【稲垣吾郎】がドラマ「ソムリエ」を演じてから、その資格は広がり有名になったと言われることもあります。
そして、芸能人がワインエキスパートを取得した、といったニュースを見ることがありませんか?
逆に、あまり芸能人がソムリエを取得した、といったニュースは見られませんよね?
多くの人が『ワインエキスパート?それは、資格?』『ワインといえば、ソムリエだけどソムリエとはなにが違うの?』と思うのではないでしょうか。
同時に、『ワインエキスパート』といった言葉を、そのニュースで初めて知った人もいるのではないでしょうか。
今回は、『ソムリエ』と『ワインエキスパート』の違い、そして芸能人に【なぜワインエキスパート】が多いのか、紹介したいと思います。
山梨ワインドットノム編集部も、資格を取るのであれば、現状は【ワインエキスパート】になります。
さて、なぜでしょうか。
Contents
ソムリエとワインエキスパート
大前提として、「ソムリエ」「ワインエキスパート」ともに、【日本ソムリエ協会】に認定されて初めて、認定されます。そのため、資格を有していない人が自由に扱えるものではありません。
日本ソムリエ協会とは!?
一般社団法人日本ソムリエ協会は、日本における食文化に携わる人々の資質の向上と飲料に関する知識の普及、サービス技術の向上、飲食を提供する環境の衛生的確保などに関する事業を行い、これらの事業を通じて、人々に食文化の向上および豊かな食生活を提供し、食文化に携わる人々の社会的な向上をはかり広く社会へ貢献することを目的として設立されました。そして、飲料の普及、公衆衛生の向上に資することを目的とし、ソムリエ等の育成、会員の資質向上のため講習会・研修会・コンクールの開催に関する事業、飲料と食に関する資格認定事業に関する事業などを行っています。
名誉顧問には、内閣総理大臣を務めた海部俊樹、小泉純一郎がいます。
ソムリエ
ソムリエとは飲食、酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関、酒類製造のいずれかの分類に属し、酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有するプロフェッショナルを意味します。ソムリエの役割は、飲食店もしくは酒類・飲料を販売する施設におけるそれらの提供、ならびに商品の適切な紹介とサービスを中心に、啓蒙・普及・研究・教育を目的とした専門的なアドバイスや清潔で衛生的な食事環境の維持など広範に及びます。
そして、ソムリエの資格はJ.S.A.が、『定義・役割・求められる能力に適うと認められた者』に対して認定しています。
そのため、【〜ソムリエ】の呼称は、実は正式ではないのです。
ワインエキスパート
ワインエキスパートとは酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有する者を意味します。
プロフェッショナルな資格ではないので、職業問わず、むしろ愛好家が主な対象となります。
日本においてはJ.S.A.が、『定義・役割・求められる能力に適うと認められた者』に対してワインエキスパートの資格を認定しています。
呼称変更があることを知っていましたか!?
実は、ソムリエ・ワインエキスパートの他に「ワインアドバイザー」といった言葉もあったのです。
しかし、日本も世界基準に統一することを目的に呼称変更が行われていたのです。
2016年以降は、
- ワインアドバイザー
ソムリエ - シニアワインアドバイザー
シニアソムリエ
に呼称を統合するようになりました。
そして、2013年~2018年にシニアソムリエ/シニアワインエキスパートを取得した方はエクセレンス呼称へ変更となっています。
ソムリエ・エクセレンス
ワインエキスパート・エクセレンス
2016年11月1日〜2021年11月30日に呼称申請手続きを行なってください。
万一、期限を超えてしまった場合、資格を有するための試験を再度受験する必要があります。
受験資格
続いて、「ソムリエ」「ワインエキスパート」の受験資格を紹介したいと思います。
受験資格を比べると、より一層「ソムリエ」と「ワインエキスパート」の違いが明確にわかると思います。
ソムリエ資格を受験するには、以下の職務を通算3年以上経験し、第一次試験日においても従事していないといけません。
・アルコール飲料を提供する飲食サービス
・ワイン・酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
・アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務
ワインエキスパート資格を受験するにあたっての条件は、原則年齢以外ありません。
そのため、以下のような方が受験しています。
・ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門的知識、テイスティング能力を有する方
・職種、経験がワインおよび飲食サービス以外の方
・ソムリエ職種に就いているが、受験に必要な経験年数(通常3年)に満たない方
ソムリエおよびワインエキスパートに関してはJ.S.A.(Japan Aommelier Association)より内容を一部引用しております。
ソムリエ・ワインエキスパートの受験資格を踏まえ、推察する芸能人の動向
前述の内容をまとめると、ソムリエとワインエキスパートの違いは以下になります。
- ソムリエのポイント
以下の職務を通算3年以上経験し、第一次試験日においても従事している方
・アルコール飲料を提供する飲食サービス
・ワイン・酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
・アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務/li> - ワインエキスパートのポイント
・ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門的知識、テイスティング能力を有する方
・職種、経験は不問
・ソムリエ職種に就かれていて、受験に必要な経験年数に満たない方
その一方、ワインエキスパートは受験資格に「制限」がかかります。そのため、ワイン好き・ワインアマチュアに向けた試験と言えるのではないでしょうか。
しかしながら、ソムリエは、2019年29.8%の合格率、ワインエキスパートは44.2%の合格率と、試験はともに中途半端には合格できないほど難しいといえます。
1年勉強をしても、不合格になるケースもあります。受験を決めたら、覚悟を決めて勉強することをオススメします。
さて、話は戻りここまでまとめると、なぜ芸能人はワインエキスパートを受験するのか、わかりますでしょうか。
その理由は、やはり受験資格に課せられている、実務経験歴および現時点で実務としての仕事をしていないからでしょう。
それに、芸能人であればワインエキスパートとしての資格をとっているだけで、【ワイン好き】【ワインマニア】としての枠を認知してもらえるからではないでしょうか。
実際に本業つまりプロフェッショナルとしての仕事は、芸能であるわけですからね。
ワインエキスパートを持っている芸能人
では、最後にワインエキスパートを持っている芸能人を紹介したいと思います。
この言葉は後世に引き継がれているのではないでしょうか。
そして、この言葉通り、芸能界で1番と言っても過言ではないほど、ワインが好きでワインを愛飲していた川島なお美さん。
彼女がワインエキスパートを取得したのは、1999年。
芸能人の中でも圧倒的に取得されているのが早いこともわかります。
さらに、彼女は造られたワイン産地のワイン普及に貢献のあった人に贈られる、騎士号も持っています。
なんと、ワインの聖地『ボルドー』『ブルゴーニュ』『シャンパーニュ』からです。
心の底からワインを愛していたのが、ひしひしと伝わります。
今日、日本ワインは世界に羽ばたきつつあります。2015年に亡くなってしまいましたが、もし川島なお美さんが生きていたら、山梨ワインをどう評価したのか、すごく気になります。日本の宝を病でなくすこと、本当に残念でなりません。
また押切もえさんは、一度試験に不合格となり、2度目の挑戦となる2011年にワインエキスパートを取得しました。
女優 眞鍋かをり
Twitterめちゃくちゃ久しぶりだけど、嬉しいから呟いていいですか…
子供できてから4年超アルコールをやめていたのですが、今年4年ぶりに解禁(長かった
そしてワインエキスパートに挑戦してみようと一念発起本日、無事に合格しました😭
いまは喜びよりもホッとして力が抜けてます。— 眞鍋かをり (@KaworiM0531) October 18, 2019
実は、ワインエキスパートの資格を取得したのは、2019年つまり去年だったのです。
しかも、Twitterの投稿を見ると、育児をしながら5ヶ月での取得と高難易度試験を突破しています。
これはまさに、「さすが」と言ってもいいのではないでしょうか。
また彼女はチーズプロフェッショナルやアスリートフードマイスターも取得しています。
今後、彼女が呟く「ワインのマリアージュ」投稿を楽しみにしたいと思います。
このフレーズで一世を風靡した有名芸人【ひげ男爵】のひぐち君。
彼は今、ワイン業界では大物として活躍をしている1人です。
ワインとの出会いは、やはり【芸】にありました。ワイングラスを使い芸を行うからこそ、仕事して【ボジョレー・ヌーボー】の場に呼ばれることになったりもしたそうです。しかし、そのときはワインに関しての知識が全くなく恥をかいてしまったそうです。
それを機に、本格的に勉強をしようと一念発起。そして、足を運んだのが後述している山本モナさんが現在講師として活躍をしている学校【レコール・デュ・ヴァン】だったのです。人生の中で最も勉強をしたというほど必死に取り組んだ結果、ワインエキスパートに合格。
今では、ワインのオンラインサロンやYoutube動画など幅広く、日本ワインの繁栄に寄与しているのです。
彼女とワインの出会いは、23才のときのアメリカナパバレーワインツアーとのこと。23才でアメリカのナパバレーのワインツアーって・・・色々とすごいですよね。
そこで飲んだワインが衝撃的に美味しく、いつの日か、ワインの資格を取得したいと思ったのがキッカケだったそうです。
そして30代になる自分に向けての挑戦として、ワインエキスパートを選んだそうです。
なんと、夏菜さんもワインエキスパートを取得するにあたり通っていたワインスクールが【レコール・デュ・ヴァン】だったのです。
2017年9月、ワインエキスパートの試験を受け、、、結果は一発で合格。
さすが、の一言ですね。
芸能人とワイン資格といえば、【レコール・デュ・ヴァン】のようなイメージがすごいですね。
山本モナさんは、こんな言葉を言うほど、ワインの魅力に惹きこまれている女性の1人です。
そんな彼女がワインと出会ったのは、21歳のときとのこと。そんな若いときにワインから衝撃を受けて惹かれていたそうです。
そして2013年に【ワインエキスパート】を取得。今では、ワイン愛を活かしワインスクールとして有名な「レコール・デュ・ヴァン」の講師をしています。
編集後記
資格と言うと、1番の思い出はやはり中学校時代に、内申点のために躍起になって「〜検定」を受けまくっていたことだ。
そして高校受験の高校の受験要項をチェックすると、自分の行きたい高校にあまりプラスになっていないことに気づくのだ。
あの衝撃は今でも覚えている。学校に「すごく大切」とアピールをされ受けたはいいが、すべてが正当に評価されなかった。
しかも、定かではないが、検定試験が学校の定期テストなど大切ななにかに近いのだ。
後悔をした記憶がある。そこからというもの、資格から遠ざかってしまった。専ら、実務でカバーしようとするタイプだ。
みなさん、検定などに思い出はありますか?
山梨ワイン・ワイナリー検定なんてあれば面白そう。やってみたい。作ってみようかな?笑
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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。
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