年が明け、多くのワイナリーが緊張していたのではないでしょうか。もちろん収穫時期が最も緊張する瞬間だと思いますが、造ったワインが入賞しているかどうか、これも同じようにドキドキする瞬間だと思います。
そこで今回は【サクラアワード2021】の結果を紹介したいと思います。この受賞結果を目にするときには、受賞ワインの多くが完売しているケースが多いです。しかしながら、女性向けのワインと言われたら博識男性として入手しておきたい性もありますよね。ぜひ、チェックの上探してみてください。
サクラアワード
【SAKURA Japan Women’s Wine Awards】通称【サクラアワード】は2021年目で8回目を迎えました。
- 日本の食事にあったワインを選ぶこと
- 日本のワインの消費量を伸ばすこと
- 女性の活躍の場を広げること
これら3つをスローガンに掲げたワインコンペティションになります。
審査は女性ワインプロフェッショナルによって、ブラインドテイスティングでおこなわれます。彼女たちには【葡萄品種】【ヴィンテージ】【価格帯】のみ開示され、100点満点で評価をします。そしてすべてのカテゴリーの中から得点に応じて、各受賞ワインが決定します。ダブルゴールドを受賞したワインの中から再審査で【ダイヤモンドトロフィー】が決まります。
・1人が1日に行う審査アイテム数は約30から40アイテムになります。
そして驚くべきことは、審査のために分けられるカテゴリーです。その数およそ【100】カテゴリーです。エントリーされたワインは【6つのベーシックカテゴリー】に分類された後、さらに細かく分類されます。
に分類されます。
・甘口ワインとフォーティファイドワインは残糖度、製造方法で分けられます。
2021年のサクラアワードでは、32カ国から4,562本のワインがエントリーされました。
そして【ダブルゴールド】が275本、【ゴールド】が1,074本、【シルバー】が882本、総計2,231本が栄誉を獲得しました。
各賞
サクラアワードでは基本的に、以下の賞から構成されています。
- ダイヤモンドトロフィー賞
ダブルゴールドに選ばれたワインの中からさらにより優れた最高のワインに与えられる賞になります。 - ダブルゴールド賞
全てのカテゴリーの中で、審査員の平均点が93点から100点のワインに与えられる賞になります。 - ゴールド賞
全てのカテゴリーの中で、審査員の平均点が88点から92点のワインに与えられる賞になります。 - シルバー賞
全てのカテゴリーの中で、審査員の平均点が83点から87点に与えられる賞になります。 - 特別賞
全てのワインの中から、それぞれの賞に合ったワインが選ばれます。 - 和食・アジア料理に合うワイン賞
全てのワインの中から、それぞれの賞に合ったワインが選ばれます。
・特別賞と和食・アジア料理に合うワイン賞の中で、最高得点のワインにグランプリが与えられます。
・特別賞と和食・アジア料理に合うワイン賞は、ゴールド受賞以上の中から選ばれます。
■特別賞 -8種-
- 女性ワインメーカー賞
全カテゴリーの中から、女性ワインメーカーの手によるワインの中で、高得点のワインを造った女性醸造家10名に与えられます。そして、その中で最高得点のワインを造った女性醸造家に【グランプリ 女性ワインメーカー賞】が与えられます。 - ロゼワイン賞
スティルワインロゼのカテゴリーの中から高得点のワイン10アイテムがロゼワイン賞となります。その中の最高得点のワインには【グランプリ ロゼワイン賞】が与えられます。 - グランプリ ジャパニーズワイン賞
日本で醸造され瓶詰めされたワインの中から世界のワインと質を競い合い受賞したアイテムに【グランプリ ジャパニーズワイン賞】が与えられます。 - コストパフォーマンス賞
【1,000円以下】【1,001円以上1,500円以下】【1,501円以上2,500円以下】の価格帯別に高得点を得たワイン10アイテムにコストパフォーマンス賞が与えられます。 - いつも飲みたいスパークリングワイン賞
小売価格2,500円以下の品質の高いスパークリングワインの中で最も高い得点のワインにグランプリが与えられます。 - これから飲みたい品種賞
希少品種に与えられる賞です。その中で最も高い得点のワインにグランプリが与えられます。 - フォーティファイドワイン賞
フォーティファイドのカテゴリーの中から高品質ワイン10アイテムが選ばれます。その中で最も高い得点のワインにグランプリが与えられます。 - デザートワイン賞
スイートワインのカテゴリーの中から高品質ワイン10アイテムが選ばれます。その中で最も高い得点のワインにグランプリが与えられます。
■和食・アジア料理に合うワイン賞 -9種-
- 寿司に合うワイン賞
寿司に合うワインに与えられます。
- 天ぷらに合うワイン賞
天ぷら料理に合うワインに与えられます。
- すき焼きに合うワイン賞
すき焼き料理に合うワインに与えられます。
- 焼き鳥に合うワイン賞
焼き鳥料理に合うワインに与えられます。
- 鉄板焼きに合うワイン賞
鉄板焼き料理に合うワインに与えられます。
- 寄せ鍋に合うワイン賞
寄せ鍋料理に合うワインに与えられます。
- 韓国料理に合うワイン賞
韓国料理に合うワインに与えられます。
- 中華料理に合うワイン賞
中華料理に合うワインに与えられます。
- タイ料理に合うワイン賞
スパイシーでありながら、さわやかな印象を併せ持つ複雑なタイ料理に合うワインに与えられます。
受賞ワイン特集!!
では、サクラアワード2020で山梨ワイナリーが受賞したワインをすべて紹介したいと思います。
シルバー
甲州辛口
甲州辛口
甲州葡萄
辛口
税込1,505円
モンテリア牧丘畑 2018
モンテリア牧丘畑 2018
メルロ
フルボディ
税込5,102円
プレステージクラス ミルズ 2020
プレステージクラス ミルズ 2020
ミルズ
甘口
税込3,080円
ハギースパーク 重畳 2020
ハギースパーク 重畳 2020
甲州葡萄
辛口
税込1,992円
勝沼遺産 (赤)
勝沼遺産 (赤)
マスカットベーリーA
ミディアムボディ
税込2,500円
山梨 甲州 2019
山梨 甲州 2019
甲州葡萄
1,001円 ~ 1,500円
Tao 西野甲州 2020
Tao 西野甲州 2020
甲州葡萄
辛口
税込1,980円
甲州シュールリー微炭酸 無濾過 2019
甲州シュールリー微炭酸 無濾過 2019
甲州葡萄
辛口
税込1,920円
メリタージュ 2017
メリタージュ 2017
カベルネ・ソーヴィニヨン 55%、メルロー 45%
フルボディ
税込6,600円
ロリアン 勝沼甲州 2019
ロリアン 勝沼甲州 2019
甲州葡萄
辛口
税込2,035円
ロリアン シャルドネ 2018
ロリアン シャルドネ 2018
シャルドネ
辛口
税込3,520円
ロリアン セラーマスター 甲州 2019
ロリアン セラーマスター 甲州 2019
甲州葡萄
中口
税込1,980円
登美の丘 シャルドネ 2018
登美の丘 シャルドネ 2018
シャルドネ
辛口
税込4,400円
登美の丘 赤 2017
登美の丘 赤 2017
メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
ミディアムボディ
税込4,400円
サントネージュ 山梨マスカット・ベーリーA 2019
サントネージュ 山梨マスカット・ベーリーA 2019
マスコットベーリーA
ライトボディ
税込3,300円
EROICA RAFFINE 甲州
EROICA RAFFINE 甲州
甲州葡萄
1,501円~2,500円
シャトーブリヤン 赤 2017
シャトーブリヤン 赤 2017
カベルネ・ソーヴィニヨン
ミディアムボディ
税込3,300円
ベルエキップ 2020
ベルエキップ 2020
甲州葡萄
1,501円~2,500円
ラフィーユ 樽甲州 2017
ラフィーユ 樽甲州 2017
甲州葡萄
辛口
ゴールド
ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA 2017
ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA 2017
マスカットベーリーA
ライトボディ
税込2,002円
サントネージュ 甲州樽熟 2019
サントネージュ 甲州樽熟 2019
甲州葡萄
辛口
税込3,300円
竜眼&シャルドネ
竜眼&シャルドネ
竜眼 50%、シャルドネ 50%
やや辛口
税込1,804円
ビンテージ甲州 2020
ビンテージ甲州 2020
甲州葡萄
中口
税込1,716円
穂坂 マスカット・ベーリーA 樽熟成 2018
穂坂 マスカット・ベーリーA 樽熟成 2018
マスカットベーリーA
ミディアムボディ
税込2,208円
酵母の泡 デラウエア
酵母の泡 デラウエア
デラウエア
やや辛口
税込1,430円
セラーマスター マスカット・ベーリーA 2019
セラーマスター マスカット・ベーリーA 2019
マスカット・ベーリーA
ミディアムボディ
税込1,980円
オルロージュ 赤 2018
オルロージュ 赤 2018
カベルネ・ソーヴィニヨン 75%、マスカットベーリーA 25%
ミディアムボディ
税込1,980円
甲州醸し スモーク 2020
甲州醸し スモーク 2020
甲州葡萄
辛口
税込2,420円
GI山梨 甲州シュール・リー 2019
GI山梨 甲州シュール・リー 2019
甲州葡萄
辛口
税込2,978円
生詰め 勝沼 2019
生詰め 勝沼 2019
マスカット・ベーリーA 60%、ブラック・クィーン 40%
ミディアムボディ
税込2,208円
山梨 甲州 樽発酵 2019
山梨 甲州 樽発酵 2019
甲州葡萄
辛口
税込2,750円
余市 ツヴァイゲルトレーベ 特別仕込み 2017
余市 ツヴァイゲルトレーベ 特別仕込み 2017
ツヴァイゲルトレーベ
ミディアムボディ〜フルボディ
税込3,300円
余市 ケルナー 2019
余市 ケルナー 2019
ケルナー
辛口
税込2,090円
安曇野池田 シラー 2016
安曇野池田 シラー 2016
シラー
フルボディ
税込5,500円
シトラスセント甲州 2020
シトラスセント甲州 2020
甲州葡萄
辛口
税込1,760円
リミテッド穂坂マスカット・ベーリーA 樽熟成 2019
リミテッド穂坂マスカット・ベーリーA 樽熟成 2019
マスカット・ベーリーA
ミディアムボディ〜フルボディ
税込2,420円
山梨のベーリーA ロゼ 2019
山梨のベーリーA ロゼ 2019
マスカット・ベーリーA
ミディアムボディ
税込1,760円
いろ甲州 2020
いろ甲州 2020
甲州葡萄
辛口
税込1,870円
ラフィーユ 樽甲州 2018
ラフィーユ 樽甲州 2018
甲州葡萄
辛口
税込2,640円
いろベーリーA ブラッシュ 2019
いろベーリーA ブラッシュ 2019
マスカットベーリーA
辛口
税込1,980円
ラフィーユ ヤマ・ソービニオン 2018
ラフィーユ ヤマ・ソービニオン 2018
ヤマ・ソービニオン 90%、メルロー 10%
フルボディ
税込3,080円
ダブルゴールド
牧丘 甲州 2020
牧丘 甲州 2020
甲州葡萄
やや辛口
税込1,603円
マスカット・ベリーA
マスカット・ベリーA
マスカット・ベリーA
ミディアムボディ
税込1,804円
ジャパンプレミアム 甲州 2019
ジャパンプレミアム 甲州
甲州葡萄
辛口
税込2,002円
TAO 甲州駒園 2020
TAO 甲州駒園 2020
甲州葡萄
辛口
税込2,530円
寿司に合うワイン賞
ジャパンプレミアム 甲州 2019
ジャパンプレミアム 甲州 2019
甲州葡萄
辛口
税込2,002円
大紹介!!受賞ワイナリー
それでは最後に、受賞した山梨県のワイナリーを紹介したいと思います。
サントリー登美の丘ワイナリー
メイドインジャパニーズの夢を実現した実力派ワイナリー
1909年の開園から一世紀以上も経っている【サントリー登美の丘ワイナリー】。
今では、多くの人に愛されている名前ですが、【サントリー】と【登美の丘】はあまり名前に連動性がないように思えます。
ワイナリーの名前となっている【登美の丘】はどこから由来しているのでしょうか。
それは、ワイナリーが位置している場所が由来になっていました。
サントリー登美の丘ワイナリーに足を運んでいただくと、誰もが【納得】できる光景がありました。
登美の丘ワイナリーにある丘を【登】ると【美】しい景観が、私たちの眼前に広がっています。【登って美しい】これが【登美の丘】と呼ばれている理由なのです。
私たち訪問者の心に【安らぎ】を与えてくれる自然を持つ【サントリー登美の丘ワイナリー】は、広大な自家葡萄畑を所有し、【土造り】から真摯に【葡萄造り】と向き合い、瓶詰めされるまで一貫したワイン造りをしているワイナリーです。
サントリーの顔となるワイナリーシリーズ
では、【サントリー登美の丘ワイナリー】はどんなワインを展開しているのでしょうか。
現在、中心となっているのは3つのシリーズあります。
「登美の丘ワイナリー」シリーズ
山梨県のワイナリーで主に造られているワインシリーズです。頑なに土からつくりあげる「自園産葡萄100%」ワインです。
「塩尻ワイナリー」シリーズ
長野県のワイナリーで主に造られているワインシリーズです。日本の赤の可能性を拓く「長野県産葡萄100%」ワインです。
必見なワインは、【ミズナラ樽ワイン】になります。樽までも日本産にこだわっているワインです。
「ジャパンプレミアム」シリーズ
日本ワインでしか表現できない【産地】×【品種】の可能性への挑戦したシリーズです。
サントリーの登美の丘ワイナリーを動画でみることができます。遠方の方、ぜひ見てみてください。
■サントリー登美の丘ワイナリー ベーシックムービー編■
■収穫編■
■ワイン醸造編■
■土壌編■
■ワイナリー景観編■
■醸造チーム紹介編■
■葡萄栽培チーム編■


蒼龍葡萄酒
山梨ワインの伝統と繁栄を担う運命的ワイナリー
蒼龍葡萄酒の創業は1899年にまで遡ります。まさに、日本のワイン醸造の歴史とほぼ同じ歳月を過ごしてきたワイナリーと言っても過言ではないでしょう。そして非常に興味深いことに、蒼龍葡萄酒の【創業家】は日本のワイン造りの礎を築いた【高野正誠】と【土屋龍憲】と親戚関係にあたるそうです。
なるべくして【ワイナリー】になった、運命的なものを感じるワイナリーでもあります。
そんな蒼龍葡萄酒の名前にある【蒼龍】。凛々しく、逞しい漢字が使われています。この漢字には、蒼龍葡萄酒の【願い】が込められているのです。
【蒼龍】とは、中国の故事になる東西南北の守護神の中で、幸せを呼ぶ神と言われている【東を守る神様】です。【甲府盆地の東部】にある【甲州勝沼】で【山梨ワイン】の【蒼龍葡萄酒】のワインの歴史と伝統を守ってくれるよう、想いが込められているのです。


白百合醸造
打倒っ!!欧州を掲げ地元勝沼をこよなく愛すワイナリー
1938年に創業した白百合醸造は、ロリアンワインの相性で親しまれています。
【L’ORIENT】はフランス語で「東洋」を意味し、ヨーロッパに劣らない高水準のワイン造りを志した故に名付けられた名前です。
欧州に負けないために、白百合醸造は他のワイナリーよりも【原料である葡萄の質】にこだわっています。
また同時に【ローカル】にもこだわっています。山梨県は日本を代表する葡萄の生産県です。
つまり、白百合醸造は日本を代表する【最高の葡萄】を育て使うことのできる環境にあるのです。
だからこそ、白百合醸造のワイン造りは、地元を大切にすることからはじまっています。



グランポレールワイナリー
日本ワイナリーを世界に煌めかせるワイナリー
【日本ワインの美しい星になる。】そんな強く輝かしい想いを胸に抱きながら、ワイン造りをしているのが【グランポレールワイナリー】です。1976年に山梨県で創業そして2012年にはフルリニューアルを行い、名称が【グランポレール勝沼ワイナリー】になりました。
気になるブランド由来は、フランス語で、偉大さを表す【グラン】そして同じくフランス語で、北極星を表す【ポレール】の造語になっています。このブランド名には【日本の美しさそして日本ワインの星としての無二の存在感】になる、そんな想いが秘められています。
ブランドから感じる人も多いかもしれませんが、ブランドロゴからは【高級感】を感じます。実際、グランポレール勝沼ワイナリーを訪問をしてみてください。ワイナリーショップに足を踏み入れると、そこは芸能人御用達の高級オーダースーツ屋を連想させる空間が待っています。
そして2020年現在では、北海道、長野、山梨、岡山の選ばれた4つの生産地でワインを造り、3つのシリーズワインを展開しています。
グランポレールの最高峰 シングルヴィンヤードシリーズ
4つの産地の個性が競演 プレミアムシリーズ
日本ワインをより多くのお客様に スタンダードシリーズ
グランポレール勝沼ワイナリー
山梨県甲州市勝沼町綿塚字大正577
0553-44-2345
https://www.sapporobeer.jp/brewery/katsunuma/


サントネージュワイン
アサヒビールグループが誇るオリンピックスポンサーワイナリー
編集部が感じる、サントネージュワインは【先見の明があるワイナリー】です。
その理由は、どのワイナリーよりも先に【欧州品種原料葡萄】の導入をしたからです。そして、ワイン専用葡萄を栽培していなかった山形県上山市でワイン専用葡萄の栽培開始をしたワイナリーでもあります。まさに、新たな可能性を見つけ成功に導いているワイナリーといえるでしょう。そして、世界的ワインコンクールのリュブリアナ国際ワインコンクールでも大金賞を受賞もしました。今日における、山梨ワイナリーの栽培技術、山梨以外のワイナリーの礎を作ったワイナリーの1つであることは間違いないでしょう。
気になる【サントネージュ】とは、フランス語で【聖なる雪】を意味する言葉です。
サントネージュワインへの行き帰り、そして葡萄栽培の作業に辛くなり空を仰いだその視線の先には、世界に名を馳せる富士山が自然と見えてくるとのことです。その【富士山の頂きにかかる雪】これが由来でした。
富士山の最も高い頂上を聖域として扱い、神々しいほどに輝く雪を【サントネージュ】と表現しているのです。
そして富士山のように日本を代表するワインを造れるように、ワイナリー名には世界を見渡す強い想いが秘められていました。
そして、サントネージュワインには【独特なテロワール】があります。通常【テロワール】とは【地勢】【気候】【土壌】の3要素を指します。しかし、サントネージュはそれら3つに加え【人】も加えて考えています。同じ【地勢】【気候】【土壌】でも、生産者が異なれば葡萄の個性は変わります。同様に、同じ葡萄でも醸造家が異なれば、ワインは変わります。つまり【人】はワインに反映される、欠かせない個性のひとつなのです。だからこそ、サントネージュは多くのコミュニケーションを重ね【人】をとても大切にしています。
サントネージュワイナリー
0553-22-1511
山梨県山梨市上神内川107-1
https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/ste-neige/

シャトーマルスワイナリー
山梨にある笛吹・韮崎の2拠点から至高のワインを造るワイナリー
シャトーマルスワイナリーは、山梨県に2つの大規模施設を持つワイナリーとして非常に有名です。しかしその歴史は、そこまで深くなかったのです。シャトーマルスワイナリーの始まりは、1960年。鹿児島に本社を持つ本坊酒造が、山梨県笛吹市石和町に「マルス山梨ワイナリー」を設立したのが創業でした。
それから40年後の2000年には、韮崎市穂坂地区に自社農園「穂坂日之城農場」が開園。そこで、ワイン用の高品質な葡萄を自社栽培するようになりました。その17年後の2017年。さらなる品質向上を目指して、「マルス穂坂ワイナリー」を新設されました。
そこでは、葡萄へのダメージが少ない、自然にかかる重力を利用した「グラビティ・フロー」を採用し、より高品質なワイン造りを可能にしました。
つまり本坊酒造は、貯蔵熟成・瓶詰の拠点となる「マルス山梨ワイナリー」と醸造拠点となる「マルス穂坂ワイナリー」の2拠点を上手に使い分けて、ワイン造りをしているのです。まさに、二刀流を使って山梨ワインを牽引していると言えるでしょう。
そして驚くべきことは、100年も待たずして2つめのワイナリーを創業していることです。しかも、単なる醸造施設ではなく、ワイナリーに足を運ぶ人のことを考慮した、ワイナリー造りになっていました。正直、このレベルでのこの成長速度は、信じられないです。そこまで速い成長速度を持つ「シャトーマルス」は『素晴らしいワインは、飲む人に感動を与えられる』と常々考えています。そして、その感動を与える機会に携われていることに感謝をすると同時に、稀有な職業に携わっていることを誇りに思っているワイナリーなのです。
少し距離は遠いかもしれませんが、「シャトーマルス山梨ワイナリー」を訪問したのち「シャトーマルス穂坂ワイナリー」に行ってみるのも面白いかもしれません。まさに、【シャトーマルスフルツアー】。かなり有意義な時間を過ごせることはお約束します。
シャトーマルス山梨ワイナリー
山梨県笛吹市石和町山崎126
055-262-4121
シャトーマルス穂坂ワイナリー
山梨県韮崎市穂坂町上今井8-1
0551-45-8883


ルミエールワイナリー
甲州ワインで編集長を一目惚れさせたトラディショナルワイナリー
ルミエールワイナリーの誕生は、1885年、日本が進取の精神に満ち溢れていた文明開化の黎明期のことです。そこで、ルミエールワイナリーが注目をしたのが、西洋文化の華である「葡萄酒」でした。それ以来、「本物のワインを作るために、本物の葡萄を育てる。」この教えを忠実に守り続け、130年が経ちました。まさに、山梨ワイナリーを、日本ワイナリーの顔でもあるといえるワイナリーでしょう。
すでに、【グラス・オブ・バブリー・アワード2019】で山梨ワイナリー、山梨ワインの評価をあげてくれたことは間違いないでしょう。
これからのルミエールワイナリーに期待したいところです。
そんな歴史も実績も名高いルミエールワイナリーですが、ワイナリー施設も非常に魅力的です。編集部が考える、その魅力は3つあります。【エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ】【葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー】【併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ】です。
エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ
ルミエールワイナリーでは、エノマティック機が3台導入されています。最大24本ものワインを試飲することができるのです。(24本ものワインを試飲すると、きっとベロベロになる人が多いことでしょう。)そのため、何度訪れても楽しいワイナリーであることは間違いありません。もちろん、最近機械【エノマティック】によって、中で管理されているワインは状態が非常にいいので、美味しいワインを常に飲むことができるのです。これほどまでに試飲の環境が整っているワイナリーは少ないです。ぜひ、潰れない程度に、24本ものワインを試飲してみてはいかがでしょうか。
エノマティックは、ワインの酸化を防ぎ、誰でも簡単にグラスワインを提供できる業務用ワインサーバーです。
レストランでのワインの保存をはじめ、ワインバーでのセルフサービスやワインショップ・酒販店での試飲などワイン提供の幅を広げてくれるものです。
さらに、ワインロスや人件費などお店の悩みを解決し、グラスワインサービスを劇的に向上させてくれます。
- ワインの品質保持アップ
抜栓後の管理は、ワインにとって非常に大切です。エノマティックでは、食添用窒素ガスをワインボトル内に充填させることで、抜栓後のワインの品質を3週間以上保つことができます。世界で唯一、イタリア『キャンティ・クラシコ社』そしてアメリカ『ソムリエ協会』から品質管理技術の証明を受けています。 - 均等量での試飲提供
人の手でワインを提供すると、やはり量がバラバラになってしまいますよね。(もちろん、バラバラのほうが人情感があって素敵なのですが。)
このエノマティックは、抽出量を3種類まで自由に設定できます。そしてボタン1つで、設定された量のワインを提供することができます。 - 温度管理
それぞれのワインタイプに応じて、最適な温度で保存・提供することが可能です。 - ワインカードの利用
ワインカードを利用することでセルフサービスでワインを提供できます。また、来店頻度や好みのワインなどの情報管理もできます。 - デザイン性
LED照明がワインのラベルを美しく演出してくれます。2012年グッドデザイン賞を受賞しています。
葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー
そして、ワイナリーに行ったときに外せないもの、それは【ワイナリー見学】でしょう。ルミエールワイナリーツアーは、山梨ワイナリーの中でも非常に充実した時間を過ごせるワイナリー見学ができると思います。
では、編集部が考えている充実した時間とは。それはワイン造りの現場をどれだけ知れるか、だと思います。つまり、ワインができるまでの流れを全て観れるかどうかです。実際にワイナリーショップで販売されているワインの造り方の流れを見て行くと、理解が深まり、感動が生まれ自然と【飲んでみたい!!】といった気持ちに駆られる人が多いです。特に、葡萄畑を一緒に見れる、というのはポイントが高いです。他のワイナリーでは、葡萄畑に踏み込んで見れることがあまりないのです。そのため、編集部としては
【ワイナリー見学1時間コース】がオススメです。
ワイナリー見学1時間コース
10:30〜
※1日1回
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑・ヨーロッパ式の垣根仕立ての畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
※30分コースよりも詳しく案内をしてくれます。
税込1,000円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
ワイナリー見学30分コース
11:45~,
14:00~,
16:00~,
※8月~11月の土日祝日のみ、16時のコースが増便されます。
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
税込500円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
・団体のお客様の予約やイベント等がある場合、予約ができないことがあります。
・見学のルートは都合により、変更する場合があります。
・9月~11月の土日祝日に塩山駅および勝沼ぶどう郷駅からタクシーを利用予定の場合、タクシー台数に限りがあるので予約をオススメします。
ぜひ、ルミエールワイナリーツアーに参加してみてください。
併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ
そして、最後の魅力はルミエールワイナリーに併設している【レストラン『ゼルコバ』】です。
- 甲斐サーモン、甲州ビーフ、ルミエール自家製ワインベーコン、大塚人参、クレッソン(道志村)、各種フルーツなど季節ごとの地元食材を使っています。バターは多用せず、自家製ワイン、ヴィネガー、ピラン塩で軽やかに調理しています。目に鮮やか身体にも優しい料理が特徴的です。
やはりワインは、食事と切り離せない大切な飲み物です。そのため、ワイン単体で美味しいものが一緒に食べる食事に応じて、食事の美味しさやワインの美味しさが変わることが多いのです。もちろん、ワイン単体で美味しければ、ワイン単体で味わうものと割り切ればいいのですが、せっかくであれば食事とも楽しみたいですよね。だから、ワイナリーに併設しているレストランがあれば、すぐさま検証ができるのです。
さらに、そのワイナリーのスタッフやレストランスタッフとも相談することができ、より一層ワインに対しての理解が深めることができるのです。ぜひ、ルミエールワイナリーに行く際は、併設レストラン『ゼルコバ』にも足を運んでみてください。
ゼルコバ
山梨県笛吹市一宮町南野呂624
0553-47-4624
平日ランチ:11:30~14:00(L.O.)
平日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
土日祝日ランチ:11:00~,12:45〜
土日祝日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
1月~3月:月・火曜日
4月~8月:火曜日
9月~11月:無休
12月:火曜日


サドヤワイナリー
編集長が「樽ワイン」にハマるきっかけを作ったワイナリー
サドヤは【日本で初めてワイン専用の葡萄品種でワインを醸したワイナリー】と言われています。創業は1917年まで遡ります。
サドヤ洋酒店の6代目が本格的なワインの製造を目指し【サドヤ醸造場】作ったのが始まりです。農場を開墾するまでの間は、勝沼の葡萄園と契約し、契約農家の人たちが作る葡萄を原料に、「甲鐵天然葡萄酒」を商標とするワインを造っていました。そして創業から約20年後の1936年。甲府市善光寺町に自家農園をついに開墾します。当時の日本は、甘口ワインが主流だったにも関わらず、フランスから導入したワイン醸造用葡萄の苗木を植え、栽培に成功した葡萄を使い、本格辛口ワインの製造を開始したのです。そして2007年に「株式会社サドヤ醸造場」から「株式会社サドヤ」へと社名を変更し現在に至ります。
そんなサドヤは【食】との結びつきを大切にしています。突出した個性は考えず、ゆっくりと料理とともに楽しめるワインを目指しています。
そのため【優しく上品な味わいが追求された】ワインが非常に多いです。また、若いワインの魅力よりも【10、20、30年と熟成を楽しめる】こともサドヤワインの特徴でもあります。そしてサドヤワインが造る【RUBY】は、編集長がオススメする赤ワイン第2位にランクインしています。
今日、知名度・味ともに山梨を代表するワイナリーの一つでもあるサドヤワイナリー。
実は、ブライダルやレストランも兼ね備えています。ぜひ、ワイン好きな方々は【ワインブライダル】いかがでしょうか。


モンデ酒造
1本1本のワインに”感動”を詰め込む未来型観光ワイナリー
2020年5月に68周年を迎えた【モンデ酒造】はただワインを製造し売るのではなく
【感動】も届けているワイナリーです。
この【感動】こそ、モンデ酒造が他のワイナリーと一線を画して目指し続けているものであり、魅力です。そして社名に込めた想いである【世界・宇宙規模のワイン造り】を通し、記念すべき100周年に向けて走り続けています。
そんなモンデ酒造を代表するワインが【全てを包み込む懐の深いワイン】と【日常性を重視したバランスワイン】になります。
全てを包み込む懐の深いワイン
全てを包み込む懐の深いワインとしてオススメしているのが【牧丘畑メルロ】と【豊富畑ヤマソービニオン】です。メルロは、最上級の品質を収穫し使用しています。さらに2年以上もの樽熟成を施しています。そしてヤマソービニオンは、荒々しくも特徴的な味わいにアメリカンオーク樽のニュアンスを含ませています。
日常性を重視したバランスワイン
日常性を重視したワインとしてオススメしているのが【甲州】と【マスカットベーリーA】のワインになります。この2タイプのワインは【トップの香り】【口中の印象】【酸の立ち方】【ボディの厚み】【アフターへの調和】など各ワインに重要とされる項目を最も重視してブレンドしています。もちろん、ワイン単体として飲んでも美味しい仕上がりになっていますが、それ以上に食事との相性が重視されたワインと言っても過言ではないのです。
そして、モンデ酒造では一風変わったワインも展開をしています。それは【ワイン缶】です。
【ワインをもっと日常的なお酒にしたい】そんな想いが、モンデ酒造に【ワイン缶の生産】という革新的な一歩を踏み出させました。
モンデ酒造はワイン造りの根幹を担う葡萄栽培を以下のように1年を通しておこなっています。

まるき葡萄酒
現存する最古のワイナリーであり、日本ワインの礎を築いたワイナリー
明治24年に【まるき葡萄酒】設立します。これは、現存する最古のワイン醸造所と言われています。
また、まるき葡萄酒は日本政府がフランスに派遣をした【土屋龍憲】が創業者のワイナリーでもあります。そのため、日本のワインの歴史を知りたければ、絶対に訪れるべきワイナリーです。そんなまるき葡萄酒は【葡萄造り】に試行錯誤をした結果【羊】を家族に迎え入れています。
それは単なるマスコットキャラクターではなくサスティナビリティつまり、論理的に【葡萄環境】を考えた結果なのです。現に、今年のジャパンワインチャレンジでも金賞を獲得。日本のワイン文化を支えている第一人者であることは間違いありません。
まるき葡萄酒の葡萄
そしてまるき葡萄酒は、全国各地に自社圃場を所有しています。この数は、とても多いです。やはり実績や歴史があるからこそ成せることなのでしょう。
- 北海道富良野市
シャルドネ・メルローなど - 北海道中富良野町
ピノ・ノワール・リースリングなど - 長野県塩尻市
メルロー - 群馬県渋川市
ノートン・小公子など - 山梨県甲州市
甲州・マスカットベーリーAなど - 山梨県山梨市
甲州・メルローなど
工夫が凝らしてある、まるき葡萄酒のラベル
そして、編集部がオススメしたいのは、まるき葡萄酒の【ラベル】です。ラベルには葡萄の葉が描かれています。葡萄の葉は原産地の気候や風の強さにより品種ごと少しずつ形が違います。栽培から真摯に取り組み、それぞれの個性を活かしたワイン造りを心掛けている証として、各葡萄品種に敬意を表して葉をラベルに取り入れているのです。






ニュー山梨ワイン醸造
JAふえふきと共に進化する超地域型ワイナリー
ニュー山梨ワイン醸造は、葡萄の生産量が日本一の山梨県の中で葡萄の栽培面積、収穫量、出荷量1位を誇っている笛吹市にある【JAふえふき】の直営のワイナリーです。遡ること昭和38年に、地元で収穫された葡萄を使って、地元で楽しめるワインを醸造することを目的に発足しました。そんなニュー山梨ワインが造るワインのラベルには、【8vin-yard MISAKA】の文字が書かれています。
ワイナリー名からは想像もできない【8vin-yard MISAKA】という言葉ですが、編集部が取材したときに聞いて見ました。すると、快く教えてくれました。実は、前述した【JAふえふき】に大きく関係していることがわかりました。【JAふえふき】とは【御坂】【八代】【一宮】【石和】【境川】【中道】【豊富】【芦川】の8つの地域で構成されています。そして、これら8つの地域で栽培された葡萄を使用して、ニュー山梨ワイン醸造がある場所【御坂町】で醸造をしています。つまり、【葡萄】の地域と【ワイン】を醸造している場所から命名されているのです。さらに、【8】は末広がりで縁起のいい数字であり、横に寝かせることで【無限大】を意味する数字でもあります。【末永く繁栄し地域活性につながるワイナリーでありますように】といった願いも込められているとおっしゃっていました。
そんなニュー山梨ワイン醸造がリリースしているワインの中で他のワイナリーとは一線を画している葡萄品種があります。それは【大峰】と呼ばれる葡萄になります。初めて聞く人も多いのではないでしょうか。実は山梨ワインドットノム編集部も、ニュー山梨ワイン醸造で初めて出会った葡萄品種になります。
【大峰】とは藤稔をさらに大きくした種類の葡萄なのですが、実は大きい粒ならではの苦労がとてもあるとの…なんと大きい葡萄種にも関わらず、強い風でつるが折れてしまうことが頻繁にある葡萄品種だったのです。もちろん、葡萄の出荷時期である秋の時期は台風という天敵がいるわけで、毎日心臓に悪い日を過ごしているとのことです。笑
さらに、栽培管理も粒が大きすぎるがゆえに神経を使います。特に収量制限のためにおこなう摘粒作業が大変です。もちろん、サボることは簡単ですが、これを行わないと粒が小さくなってしまったり、粒が破裂してしまい収穫ができないことになってしまうのです。
この話を聞くと、葡萄作りの真髄を見た気がしますね。
ただ今年も2020年8月に大峰ワインがリリースされたことを耳にして安心しました。
こんなにも細かい苦労話を聞きながら飲むワインは、いつもと違いさまざまなことを感じさせてくれます。工場見学も親切に案内してくれる【ニュー山梨ワイン醸造】に、ぜひ訪問してみてください。


シャトー勝沼
日本ワインの伝統を未来に届ける役割を担うワイナリー
【シャトー勝沼】とは、日本のワイン文化がまだ世界に認められていなかった時期からワイン造りに魅了されて尽力してきたワイナリーです。ワイナリーに惚れ携わること140年以上、日本にあるワイナリーの中でもとても古い伝統的ワイナリーです。
そのため、今では各旅行会社が山梨県の観光ツアーを組む【バスツアープラン】に必ずと言ってもいいほど含まれています。
そんなトラディショナルなシャトー勝沼では【ワイナリー見学】【豊富なテイスティングワイン】【併設レストランでのマリアージュ体験】【オリジナルファームプログラム】を年間を通して楽しむことができます。
■【懇切丁寧なワイナリー見学】■
シャトー勝沼ワイナリーの広大な工場施設は自由見学になっています。
決められたルートを進んでいく見学ですが、自分のペースで見学することができるのがいいですね。
そしてルート上でワイン造りに欠かせない場所では、テキスト解説なども用意されています。編集長が大好きな樽エリアは、夏場は非常に涼しく心地よいです。そして、最後までルートに沿って進むとテイスティングができる【ワイナリーショップ】に到着します。そのまま試飲カップを手にとってテイスティングが可能になっています。まさにムダのない工場見学なのです。
■【初心者から玄人にも好まれるテイスティングコーナー】■
シャトー勝沼のテイスティングシステムは【無料試飲】と【有料試飲】の2種類あります。無料試飲は、甘口のワインに加えて、カウンターで1杯ずつ注いでもらうワインも飲むことができます。ワイン初心者向けのワインと言っても良いワインがザッと10種類前後用意されています。その一方、有料試飲では比較的ワイン慣れしている人向けの辛口タイプのワインが準備されています。もちろん、初心者向けの無料試飲に加え有料試飲をすることもできます。
まさにシャトー勝沼のテイスティングコーナーは、ワイン初心者だけではなく、ワイン慣れしている人も楽しめる素敵な環境と言えます。
■【併設レストランでのマリアージュ体験】■
また、シャトー勝沼には【レストラン鳥居平】が併設しています。そこでは、ワインと本格フレンチ料理のマリアージュを体験することができます。マリアージュに正解はありません。しかし、ワインを造ってるワイナリーがオススメするマリアージュがハズレなわけがありません。
レストラン鳥居平
山梨県甲州市勝沼町菱山4729
0553-44-3080
ランチタイム:11:00~15:00
ティータイム:15:00~17:00
ディナータイム:17:30~20:00
http://www.toriivilla.jp/
■【ワイナリーファンを増やすオリジナルプログラム】■
そしてシャトー勝沼では、ワインをより身近に感じてもらうための葡萄造り体験プログラム【ファーム トゥ ボトル】も実施しています。
このプログラムに参加すると、ワイナリーが1年を通して経験するワイン造りの工程を経験することができます。


駒園ヴィンヤード
オンラインストアを持たずとも人気絶頂ワインを多数排出するワイナリー
駒園ヴィンヤードの歴史は、1953年に遡ります。そして当時のワイナリー名は【五味葡萄酒】と別名での創業でした。
つい最近【駒園ヴィンヤード】への変更がされたのです。
そんな駒園ヴィンヤードの特徴は【葡萄】に忠実な【まっすぐ】なワイン造りをするワイナリーです。
また、生産量が少ないためどのワインも入手が非常に困難です。そのため、知る人ぞ知るワイナリーではないでしょか。
編集部も駒園ヴィンヤードには、昨年の夏手前に訪問しています。葡萄畑見学や工場見学はできなかったのですが、とてもたくさんのワインのテイスティングをさせていただきました。どのワインも醸造家の個性が存分に現れていて【面白く本当に美味しいワイン】ばかりでした。【甲州ワイン】と言われても、納得できない独特な香りは今でも忘れません。それほど、他のワイナリーとは一線を画しているワインが造られていました。また、試飲は1本1本のグラスを用意してくれました。些細なことかもしれませんが、そういった雰囲気を含め【純粋にワインの美味しさを楽しんでもらう環境への妥協のなさ】を感じました。
県内トップレベルと呼び声高いワインの質に加え、ワイン初心者でも温かく迎え入れてくれるワイナリーが【駒園ヴィンヤード】なのです。


シャルマンワイン
北杜エリアで獅子奮迅の活躍を魅せるワイナリー
【シャルマンワイン】がある場所は、山梨県の北杜市です。山梨県には、80以上ものワイナリーが存在しますが、その多くは【勝沼】に密集しています。実際に、北杜市には指で数えられるほどのワイナリーしかありません。そんな数少ないワイナリーの1つに属する【シャルマンワイン】ですが、編集部が訪問をした日には、5組以上もの人が訪れていました。それだけ魅力のあるワイナリーということでしょう。
【シャルマンワイン】としてのワイン造りは、1963年からになりますが、実はそれ以前から、農家が持ち寄った葡萄でのワイン造りは行われていました。そのため、そのころの歴史を含めるとシャルマンワインは【100年】を超える歴史があるワイナリーなのです。そして、シャルマンワインとしての一歩、それは自社農園でワイン専用ヨーロッパ系葡萄の栽培でした。現在でも、シャルマンワインで最も多く扱っている葡萄は【カベルネ・フラン】になります。他には、【カベルネ・フラン】【甲州】【マスカットベーリーA】【セミヨン】【シャルドネ】【メルロー】も栽培しています。【カベルネ・フラン】と聞くと、ワイン初心者の多くの人が【?】と首をかしげる人も多いのではないでしょうか。山梨ワインドットノム編集部も山梨出張であまり飲んだことのない葡萄品種です。【ルミエールワイナリー】や【中央葡萄酒】で見かけたことがあるくらいかもしれません。
そんな貴重な葡萄品種である【カベルネ・フラン】が人気となっている【シャルマンワイン】では、葡萄栽培において2つのことに特にこだわっています。それは【熟した状態で葡萄を収穫すること】と【旨味を凝縮すること】です。熟した葡萄は、糖度が高く、その分美味しいワインになります。その一方、完熟しきれていない葡萄で造るワインには雑味を感じてしまうケースが多いです。これを聞くと、「どのワイナリーでも熟せばいいのでは!?」と簡単に思う人も多いかもしれません。しかしながら、これが簡単なことではないのです。葡萄が熟する状態になるということは、その分長く畑で栽培されていることを意味します。つまり、【病気】になる可能性や【動物に食べられる】可能性もその分高くなるわけです。加えて、日本には台風が頻繁に起こる時期に葡萄を収穫します。それだけ【熟した状態の葡萄】を収穫するのは大変であり【リスク】なのです。そして、【シャルマンワイン】では、できるだけ農薬を使わない【減農薬栽培】にもこだわり、【旨味】が凝縮しているワインにこだわっています。
まさに、数少ない北杜エリアにある山梨ワイナリーの中で1人、【勝沼エリア】に負けぬよう、置いていかれぬよう【獅子奮迅】の活躍をしているワイナリーと感じます。そして、観光客を受け入れる体制も万全に整っています。工場見学ではNGエリアもありますが、自分たちのペースでおこない質問もできます。また、【シャルマンワイン】で試飲できるワインの数は非常に多いです。そのため、時間があっと言う間に過ぎ去り、そこにはワインに酔い、ワイナリーに心酔している自分がいるでしょう。
【シャルマンワイン】は、そんな自分に出会わせてくれるワイナリーです。


大和葡萄酒
“凝縮性”を武器に世界水準を目指すワイナリー
大和葡萄酒は、世界水準でのワイン造りを【品質・価格】の観点から目指しているワイナリーです。
世界水準を目指す上で、大和葡萄酒では【良いワインは良い造り手から】を合言葉に、自分自身に向き合い、そして葡萄と正直に向き合ってワイン造りをおこなっています。この合言葉の背景には日本人らしい【歴史・根源】を大切にする大和葡萄酒らしさが込められています。日本古来の葡萄品種【甲州葡萄】を大切に、日本の環境だからこそ造り上げられるワインを目指しているのです。まさに、日本独自の価値観を誇りに日本独自のワイン造りをおこなっているワイナリーと言えるでしょう。
つまり、大和葡萄酒が「100%」納得できるワインができたとき、それは【歴史】が紡いだ【日本代表ワイン】であることに違いないでしょう。
多くの人が大和葡萄酒の歴史は古く伝統がもたらした実力と思っているのではないでしょうか。たしかに、昭和28年に前身である第十一葡萄酒組合が法人化することがきっかけで、世の中に【大和葡萄酒】の名が生まれました。そしてそれ以来、長野工場の開設、ビール事業展開を進めていましたが、今日のワインブランドを手がけるようになったのは2001年です。そう考えると、現在大和葡萄酒の顔となっているようなワインブランドの歴史が、山梨県内では非常に浅いことがわかります。同時に、ワイナリーのレベルの高さを感じ取ることができるのではないでしょうか。驚くほどの賞を獲得していることが、それを証明してくれているでしょう。
大和葡萄酒 3本の矢
そんな大和葡萄酒の実績を影で支えてくれるものがあります。それは、毛利元就の3本の矢の考え方に近い【大和葡萄酒 3観】です。それは【凝縮】【複雑】【エレガント】です。これらを最重要課題としてワイン造りに励んでいます。
旨味が【凝縮】している葡萄とは一体どんな葡萄なのでしょうか。それは【皮が厚く小さい粒で粗着性のある葡萄】だと大和葡萄酒は考えています。そのため、食用葡萄と醸造用葡萄をしっかりと分けて栽培しています。
【複雑性】を備えていないワインは世界では認められない、と大和葡萄酒は考えています。そのため【複雑性】を表現するために、日々の研究はもちろんのこと、すでに【土壌の改良】【水分量の調整】などに着手をしています。現在、ミネラル豊富な葡萄の栽培をする独自技術の確立には成功しています。
【エレガントさ】とは、内的に感じるものであり、人それぞれ趣味も違えば当然味覚なども異なります。そのため、言葉で表すことは非常に難しいものです。ただ唯一語れることとして、原料となる葡萄、その葡萄の状況に合った最適な醸造方法、酸味、香り、味わい、余韻などすべてのバランスが調和したワインを飲んだときに【エレガントさ】を感じるということです。狙って容易にできるものではなく、1つ1つの工程の質を極めれば極めるほど、光が見えてくると考えられています。


マンズワイン
太陽のように日本ワインの未来を照らし続けるワイナリー
「いい葡萄から、いいワインはできる」
この言葉を合言葉にワイン造りを50年以上続けているワイナリーがマンズワインです。この言葉には、他のどのワイナリーよりも強い意思表示なのかもしれません。そう考える根拠は、マンズワインのロゴにあります。
もちろん、ワインもワイナリーの顔となりますが、ロゴやコンセプトこれらもワイナリーの印象を決める一要素であることに変わりありません。そしてマンズワインのロゴにはワイン造りで大切となる「葡萄」そしてその葡萄を熟成させる鍵を握っている「太陽」をロゴに採用しています。まさに、自分たちのワイン造りは「葡萄そして太陽」のおかげであることを象徴しているかのようです。
そんなマンズワインは、日照量、土壌の性質、地形、降雨量など葡萄栽培における最適な環境を独自に調査をし、山梨県と長野県にワイナリーを構えています。
1962年に設立されたマンズワインは、まず最初に山梨県勝沼にワイナリーを完成させました。そして、翌年から最初の仕込みを開始しました。現在は山梨市、甲斐市、甲府市、甲州市を中心に甲州種、マスカット・ベーリーA種を中心に、高品質な葡萄作りをおこなっています。
山梨県勝沼にマンズワインが誕生してから9年後の1971年に千曲川ワインバレーに契約栽培地を拓きました。それから2年後の1973年に小諸ワイナリーを誕生させます。誕生させてまもないうちは、長野県の在来種である善光寺を中心に栽培していましたが、今ではシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなども栽培しています。
それでは、それぞれのワイナリーを紹介していきます。
勝沼ワイナリー@山梨県
マンズワイン勝沼ワイナリーは、山梨県内で最大のワイナリーの1つです。そして、山梨県内でのワイン生産量も最大と言われています。その多くが、勝沼ワイナリーで製造されているのです。最新技術や設備はもちろんのこと、日本のワイン造りの歴史も感じることができるワイナリーが、マンズワイン勝沼ワイナリーです。そして、2020年3月に改修工事を終えリニューアルオープンしています。
小諸ワイナリー@長野県
マンズワイン小諸ワイナリーは、近年熱い注目を浴びている千曲川ワインバレーにあります。この地で、マンズワインのトップレンジである【ソラリスシリーズ】を中心に生産をしています。そして、小諸ワイナリーには、シャトーの名をもつ西欧ワイナリーのように、日本庭園【万酔園】があり、自由に散策することができます。また、マンズワインが多雨な日本でも良質な葡萄を作れるようになるために考案した【レインカット栽培法】の畑も季節によっては見学することができます。
言うまでもなく、マンズワインは山梨ワインそして日本ワインを牽引する代表的なワイナリーの1つになっています。日本における、二大航空会社【JAL】と【ANA】のファーストクラス両方に採用されていたのは、マンズワインだけです。


各種コンクールでも輝かしい賞を受賞しているマンズワインは、2020年山梨ワインドットノム編集部が絶対に訪れたい山梨ワイナリーNo,1でもあります。なぜなら、2020年3月にマンズワイン勝沼ワイナリーは、改装リニューアルイベントを控えていたからです。一体どんなワイナリーになっているのか、非常に楽しみです。ただ残念なことに、新型コロナウイルスの影響で改装イベントは中止になってしまいました。
一刻も早い終息を願い、『新』マンズワインを首を長くして待ちたいと思います。
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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。
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