2020年は新型コロナウイルスの影響で、ワイン好きの人たちの多くがオンラインでのイベント参加をしているのではないでしょうか。もちろん、遠方の人にとっては、非常にありがたい点ではあるかもしれません。しかしながら、ワインを最大限楽しむにはワイナリーの人と直接目を見て、隣で一緒にワインを飲み話すことではないでしょうか。
そこで今回は、リゾナーレ八ヶ岳が開催している【八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ】を紹介したいと思います。
Contents
八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ
【八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ】とは、リゾナーレ八ヶ岳が【ワイナリーと人をつなぐ】をコンセプトに開催している期間限定イベントになります。主に、山梨県と長野県のワイナリーのワインや雑貨を扱っています。イベントには5つのワイナリーが参加し、期間中はさまざまなワインが普段よりも多く集まります。そのため、選ぶことのできるワインの幅が広がり、ワイナリーの方にワインの話を聞いたり質問もできます。そして、葡萄の絞りかすを染料にした【ワインレザー】のバッグやペンケース、ワインボトルをリユースしたアクセサリーなど、ワインに関係する雑貨が販売されています。
八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ
10月27日(火)〜12月25日(金)
※11月28日(土)〜11月30日(月)は臨時休業となります。
11:00〜19:00
ピーマン通り
「八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ」
・アルカンヴィーニュ
・シャトージュン
・シャトーメルシャン
・シャルマンワイン
・盛田甲州ワイナリー
見所を徹底紹介
それでは【八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ】の見所を紹介していきたいと思います。
ワイナリーの醸造家による【ワイン学校】
ワイナリーで実際にワインを造っている醸造家から、ワインに関するお話を聞くことができます。ワイン初心者も気軽に参加できるワインの学校は毎日開催しています。ただ、ワイナリーの醸造家によるワインの学校は不定期での開催となります。
県内人気ワイナリー参戦
【八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ】には、山梨県から4つのワイナリー、そして長野県から1つのワイナリーが参戦します。リゾート内でお気に入りのワインを見つけ、ボトル購入し、ホテル内のレストランに購入したワインを持ち込み、食事と一緒にワインを楽しむこともできます。
Bring Your Own
【BYO(Bring Your Own)】とは、リゾナーレ八ヶ岳の施設内に自由にワインを持ち込んで、食事と一緒にワインを楽しむことができるサービスになります。BYOサービスは、通年開催されており、以下のお店でBYOサービスを利用することができます。
②4月〜10月に開催されている八ヶ岳ワイナリー散歩イベントで購入したワインであること
①、②どちらか片方を満たす必要があります。
雑貨販売
葡萄の絞りかすを染料にした【ワインレザー】のバッグやペンケース、ワインボトルをリユースしたアクセサリーなど、ワインにまつわる雑貨の販売がおこなわれています。
勢揃いした5つのワイナリー
それでは今回の【八ヶ岳ワインハウス リミテッドショップ】に参加している5つのワイナリーを紹介したいと思います。
シャトーメルシャン
シャトーメルシャン
日本が世界に誇る絶対的エースワイナリー
シャトーメルシャンは、日本が誇る、代表的なワインメーカーです。そして、日本のワイン文化の礎を作ったワイナリーの1つです。
では、日本で屈指のワイナリー、メルシャンはどんなワイン造りをしているのでしょうか。
シャトーメルシャンのブランドコンセプトは、シンプルであり基本に忠実なものでした。
『Growing Differences in the world』
「いいワインとは、その土地の気候、風土、生産者によって育てられる葡萄をそのまま表現したもの」
この信念を軸に、世界と切磋琢磨しているワイナリーです。
そして実行してきたことが正しかったと物語っているのは、「歴史」そして「実績」ではないでしょうか。
そんなメルシャンの歴史は、約140年前の1870年代にまでさかのぼります。
明治時代終わりに、シャトーメルシャンの源流となる『大日本山梨葡萄酒会社』が創業されました。
つまり、シャトーメルシャンは日本ワインの原点なのです。そしてやはり、創業の段階からシャトーメルシャンではありませんでした。
名前だけを見ると、外国企業のように感じられてしまいますからね。笑
そして、創業から約70年後に「メルシャンブランド」が誕生します。着実なる努力の結果、ついに大きな一歩が動き出したのが1966年。
国際ワインコンクールで、日本初の金賞を受賞したのです。この瞬間、明治政府がフランスにワイン造りを勉強させた種が実った瞬間でした。
同時に、日本のワイン文化が世界に広まる第一歩、スタートラインに立ったとも言える瞬間でした。
そのスタートラインにいち早くたったのが、メルシャンだったのです。
そして1970年に、今日で最も広く知られているであろう「シャトーメルシャンシリーズ」が誕生しました。
月日を重ね、様々なトライを重ね今に至ります。今では、山梨県だけでなく秋田県、福島県、長野県にも畑を構え何十種類もの品種を栽培しています。
まさに日本のワイン技術の最先端を行くワイナリー、それがシャトーメルシャンです。
「アイコン」シリーズ
世界トップクラスの産地から生まれる、各ワイナリーの最高峰ワインシリーズです。
「テロワール」シリーズ
【適品種・適所】のコンセプトのもと、山梨県、長野県、秋田県、福島県の4つの県から、葡萄品種にふさわしい産地・区画を選びました。
その個性を最大限に引き出したテロワールシリーズです。
「クオリティ」シリーズ
【日常に「日本ワイン」のおいしさをお届けしたい。】
その想いを実現させるために、醸造家が感性を研ぎ澄ませて醸造しました。新しい日本ワインのスタンダードとなるワインシリーズです。



盛田甲州ワイナリー
盛田甲州ワイナリー
山梨県鳥にワイン造りの誇りと情熱と未来を乗せて飛翔するワイナリー
盛田甲州ワイナリーの設立は1973年ですが、1973年設立とは思えない深い歴史があります。
遡ること1881年、盛田甲州ワイナリーはなんと愛知県の葡萄畑でワイン造りをしていたのです。しかし、フィロキセラのせいで葡萄は全く使い物にならず失敗してしまいました。そして、1度潰えた想いが日本のボルドーとも言われる「勝沼」で復活し、今にいたるのです。つまり、100年以上もの間にわたってワイン造りに携わっているワイナリーなのです。背水の陣となるに至っていた盛田甲州ワイナリーのその後の勢いはすさまじいものです。【ワインは農産物】と言い聞かせ、醸造の過程での処理や調整を極力控え、葡萄がもつ本来の味をそのままボトリングするイメージで仕込み、素直な葡萄の風味を持つワインに仕上げています。その結果が、IWC金賞受賞です。

まさに、山梨ワイン、日本ワインを支えているワイナリーの1つなのです。現在は、新型コロナウイルスの影響で工場見学や試飲も制限がかかっている中で楽しむことができます。中でも魅力的なのは、樽エリアとテイスティングでしょう。盛田甲州ワイナリーには、なんと100以上もの樽が使用されています。滅多に見ることのできない荘厳たる空間を目にすることができるでしょう。また、日本を代表する甲州ワインをはじめ、マスカットベーリーA、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネといった幅広い葡萄品種のワインをワイナリースタッフの人と話しながら試飲することができます。ぜひ、足を運んでみてください。





シャルマンワイン
シャルマンワイン
北杜エリアで獅子奮迅の活躍を魅せるワイナリー
【シャルマンワイン】がある場所は、山梨県の北杜市です。山梨県には、80以上ものワイナリーが存在しますが、その多くは【勝沼】に密集しています。実際に、北杜市には指で数えられるほどのワイナリーしかありません。そんな数少ないワイナリーの1つに属する【シャルマンワイン】ですが、編集部が訪問をした日には、5組以上もの人が訪れていました。それだけ魅力のあるワイナリーということでしょう。
【シャルマンワイン】としてのワイン造りは、1963年からになりますが、実はそれ以前から、農家が持ち寄った葡萄でのワイン造りは行われていました。そのため、そのころの歴史を含めるとシャルマンワインは【100年】を超える歴史があるワイナリーなのです。そして、シャルマンワインとしての一歩、それは自社農園でワイン専用ヨーロッパ系葡萄の栽培でした。現在でも、シャルマンワインで最も多く扱っている葡萄は【カベルネ・フラン】になります。他には、【カベルネ・フラン】【甲州】【マスカットベーリーA】【セミヨン】【シャルドネ】【メルロー】も栽培しています。【カベルネ・フラン】と聞くと、ワイン初心者の多くの人が【?】と首をかしげる人も多いのではないでしょうか。山梨ワインドットノム編集部も山梨出張であまり飲んだことのない葡萄品種です。【ルミエールワイナリー】や【中央葡萄酒】で見かけたことがあるくらいかもしれません。
そんな貴重な葡萄品種である【カベルネ・フラン】が人気となっている【シャルマンワイン】では、葡萄栽培において2つのことに特にこだわっています。それは【熟した状態で葡萄を収穫すること】と【旨味を凝縮すること】です。熟した葡萄は、糖度が高く、その分美味しいワインになります。その一方、完熟しきれていない葡萄で造るワインには雑味を感じてしまうケースが多いです。これを聞くと、「どのワイナリーでも熟せばいいのでは!?」と簡単に思う人も多いかもしれません。しかしながら、これが簡単なことではないのです。葡萄が熟する状態になるということは、その分長く畑で栽培されていることを意味します。つまり、【病気】になる可能性や【動物に食べられる】可能性もその分高くなるわけです。加えて、日本には台風が頻繁に起こる時期に葡萄を収穫します。それだけ【熟した状態の葡萄】を収穫するのは大変であり【リスク】なのです。そして、【シャルマンワイン】では、できるだけ農薬を使わない【減農薬栽培】にもこだわり、【旨味】が凝縮しているワインにこだわっています。
まさに、数少ない北杜エリアにある山梨ワイナリーの中で1人、【勝沼エリア】に負けぬよう、置いていかれぬよう【獅子奮迅】の活躍をしているワイナリーと感じます。そして、観光客を受け入れる体制も万全に整っています。工場見学ではNGエリアもありますが、自分たちのペースでおこない質問もできます。また、【シャルマンワイン】で試飲できるワインの数は非常に多いです。そのため、時間があっと言う間に過ぎ去り、そこにはワインに酔い、ワイナリーに心酔している自分がいるでしょう。
【シャルマンワイン】は、そんな自分に出会わせてくれるワイナリーです。

シャトージュン
シャトージュン
アパレル業界からワイン業界に進出する異端児ワイナリー
1979年に誕生した【シャトージュン】は、葡萄と真摯に向き合い、正直なワイン造りを目指しているワイナリーです。
特に、シャルドネや甲州の品質については、「日本ワインコンクール」で8年連続で入賞するなど高く評価されています。
シャトージュンは、江戸時代から葡萄栽培に適した土地として有名な勝沼で葡萄造り、そしてワイン造りをしています。
葡萄造りにおいて大切にしていることは【1本1本の葡萄】に違った魅力があるということです。
若々しい樹木には、瑞々しくキリッとした感じがワインに反映されます。その一方、古木であれば若木にない【深み】【凝縮感】をワインに付与することができます。原料が自然の産物だからこそ、シャトージュンでは葡萄の木の年齢もワイン造りに欠かせない大切なこだわりなのです。
そして、現在白ワインでは【甲州】【セミヨン】【シャルドネ】を中心に醸造、赤ワインでは【マスカットベーリーA】【メルロー】【カベルネ・ソーヴィニヨン】を中心に醸造しています。どのワインにも共通しているのは【エレガントさ】です。ワインがエレガントであればあるほど、料理とのマリアージュを最大限楽しむことができるからです。単体としてもマリアージュワインとしても高いパフォーマンスを魅せるシャトージュンのワインは、山梨ワインドットノムも自信をもってオススメできます。


アルカンヴィーニュ
アルカンヴィーニュ
ワインを造る人と愛する人が集うワイナリー
ワイナリー名となっている【アルカンヴィーニュ】は、全く聞いたこともない初耳と感じる人も多いのではないでしょうか。それもそのはずです。【アルカンヴィーニュ】はフランス語が元になっている造語だからです。フランス語で虹を【アルカン-シエル】と言います。【シエル】にあたる言葉を【葡萄】を意味する【ヴィーニュ】に変え【アルカンヴィーニュ】の名前が誕生しました。
アルカンヴィーニュは新規就農者を含む地域の農家や地元農協から供給される原料を使用しています。また同時に、施設の一部を利用して【千曲川ワインアカデミー】を開講し、新規参入希望者に栽培醸造の技術とワイナリーの起業経営に関する情報を提供し、自立を支援しています。
そんなアルカンヴィーニュでは【シャルドネ】【ソーヴィニョンブラン】【竜眼】【メルロー】【カベルネソーヴィニヨン】【ピノ・ノワール】【ブラッククイーン】などの葡萄品種を使い、さまざまな顔をもつワインを造り上げてます。
編集部オススメスポット
今回ピックアップされている【八ヶ岳ワインハウス】は、山梨ワインドットノム編集部もオススメする場所になります。
八ヶ岳ワインハウス
【八ヶ岳ワインハウス】は、選ばれた24種類もの山梨ワイン、長野ワインを気軽にテイスティングできるワインサーバーが用意されている、ワイン好きにはたまらない場所です。
さらに、八ヶ岳ワインハウスは日本で唯一【ドメーヌ ミエ・イケノ】と提携しています。そのため、ドメーヌ ミエ・イケノワインが全種類を取り揃えられています。
ドメーヌ・ミエ・イケノ
【ドメーヌ ミエ・イケノ】は、2007年春に八ヶ岳山麓の小高い丘陵地にワイン用葡萄の栽培を開始した、ワイン造りを完全なる0から始めたワイナリーです。そして、葡萄の栽培からワインの醸造までを一貫して手掛けています。
【自社畑100%の葡萄で高品質なワインを造りたい】
非常にシンプルな想いですが、内に秘められている【闘志】【こだわり】は底知れぬものがあります。
山梨ワインドットノムが【ドメーヌ ミエ・イケノ】を調べているうちに、驚くことを知りました。それは日本で初めてグラビティ・フローシステムを導入したワイナリーがドメーヌ ミエ・イケノだったのです。
グラビティ・フローシステムは、編集部が訪問したことのあるCantina Hiroや98winesでも採用されていたシステムです。このシステムのおかげで、葡萄には人工的な付加をかけずに、重力だけを利用し醸造することが可能になっています。その結果、葡萄やワインを優しく取り扱えるため、葡萄の繊細な個性をワインに活かすことができ、エレガントで特色のあるワインが仕上がるのです。
実力派ワイナリーが採用し、ワインの品質にも大きく影響を及ぼすシステムを導入したのが、歴史も浅い小規模ワイナリーであったことは非常に驚くべきことではないでしょうか。
近い将来、取材をしてみなさんに、その魅力を報告したいものです。
リゾナーレ八ヶ岳とは!?
リゾナーレ八ヶ岳は、ワインを飲むだけではなく、ボルドーカラーでコーディネートした客室やワインに合う食事の提供など、トータルでワインを楽しめる滞在型リゾートになっています。
空間提供だけではなく、館内施設やアクティビティ、宿泊プランなどにおいて、訪れてくれる方々にワインの魅力を肌で感じられる文化体験も提案しています。
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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
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