山梨ヌーボーが終わり、多くのワイナリーで新酒が販売され始めました。そして今週末からは3連休になります。どんなワインを飲もうか、迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は【デキャンタワールドワインアワード2020】で受賞した山梨ワイン、山梨ワイナリーを紹介したいと思います。ぜひ、ワインを購入する際の参考にしてください。
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デキャンタワールドワインアワード2020とは!?
【デキャンタワインアワード(Decanter World Wine Awards)】は2020年の開催で17年目を迎えます。2014年には、出品数が世界最大に到達したこともあり世界最大かつ最も影響力のあるワインコンテストと考えられています。
気になる審査は、完全ブラインドでおこなわれ、メダル受賞ワインはマスターオブワインを含む最低12名の審査員に3回はテイスティングされています。世界中のトップワイン専門家による厳格な審査が国際的に信頼されている証でしょう。実際に、金賞は全体の2%前後、最高賞は1%以下となっています。それゆえ【最も金賞を取ることが難しい世界的アワード】とも呼ばれています。
新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれましたが、デキャンタワールドワインアワード2020は2020年8月1日から8月28日にかけて、審査が実施されました。2020年は、世界各国から16,518点の出品があったとのことです。そして、厳正なる審査のもと、ベストインショー賞50点・プラチナ賞178点・ゴールド賞537点・シルバー賞5,234点・ブロンズ賞7,508点という結果が、つい先日発表されました。
そして残念なことに、ベストインショー賞、プラチナ賞、ゴールド賞に、山梨ワイナリーはランクインできませんでした。もちろん、全ワイナリーの全ワインがデキャンタワールドワインアワード2020に出品されているわけではありませんので、一概には言えませんが、やはりハードルが高いコンテストであると再認識させられるものですね。気を取り直して【銀賞】【銅賞】のワインを紹介していきたいと思います。さて、みなさんが飲んだことあるワインや知っているワイナリーのワインは登場するのでしょうか。気になりますね。
銀賞「Silver」
それでは銀賞を発表をしたいと思います。
銀賞を受賞した山梨ワイナリー数は【7ワイナリー】
そして受賞したワイン数は【11本】になります。
登美の丘 甲州
登美の丘 甲州
甲州葡萄
2018
辛口
税込4,400円
92
サントリー登美の丘ワイナリー
登美の丘 シャルドネ
登美の丘 シャルドネ
シャルドネ
2018
辛口
税込4,400円
92
サントリー登美の丘ワイナリー
ロリアン セラーマスター 甲州
ロリアン セラーマスター 甲州
甲州葡萄
2018
やや甘口
税込1,980円
91
白百合醸造
ロリアン シャルドネ
ロリアン シャルドネ
シャルドネ
2018
辛口
税込3,520円
91
白百合醸造
PAGE-ONE シャルドネ
PAGE-ONE シャルドネ
シャルドネ
2019
辛口
税込4,180円
92
サドヤワイナリー
甲州醸し SMOKE-スモーク-
甲州醸し SMOKE-スモーク-
甲州葡萄
2019
辛口
税込2,420円
91
サドヤワイナリー
シャンモリ 山梨 甲州
シャンモリ 山梨 甲州
甲州葡萄
2019
やや辛口
税込1,650円
90
盛田甲州ワイナリー
N 甲州
N 甲州
甲州葡萄
2018
辛口
税込3,005円
90
くらむぼんワイン
香りとして、リンゴのコンポートのような独特の香りが印象的で、橙、きよみ蜜柑、ゆず、カボス、白い花、花梨のような柑橘香、樽から来るバニラ香、そして酵母の風味も感じられます。そして、味わいは生き生きした自然な果実味と酸味を感じます。余韻はとても長く、自然な香りが口中に残り、とても心地よい余韻を感じられる仕上がりになっています。
アルガブランカ ブリリャンテ
アルガブランカ ブリリャンテ
甲州葡萄
2016
辛口
税込5,500円
90
勝沼醸造
牧丘 甲州
牧丘 甲州
甲州葡萄
2019
やや甘口
税込1,603円
90
シャトーマルス
甲州スパークリング
甲州スパークリング
甲州葡萄
2018
辛口
税込2,318円
91
シャトーマルス
銅賞「Bronze」
続いて銅賞を発表をしていきます。
銅賞を受賞した山梨ワイナリー数は【9ワイナリー】
そして受賞したワイン数は【14本】になります。
穂坂日之城 シャルドネ
穂坂日之城 シャルドネ
シャルドネ
2018
辛口
税込5,500円
88
シャトーマルス
アルガブランカ クラレーザ
アルガブランカ クラレーザ
甲州葡萄
2018
辛口
税込2,200円
86
勝沼醸造
マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーA
2018
ミディアムボディ
税込2,525円
88
くらむぼんワイン
干しプラム、カシス、甘草、ミルティーユ、クランベリー、黒胡椒やミントを思わせるきれいな果実香が特徴的で、樽熟成によるモカやカカオのような香りも感じられます。若干のセニエのおかげで、果実味が凝縮され、旨味のある渋みが感じられる深みのある味わいに仕上がっています。
ジャパンプレミアム 甲州
ジャパンプレミアム 甲州
甲州葡萄
2018
辛口
税込2,002円
86
サントリー登美の丘ワイナリー
登美 赤
登美 赤
メルロ、プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨン
2015
ミディアムボディ〜フルボディ
税込13,200円
86
サントリー登美の丘ワイナリー
登美の丘 赤
登美の丘 赤
メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
2017
ミディアムボディ
税込4,400円
87
サントリー登美の丘ワイナリー
シャンモリ 山梨 マスカット・ベーリーA
シャンモリ 山梨 マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーA
2019
ミディアムボディ
税込1,650円
86
盛田甲州ワイナリー
グラン・シャンモリ ブラン アッサンブラージュ
グラン・シャンモリ ブラン アッサンブラージュ
甲州葡萄、ネオマスカット
2019
辛口
税込1,815円
88
盛田甲州ワイナリー
ロリアン 勝沼甲州
ロリアン 勝沼甲州
甲州葡萄
2018
辛口
税込2,035円
86
白百合醸造
ロリアン 甲州 Vigne de Nakagawa
ロリアン 甲州 Vigne de Nakagawa
甲州葡萄
2019
辛口
税込2,640円
89
白百合醸造
ロリアン 甲州樽発酵
ロリアン 甲州樽発酵
甲州葡萄
2018
辛口
税込3,520円
87
白百合醸造
シャトーブリヤン セミヨン
シャトーブリヤン セミヨン
セミヨン
2016
辛口
税込11,000円
88
サドヤワイナリー
光 キュべスペシャル
光 キュべスペシャル
プティ・ヴェルド、タナ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフラン、テンプラニーリョ、シラー
2013
フルボディ
税込11,000円
87
ルミエールワイナリー
ドメーヌシャトレーゼ 甲州
ドメーヌシャトレーゼ 甲州
甲州葡萄
2018
辛口
税込2,420円
88
シャトレーゼワイナリー
推薦「Commended」
最後に【推薦「Commended」】として選ばれたワインも紹介したいと思います。
銀賞を受賞した山梨ワイナリー数は【8ワイナリー】
そして受賞したワイン数は【13本】になります。
勝沼甲州 シュールリー
勝沼甲州 シュールリー
甲州葡萄
2018
辛口
税込2,200円
83
シャトレーゼワイナリー
勝沼甲州 樽発酵
勝沼甲州 樽発酵
甲州葡萄
2017
辛口
税込2,420円
85
シャトレーゼワイナリー
シャトールミエール
シャトールミエール
メルロー、タナ、カベルネ・ソーヴィニヨン
2015
フルボディ
税込4,400円
83
ルミエールワイナリー
アルガブランカ ヴィニャル イセハラ
アルガブランカ ヴィニャル イセハラ
甲州葡萄
2018
辛口
税込6,050円
85
勝沼醸造
アルガブランカ ピッパ
アルガブランカ ピッパ
甲州葡萄
2016
辛口
税込4,400円
84
勝沼醸造
樽甲州
樽甲州
甲州葡萄
2019
辛口
税込2,250円
83
くらむぼんワイン
日本の柑橘類、カボス、柚子、橙、花梨、グレープフルーツのような香りに、オークの香りが加わって、とても複雑で芳ばしい香りとなっています。味わいは、柑橘類のようなフレッシュな果実味、生き生きとした酸味に、少しの苦味のバランスがとても良く、口中での果実香と樽香も奥行きを感じます。
ロリアン マスカット・ベーリーA樽熟成
ロリアン マスカット・ベーリーA樽熟成
マスカット・ベーリーA
2018
ミディアムボディ
税込3,300円
84
白百合醸造
笛吹甲州グリ・ド・グリ
笛吹甲州グリ・ド・グリ
甲州葡萄
2018
ミディアムボディ
税込2,500円
85
シャトーメルシャン
穂坂日之城 遅摘みカベルネ&メルロー
穂坂日之城 遅摘みカベルネ&メルロー
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド
2017
フルボディ
税込6,600円
85
シャトーマルス
牧丘 マスカット・ベーリーA
牧丘 マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーA
2018
ミディアムボディ
税込1,636円
85
シャトーマルス
オルロージュ
オルロージュ
マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨン
2018
ライトボディ〜ミディアムボディ
税込1,980円
84
サドヤワイナリー
高山村シャルドネ
高山村シャルドネ
シャルドネ
2018
辛口
税込4,180円
84
サドヤワイナリー
受賞ワイナリー一挙大公開!!
続いて【デキャンタワールドワインアワード2020】で受賞した「11」の山梨ワイナリーもそれぞれ紹介したいと思います。
白百合醸造
白百合醸造
打倒っ!!欧州を掲げ地元勝沼をこよなく愛すワイナリー
1938年に創業した白百合醸造は、ロリアンワインの相性で親しまれています。【L’ORIENT】はフランス語で【東洋】を意味する言葉であり、ヨーロッパに劣らない高水準のワイン造りを志した故に名付けられた名前です。
では、欧州に負けないために白百合醸造はどんな工夫をしているのでしょうか。真っ先にあげられることは、他のワイナリーよりも【【ローカル性】を大切にしていることです。白百合醸造は、ワイン造りの第一条件としてこの【ローカル性】の大切さを掲げています。そしてローカル性を根底に据え、常に一貫性のあるワイン造りを目指しています。そのため、葡萄栽培も自社でおこなっています。小さな房作りを始め、梅雨時には傘をかけ、茂りすぎた葉を落とし苦手な湿気から葡萄を守っています。
現在白百合醸造では【甲州】【マスカットベーリーA】【デラウェア】【アジロンダック】【メルロー】【シャルドネ】【カベルネ・ソーヴィニヨン】【プティ・ヴェルド】を栽培しています。
日本の葡萄品種はもちろんのこと、海外の葡萄もハイクオリティワインに仕上げてしまう【栽培力】【醸造力】は必見ですね。
言うまでもなく、輝かしい受賞歴を誇っています。そんな白百合醸造を象徴するワインシリーズは全部で【5】つ。
「ル・モンシリーズ」
「樽熟成/樽発酵シリーズ」
「セラーマスターシリーズ」
「新酒シリーズ」
「スパークリングワインシリーズ」
これらのシリーズに加えて【勝沼甲州】と【甲州Vigne de Nakagawa】がワイン単体としてシンボルワインになっています。
「勝沼甲州」
「甲州Vigne de Nakagawa」
国内だけでなく、海外のコンテストでも金賞を受賞した数量限定ワインです。
ちなみに、編集部は【セラーマスターシリーズ】をワイン初心者にオススメします。
少しずつ、ワインに飲み慣れてくると、樽熟成シリーズとの飲み比べは、たまらなく楽しい時間になると思います。


サントリー登美の丘ワイナリー
サントリー登美の丘ワイナリー
メイドインジャパニーズの夢を実現した実力派ワイナリー
1909年の開園から一世紀以上も経っている【サントリー登美の丘ワイナリー】。
今では、多くの人に愛されている名前ですが、【サントリー】と【登美の丘】はあまり名前に連動性がないように思えます。
ワイナリーの名前となっている【登美の丘】はどこから由来しているのでしょうか。
それは、ワイナリーが位置している場所が由来になっていました。
サントリー登美の丘ワイナリーに足を運んでいただくと、誰もが【納得】できる光景がありました。
登美の丘ワイナリーにある丘を【登】ると【美】しい景観が、私たちの眼前に広がっています。【登って美しい】これが【登美の丘】と呼ばれている理由なのです。
私たち訪問者の心に【安らぎ】を与えてくれる自然を持つ【サントリー登美の丘ワイナリー】は、広大な自家葡萄畑を所有し、【土造り】から真摯に【葡萄造り】と向き合い、瓶詰めされるまで一貫したワイン造りをしているワイナリーです。
サントリーの顔となるワイナリーシリーズ
では、【サントリー登美の丘ワイナリー】はどんなワインを展開しているのでしょうか。
現在、中心となっているのは3つのシリーズあります。
「登美の丘ワイナリー」シリーズ
山梨県のワイナリーで主に造られているワインシリーズです。頑なに土からつくりあげる「自園産葡萄100%」ワインです。
「塩尻ワイナリー」シリーズ
長野県のワイナリーで主に造られているワインシリーズです。日本の赤の可能性を拓く「長野県産葡萄100%」ワインです。
必見なワインは、【ミズナラ樽ワイン】になります。樽までも日本産にこだわっているワインです。
「ジャパンプレミアム」シリーズ
日本ワインでしか表現できない【産地】×【品種】の可能性への挑戦したシリーズです。
サントリーの登美の丘ワイナリーを動画でみることができます。遠方の方、ぜひ見てみてください。
■サントリー登美の丘ワイナリー ベーシックムービー編■
■収穫編■
■ワイン醸造編■
■土壌編■
■ワイナリー景観編■
■醸造チーム紹介編■
■葡萄栽培チーム編■


シャトーマルスワイナリー
シャトーマルスワイナリー
山梨にある笛吹・韮崎の2拠点から至高のワインを造るワイナリー
シャトーマルスワイナリーは、山梨県に2つの大規模施設を持つワイナリーとして非常に有名です。しかしその歴史は、そこまで深くなかったのです。シャトーマルスワイナリーの始まりは、1960年。鹿児島に本社を持つ本坊酒造が、山梨県笛吹市石和町に「マルス山梨ワイナリー」を設立したのが創業でした。
それから40年後の2000年には、韮崎市穂坂地区に自社農園「穂坂日之城農場」が開園。そこで、ワイン用の高品質な葡萄を自社栽培するようになりました。その17年後の2017年。さらなる品質向上を目指して、「マルス穂坂ワイナリー」を新設されました。
そこでは、葡萄へのダメージが少ない、自然にかかる重力を利用した「グラビティ・フロー」を採用し、より高品質なワイン造りを可能にしました。
つまり本坊酒造は、貯蔵熟成・瓶詰の拠点となる「マルス山梨ワイナリー」と醸造拠点となる「マルス穂坂ワイナリー」の2拠点を上手に使い分けて、ワイン造りをしているのです。まさに、二刀流を使って山梨ワインを牽引していると言えるでしょう。
そして驚くべきことは、100年も待たずして2つめのワイナリーを創業していることです。しかも、単なる醸造施設ではなく、ワイナリーに足を運ぶ人のことを考慮した、ワイナリー造りになっていました。正直、このレベルでのこの成長速度は、信じられないです。そこまで速い成長速度を持つ「シャトーマルス」は『素晴らしいワインは、飲む人に感動を与えられる』と常々考えています。そして、その感動を与える機会に携われていることに感謝をすると同時に、稀有な職業に携わっていることを誇りに思っているワイナリーなのです。
少し距離は遠いかもしれませんが、「シャトーマルス山梨ワイナリー」を訪問したのち「シャトーマルス穂坂ワイナリー」に行ってみるのも面白いかもしれません。まさに、【シャトーマルスフルツアー】。かなり有意義な時間を過ごせることはお約束します。
シャトーマルス山梨ワイナリー
山梨県笛吹市石和町山崎126
055-262-4121
シャトーマルス穂坂ワイナリー
山梨県韮崎市穂坂町上今井8-1
0551-45-8883


くらむぼんワイン
くらむぼんワイン
宮沢賢治の想いをワインと共に後世に繋いでいくワイナリー
遡ること大正2年に、くらむぼんワインは創業しました。
当時の名前は『くらむぼん』でなく『山梨ワイン』でした。しかし社名が変わったのは、2014年とごく最近です。一見、改名をする理由がないようにも思えるが、『くらむぼん』の由来を知ると、納得します。『くらむぼん』これは、有名作家、宮沢賢治が書いた童話『やまなし』で蟹が話す言葉なのです。
この童話で宮沢賢治が伝えたかった、『人間と自然の共存』『科学の限界』『他人への思いやり』に共感して社名変更に至ったのです。
『ワイン造り』に欠かせない要素をふんだんに盛り込まれています。
つまり、『くらむぼんワイン』は『結果』ではなく『過程』に重点を置き、純粋な心でワインと向き合っていることを強く感じます。
そして、1つ1つのワインの質が本当に高く、購入するときに悩みに悩む、これがクラムボンワインの魅力です。
さらにオーナーのトークが面白い、だからこそワイン初心者にはオススメのワイナリースポットであることは間違いありません。
今後のワインにも注目を忘れてはいけないワイナリーの1つです。



シャトレーゼワイナリー
シャトレーゼワイナリー
超人気スイーツブランドに加え超本格派ワインも造りあげるワイナリー
シャトレーゼの創業は、1954年。そして、約50年弱の歳月を経た2000年からワインの醸造を勝沼の地で開始したのです。
しかし、シャトレーゼワイナリーは勝沼だけではなく甲斐エリアにもあります。これは、雪印が1985年に始めたワイナリーを2002年に買い取ったのです。そのため、シャトレーゼワイナリーは、勝沼と甲斐の2つの地点でワイン事業を行なっています。
「食後のデザートだけでなく、食全体を通して楽しめる、上質なワインをお届けしたい」この想いを抱きながらワイン造りをしているワイナリーが、
シャトレーゼワイナリーなのです。
『良いワインは良い葡萄から』をモットーに、それぞれの土地の特性を生かした自社農場で、葡萄栽培に取り組んでいます。
管理している農場は勝沼町を中心に、以下の葡萄品種を栽培しています。
メルロー、甲斐ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、セミヨンを垣根式で栽培しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネを垣根式で栽培しています。
甲州を棚式で栽培しています。
カベルネ・ソーヴィニヨンを垣根式で、甲斐ノワールを棚式で栽培しています。
メルローを垣根式で栽培しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランを垣根式で、デラウェア、甲州、メルローを棚式で栽培しています。
シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨンブランを垣根式で栽培しています。
自社農場のほか、顔の見える契約農家の方が造った葡萄を厳選して原料にしています。
シャトレーゼのワイン仕込みは、8月~10月に行われます。日照条件や雨量により品質が大きく変化する中、常に葡萄と向き合いながら、試行錯誤し、一番よい状態で収穫し、仕込みを行うようにしています。また熟成中のワインにも、厳しい品質管理と繊細な作業と向き合っています。
そんなシャトレーゼワイナリーでは、2012年にスパークリングワインの製造設備を導入し、スパークリングワインを製造できるようになりました。
- ワイナリー名
シャトレーゼ勝沼ワイナリー - 住所
〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼2830-3 - 電話番号
0553-20-4700
- ワイナリー名
シャトレーゼ甲斐ワイナリー - 住所
〒400-0105 山梨県甲斐市下今井1954 - 電話番号
0551-28-4451


サドヤワイナリー
サドヤワイナリー
編集長が「樽ワイン」にハマるきっかけを作ったワイナリー
サドヤは【日本で初めてワイン専用の葡萄品種でワインを醸したワイナリー】と言われています。創業は1917年まで遡ります。
サドヤ洋酒店の6代目が本格的なワインの製造を目指し【サドヤ醸造場】作ったのが始まりです。
農場を開墾するまでの間は、勝沼の葡萄園と契約し、契約農家の人たちが作る葡萄を原料に、「甲鐵天然葡萄酒」を商標とするワインを造っていました。
そして創業から約20年後の1936年。甲府市善光寺町に自家農園をついに開墾します。当時の日本は、甘口ワインが主流だったにも関わらず、フランスから導入したワイン醸造用葡萄の苗木を植え、栽培に成功した葡萄を使い、本格辛口ワインの製造を開始したのです。
そして2007年に「株式会社サドヤ醸造場」から「株式会社サドヤ」へと社名を変更し現在に至ります。
そんなサドヤは【食】との結びつきを大切にしています。突出した個性は考えず、ゆっくりと料理とともに楽しめるワインを目指しています。
そのため、【優しく上品な味わいが追求された】ワインが非常に多いです。また、若いワインの魅力よりも【10、20、30年と熟成を楽しめる】こともサドヤワインの特徴でもあります。そしてサドヤワインが造る【RUBY】は、編集長がオススメする赤ワイン第2位にランクインしています。
今日、知名度・味ともに山梨を代表するワイナリーの一つでもあるサドヤワイナリー。
実は、ブライダルやレストランも兼ね備えています。ぜひ、ワイン好きな方々は【ワインブライダル】いかがでしょうか。


盛田甲州ワイナリー
盛田甲州ワイナリー
山梨県鳥にワイン造りの誇りと情熱と未来を乗せて飛翔するワイナリー
盛田甲州ワイナリーの設立は1973年ですが、1973年設立とは思えない深い歴史があります。
遡ること1881年、盛田甲州ワイナリーはなんと愛知県の葡萄畑でワイン造りをしていたのです。しかし、フィロキセラのせいで葡萄は全く使い物にならず失敗してしまいました。そして、1度潰えた想いが日本のボルドーとも言われる「勝沼」で復活し、今にいたるのです。つまり、100年以上もの間にわたってワイン造りに携わっているワイナリーなのです。背水の陣となるに至っていた盛田甲州ワイナリーのその後の勢いはすさまじいものです。【ワインは農産物】と言い聞かせ、醸造の過程での処理や調整を極力控え、葡萄がもつ本来の味をそのままボトリングするイメージで仕込み、素直な葡萄の風味を持つワインに仕上げています。その結果が、IWC金賞受賞です。

まさに、山梨ワイン、日本ワインを支えているワイナリーの1つなのです。現在は、新型コロナウイルスの影響で工場見学や試飲も制限がかかっている中で楽しむことができます。中でも魅力的なのは、樽エリアとテイスティングでしょう。盛田甲州ワイナリーには、なんと100以上もの樽が使用されています。滅多に見ることのできない荘厳たる空間を目にすることができるでしょう。また、日本を代表する甲州ワインをはじめ、マスカットベーリーA、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネといった幅広い葡萄品種のワインをワイナリースタッフの人と話しながら試飲することができます。ぜひ、足を運んでみてください。





勝沼醸造
勝沼醸造
山梨ワインを世界に導くエッセンシャルワイナリー
勝沼醸造は1937年創業以来、勝沼のワイン産業振興に尽力してきたファミリーワイナリーです。
1990年頃から高品質なワイン造りに注力し始め、2003年にはフランスのワインコンクール「ヴィナリーインターナショナル」で銀賞を受賞するなど、評価を高めてきた実力派ワイナリーです。現在では日本古来のワイン用葡萄品種である「甲州」に特化し、勝沼のテロワールを追及する造り手として日本国内のみならず世界的にも高い注目を集めています。
勝沼醸造のワイン造り
では、世界が認めるワインは一体どのようにして造られているのでしょうか。
今も変わらずあり続ける、勝沼醸造のワイン造りのテーマ、それは「たとえ一樽でも最高のものを」。
良いワインのために、さまざまな手法を取り入れ、良い葡萄を栽培し、醸造にもこだわっています。
湿気の多い日本では、葡萄は棚づくりが一般的です。しかし勝沼醸造では、ヨーロッパなどで主流の垣根仕立てを採用しています。
さらに、1本の樹に実る葡萄を制限している。また、葡萄の肩や先端を落として房を小さく仕上げている。
たしかに葡萄の収量は減りますが、1粒1粒の糖度を高めることができるのです。
日本の土地は栄養が豊富に含まれています。しかし、実はワインの原料となる葡萄は、砂利や石が多く痩せた土地が適しているのです。
そこで、勝沼醸造では葡萄のポテンシャルを高めるために、石灰などを投入して、葡萄に適した土地へと改良を行っています。
雨の時期は葡萄の房ごとに傘をかけるなど、手入れを頻繁にすることで、葡萄を病気にさせないように栽培しています。
氷結濃縮法を採用すると、実は製造コストがかなり高くなるのです。
しかし、価格以上の価値を追求し、他社に先駆けて氷結濃縮法を導入しています。
白ワイン用の葡萄品種は、圧力をかけずに搾汁すると皮や種の渋味・苦味が入らないため、上質な果汁が取り出せると考えられています。
しかし勝沼醸造では、皮と実の間にある甲州種のうま味を取り出すため、しっかりと圧力をかけて搾汁しています。
ゆっくりと丁寧に時間をかけて搾ることで、甲州種ならではの苦みを生かした個性が際立つワインに仕上がっています。


ルミエールワイナリー
ルミエールワイナリー
甲州ワインで編集長を一目惚れさせたトラディショナルワイナリー
ルミエールワイナリーの誕生は、1885年、日本が進取の精神に満ち溢れていた文明開化の黎明期のことです。そこで、ルミエールワイナリーが注目をしたのが、西洋文化の華である「葡萄酒」でした。それ以来、「本物のワインを作るために、本物の葡萄を育てる。」この教えを忠実に守り続け、130年が経ちました。まさに、山梨ワイナリーを、日本ワイナリーの顔でもあるといえるワイナリーでしょう。
すでに、【グラス・オブ・バブリー・アワード2019】で山梨ワイナリー、山梨ワインの評価をあげてくれたことは間違いないでしょう。
これからのルミエールワイナリーに期待したいところです。
そんな歴史も実績も名高いルミエールワイナリーですが、ワイナリー施設も非常に魅力的です。編集部が考える、その魅力は3つあります。【エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ】【葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー】【併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ】です。
エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ
ルミエールワイナリーでは、エノマティック機が3台導入されています。最大24本ものワインを試飲することができるのです。(24本ものワインを試飲すると、きっとベロベロになる人が多いことでしょう。)そのため、何度訪れても楽しいワイナリーであることは間違いありません。もちろん、最近機械【エノマティック】によって、中で管理されているワインは状態が非常にいいので、美味しいワインを常に飲むことができるのです。これほどまでに試飲の環境が整っているワイナリーは少ないです。ぜひ、潰れない程度に、24本ものワインを試飲してみてはいかがでしょうか。
エノマティックは、ワインの酸化を防ぎ、誰でも簡単にグラスワインを提供できる業務用ワインサーバーです。
レストランでのワインの保存をはじめ、ワインバーでのセルフサービスやワインショップ・酒販店での試飲などワイン提供の幅を広げてくれるものです。
さらに、ワインロスや人件費などお店の悩みを解決し、グラスワインサービスを劇的に向上させてくれます。
- ワインの品質保持アップ
抜栓後の管理は、ワインにとって非常に大切です。エノマティックでは、食添用窒素ガスをワインボトル内に充填させることで、抜栓後のワインの品質を3週間以上保つことができます。世界で唯一、イタリア『キャンティ・クラシコ社』そしてアメリカ『ソムリエ協会』から品質管理技術の証明を受けています。 - 均等量での試飲提供
人の手でワインを提供すると、やはり量がバラバラになってしまいますよね。(もちろん、バラバラのほうが人情感があって素敵なのですが。)
このエノマティックは、抽出量を3種類まで自由に設定できます。そしてボタン1つで、設定された量のワインを提供することができます。 - 温度管理
それぞれのワインタイプに応じて、最適な温度で保存・提供することが可能です。 - ワインカードの利用
ワインカードを利用することでセルフサービスでワインを提供できます。また、来店頻度や好みのワインなどの情報管理もできます。 - デザイン性
LED照明がワインのラベルを美しく演出してくれます。2012年グッドデザイン賞を受賞しています。
葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー
そして、ワイナリーに行ったときに外せないもの、それは【ワイナリー見学】でしょう。ルミエールワイナリーツアーは、山梨ワイナリーの中でも非常に充実した時間を過ごせるワイナリー見学ができると思います。
では、編集部が考えている充実した時間とは。それはワイン造りの現場をどれだけ知れるか、だと思います。つまり、ワインができるまでの流れを全て観れるかどうかです。実際にワイナリーショップで販売されているワインの造り方の流れを見て行くと、理解が深まり、感動が生まれ自然と【飲んでみたい!!】といった気持ちに駆られる人が多いです。特に、葡萄畑を一緒に見れる、というのはポイントが高いです。他のワイナリーでは、葡萄畑に踏み込んで見れることがあまりないのです。そのため、編集部としては
【ワイナリー見学1時間コース】がオススメです。
ワイナリー見学1時間コース
10:30〜
※1日1回
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑・ヨーロッパ式の垣根仕立ての畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
※30分コースよりも詳しく案内をしてくれます。
税込1,000円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
ワイナリー見学30分コース
11:45~,
14:00~,
16:00~,
※8月~11月の土日祝日のみ、16時のコースが増便されます。
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
税込500円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
・団体のお客様の予約やイベント等がある場合、予約ができないことがあります。
・見学のルートは都合により、変更する場合があります。
・9月~11月の土日祝日に塩山駅および勝沼ぶどう郷駅からタクシーを利用予定の場合、タクシー台数に限りがあるので予約をオススメします。
ぜひ、ルミエールワイナリーツアーに参加してみてください。
併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ
そして、最後の魅力はルミエールワイナリーに併設している【レストラン『ゼルコバ』】です。
- 甲斐サーモン、甲州ビーフ、ルミエール自家製ワインベーコン、大塚人参、クレッソン(道志村)、各種フルーツなど季節ごとの地元食材を使っています。バターは多用せず、自家製ワイン、ヴィネガー、ピラン塩で軽やかに調理しています。目に鮮やか身体にも優しい料理が特徴的です。
やはりワインは、食事と切り離せない大切な飲み物です。そのため、ワイン単体で美味しいものが一緒に食べる食事に応じて、食事の美味しさやワインの美味しさが変わることが多いのです。もちろん、ワイン単体で美味しければ、ワイン単体で味わうものと割り切ればいいのですが、せっかくであれば食事とも楽しみたいですよね。だから、ワイナリーに併設しているレストランがあれば、すぐさま検証ができるのです。
さらに、そのワイナリーのスタッフやレストランスタッフとも相談することができ、より一層ワインに対しての理解が深めることができるのです。ぜひ、ルミエールワイナリーに行く際は、併設レストラン『ゼルコバ』にも足を運んでみてください。
ゼルコバ
〒405-0052 山梨県笛吹市一宮町南野呂624
0553-47-4624
平日ランチ:11:30~14:00(L.O.)
平日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
土日祝日ランチ:11:00~,12:45〜
土日祝日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
1月~3月:月・火曜日
4月~8月:火曜日
9月~11月:無休
12月:火曜日


シャトーメルシャン
シャトーメルシャン
日本が世界に誇る絶対的エースワイナリー
シャトーメルシャンは、日本が誇る、代表的なワインメーカーです。そして、日本のワイン文化の礎を作ったワイナリーの1つです。
では、日本で屈指のワイナリー、メルシャンはどんなワイン造りをしているのでしょうか。
シャトーメルシャンのブランドコンセプトは、シンプルであり基本に忠実なものでした。
『Growing Differences in the world』
「いいワインとは、その土地の気候、風土、生産者によって育てられる葡萄をそのまま表現したもの」
この信念を軸に、世界と切磋琢磨しているワイナリーです。
そして実行してきたことが正しかったと物語っているのは、「歴史」そして「実績」ではないでしょうか。
そんなメルシャンの歴史は、約140年前の1870年代にまでさかのぼります。
明治時代終わりに、シャトーメルシャンの源流となる『大日本山梨葡萄酒会社』が創業されました。
つまり、シャトーメルシャンは日本ワインの原点なのです。そしてやはり、創業の段階からシャトーメルシャンではありませんでした。
名前だけを見ると、外国企業のように感じられてしまいますからね。笑
そして、創業から約70年後に「メルシャンブランド」が誕生します。着実なる努力の結果、ついに大きな一歩が動き出したのが1966年。
国際ワインコンクールで、日本初の金賞を受賞したのです。この瞬間、明治政府がフランスにワイン造りを勉強させた種が実った瞬間でした。
同時に、日本のワイン文化が世界に広まる第一歩、スタートラインに立ったとも言える瞬間でした。
そのスタートラインにいち早くたったのが、メルシャンだったのです。
そして1970年に、今日で最も広く知られているであろう「シャトーメルシャンシリーズ」が誕生しました。
月日を重ね、様々なトライを重ね今に至ります。今では、山梨県だけでなく秋田県、福島県、長野県にも畑を構え何十種類もの品種を栽培しています。
まさに日本のワイン技術の最先端を行くワイナリー、それがシャトーメルシャンです。
「アイコン」シリーズ
世界トップクラスの産地から生まれる、各ワイナリーの最高峰ワインシリーズです。
「テロワール」シリーズ
【適品種・適所】のコンセプトのもと、山梨県、長野県、秋田県、福島県の4つの県から、葡萄品種にふさわしい産地・区画を選びました。
その個性を最大限に引き出したテロワールシリーズです。
「クオリティ」シリーズ
【日常に「日本ワイン」のおいしさをお届けしたい。】
その想いを実現させるために、醸造家が感性を研ぎ澄ませて醸造しました。新しい日本ワインのスタンダードとなるワインシリーズです。



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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
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