのワインを取り扱っているお店は以下になります。
- いまでや 千葉本店
千葉市中央区仁戸名町714-4 - いまでや 千葉エキナカ店
千葉市中央区新千葉1-1-1 JRペリエ千葉エキナカ3F - いまでや 銀座店
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX B2F - 伊勢丹新宿店
東京都新宿区新宿3-14-1 - 東急百貨店 渋谷本店
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 - 東急百貨店 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-3-1 - 東急百貨店 たまプラーザ店
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-7 - リゾナーレ八ヶ岳
山梨県北杜市小淵沢町129-1 - ワイングロッサリー
京都府京都市下京区唐津屋町528 - ジェイアール京都伊勢丹
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
※記事執筆時点になります。
※店舗や在庫に関してのお問い合わせは、公式サイトにお願いいたします。
中原ワイナリー ドメーヌ・オヤマダ
原茂ワイン
1924年創業の原茂ワインは、まもなく100周年を迎えるワイナリーの1つです。
勝沼ワイナリーズクラブとして今に至るまで数多くの実績を残し、山梨ワインを支えています。それはこの先も変わらないことでしょう。他のワイナリーと一線を画している点、それは葡萄品種の取扱の多さではないでしょうか。【甲州】を中心に【シャルドネ】【メルロー】【アルモノワール】【ブラッククイーン】などの葡萄品種を栽培しています。
ワイナリーに行けばわかりますが、満足できるほどのワインをテイスティングできます。


フジッコワイナリー
フジッコワイナリーの設立は、驚くことに1990年秋とつい最近のことのように感じます。しかしながら、満を持しての登場と感じます。それは、フジッコワイナリーは【おまめさん】そして山口美江が出演した【しば漬け食べたい】のCMで一世を風靡した、あの有名なフジッコ株式会社の酒類事業なのです。
創業して以来、【良いワインは良い葡萄から】を合言葉に本格的なワイン造りを目指しています。とりわけ、大切にしている点は契約生産者との信頼関係です。【ワイン造り】に欠かせない高品質な葡萄を収穫するためには【持ちつ持たれつ】の関係でなければなりませんよね。そして、フジッコワイナリーだからこそ造れるワインがあります。それは【日本の食卓に合う美味しいワイン】です。すでに日本の食の一端を担っているフジッコグループだからこそ造り出せるのです。そんなフジッコワイナリーが造るワインは、日本産ワインの評価のバロメーターとも言われている【日本ワインコンクール】で素晴らしい成績を残しています。2020年の段階で、300ものワイナリーが存在すると言われている日本の中で直近5年の金賞受賞実績は日本で6番目なのです。
輝かしい成績を残しながらも日本ならではのワインを求めて、これからも挑戦を続けていくと語るフジッコワイナリー。
山梨にあるワイナリーに訪れてみると、工場見学を担当してくれるスタッフの方々や現場の方々も優しく非常に充実な時間を過ごすことができます。



まるき葡萄酒
明治24年に【まるき葡萄酒】設立します。これは、現存する最古のワイン醸造所と言われています。
また、まるき葡萄酒は日本政府がフランスに派遣をした【土屋龍憲】が創業者のワイナリーでもあります。そのため、日本のワインの歴史を知りたければ、絶対に訪れるべきワイナリーです。そんなまるき葡萄酒は【葡萄造り】に試行錯誤をした結果【羊】を家族に迎え入れています。
それは単なるマスコットキャラクターではなくサスティナビリティつまり、論理的に【葡萄環境】を考えた結果なのです。現に、今年のジャパンワインチャレンジでも金賞を獲得。日本のワイン文化を支えている第一人者であることは間違いありません。
まるき葡萄酒の葡萄
そしてまるき葡萄酒は、全国各地に自社圃場を所有しています。この数は、とても多いです。やはり実績や歴史があるからこそ成せることなのでしょう。
- 北海道富良野市
シャルドネ・メルローなど - 北海道中富良野町
ピノ・ノワール・リースリングなど - 長野県塩尻市
メルロー - 群馬県渋川市
ノートン・小公子など - 山梨県甲州市
甲州・マスカットベーリーAなど - 山梨県山梨市
甲州・メルローなど
工夫が凝らしてある、まるき葡萄酒のラベル
そして、編集部がオススメしたいのは、まるき葡萄酒の【ラベル】です。ラベルには葡萄の葉が描かれています。葡萄の葉は原産地の気候や風の強さにより品種ごと少しずつ形が違います。栽培から真摯に取り組み、それぞれの個性を活かしたワイン造りを心掛けている証として、各葡萄品種に敬意を表して葉をラベルに取り入れているのです。






シャトーマルス
シャトーマルスワイナリーは、山梨県に2つの大規模施設を持つワイナリーとして非常に有名です。しかしその歴史は、そこまで深くなかったのです。シャトーマルスワイナリーの始まりは、1960年。鹿児島に本社を持つ本坊酒造が、山梨県笛吹市石和町に「マルス山梨ワイナリー」を設立したのが創業でした。
それから40年後の2000年には、韮崎市穂坂地区に自社農園「穂坂日之城農場」が開園。そこで、ワイン用の高品質な葡萄を自社栽培するようになりました。その17年後の2017年。さらなる品質向上を目指して、「マルス穂坂ワイナリー」を新設されました。
そこでは、葡萄へのダメージが少ない、自然にかかる重力を利用した「グラビティ・フロー」を採用し、より高品質なワイン造りを可能にしました。
つまり本坊酒造は、貯蔵熟成・瓶詰の拠点となる「マルス山梨ワイナリー」と醸造拠点となる「マルス穂坂ワイナリー」の2拠点を上手に使い分けて、ワイン造りをしているのです。まさに、二刀流を使って山梨ワインを牽引していると言えるでしょう。
そして驚くべきことは、100年も待たずして2つめのワイナリーを創業していることです。しかも、単なる醸造施設ではなく、ワイナリーに足を運ぶ人のことを考慮した、ワイナリー造りになっていました。正直、このレベルでのこの成長速度は、信じられないです。そこまで速い成長速度を持つ「シャトーマルス」は『素晴らしいワインは、飲む人に感動を与えられる』と常々考えています。そして、その感動を与える機会に携われていることに感謝をすると同時に、稀有な職業に携わっていることを誇りに思っているワイナリーなのです。
少し距離は遠いかもしれませんが、「シャトーマルス山梨ワイナリー」を訪問したのち「シャトーマルス穂坂ワイナリー」に行ってみるのも面白いかもしれません。まさに、【シャトーマルスフルツアー】。かなり有意義な時間を過ごせることはお約束します。
シャトーマルス山梨ワイナリー
山梨県笛吹市石和町山崎126
055-262-4121
シャトーマルス穂坂ワイナリー
山梨県韮崎市穂坂町上今井8-1
0551-45-8883



マンズワイン
「いい葡萄から、いいワインはできる」
この言葉を合言葉にワイン造りを50年以上続けているワイナリーがマンズワインです。この言葉には、他のどのワイナリーよりも強い意思表示なのかもしれません。そう考える根拠は、マンズワインのロゴにあります。
もちろん、ワインもワイナリーの顔となりますが、ロゴやコンセプトこれらもワイナリーの印象を決める一要素であることに変わりありません。そしてマンズワインのロゴにはワイン造りで大切となる「葡萄」そしてその葡萄を熟成させる鍵を握っている「太陽」をロゴに採用しています。まさに、自分たちのワイン造りは「葡萄そして太陽」のおかげであることを象徴しているかのようです。
そんなマンズワインは、日照量、土壌の性質、地形、降雨量など葡萄栽培における最適な環境を独自に調査をし、山梨県と長野県にワイナリーを構えています。
1962年に設立されたマンズワインは、まず最初に山梨県勝沼にワイナリーを完成させました。そして、翌年から最初の仕込みを開始しました。現在は山梨市、甲斐市、甲府市、甲州市を中心に甲州種、マスカット・ベーリーA種を中心に、高品質な葡萄作りをおこなっています。
山梨県勝沼にマンズワインが誕生してから9年後の1971年に千曲川ワインバレーに契約栽培地を拓きました。それから2年後の1973年に小諸ワイナリーを誕生させます。誕生させてまもないうちは、長野県の在来種である善光寺を中心に栽培していましたが、今ではシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなども栽培しています。
それでは、それぞれのワイナリーを紹介していきます。
勝沼ワイナリー@山梨県
マンズワイン勝沼ワイナリーは、山梨県内で最大のワイナリーの1つです。そして、山梨県内でのワイン生産量も最大と言われています。その多くが、勝沼ワイナリーで製造されているのです。最新技術や設備はもちろんのこと、日本のワイン造りの歴史も感じることができるワイナリーが、マンズワイン勝沼ワイナリーです。そして、2020年3月に改修工事を終えリニューアルオープンしています。
小諸ワイナリー@長野県
マンズワイン小諸ワイナリーは、近年熱い注目を浴びている千曲川ワインバレーにあります。この地で、マンズワインのトップレンジである【ソラリスシリーズ】を中心に生産をしています。そして、小諸ワイナリーには、シャトーの名をもつ西欧ワイナリーのように、日本庭園【万酔園】があり、自由に散策することができます。また、マンズワインが多雨な日本でも良質な葡萄を作れるようになるために考案した【レインカット栽培法】の畑も季節によっては見学することができます。
言うまでもなく、マンズワインは山梨ワインそして日本ワインを牽引する代表的なワイナリーの1つになっています。日本における、二大航空会社【JAL】と【ANA】のファーストクラス両方に採用されていたのは、マンズワインだけです。


各種コンクールでも輝かしい賞を受賞しているマンズワインは、2020年山梨ワインドットノム編集部が絶対に訪れたい山梨ワイナリーNo,1でもあります。なぜなら、2020年3月にマンズワイン勝沼ワイナリーは、改装リニューアルイベントを控えていたからです。一体どんなワイナリーになっているのか、非常に楽しみです。ただ残念なことに、新型コロナウイルスの影響で改装イベントは中止になってしまいました。
一刻も早い終息を願い、『新』マンズワインを首を長くして待ちたいと思います。
ルミエールワイナリー
ルミエールワイナリーの誕生は、1885年、日本が進取の精神に満ち溢れていた文明開化の黎明期のことです。そこで、ルミエールワイナリーが注目をしたのが、西洋文化の華である「葡萄酒」でした。それ以来、「本物のワインを作るために、本物の葡萄を育てる。」この教えを忠実に守り続け、130年が経ちました。まさに、山梨ワイナリーを、日本ワイナリーの顔でもあるといえるワイナリーでしょう。
すでに、【グラス・オブ・バブリー・アワード2019】で山梨ワイナリー、山梨ワインの評価をあげてくれたことは間違いないでしょう。
これからのルミエールワイナリーに期待したいところです。
そんな歴史も実績も名高いルミエールワイナリーですが、ワイナリー施設も非常に魅力的です。編集部が考える、その魅力は3つあります。【エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ】【葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー】【併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ】です。
エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ
ルミエールワイナリーでは、エノマティック機が3台導入されています。最大24本ものワインを試飲することができるのです。(24本ものワインを試飲すると、きっとベロベロになる人が多いことでしょう。)そのため、何度訪れても楽しいワイナリーであることは間違いありません。もちろん、最近機械【エノマティック】によって、中で管理されているワインは状態が非常にいいので、美味しいワインを常に飲むことができるのです。これほどまでに試飲の環境が整っているワイナリーは少ないです。ぜひ、潰れない程度に、24本ものワインを試飲してみてはいかがでしょうか。
エノマティックは、ワインの酸化を防ぎ、誰でも簡単にグラスワインを提供できる業務用ワインサーバーです。
レストランでのワインの保存をはじめ、ワインバーでのセルフサービスやワインショップ・酒販店での試飲などワイン提供の幅を広げてくれるものです。
さらに、ワインロスや人件費などお店の悩みを解決し、グラスワインサービスを劇的に向上させてくれます。
- ワインの品質保持アップ
抜栓後の管理は、ワインにとって非常に大切です。エノマティックでは、食添用窒素ガスをワインボトル内に充填させることで、抜栓後のワインの品質を3週間以上保つことができます。世界で唯一、イタリア『キャンティ・クラシコ社』そしてアメリカ『ソムリエ協会』から品質管理技術の証明を受けています。 - 均等量での試飲提供
人の手でワインを提供すると、やはり量がバラバラになってしまいますよね。(もちろん、バラバラのほうが人情感があって素敵なのですが。)
このエノマティックは、抽出量を3種類まで自由に設定できます。そしてボタン1つで、設定された量のワインを提供することができます。 - 温度管理
それぞれのワインタイプに応じて、最適な温度で保存・提供することが可能です。 - ワインカードの利用
ワインカードを利用することでセルフサービスでワインを提供できます。また、来店頻度や好みのワインなどの情報管理もできます。 - デザイン性
LED照明がワインのラベルを美しく演出してくれます。2012年グッドデザイン賞を受賞しています。
葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー
そして、ワイナリーに行ったときに外せないもの、それは【ワイナリー見学】でしょう。ルミエールワイナリーツアーは、山梨ワイナリーの中でも非常に充実した時間を過ごせるワイナリー見学ができると思います。
では、編集部が考えている充実した時間とは。それはワイン造りの現場をどれだけ知れるか、だと思います。つまり、ワインができるまでの流れを全て観れるかどうかです。実際にワイナリーショップで販売されているワインの造り方の流れを見て行くと、理解が深まり、感動が生まれ自然と【飲んでみたい!!】といった気持ちに駆られる人が多いです。特に、葡萄畑を一緒に見れる、というのはポイントが高いです。他のワイナリーでは、葡萄畑に踏み込んで見れることがあまりないのです。そのため、編集部としては
【ワイナリー見学1時間コース】がオススメです。
ワイナリー見学1時間コース
10:30〜
※1日1回
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑・ヨーロッパ式の垣根仕立ての畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
※30分コースよりも詳しく案内をしてくれます。
税込1,000円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
ワイナリー見学30分コース
11:45~,
14:00~,
16:00~,
※8月~11月の土日祝日のみ、16時のコースが増便されます。
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
税込500円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
・団体のお客様の予約やイベント等がある場合、予約ができないことがあります。
・見学のルートは都合により、変更する場合があります。
・9月~11月の土日祝日に塩山駅および勝沼ぶどう郷駅からタクシーを利用予定の場合、タクシー台数に限りがあるので予約をオススメします。
ぜひ、ルミエールワイナリーツアーに参加してみてください。
併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ
そして、最後の魅力はルミエールワイナリーに併設している【レストラン『ゼルコバ』】です。
- 甲斐サーモン、甲州ビーフ、ルミエール自家製ワインベーコン、大塚人参、クレッソン(道志村)、各種フルーツなど季節ごとの地元食材を使っています。バターは多用せず、自家製ワイン、ヴィネガー、ピラン塩で軽やかに調理しています。目に鮮やか身体にも優しい料理が特徴的です。
やはりワインは、食事と切り離せない大切な飲み物です。そのため、ワイン単体で美味しいものが一緒に食べる食事に応じて、食事の美味しさやワインの美味しさが変わることが多いのです。もちろん、ワイン単体で美味しければ、ワイン単体で味わうものと割り切ればいいのですが、せっかくであれば食事とも楽しみたいですよね。だから、ワイナリーに併設しているレストランがあれば、すぐさま検証ができるのです。
さらに、そのワイナリーのスタッフやレストランスタッフとも相談することができ、より一層ワインに対しての理解が深めることができるのです。ぜひ、ルミエールワイナリーに行く際は、併設レストラン『ゼルコバ』にも足を運んでみてください。
ゼルコバ
山梨県笛吹市一宮町南野呂624
0553-47-4624
平日ランチ:11:30~14:00(L.O.)
平日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
土日祝日ランチ:11:00~,12:45〜
土日祝日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
1月~3月:月・火曜日
4月~8月:火曜日
9月~11月:無休
12月:火曜日


★★★[3つ星]
麻屋葡萄酒
2021年に創業100年を迎える麻屋葡萄酒。
記念すべき100年目をまもなく迎えようとしている麻屋葡萄酒では3つのこだわりがあります。
勝沼の自社農園、地元契約農家栽培の葡萄をはじめ、山梨の風土の中で育まれた上質な素材の選定に、強いこだわりをもっています。
そんな麻屋葡萄酒は、編集部宛に2019年度の新酒の連絡をしてくれた最初のワイナリーです。やや主観的ではあるが、感謝と同時に期待せずにはいられません。
今日までに飲んだ麻屋葡萄酒の率直な意見は、「生き生き山梨」は初心者向け、「花鳥風月/麻屋ベストセラー」はワイン愛飲者向けです。
創業100周年を迎える前と迎えた後のbefore、afterを楽しみにしてしまうワイナリーであることは間違いありません。



イケダワイナリー
1995年に【イケダワイナリー】は誕生しました。このワイナリー新設は、言葉で簡単に現すことのできない、深いものでした。
醸造家であり社長の池田さんは、若い頃からワインに魅了されていました。そのため、いつの日か自分でワインを造りたい、そんな想いを抱き勝沼に移住しワイナリーで修行を始めたのです。そして1995年ついに自ら力で、長年の夢であった独立を遂げたのです。
そんな池田社長が創業から譲れない信念が【ワインを通じて、造り手と飲み手の心が通い合い】です。
この信念は、ワイナリースタッフへしっかりと浸透されています。そのため、ワインの話をすると今まで知らなかった葡萄とワインの関係を学ぶこともあります。ワイナリーが心地良く、ワインが美味しく、そして安心してワインを購入できる、すばらしい環境が整っているのが【イケダワイナリー】です。

シャルマンワイン
【シャルマンワイン】がある場所は、山梨県の北杜市です。山梨県には、80以上ものワイナリーが存在しますが、その多くは【勝沼】に密集しています。実際に、北杜市には指で数えられるほどのワイナリーしかありません。そんな数少ないワイナリーの1つに属する【シャルマンワイン】ですが、編集部が訪問をした日には、5組以上もの人が訪れていました。それだけ魅力のあるワイナリーということでしょう。
【シャルマンワイン】としてのワイン造りは、1963年からになりますが、実はそれ以前から、農家が持ち寄った葡萄でのワイン造りは行われていました。そのため、そのころの歴史を含めるとシャルマンワインは【100年】を超える歴史があるワイナリーなのです。そして、シャルマンワインとしての一歩、それは自社農園でワイン専用ヨーロッパ系葡萄の栽培でした。現在でも、シャルマンワインで最も多く扱っている葡萄は【カベルネ・フラン】になります。他には、【カベルネ・フラン】【甲州】【マスカットベーリーA】【セミヨン】【シャルドネ】【メルロー】も栽培しています。【カベルネ・フラン】と聞くと、ワイン初心者の多くの人が【?】と首をかしげる人も多いのではないでしょうか。山梨ワインドットノム編集部も山梨出張であまり飲んだことのない葡萄品種です。【ルミエールワイナリー】や【中央葡萄酒】で見かけたことがあるくらいかもしれません。
そんな貴重な葡萄品種である【カベルネ・フラン】が人気となっている【シャルマンワイン】では、葡萄栽培において2つのことに特にこだわっています。それは【熟した状態で葡萄を収穫すること】と【旨味を凝縮すること】です。熟した葡萄は、糖度が高く、その分美味しいワインになります。その一方、完熟しきれていない葡萄で造るワインには雑味を感じてしまうケースが多いです。これを聞くと、「どのワイナリーでも熟せばいいのでは!?」と簡単に思う人も多いかもしれません。しかしながら、これが簡単なことではないのです。葡萄が熟する状態になるということは、その分長く畑で栽培されていることを意味します。つまり、【病気】になる可能性や【動物に食べられる】可能性もその分高くなるわけです。加えて、日本には台風が頻繁に起こる時期に葡萄を収穫します。それだけ【熟した状態の葡萄】を収穫するのは大変であり【リスク】なのです。そして、【シャルマンワイン】では、できるだけ農薬を使わない【減農薬栽培】にもこだわり、【旨味】が凝縮しているワインにこだわっています。
まさに、数少ない北杜エリアにある山梨ワイナリーの中で1人、【勝沼エリア】に負けぬよう、置いていかれぬよう【獅子奮迅】の活躍をしているワイナリーと感じます。そして、観光客を受け入れる体制も万全に整っています。工場見学ではNGエリアもありますが、自分たちのペースでおこない質問もできます。また、【シャルマンワイン】で試飲できるワインの数は非常に多いです。そのため、時間があっと言う間に過ぎ去り、そこにはワインに酔い、ワイナリーに心酔している自分がいるでしょう。
【シャルマンワイン】は、そんな自分に出会わせてくれるワイナリーです。


塩山洋酒
1957年に創業した塩山洋酒は、果実生産者組合を母体に果樹栽培の振興と農産物加工を目的として設立されました。そして設立から2年後の1959年には、塩山洋酒醸造株式会社として本格的にワインの生産を開始しています。そんな塩山洋酒は日本品種を第一に考えてワインを造っています。特に、甲州ワインは日本ワインコンクールにおいて、連続受賞を続けています。
そして、塩山洋酒では事前に連絡をすることでワイナリー見学をすることができます。そこでは、琺瑯タンクをはじめ、今ではどのワイナリーでも使っていないようなワイン造りに欠かせない機械を目にすることができます。またさらに、コルク打ちの体験もできます。実際に、編集部は塩山洋酒で【人生初】のコルク打ちを体験しました。そのため、ワイン初心者には貴重な体験をすることができるワイナリーと言えます。また、テイスティングでは山梨を代表する【甲州ワイン】はもちろんのこと編集長がベタ惚れした【ベリーアリカントA】を味わうことができます。言うまでもなく、ワイナリー見学から始まりワインテイスティングまで、ずっと楽しむことができるワイナリーが塩山洋酒です。


甲斐ワイナリー
甲斐ワイナリーの歴史は、1834年に始まりました。当時の甲斐ワイナリーは清酒造りをメインとしていたため、ワイン造りは兼業の一つでした。しかし今では、甲斐ワイナリーはワイン専業になっています。以前清酒を醸造していた場所は、ワインの醸造施設などとして現役で貢献してくれています。そんな甲斐ワイナリーの最大の魅力は【有形文化財】に指定されていることでしょう。
ワイン貯蔵庫、併設カフェなどが国が認める有形文化財に登録をされています。
つまり、国が認める有形文化財の雰囲気などを味わいながら、日本の伝統であるワインを飲むことができるのです。
日本の歴史を物語っている甲斐ワイナリーで造られたスタンダードシリーズである【かざま甲州シリーズ】は、代々受け継がれた風間ブランドの象徴を感じさせてくれます。伝統たる香りと味のバランスをグラスに注がれた瞬間に感じます。そして歴史感じる上品なワインを江戸時代から存在する建造物の中で飲むと、また一味違います。ワインを飲みながら、日本の歴史を感じる休日を過ごすのは、いかがでしょうか。


Cantina Hiro
【Cantina Hiro】の【Cantina】とはイタリア語で【小さなワイナリー】の意味を持つ言葉です。イタリア語が社名に使われているように、Cantina Hiroの目標は【牧丘を日本のBaroloにすること】です。【Barolo】とは、イタリアを代表するワインブランドで、【ワインの王】と呼ばれています。つまり、【Cantina Hiro】は、日本における【ワインの王】を目指し、日々ワイン醸造と向き合っているワイナリーなのです。
そんな【Cantina Hiro】は2014年創業設立、そして、ワイナリー最初のワインは、2017年にリリース。にも関わらず、ワイン雑誌【ワイン王国】7月号(2019年6月5日発売)の特集【110人が選ぶ168本 日本ワイン総選挙】にて【Cantina Hiro】のワインは選出されているのです。歴史が浅いからという理由で【ワイナリー訪問】や【ワイン購入】などを後回しにすることのできない【ワイナリー】であることは間違いありません。


駒園ヴィンヤード
駒園ヴィンヤードの歴史は、1953年に遡ります。そして当時のワイナリー名は【五味葡萄酒】と別名での創業でした。
つい最近【駒園ヴィンヤード】への変更がされたのです。
そんな駒園ヴィンヤードの特徴は【葡萄】に忠実な【まっすぐ】なワイン造りをするワイナリーです。
また、生産量が少ないためどのワインも入手が非常に困難です。そのため、知る人ぞ知るワイナリーではないでしょか。
編集部も駒園ヴィンヤードには、昨年の夏手前に訪問しています。葡萄畑見学や工場見学はできなかったのですが、とてもたくさんのワインのテイスティングをさせていただきました。どのワインも醸造家の個性が存分に現れていて【面白く本当に美味しいワイン】ばかりでした。【甲州ワイン】と言われても、納得できない独特な香りは今でも忘れません。それほど、他のワイナリーとは一線を画しているワインが造られていました。また、試飲は1本1本のグラスを用意してくれました。些細なことかもしれませんが、そういった雰囲気を含め【純粋にワインの美味しさを楽しんでもらう環境への妥協のなさ】を感じました。
県内トップレベルと呼び声高いワインの質に加え、ワイン初心者でも温かく迎え入れてくれるワイナリーが【駒園ヴィンヤード】なのです。


笹一酒造
サドヤワイナリー
サドヤは【日本で初めてワイン専用の葡萄品種でワインを醸したワイナリー】と言われています。創業は1917年まで遡ります。
サドヤ洋酒店の6代目が本格的なワインの製造を目指し【サドヤ醸造場】作ったのが始まりです。農場を開墾するまでの間は、勝沼の葡萄園と契約し、契約農家の人たちが作る葡萄を原料に、「甲鐵天然葡萄酒」を商標とするワインを造っていました。そして創業から約20年後の1936年。甲府市善光寺町に自家農園をついに開墾します。当時の日本は、甘口ワインが主流だったにも関わらず、フランスから導入したワイン醸造用葡萄の苗木を植え、栽培に成功した葡萄を使い、本格辛口ワインの製造を開始したのです。そして2007年に「株式会社サドヤ醸造場」から「株式会社サドヤ」へと社名を変更し現在に至ります。
そんなサドヤは【食】との結びつきを大切にしています。突出した個性は考えず、ゆっくりと料理とともに楽しめるワインを目指しています。
そのため【優しく上品な味わいが追求された】ワインが非常に多いです。また、若いワインの魅力よりも【10、20、30年と熟成を楽しめる】こともサドヤワインの特徴でもあります。そしてサドヤワインが造る【RUBY】は、編集長がオススメする赤ワイン第2位にランクインしています。
今日、知名度・味ともに山梨を代表するワイナリーの一つでもあるサドヤワイナリー。
実は、ブライダルやレストランも兼ね備えています。ぜひ、ワイン好きな方々は【ワインブライダル】いかがでしょうか。


サントネージュワイン
編集部が感じる、サントネージュワインは【先見の明があるワイナリー】です。
その理由は、どのワイナリーよりも先に【欧州品種原料葡萄】の導入をしたからです。そして、ワイン専用葡萄を栽培していなかった山形県上山市でワイン専用葡萄の栽培開始をしたワイナリーでもあります。まさに、新たな可能性を見つけ成功に導いているワイナリーといえるでしょう。そして、世界的ワインコンクールのリュブリアナ国際ワインコンクールでも大金賞を受賞もしました。今日における、山梨ワイナリーの栽培技術、山梨以外のワイナリーの礎を作ったワイナリーの1つであることは間違いないでしょう。
気になる【サントネージュ】とは、フランス語で【聖なる雪】を意味する言葉です。
サントネージュワインへの行き帰り、そして葡萄栽培の作業に辛くなり空を仰いだその視線の先には、世界に名を馳せる富士山が自然と見えてくるとのことです。その【富士山の頂きにかかる雪】これが由来でした。
富士山の最も高い頂上を聖域として扱い、神々しいほどに輝く雪を【サントネージュ】と表現しているのです。
そして富士山のように日本を代表するワインを造れるように、ワイナリー名には世界を見渡す強い想いが秘められていました。
そして、サントネージュワインには【独特なテロワール】があります。通常【テロワール】とは【地勢】【気候】【土壌】の3要素を指します。しかし、サントネージュはそれら3つに加え【人】も加えて考えています。同じ【地勢】【気候】【土壌】でも、生産者が異なれば葡萄の個性は変わります。同様に、同じ葡萄でも醸造家が異なれば、ワインは変わります。つまり【人】はワインに反映される、欠かせない個性のひとつなのです。だからこそ、サントネージュは多くのコミュニケーションを重ね【人】をとても大切にしています。
サントネージュワイナリー
0553-22-1511
山梨県山梨市上神内川107-1
https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/ste-neige/


三養醸造
創業以来、日本の葡萄にこだわり続けた【純国産ワイナリー三養醸造】の名前の由来は唐代の有名な漢詩の三養訓が元になっています。和約すると『美味しい葡萄酒を飲んで楽しく生きよう』です。これほどまでに、ぴったりなネーミングはないのではないでしょうか。
現醸造長である、山田啓二さんは【鬼才】と呼ばれています。
その理由は、彼に会えばすぐにわかります。我々編集部は、ワイン造りはもちろんのこと、彼の話し方や内容も含め天才だと思います。知識だけではなく、聞き手を彼自身の世界へ引き込んでしまう魅力が彼にはあります。
そんな彼の名言をご紹介しましょう。
【栽培は畑に出てれば葡萄が教えてくれる。醸造は葡萄が語りかけてくることがある】
自然物である葡萄は、毎年安定しない非科学的なものです。そのため、自分の目で自分の舌でしか感じ取ることはできない、まさにワイナリーのあるべき姿を伝えてくれています。
これほどまでにワインを愛し、粉骨砕身の想いで取り組んでいる彼が造るワインが美味しくないはずありません。
1本1本のワインに個性そして、目的を持たせ、製造方法含め様々な想いを飲み手に伝えようとしているワインが三養醸造にはあります。






敷島醸造
敷島醸造は、もともと葡萄生産者として長年果実を栽培、出荷していましたが、1985年に酒類製造免許を受けワイン製造を開始しました。
今では、自社農園100%にこだわり【甲州】【マスカットベーリーA】をはじめ【シェンブルガー】【シャルドネ】【デラウェア】【ソーヴィニョン・ブラン】【甲斐ノワール】【ベリー・アリカントA】【カベルネ・ソーヴィニヨン】【メルロ】を使った数多くのワインを醸造しています。
敷島醸造では、通常のワイナリーが実施している工場見学やテイスティングに加え、なんと【バーベキュー】も楽しむことができます。ワイナリー併設施設でバーベキューができる山梨ワイナリーは、他を探してもありません。唯一無二の特徴であり、ワインとのマリアージュを楽しめるサービスでしょう。
またワイン造りに欠かせない【葡萄の木】のオーナーになるサービスや、編集長が愛してやまない【樽ワイン】のオーナーになるサービスもあります。
- 樽ワインオーナー
甲州、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、甲斐ノワール、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、プティ・ヴェルド - 葡萄の木オーナー
カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー


盛田甲州ワイナリー
盛田甲州ワイナリーの設立は1973年ですが、1973年設立とは思えない深い歴史があります。
遡ること1881年、盛田甲州ワイナリーはなんと愛知県の葡萄畑でワイン造りをしていたのです。しかし、フィロキセラのせいで葡萄は全く使い物にならず失敗してしまいました。そして、1度潰えた想いが日本のボルドーとも言われる「勝沼」で復活し、今にいたるのです。つまり、100年以上もの間にわたってワイン造りに携わっているワイナリーなのです。背水の陣となるに至っていた盛田甲州ワイナリーのその後の勢いはすさまじいものです。【ワインは農産物】と言い聞かせ、醸造の過程での処理や調整を極力控え、葡萄がもつ本来の味をそのままボトリングするイメージで仕込み、素直な葡萄の風味を持つワインに仕上げています。その結果が、IWC金賞受賞です。

まさに、山梨ワイン、日本ワインを支えているワイナリーの1つなのです。現在は、新型コロナウイルスの影響で工場見学や試飲も制限がかかっている中で楽しむことができます。中でも魅力的なのは、樽エリアとテイスティングでしょう。盛田甲州ワイナリーには、なんと100以上もの樽が使用されています。滅多に見ることのできない荘厳たる空間を目にすることができるでしょう。また、日本を代表する甲州ワインをはじめ、マスカットベーリーA、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネといった幅広い葡萄品種のワインをワイナリースタッフの人と話しながら試飲することができます。ぜひ、足を運んでみてください。





蒼龍葡萄酒
蒼龍葡萄酒の創業は1899年にまで遡ります。まさに、日本のワイン醸造の歴史とほぼ同じ歳月を過ごしてきたワイナリーと言っても過言ではないでしょう。そして非常に興味深いことに、蒼龍葡萄酒の【創業家】は日本のワイン造りの礎を築いた【高野正誠】と【土屋龍憲】と親戚関係にあたるそうです。
なるべくして【ワイナリー】になった、運命的なものを感じるワイナリーでもあります。
そんな蒼龍葡萄酒の名前にある【蒼龍】。凛々しく、逞しい漢字が使われています。この漢字には、蒼龍葡萄酒の【願い】が込められているのです。
【蒼龍】とは、中国の故事になる東西南北の守護神の中で、幸せを呼ぶ神と言われている【東を守る神様】です。【甲府盆地の東部】にある【甲州勝沼】で【山梨ワイン】の【蒼龍葡萄酒】のワインの歴史と伝統を守ってくれるよう、想いが込められているのです。


ドメーヌQ
【ドメーヌQ】は、日本で最も小さいワイナリーとも言われています。最も小さいと聞くと、最も古い伝統的な印象をもつ人もいるかもしれませんが、ワイナリーの設立も2000年と山梨県の中では比較的新しいワイナリーなのです。しかしながら、山梨ワインドットノムが取材をしてみると、20年の歴史しかないとは思えないほど、他のワイナリーにはない、ワイナリー独特な特徴がありました。
ドメーヌQのポイント「Feature1」
新進気鋭ワイナリー
非常に主観的な意見ではありますが、山梨県でワイナリーを設立をしたら、まずは【甲州】【マスカットベーリーA】を中心にワイン造りをするワイナリーが多いと思います。それは土地柄として葡萄栽培のしやすさなどが大きな理由だと思います。もちろん、ドメーヌQは、【甲州】【マスカットベーリーA】ワインを製造しています。しかし、なんと両品種だけにとどまらず超高難易度である【ピノ・ノワール】の栽培にも挑戦をしていたのです。【ピノ・ノワール】は世界で最も高いワインと言われている【ロマネ・コンティ】の原料になっている葡萄です。同時に【ピノ・ノワール】は、栽培が最も難しい葡萄品種とも言われているほどの葡萄なのです。実際に、日本でも栽培に成功をしているワイナリーはごくわずかしかありません。
そんなピノ・ノワールを栽培できたということはワイナリーとしての実力が相当高いことを結果で示したということです。
ドメーヌQのポイント「Feature2」
日本最速ワイナリー
【ドメーヌQ】が打ち立てた偉業はピノ・ノワールだけではありません。【日本最速】の新酒造りもドメーヌQ最大のポイントです。日本最速の新酒を【ドメーヌQ】では【ヌーヌーボー】と命名し、商標登録まで済ませています。【ヌーヌーボー】は、ボジョレー・ヌーボーの【ヌーボー】が語源になっています。ボジョレー・ヌーボーとは、フランスの【ボジョレー地区】の【ヌーボー】つまり新酒を意味します。新酒を意味する【ヌーボー】を【ヌーヌーボー】にアレンジしたとのことです。そんな【ヌーヌーボー】はデラウェアの早摘み【青デラ】を使用して造っています。




ドメーヌヒデ
まず初めにお伝えをしたいのが、ドメーヌ・ヒデは酒類の専門家の方だけがワイナリーの見学や試飲をすることができます。そのため、山梨ワインドットノムも未だに訪問ができておらず、非常に残念ではありますが未開拓ワイナリーになっています。
一般公開をしていないドメーヌ・ヒデとはどんなワイナリーなのでしょうか。わかった限りのことを紹介したいと思います。
ドメーヌ・ヒデは、南アルプス産のマスカットベーリーAにこだわるワイナリーになります。つまり、赤ワインに特化したワイナリーと言うことができます。そして、数人のスタッフで醸造と栽培に専念しているため、規模は小さいですが、小さいことを個性とし上手に生かし、ソムリエと醸造家がうらやむようなワインを造っています。その結果として、世界有数の国際コンクールでも銀賞を獲得する実力をもっています。
そんなドメーヌ・ヒデには鉄の掟が3つあります。
- 1つ1つの畑からワインを産むこと
- 月に従い自然に造ること
- 葡萄に頑張らせないこと
【真】の日本ワインを造るために、鉄の掟を守りながらワイン造りに従事しています。
ボーペイサージュ
モンデ酒造
2020年5月に68周年を迎えた【モンデ酒造】はただワインを製造し売るのではなく
【感動】も届けているワイナリーです。
この【感動】こそ、モンデ酒造が他のワイナリーと一線を画して目指し続けているものであり、魅力です。そして社名に込めた想いである【世界・宇宙規模のワイン造り】を通し、記念すべき100周年に向けて走り続けています。
そんなモンデ酒造を代表するワインが【全てを包み込む懐の深いワイン】と【日常性を重視したバランスワイン】になります。
全てを包み込む懐の深いワイン
全てを包み込む懐の深いワインとしてオススメしているのが【牧丘畑メルロ】と【豊富畑ヤマソービニオン】です。メルロは、最上級の品質を収穫し使用しています。さらに2年以上もの樽熟成を施しています。そしてヤマソービニオンは、荒々しくも特徴的な味わいにアメリカンオーク樽のニュアンスを含ませています。
日常性を重視したバランスワイン
日常性を重視したワインとしてオススメしているのが【甲州】と【マスカットベーリーA】のワインになります。この2タイプのワインは【トップの香り】【口中の印象】【酸の立ち方】【ボディの厚み】【アフターへの調和】など各ワインに重要とされる項目を最も重視してブレンドしています。もちろん、ワイン単体として飲んでも美味しい仕上がりになっていますが、それ以上に食事との相性が重視されたワインと言っても過言ではないのです。
そして、モンデ酒造では一風変わったワインも展開をしています。それは【ワイン缶】です。
【ワインをもっと日常的なお酒にしたい】そんな想いが、モンデ酒造に【ワイン缶の生産】という革新的な一歩を踏み出させました。
モンデ酒造はワイン造りの根幹を担う葡萄栽培を以下のように1年を通しておこなっています。

大和葡萄酒
大和葡萄酒は、世界水準でのワイン造りを【品質・価格】の観点から目指しているワイナリーです。
世界水準を目指す上で、大和葡萄酒では【良いワインは良い造り手から】を合言葉に、自分自身に向き合い、そして葡萄と正直に向き合ってワイン造りをおこなっています。この合言葉の背景には日本人らしい【歴史・根源】を大切にする大和葡萄酒らしさが込められています。日本古来の葡萄品種【甲州葡萄】を大切に、日本の環境だからこそ造り上げられるワインを目指しているのです。まさに、日本独自の価値観を誇りに日本独自のワイン造りをおこなっているワイナリーと言えるでしょう。
つまり、大和葡萄酒が「100%」納得できるワインができたとき、それは【歴史】が紡いだ【日本代表ワイン】であることに違いないでしょう。
多くの人が大和葡萄酒の歴史は古く伝統がもたらした実力と思っているのではないでしょうか。たしかに、昭和28年に前身である第十一葡萄酒組合が法人化することがきっかけで、世の中に【大和葡萄酒】の名が生まれました。そしてそれ以来、長野工場の開設、ビール事業展開を進めていましたが、今日のワインブランドを手がけるようになったのは2001年です。そう考えると、現在大和葡萄酒の顔となっているようなワインブランドの歴史が、山梨県内では非常に浅いことがわかります。同時に、ワイナリーのレベルの高さを感じ取ることができるのではないでしょうか。驚くほどの賞を獲得していることが、それを証明してくれているでしょう。
大和葡萄酒 3本の矢
そんな大和葡萄酒の実績を影で支えてくれるものがあります。それは、毛利元就の3本の矢の考え方に近い【大和葡萄酒 3観】です。それは【凝縮】【複雑】【エレガント】です。これらを最重要課題としてワイン造りに励んでいます。
旨味が【凝縮】している葡萄とは一体どんな葡萄なのでしょうか。それは【皮が厚く小さい粒で粗着性のある葡萄】だと大和葡萄酒は考えています。そのため、食用葡萄と醸造用葡萄をしっかりと分けて栽培しています。
【複雑性】を備えていないワインは世界では認められない、と大和葡萄酒は考えています。そのため【複雑性】を表現するために、日々の研究はもちろんのこと、すでに【土壌の改良】【水分量の調整】などに着手をしています。現在、ミネラル豊富な葡萄の栽培をする独自技術の確立には成功しています。
【エレガントさ】とは、内的に感じるものであり、人それぞれ趣味も違えば当然味覚なども異なります。そのため、言葉で表すことは非常に難しいものです。ただ唯一語れることとして、原料となる葡萄、その葡萄の状況に合った最適な醸造方法、酸味、香り、味わい、余韻などすべてのバランスが調和したワインを飲んだときに【エレガントさ】を感じるということです。狙って容易にできるものではなく、1つ1つの工程の質を極めれば極めるほど、光が見えてくると考えられています。


マルサン葡萄酒
マルサン葡萄酒は他のワイナリーとは異なり、約30種類もの葡萄狩りが楽しめる観光葡萄園「若尾果樹園」を併設しているワイナリーです。
マルサン葡萄酒の葡萄栽培の歴史は、葡萄栽培の初期時代である江戸時代からと伝えられています。そして今も昔と変わらずに、地元農家との繋がりを大切に昔ながらのワイン造りを継承しています。そんなマルサン葡萄酒の醸造長は、30歳まで東京でバンド活動を行っていました。バンドマンからの醸造家への転身パターンは珍しく意外に思う人も多いかもしれないですが、山梨ワインドットノムはワインと音楽には通ずるものが多いと思っています。そのため彼が造るワインには、まさに自分の思いを歌詞ではなくワインに載せて私たちに送り届けていると思っています。
着飾らず、無理をしないスタンスを理想のワイン造りと語る若尾さんは、甲州ワインの味に強いこだわりをもっています。最近の甲州は、クリアなキリッとしたタイプが人気ですが、マルサンワインが造る甲州ワインは古い甲州スタイルのため、皮の味がジワっと…感じる仕上がりになっているのです。ワイン好きがどハマりする仕上がりであることは間違いなし、そして歴史を知っている人からしたら、湯呑みで飲みたいと言い出す人も多いかもしれませんね。笑
では、この古き良き味わいにこだわる理由とは一体なんなのでしょうか。それは若尾さんがワインを学んだときまで遡ります。若尾さんは、山梨県のワインセンターで基礎を学び、中央葡萄酒で最先端を学んでいました。甲州をプレスして、果汁を絞るとき通常は2段階にして絞るワイナリーが多い中、当時の中央葡萄酒では、3段階までプレスしていたそうです。つまり、ウルトラプレスと呼んでいたほど果皮を絞りに絞っていたんです。そのワインが若尾さんの心を貫いたのです。ドンピシャで理想に近く、そのワインが若尾さんの原点であり、譲れないところになったのでした。
たしかに彼が造るワインの味わいは、渋く強い生命感を感じるワインが多かったです。観光農園も経営しているため。ぜひ葡萄と一緒にテイスティングする機会を得たいな、と贅沢な要望を抱いてします時間を過ごすことができました。

コニサーズワイナリー
新巻葡萄酒
新巻葡萄酒は、2020年で醸造免許をもらって90年目になります。山梨が誇る伝統的ワイナリーの1つと言っても過言ではないでしょう。
そんな新巻葡萄酒の特徴は、栽培から醸造まで家族で一貫しておこなっている点でしょう。これには深い考えがありました。もちろん、猫の手も借りたいほど忙しいときはあります。しかし、安易に人を呼んでしまうと、それがきっかけでスピードなどが合わず、ロスに繋がってしまう可能性もあるそうなのです。だからこそ、信頼している家族で一貫してワイン造りをおこなっているのです。実際に、収穫スピードはデラウェアであれば、1日1人で1トン、甲州葡萄だとその2倍つまり1日1人で2トンを収穫しているのです。この単位を耳にすると驚愕に感じるのは私だけでしょうか。
ここまでですでに社長に惚れてしまっている山梨ワインドットノム編集部ですが、社長の経歴などを聞くとさらに惚れてしまいました。彼は1年の8割、9割は葡萄畑にでて仕事をしています。これは【いい葡萄がいいワインに繋がる】といった基本姿勢を守り抜いているのです。そんな彼は、すぐさまワイナリーに就職せず商社の営業をやっていました。その頃は、ビール、ビール、ビールだったらしいです。笑
しかし、商社の仕事を3年で退職し、英語を学ぶために単身オーストラリアに足を運んだこと、これが今に至る大きな一歩でした。人の出会いとは本当に偶然要素が強く面白いですね。
そして、すべて自社栽培の葡萄を使っている新巻葡萄酒のワインの原料、葡萄にはある秘密が隠されていました。新巻葡萄酒の甲州葡萄の秘密、それは樹齢にありました。甲州葡萄はとりわけ、他の葡萄に比べ樹齢が進まないと美味しいものは作りにくいそうです。ただやはり樹齢が進むと収穫量は減ってしまうのが苦悩とのこと…そんな葛藤を常に抱きながら、質の高い葡萄、美味しいワインを造っているのが新巻葡萄酒です。

大泉葡萄酒
明治35年創業の大泉葡萄酒は、創業当初の名前は【達磨葡萄酒合資会社】でした。
今では、ちょっと想像することのできない会社名ですよね。創業の目的は、農家さんが自分たちが飲むワインを作りたかったからではないか、と言われています。葡萄は売れるものもあれば、売れ残ってしまうものもあります。そういった葡萄を無駄にしないためにも、自分たちのワインを造ることを目的に創業する会社は山梨県では多いので、非常に納得しますね、時が過ぎ昭和38年、地元地域と共生し発展する願いを込め、会社所在地の地名である【大泉葡萄酒】に会社名が変更されました。ここから少しずつ形態が変わっていくんですね。
山梨ワインドットノムが大泉葡萄酒に惚れた最大の魅力、それは地域密着型ワイナリーであることです。実は、大泉葡萄酒は山梨県甲州市勝沼町の岩崎地区の103軒もの葡萄栽培農家が、共同出資をして経営しているワイナリーなのです。そのため、原料である葡萄の甲州種は100%株主農家のものを使っています。まさに【地産地消】の鏡ではないでしょうか。彼らが造り上げているワインは、まさに山梨県の農家の想いも込められた県、地域を代表するワインなのです、
そして、1本1本のワインには創業当初からの信念【ワインは生きている。一本一本に愛情を込めて熟成を待つ心がなければおいしいワインは作れない。】が込められています。
丁寧にワインを解説や工場、歴史を案内してくれる素敵な空間、それが大泉葡萄酒です。

岩崎醸造
1941年創業の岩崎醸造は創業以来地域と共生しているワイナリーです。なぜなら岩崎醸造は、葡萄栽培と醸造に関係していた個人醸造免許者130名の共同出資で立ち上がったワイナリーだからです。現在も、ワインの原料となる葡萄は自社畑と株主である農家の人々の葡萄に限定しています。もし自社畑、契約農家からの葡萄だけでは足りなくなってしまっても、ワイナリーがある【勝沼町】から葡萄を購入します。つまり【ホンジョーワイン】は勝沼の農家あってのワイナリーでもあるのです。
そんな岩崎醸造は【ホンジョー】の愛称で親しまれています。【岩崎醸造】と【ホンジョー】。文字だけ見てもその関係性がわからない人も多いのではないでしょうか。実はこの愛称は、地域の人々が命名したのです。岩崎醸造が造るワインが次第に地域の人々に認められるようになり、岩崎醸造を【本格醸造ワイン工場】と呼ぶようになったのです。そして、そこから【本格】【醸造】の頭文字が文字られ【本醸】になり、今では【ホンジョー】の愛称で愛されているワイナリーになっています。
そんな岩崎醸造の社長は、コミュニケーション力が高く、編集部も訪問をした際に非常に助けられました。
やはり初めて顔を合わせる瞬間は、誰しも緊張するでしょう。そんな中、アイスブレイクしてもらえると嬉しいですよね。
そして、同時に安心感を持って、接することができますよね。ワイン初心者からしてみると、非常にありがたいワイナリーなのです。
そんなワイン初心者向けの岩崎醸造では、最新のワイン機械から昔のワイン造りを想起できる醸造設備を見ることができます。特に、樽が大好きな編集長は信じられないサイズの大樽を見て大興奮!!岩崎醸造に訪れたら絶対に見て帰りたい、そんな空間がたくさんあるワイナリーです。


北野呂醸造
1963年に、共同醸造所の免許を譲り受けたのを機に、約12年後の1975年に現在の新巻地区へ移転してきました北野呂醸造。
そして、二代目に就任した降矢さんは、2019年に三代目にバトンを譲りました。奇跡的に、バトンを譲る日に山梨ワインドットノム編集部は取材に行っていました。
そんな北野呂醸造の最大の魅力は【仕込みから瓶詰め】までの一貫作業です。そのすべての工程を家族で行っています。
そのため、生産量は少なく基本的には個人のお客様への直販売になっています。つまり、直接的なファンの多いワイナリーなのです。
他にも【使用する葡萄が100%山梨県産であること】も魅力の1つです。
ワイン造りへの情熟を家族団結して注ぎ込んでいる、北野呂醸造のワインはどれも私たちの食生活を豊かにしてくれることは間違いありません。


錦城ワイン
錦城葡萄酒は、昭和38年、勝沼町小佐手の地に錦城葡萄酒が誕生しました。
ワイン造りの根底にある想いは【勝沼の葡萄のポテンシャルを最大限に活かした、自分たちが飲みたいワイン】を造ることです。
創業当初は、1.8ℓのみで醸造をしていたワインですが、昭和60年を境に720mlワインの醸造を開始しました。今日では、年間約40,000本製造の比較的小さなワイナリーですが、全国からの評判は高いのです。その証拠に「BROCADE勝沼甲州」は、料理漫画「美味しんぼ」に取り上げられ、NHKの『小さな旅』にも紹介されています。
糖度の高い葡萄を使ったワイン造りは、ワイン愛飲者を納得させるだけではなく、ワイン初心者の方にも受け入れやすい優しい口当たりを実現しています。


四恩醸造
【四恩醸造】は、一般公開を原則実施していないワイナリーです。元々は、学校法人四恩学園の自然教育拠点として、【葡萄畑の栽培】を中心に取り組んでいました。それから約20年後の2007年に、四恩醸造は【ワイン事業】に本格的に参入をします。その参入背景には、【巨峰を中心とした葡萄の美味しさをより多くの家庭に届けたい】そんな想いがありました。編集部も取材をした際、言葉だけでは伝えきれないだろうと感じるほど【自社畑の巨峰がめちゃめちゃ美味しい】と語ってくれました。高級葡萄でもある【巨峰】だけでなく、【甲州】そして山梨県では珍しい【プチマンサン】などを使ってワイン造りをしています。そんな四恩醸造が造るワインは、【ワイン初心者】でも飲みやすい【辛口ワイン】です。
実際に、編集部メンバーやその身内がお正月に飲ませてもらいましたが、あっという間になくなってしまいました。もちろん、ワイン好きの人は【軽い】と言っていましたが、四恩醸造は、【辛口でありながらも、飲みやすいライトタイプ】を意図して造っているので当然です。実際に、ワインがなくなっているのですから、【食に合う辛口ワイン】であることは間違いありません。癖になってしまう心地よさを提供してくれている四恩醸造ワインですが、非常に稀有なワインですので見つけたら是非手に取ってみてほしいです。ラベルデザインが特徴的なので、見かけたらすぐにわかると思います。



シャトー勝沼
【シャトー勝沼】とは、日本のワイン文化がまだ世界に認められていなかった時期からワイン造りに魅了されて尽力してきたワイナリーです。ワイナリーに惚れ携わること140年以上、日本にあるワイナリーの中でもとても古い伝統的ワイナリーです。
そのため、今では各旅行会社が山梨県の観光ツアーを組む【バスツアープラン】に必ずと言ってもいいほど含まれています。
そんなトラディショナルなシャトー勝沼では【ワイナリー見学】【豊富なテイスティングワイン】【併設レストランでのマリアージュ体験】【オリジナルファームプログラム】を年間を通して楽しむことができます。
■【懇切丁寧なワイナリー見学】■
シャトー勝沼ワイナリーの広大な工場施設は自由見学になっています。
決められたルートを進んでいく見学ですが、自分のペースで見学することができるのがいいですね。
そしてルート上でワイン造りに欠かせない場所では、テキスト解説なども用意されています。編集長が大好きな樽エリアは、夏場は非常に涼しく心地よいです。そして、最後までルートに沿って進むとテイスティングができる【ワイナリーショップ】に到着します。そのまま試飲カップを手にとってテイスティングが可能になっています。まさにムダのない工場見学なのです。
■【初心者から玄人にも好まれるテイスティングコーナー】■
シャトー勝沼のテイスティングシステムは【無料試飲】と【有料試飲】の2種類あります。無料試飲は、甘口のワインに加えて、カウンターで1杯ずつ注いでもらうワインも飲むことができます。ワイン初心者向けのワインと言っても良いワインがザッと10種類前後用意されています。その一方、有料試飲では比較的ワイン慣れしている人向けの辛口タイプのワインが準備されています。もちろん、初心者向けの無料試飲に加え有料試飲をすることもできます。
まさにシャトー勝沼のテイスティングコーナーは、ワイン初心者だけではなく、ワイン慣れしている人も楽しめる素敵な環境と言えます。
■【併設レストランでのマリアージュ体験】■
また、シャトー勝沼には【レストラン鳥居平】が併設しています。そこでは、ワインと本格フレンチ料理のマリアージュを体験することができます。マリアージュに正解はありません。しかし、ワインを造ってるワイナリーがオススメするマリアージュがハズレなわけがありません。
レストラン鳥居平
山梨県甲州市勝沼町菱山4729
0553-44-3080
ランチタイム:11:00~15:00
ティータイム:15:00~17:00
ディナータイム:17:30~20:00
http://www.toriivilla.jp/
■【ワイナリーファンを増やすオリジナルプログラム】■
そしてシャトー勝沼では、ワインをより身近に感じてもらうための葡萄造り体験プログラム【ファーム トゥ ボトル】も実施しています。
このプログラムに参加すると、ワイナリーが1年を通して経験するワイン造りの工程を経験することができます。


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【必見】山梨ワイン完全ガイド!世界で認められている、山梨ワインとはどんなワイン!?これを読めば、山梨ワインがわかる。山梨ワインのことは、山梨ワインドットノムにお任せ!
【2020】山梨ワイナリー データベース
【困ったらドットノム!2020年最新版】山梨県のワイナリー完全マップ!山梨県に新たに誕生したワイナリー、2020年新設予定のワイナリーも一挙に紹介!!
【2020】山梨ワイナリー 【初心者向け】営業状況まとめ
- 【勝沼編】はこちらからご覧ください。








非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。