ワインに炭酸を含んだスパークリングワイン。
そして高級酒としてよく知られるシャンパン。
どちらも同じスパークリングワインであることには間違いありませんが、実はすべてのスパークリングワインがシャンパンでないことはご存知でしたか?
今回は、そんなスパークリングワインとシャンパンの違いについて書いていきます。
スパークリングワインとは?
「スパークリングワイン」は、3気圧以上のガス圧を持った発泡性ワインの総称です。3気圧以下のものは弱発泡性ワインと呼びます。
スパークリングワインの作り方は5種類
シャンパン方式とも呼ばれていましたが、最近は瓶内二次発酵方式や伝統方式と呼ぶことが多いようです。
製造方法の中でも一番手間と時間がかかるため、比較的高価なスパークリングワインが多い製造方法です。
シャンパン方式とも呼ばれる通り、シャンパンは必ずこの方式で造られます。
ワインをタンク内で二次発酵までさせてから瓶詰めする製法です。
一度に大量に造ることが出来、ワインが空気に触れることがなくブドウ本来の香りを残したいスパークリングワイン造りがしたい時などに用いられます。
イタリアのスプマンテが有名ですが、瓶内二次発酵しか無かった時代にこの製法ができて一気に手軽なスパークリングワインが楽しめるようになりました。
タンクは大容量のワインを保管できるので、そういう意味では効率的な製法と呼べますね。
瓶内二次発酵方式を簡略化したものといえるかもしれません。
ドイツのゼクトなどは一部でこの製法が使われています。大量生産ができ、かつ瓶内二次発酵に近い味わいが楽しめる製法です。
瓶内二次発酵方式とシャルマ方式の合わせ技といったところですね。
こちらも大量の品質の安定したスパークリングワインができるので、最初にスパークリングワインを飲まれる方や気軽に楽しまれる方には最適です。
恐らくワインを造る側で無く飲む側の人達がなんとなく想像するスパークリングワインの作り方はこの製造方式じゃないでしょうか。
最もシンプルかつ安価で造れる製造方式と言えますね。
トード・アンセストラルや先祖伝来方式などとも呼ばれます。
シャンパンとは?
さて、ここからが本題となります。
シャンパンとスパークリングワインを混同される方が多いのですが、シャンパンはフランス・シャンパーニュ地方の限定された地区で、限定された品種を使用して決まった醸造方法をクリアして生産されたものだけが名乗れるAOCワインの名称です。
「AOC」とは、Appellation d’Origine Controlee (アペラシオン・ドリジヌ・コントローレ)の略称で、原産地呼称のことです。
つまり、法的に一定の基準を満たして造られたワインである必要があるため、シャンパンと名が付いているだけで高い品質が保証されているということですね。
シャンパーニュ地方以外で作られたり、シャンパーニュでも瓶内二次発酵で造られないスパークリングワインはシャンパンとは呼べません。
日本産のシャンパンが存在しないのは、上記理由からなのですね。
まとめ
いかがでしたか?
スパークリングワインとシャンパンの明確な違いについて、理解できたかと思います。
一般的なスパークリングワインをシャンパンと呼んでいる友人等がもしいたら、ここで得た知識を披露してみてください笑
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