ここ数年で日本ワインそして山梨ワインの世界的な評価が変わってきています。この評価は、ワイン単体のレベルが高くなったことを意味するものでもあるのですが、同時に葡萄そして葡萄栽培の技術も認められつつあるということではないでしょうか。そして、こういった評価に大きく貢献していると考えられるのは、苦難の頃からの伝統をしっかりと受け継いできたワイナリーそして日本固有品種である【甲州葡萄】【マスカットベーリーA】ではないでしょうか。
そこで今回は、甲州と並び日本のワイン文化を支えている【マスカットベーリーA】を使ったワインの編集長評価が最も高いワイナリー【アルプスワイン】のワインから【初心者オススメワイン】をセレクトしました。この機会に、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
Contents
アルプスワイン
アルプスワイン
MBAワインで編集長を一目惚れさせたハイクオリティワイナリー
アルプスワインは、1962年に創業をした山梨県笛吹市にある家族経営のワイナリーです。
実は、アルプスワインは元々お米や肥料を扱う問屋を経営していました。その創業者が大のお酒好きであったことがきっかけでワイン造りに関心を抱き、当時地域の農家で運営をしてた【御代咲醸造】を引き取って歴史が始まりました。現在は創業者の息子が社長、創業者の孫である3兄弟が【営業】【醸造】【販売】担当として役割分担してワイナリーを繁栄させています。
アルプスワインでは【前島スタイル】を採用しています。【前島スタイル】が造りあげるワインとは【葡萄本来の成分をそぎ落とさず、クリアでクリーンに造り、熟成でのレベルアップが期待できるワイン】です。そのために、以下の4つの取り組みを行なっています。
- 葡萄本来の成分を損なわないようにすること
ワインの味を損なう大きな要因の1つに挙げられる【果汁の酸化】を防ぐために、搾汁時にドライアイスを用いています。 - クリアでクリーンな味わいを実現する醸造
果物の味を最大限活かすためには、酵母選択と健全な醗酵が不可欠だと考えています。果汁の酸化を防いだ上で、POF(フェノールオフフレーバー)を出さない酵母を選択し、醗酵が止まらないよう管理する醸造を行っています。他にも、細かな醸造上の改善を合わせたことで、クリアでクリーンなワインが生まれています。 - 亜硫酸塩の添加を減少
より健全なワインが造れることで、亜硫酸塩の添加量が少なくても保存効果が期待できるようになります。その結果、従来は亜硫酸塩の味や香りに隠れていたワイン本来の品種の味わいが前面に表現されてます。そしてワイン自体がきちんと熟成された、未来にわたって熟成が期待できるワインを生み出すことが可能となっています。 - ワイン栓の変更によるワイン保存性の向上
コルクに比べスクリューキャップの密閉性能に優位性があることがわかっています。酸素透過を減らしワインの酸化を防ぐことで、白ワインをよりフレッシュに保つことができるようになっています。
現在では【より多くの方に気軽にワインを楽しんで欲しい。難しいことは抜きに美味しさを大事に。】という創業当時からの考えを大切に甘口から辛口まで多種多様なワイン造りに挑戦しています。そして【Small Winery、High quality.】を合言葉に、現在までに【7】つものシリーズワインを誕生させています。
「プラチナコレクション」
「アサンブラージュ Type R」
「ジャパニーズスタイルワイン」
「ルナールワイン」
「にじいろ」と「あじろん」
「スゥィートワイン」
「ルナール・グラン~Hommage de F~」
またワインの品質保持の観点から、スクリューキャップの採用、そしてほぼ主要ワイン製品を750mlボトルへ移行を完了させています。
ちなみに、編集部は【プラチナコレクション】と【ジャパニーズスタイル】をワイン初心者にオススメします。少しずつ、ワインに飲み慣れてくると、両シリーズの飲み比べをすると、葡萄品種によって【プラチナコレクション】が好き【ジャパニーズスタイル】が好きといった意見が別れてくるのが非常に面白いです。


編集部がオススメする【アルプスワイン】のワインを徹底解説
今回も編集部は、
- 葡萄由来の再現性
- コストパフォーマンス
- 飲み比べなどの相性
- 食事との相性
を基準にワインを選んでいます。
また、今回の評価は【ワイン初心者】が数多あるワイナリーから選ぶ際の手助けとなるために作ったものであって、ワインをランキングづけるものではありません。
プラチナコレクション マスカット・ベーリーA
プラチナコレクション
マスカット・ベーリーA
編集長が最も”押す”マスカットベーリーAワイン
プラチナコレクション マスカット・ベーリーA
マスカットベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨン
ミディアムボディ
税込2,530円
ジャパニーズスタイルワイン ベーリーA
ジャパニーズスタイルワイン
ベーリーA
アルプスが造るMBAを100%使用している”純”マスカットベーリーAワイン
ジャパニーズスタイルワイン ベーリーA
マスカットベーリーA
ミディアムボディ
税込1,870円
プラチナコレクション 甲州
プラチナコレクション
甲州
プラチナと呼ぶに相応わしい仕上がりを誇る甲州ワイン
プラチナコレクション 甲州
甲州
辛口
税込2,530円
- 山梨ワインドットノムとして、アルプスワインで絶対に外せないオススメワインは【プラチナコレクション マスカットベーリーA】です。このワインは、編集長の美味しいMBAワインランキングで不動の1位を獲得しています。まずは、この1本をぜひとも味わっていただきたいです。そして、同時にセットで飲み比べて欲しいのが【ジャパニーズスタイルワイン ベーリーA】です。同じワイナリーが造っているマスカットベーリーA中心のワインではありますが、ここまで味わいが異なってくるのか、と衝撃を受けることでしょう。人間の性でしょうか、違いを感じると不思議に思ってその理由を知りたくなるものです。そうなると、完全にワインの世界にハマっている証拠です。ぜひ、一緒にハマりましょう。笑
さて、少し前者と後者のワインの違いを説明すると前者は【マスカットベーリーA&カベルネ・ソーヴィニヨン】であるのに対し、後者は【純マスカットベーリーAワイン】になっています。もちろん他にも違いはありますが、まずはこういった葡萄品種の違いを知ることから始めると良いです。編集長と同じように前者のワインを好むのであれば、今後【MBA&カベルネ・ソーヴィニヨン】のワインを2本飲み比べすることで、さらに詳細な違いそして自分の好みがわかってきます。世の男性諸君、クリスマスが近づいてきていますね。こういったことは知っておいた方が、クリスマスディナーは格好がつきますよ。大人な男性として些細な知識が大切です。そして、最後に選ばれたのが、編集長が最も押しているMBAワインと同じシリーズの【甲州ワイン】です。これは【ジャパニーズスタイルワイン 甲州】と正直非常に悩みました。【ジャパニーズスタイルワイン 甲州】も飲みやすく美味しいです。しかし、やはりMBAと同じシリーズワインで揃えて味わっていただきたいと思っています。なぜならプラチナコレクションは、アルプスワインの代名詞シリーズでもあるからです。アルプスワインが誇る日本の葡萄品種【甲州】と【マスカットベーリーA】を味わっていただくことが、山梨ワインのそして山梨ワイナリーのレベルの高さを感じてもらえるのではないか、と思っています。
さて、今年のクリスマスの予定はいかに😭
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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
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