ワインには「当たり年」というものが存在します。
英語で「Great Vintage(グレート・ヴィンテージ)」とも言いますが、文字通りその年に造られたワインは質の高いワインが多いのです。
ではなぜこのような現象が起こるのでしょうか。
今回は、そんな「当たり年に」ついて学んでいきましょう!
Contents
当たり年が存在する理由
そもそも、なぜワインに当たり年が存在するのかを考えてみましょう。
ワインの原料は皆さんご存知の通り、「葡萄」ですよね。
葡萄は果物なので、他の野菜とかと同様に毎年全く同じような品質で造るのは非常に難しいのです。
そんな中、しっかりと完熟した葡萄を収穫できた年のことを「当たり年」と呼び、その葡萄を用いて造られたワインのことを「当たり年」のワインと呼ぶのですね。
あくまでも、葡萄の収穫された年であることに注意しましょう!
年度によって葡萄の品質が変わる
当然最高の品質を目指してワイナリーや農家の方々は日々努力をされる訳ですが、人の力が及ばない領域が存在します。
それは、気候です。
こればっかりは人の力ではどうしようも無いので、その年年の気候によって柔軟に葡萄を育てている方々には本当に頭が下がります。
葡萄にとって良い気候となる条件は2つ
当たり年の葡萄になるには、以下2つの条件を満たさないといけません。
➁収穫時期に大量の雨が降らないこと
なんとなく、一般的に作物を育てるには雨(水分)が大切そうなイメージがありますが、葡萄はその逆で水分補給は少なめの方が望ましいのです。
その理由は葡萄の樹の性質にあります。
実は葡萄の樹は乾燥には耐性が強いのですが、耐水性はあまり無いため根元から腐ってしまったり、成長しづらく果実も水っぽくなってしまうのです。
当たり年はいつなの?
購入したいワインが当たり年のものかどうかを知りたい場合は、
『ヴィンテージチャート』
で検索するとそれぞれの年度のワインが当たり年かどうかが分かるので、是非調べてみてください!
こちらのサイトが綺麗に纏まっているのでオススメです。
山梨ワインの当たり年はいつ?
山梨ワインの当たり年を知りたい場合は、こちらのサイトがオススメです。
参考 山梨のワインのヴィンテージチャートワインの国 山梨山梨のワイナリーに訪問する際などに、是非参考にしてみてください!
逆に外れ年は存在する?
実際に山梨のワイナリーに訪問した際に、
「この年の葡萄はどうでしたか?」
と尋ねてみると、
「この年の葡萄は色も薄いし酸味が強くてねぇ。」
という返答をいただいたことがあります。
つまり、その時々の天候上どうしてもあまり品質の良くない葡萄を使わなければならない「外れ年」というものは存在してしまうのです。
醸造家の腕の見せ所
しかし、外れ年のワインだからと言って決してガッカリしないでください。
なぜなら、まさにここが醸造家の腕の見せ所なのです。
例えばある程度高級な食材を使えばある程度料理が美味しくなるのと同じで、逆に誰でも手に入る食材で最高の料理を作れる料理人こそが真の料理人だと思いませんか?笑
(※個人的な感想です)
それと同じで、外れ年の葡萄をいかに美味しいワインに仕上げるか、各ワイナリーの醸造家さん達は長年の経験と知識から工夫を凝らすわけですね。
これはほんの一例に過ぎませんが、その年のマスカットベーリーAの色が薄いのであれば色の濃いメルロー等とブレンドしてみたり、酸味が強いのであればしばらく樽熟成をしてみたりと、様々な方法を駆使するようです。
なので、外れ年のワインであっても敬遠はせず、醸造家の技術力を楽しんでみるのもまた一興です。
まとめ
今回は当たり年について学んでいきましたが、早速家にあるワインが当たり年のワインか気になってしまいました笑
当たり年のワインとその他の年のワインとで飲み比べをしてみるのも非常に面白いと思います。
ここまで読んでいただいた皆さんも、山梨のワイナリーに行った際には是非
「今年の葡萄はどうですか?」
と聞いてみてください。
きっとそこから話が広がるはずです!笑
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情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
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