IWC、インターナショナルワインチャレンジで盛田甲州ワイナリーの【グラン・シャンモリ 甲州シュール・リー2018】が金賞を受賞したのは、つい最近のことです。
それにより、日本ワイン、山梨ワインそして、甲州ワインがより世界的なブランドになったことは間違いないでしょう。

実は、盛田甲州ワイナリーだけでなく、世界的なワインコンクールで日本ワインとして初めて受賞したワイナリーがありました。
そのワイナリーは、山梨県にある【ルミエールワイナリー】です。
ルミエールワイナリーは、世界的なスパークリングワインコンクール、【グラス・オブ・バブリー・アワード】で日本ワインとして初の部門最高賞を受賞していました。
今回は、部門賞と金賞を受賞した2本のワインを紹介したいと思います。
Contents
【グラス・オブ・バブリー・アワード】とは!?
「グラス・オブ・バブリー・アワード」とは、イギリスのスパークリングワイン専門誌「GLASS OF BUBBLY」が主催する、シャンパンとスパークリングワイン限定のコンテストです。実は、山梨ワインドットノム編集部も、今回のニュースを聞いて初めて知りました。
調べてみると、2017年から始まっているコンテストであり、歴史は浅いのです。新進気鋭のコンテストといえるのではないでしょうか。
実際に、2019年は世界15カ国から250本以上ものワインがエントリーされています。
そして、今回ルミエールワイナリーが受賞したのは、【Forget Me Not部門】です。
この部門は独自性の高い、際立った個性を持ったスパークリングワインに贈られる賞らしいです。
受賞ワイン紹介
では、ルミエールワイナリーのどのワインが受賞したのでしょうか。
今回、ルミエールワイナリーが受賞したワインは【トラディショナルスパークリング KAKITSUBATA】と【ルミエールスパークリングデラウェア 2016】です。
2本とも、「Forget Me Not部門」で金賞を受賞。
そして、【トラディショナルスパークリング KAKITSUBATA】は「Forget Me Not部門」の部門最高賞「トロフィー」を受賞しました。
『Forget Me Not部門』部門賞受賞&金賞 【トラディショナルスパークリング KAKITSUBATA】
トラディショナルスパークリング KAKITSUBATA
甲州
辛口
税込4,620円
リンゴの蜜やグレープフルーツなどの香りに上品な緑茶や紅茶の香りが調和し、まろやかで厚みのある味わいに仕上がっています。
やはり、日本ワインとして初の受賞と聞くとどうしても飲まずにいられない、そんな気持ちに駆られますね。
そして品種も編集部が数多く試飲している【甲州】のため、一定の比較テイスティングになるのかな、と思っています。
特に、編集長は興味津々です、樽を使っているので。
山梨ワインドットノムん記事内で、繰り返し紹介はしていますが、実は甲州葡萄は樽との相性が抜群にいいわけではないのです。
甲州葡萄は、繊細なため樽と触れ合っている時間が長時間になればなるほど、甲州葡萄由来の香りや味わいが薄くなってしまうのです。
つまり、樽に負けてしまうのですね。
受賞しているということは、このバランスが絶妙!!ということだな、と勝手に想像して楽しんでいます。
『Forget Me Not部門』金賞受賞 【ルミエールスパークリングデラウェア 2016】
ルミエールスパークリングデラウェア 2016
デラウェア
辛口
税込2,530円
瓶内二次発酵の後、熟成をしています。クリーミーな泡と、フルーティで生き生きとした酸が印象的なスパークリングワインです。
そのため甘いワインを想像している人も多いかもしれませんが、きっと香りは甘く味わいは辛くドライだと思います。
もちろん、辛口タイプと言われているので当たり前と言われれば当たり前かもしれませんが。
編集部がポイントとして注目をしたのは、種あり葡萄を使っている点です。種がある分、苦味などが生まれドライな仕上がりになっている予想です。
お酒を飲み始めた若い頃は、甘いシャンパン、スパークリングワインが人気ですが、年をとればとるほど甘いアルコールがダメになっています。
そのため、ドライなシャンパンが仕事の疲れや食前・食中としてもベストな働きをになってくれることを理解するようになりました。
ぜひ、種なしデラウェアを使っているワインと比較して飲んでみてはいかがでしょうか。
ルミエールワイナリーとは!?
ルミエールワイナリーの誕生は、1885年、日本が進取の精神に満ち溢れていた文明開化の黎明期のことです。
そこで、ルミエールワイナリーが注目をしたのが、西洋文化の華である「葡萄酒」でした。
それ以来、「本物のワインを作るために、本物の葡萄を育てる。」
この教えを忠実に守り続け、130年が経ちました。まさに、山梨ワイナリーを、日本ワイナリーの顔でもあるといえるワイナリーでしょう。
すでに、【グラス・オブ・バブリー・アワード2019】で山梨ワイナリー、山梨ワインの評価をあげてくれたことは間違いないでしょう。
これからのルミエールワイナリーに期待したいところです。
そんな歴史も実績も名高いルミエールワイナリーですが、
ワイナリー施設も非常に魅力的です。
編集部が考える、その魅力は3つあります。
【エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ】【葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー】【併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ】です。
エノマティック機複数導入による試飲環境の充実さ
ルミエールワイナリーでは、エノマティック機が3台導入されています。
最大24本ものワインを試飲することができるのです。(24本ものワインを試飲すると、きっとベロベロになる人が多いことでしょう。)
そのため、何度訪れても楽しいワイナリーであることは間違いありません。
もちろん、最近機械【エノマティック】によって、中で管理されているワインは状態が非常にいいので、美味しいワインを常に飲むことができるのです。
これほどまでに試飲の環境が整っているワイナリーは少ないです。
ぜひ、潰れない程度に、24本ものワインを試飲してみてはいかがでしょうか。
エノマティックは、ワインの酸化を防ぎ、誰でも簡単にグラスワインを提供できる業務用ワインサーバーです。
レストランでのワインの保存をはじめ、ワインバーでのセルフサービスやワインショップ・酒販店での試飲などワイン提供の幅を広げてくれるものです。
さらに、ワインロスや人件費などお店の悩みを解決し、グラスワインサービスを劇的に向上させてくれます。
- ワインの品質保持アップ
抜栓後の管理は、ワインにとって非常に大切です。
エノマティックでは、食添用窒素ガスをワインボトル内に充填させることで、抜栓後のワインの品質を3週間以上保つことができます。
世界で唯一、イタリア『キャンティ・クラシコ社』そしてアメリカ『ソムリエ協会』から品質管理技術の証明を受けています。 - 均等量での試飲提供
人の手でワインを提供すると、やはり量がバラバラになってしまいますよね。(もちろん、バラバラのほうが人情感があって素敵なのですが。)
このエノマティックは、抽出量を3種類まで自由に設定できます。そしてボタン1つで、設定された量のワインを提供することができます。 - 温度管理
それぞれのワインタイプに応じて、最適な温度で保存・提供することが可能です。 - ワインカードの利用
ワインカードを利用することでセルフサービスでワインを提供できます。また、来店頻度や好みのワインなどの情報管理もできます。 - デザイン性
LED照明がワインのラベルを美しく演出してくれます。2012年グッドデザイン賞を受賞しています。
葡萄畑〜工場の細部までできるワイナリーツアー
そして、ワイナリーに行ったときに外せないもの、それは【ワイナリー見学】でしょう。
ルミエールワイナリーツアーは、山梨ワイナリーの中でも非常に充実した時間を過ごせるワイナリー見学ができると思います。
では、編集部が考えている充実した時間とは。それはワイン造りの現場をどれだけ知れるか、だと思います。
つまり、ワインができるまでの流れを全て観れるかどうかです。
実際にワイナリーショップで販売されているワインの造り方の流れを見て行くと、理解が深まり、感動が生まれ自然と【飲んでみたい!!】といった気持ちに駆られる人が多いです。特に、葡萄畑を一緒に見れる、というのはポイントが高いです。他のワイナリーでは、葡萄畑に踏み込んで見れることがあまりないのです。
そのため、編集部としては【ワイナリー見学1時間コース】がオススメです。
ワイナリー見学1時間コース
10:30〜
※1日1回
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑・ヨーロッパ式の垣根仕立ての畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
※30分コースよりも詳しく案内をしてくれます。
税込1,000円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
ワイナリー見学30分コース
11:45~,
14:00~,
16:00~,
※8月~11月の土日祝日のみ、16時のコースが増便されます。
①葡萄畑(日本式の棚仕立てによる畑)→②醸造棟→③国の登録有形文化財「石蔵発酵槽」→④地下セラー
税込500円/1人
※試飲代金は含まれていません。
※予約は、2人から可能です。
※前日の15時までに、予約をしてください。
・団体のお客様の予約やイベント等がある場合、予約ができないことがあります。
・見学のルートは都合により、変更する場合があります。
・9月~11月の土日祝日に塩山駅および勝沼ぶどう郷駅からタクシーを利用予定の場合、タクシー台数に限りがあるので予約をオススメします。
ぜひ、ルミエールワイナリーツアーに参加してみてください。
併設施設で体験できるルミエールワイナリーのマリアージュ
そして、最後の魅力はルミエールワイナリーに併設している【レストラン『ゼルコバ』】です。
- 甲斐サーモン、甲州ビーフ、ルミエール自家製ワインベーコン、大塚人参、クレッソン(道志村)、各種フルーツなど季節ごとの地元食材を使っています。
バターは多用せず、自家製ワイン、ヴィネガー、ピラン塩で軽やかに調理しています。
目に鮮やか身体にも優しい料理が特徴的です。
やはりワインは、食事と切り離せない大切な飲み物です。
そのため、ワイン単体で美味しいものが一緒に食べる食事に応じて、食事の美味しさやワインの美味しさが変わることが多いのです。
もちろん、ワイン単体で美味しければ、ワイン単体で味わうものと割り切ればいいのですが、せっかくであれば食事とも楽しみたいですよね。
だから、ワイナリーに併設しているレストランがあれば、すぐさま検証ができるのです。
さらに、そのワイナリーのスタッフやレストランスタッフとも相談することができ、より一層ワインに対しての理解が深めることができるのです。
ぜひ、ルミエールワイナリーに行く際は、併設レストラン『ゼルコバ』にも足を運んでみてください。
ゼルコバ
〒405-0052 山梨県笛吹市一宮町南野呂624
0553-47-4624
平日ランチ:11:30~14:00(L.O.)
平日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
土日祝日ランチ:11:00~,12:45〜
土日祝日ディナー:17:30~20:00(L.O.)
1月~3月:月・火曜日
4月~8月:火曜日
9月~11月:無休
12月:火曜日

ルミエールワイナリーと編集長の相性は抜群!?
最後に紹介をしたいのはルミエールワイナリーの【光 甲州】です。
なぜなら、【光 甲州】は、編集長No,1甲州ワインだからです。
【光 甲州】
光 甲州
甲州
辛口
税込3,300円
凝縮感のある果実のアロマにバターやローストしたナッツのような力強い香り、程よい酸と旨味が溶け込んだ厚みのある味わいに仕上がっています。
香り良し、口に含むと果実味が溢れ、余韻も甲州の旨さが残ります。
美味しい甲州ワインが飲みたければ、これを買うべきです。
このワインは、山梨ワイナリーをほぼすべてに足を運び、さまざまなワインを試飲した結果です。
つまり、【素人山梨ワイン愛飲者】の意見としては、非常に説得力があると思っていただいて大丈夫だと思います。
もちろん、ワインの感じ方や好みは人それぞれですが、ワイン素人が甲州ワインを味わうには最もいいと太鼓判を押しています。
ぜひ甲州ワインで悩んでいたら、もしくは他の甲州ワインとの飲み比べとして、買ってみるのはいいかもしれません。
現在、ルミエールワイナリーでは【在宅支援ワインキャンペーン】実施中です。

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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。