今日において、ワインは食中酒として大きな役割を果たすようになっています。
ただ、大きな存在になりすぎたからこそ【どのワインを選択すればいいのか】困ることが多いのではないでしょうか。
もちろん、非常にありがたい悩みだと思います。
編集部は今までに【ラベル】【葡萄品種】【コンクール受賞ワイン】などの選択方法を紹介してきました。
今回紹介するのも、【コンクール受賞ワイン】にはなるのですが、あまり聞いたことがないワインコンクール【ソムリエ・ワイン・アワード】からの朗報になります。
Contents
【ソムリエ・ワイン・アワード】とは!?
【ソムリエ・ワイン・アワード】とは、イギリスのインバイブ・メディアが主催し、2007年から開催されているワインコンクールです。
実はあまり知られていないことには理由があります。
それは、このコンクールが【一般消費者向けワイン】ではなく、【料飲業界向けワイン】を審査対象としているからなのです。
そのため審査員も、料飲業界を専門とするマスター・ソムリエやマスター・オブ・ワインなどが務めています。
つまり、ホテル・パブ・バー・レストラン向けのワインに力を入れている生産者やバイヤー・飲食店オーナー・ソムリエが注目しているコンクールの1つと言うことができます。
審査は、カテゴリー別にブラインドテイスティングで行われます。そして、食べ物との相性や、使われた葡萄品種の特徴をどれだけ表現しているかを示す【ティピシティ(典型力)】そして【コストパフォーマンス】などが主要なポイントになっています。第1審査でおよそ半分に絞られ、第2審査で、金賞、銀賞、銅賞、優秀賞、特別賞が決定されます。
非常にユニークなところとして、ソムリエ・ワイン・アワードは、金賞、銀賞、銅賞の他に、優秀賞や特別賞を準備しているところです。
特別賞には、【審査員が「恋に落ちた」ワインに授与される「Critics’ Choice】。
品質が高く、食事との相性が良いだけでなく、ワイン単体でも楽しめるワインに授与される「By the Glass」と「Pub&Bar」。
その他に、12の著名レストランを代表するメニューと相性の良いワインに授与される「Food Match」 や、各地域で活躍したサプライヤーや生産者が受賞する「Merchant of the Year」と「Producers of the Year」などがあります。
【ソムリエ・ワイン・アワード】から読み取る【ワイントレンド2020】
ワイン業界の流行をいち早く反映するソムリエ・ワイン・アワード2020年には、セミヨン種ワインや日本ワイン、オレンジワインなどのエントリーが増加したとのことです。中でも、近く流行しそうな注目すべきワインとしては、オレンジワインが挙げられています。私たちのような一般人の中ではオレンジワインは昨年からトレンドになっていますが、料飲業界でも遂にトレンドとなる日が近いとのことです。今まではほとんど取り引きされることはありませんでしたが、審査員にも受け入れられるようになり、モダンで変わったワインの先駆的存在となっています。
山梨ワインの結果はいかに!?
では、山梨ワインは受賞できたのでしょうか。
なんとソムリエ・ワイン・アワード2020において、シャトーメルシャンの【笛吹甲州グリ・ド・グリ2017】が日本ワインで初となる金賞を受賞するという快挙を達成しました。そこで、金賞を受賞した【笛吹甲州グリ・ド・グリ2017】を紹介したいと思います。
【金賞】笛吹甲州グリ・ド・グリ2017
笛吹甲州グリ・ド・グリ2017
甲州
辛口
オーク樽およびステンレスタンクにて約8カ月間育成
約6,000本
税込2,500円
・完売している場合があります。
シャトーメルシャンとは!?
シャトーメルシャンは、日本が誇る、代表的なワインメーカーです。そして、日本のワイン文化の礎を作ったワイナリーの1つです。
では、日本で屈指のワイナリー、メルシャンはどんなワイン造りをしているのでしょうか。
シャトーメルシャンのブランドコンセプトは、シンプルであり基本に忠実なものでした。
『Growing Differences in the world』
「いいワインとは、その土地の気候、風土、生産者によって育てられる葡萄をそのまま表現したもの」
この信念を軸に、世界と切磋琢磨しているワイナリーです。
そして実行してきたことが正しかったと物語っているのは、「歴史」そして「実績」ではないでしょうか。
シャトーメルシャンの歴史
メルシャンの歴史は、約140年前の1870年代にまでさかのぼります。
明治時代終わりに、シャトーメルシャンの源流となる『大日本山梨葡萄酒会社』が創業されました。
つまり、シャトーメルシャンは日本ワインの原点なのです。そしてやはり、創業の段階からシャトーメルシャンではありませんでした。
名前だけを見ると、外国企業のように感じられてしまいますからね。笑
そして、創業から約70年後に「メルシャンブランド」が誕生します。着実なる努力の結果、ついに大きな一歩が動き出したのが1966年。
国際ワインコンクールで、日本初の金賞を受賞したのです。この瞬間、明治政府がフランスにワイン造りを勉強させた種が実った瞬間でした。
同時に、日本のワイン文化が世界に広まる第一歩、スタートラインに立ったとも言える瞬間でした。
そのスタートラインにいち早くたったのが、メルシャンだったのです。
そして1970年に、今日で最も広く知られているであろう「シャトーメルシャンシリーズ」が誕生しました。
月日を重ね、様々なトライを重ね今に至ります。今では、山梨県だけでなく秋田県、福島県、長野県にも畑を構え何十種類もの品種を栽培しています。
まさに日本のワイン技術の最先端を行くワイナリー、それがシャトーメルシャンです。
「アイコン」シリーズ
世界トップクラスの産地から生まれる、各ワイナリーの最高峰ワインシリーズです。
「テロワール」シリーズ
【適品種・適所】のコンセプトのもと、山梨県、長野県、秋田県、福島県の4つの県から、葡萄品種にふさわしい産地・区画を選びました。
その個性を最大限に引き出したテロワールシリーズです。
「クオリティ」シリーズ
【日常に「日本ワイン」のおいしさをお届けしたい。】
その想いを実現させるために、醸造家が感性を研ぎ澄ませて醸造しました。新しい日本ワインのスタンダードとなるワインシリーズです。
シャトーメルシャン
山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1
0553-44-1011

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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
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情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
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