つい先日、とても喜ばしいニュースが飛び込んできました。
それは、世界最大コンテストの1つ、『インターナショナル・ワイン・チャレンジ2020』で甲州ワインが初の金賞を受賞したというニュースです。
まさに山梨ワインが世界に轟く大きな一歩を踏み出した瞬間ではないでしょうか。
今回は、『インターナショナル・ワイン・チャレンジ2020』で受賞したワインの紹介をしたいと思います。
ぜひこの機会に、手にとってみてはいかがでしょうか。
2大コンクールとは!?
では、いったい世界における『ワイン2大コンクール』とはなにを意味するのでしょうか。
それは、
です。まず、2大コンクールについて紹介していきたいと思います。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)とは
インターナショナル・ワイン・チャレンジは、1984年から歴史が始まりました。
そして、2014年からは年2回の出品チャンスを設けるように変更。
コンテストは2週間にわたって行われます。大会は三回戦まであり、最初はブラインド・テイスティングから始まり、300人の審査員によってテイスティングを受けます。
審査結果で100点中84点以上を獲得すれば二回戦へ進出できます。
毎年、15,000品以上が出品され、金賞以上の受賞銘柄は数%のため「最も金賞を取ることが難しい世界的アワードの一つ」と呼ばれることが多いです。
デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)とは
イギリスの月刊ワイン雑誌「デキャンター」によって主催される、国際ワインコンテストです。
IWCと国際ワインコンテストのトップを争っています。
2014年にはコンクールへのワインの出品数が1万5007銘柄に到達。その出品数が世界一のワインコンテストになったために、世界最大のワインコンテストとも呼ばれることもあります。受賞は原則、金賞・銀賞・銅賞を選出。その金賞受賞銘柄からリージョナル・トロフィーを授与します。さらに秀でたものからインターナショナル・トロフィーが授与されます。年度によって変わりますが、金賞受賞銘柄がおよそ2%前後で、RTがおよそ1%です。そのため、最も金賞をとることが難しい世界的アワードのひとつ」と言われることも多いです。
世界2大コンクール評される、IWCもDWWAも共に受賞が狭き門であることは共通点として言えるでしょう。
しかし、差が生まれている点としてはやはり、年数や厳正さではないでしょうか。
IWCは、36年目を迎えます。その一方でDWWAは16年目とIWCに比べると若いです。
さらに、審査は完全ブラインドでおこなわれます。またメダル受賞ワインは、マスターオブワインを含む最低12名の審査員に3回はテイスティングされます。
その確認を経てジャッジをされるため、非常に信憑性の高い評価であることは間違いありません。
そんな厳正たる世界コンクールで今回、盛田甲州ワイナリーは偉業を達成したのです。
「甲州ワイン」として金賞受賞は、世界初なのです。
世界最大のコンクールの1つ、IWCに認められた『甲州ワイン』。間違いなく、今後の人気に拍車がかかることでしょう。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ受賞ワイン紹介
では、気になるインターナショナル・ワイン・チャレンジの受賞ワインを一挙に公開!!
金賞
グラン・シャンモリ 甲州シュール・リー 2018



銀賞
椀子ソーヴィニヨン・ブラン 2018

このワインは長野県上田市丸子地区の陣場台地にある自社管理畑「椀子ヴィンヤード」のシャルドネを使用しています。
色合いは輝きのあるイエロー。パイナップルや熟したモモ、アプリコットなどの果実、ヴァニラや挽き立てのコーヒー、アーモンドの香り、ほのかにハーブのようなニュアンスも感じられます。程よい酸を感じた後、豊かな果実味がワインに凝縮感を与えています。
シャンモリ山梨/限定醸造内田農園産甲州 2018



和梨や百合の花、香木のような香りから、時間とともにトロピカルフルーツの華やかさが現れます。
滑らかな口当たりから広がるリンゴのような蜜っぽい果実味を、キレイな酸味と桜の葉のような清涼感が上手にまとめられています。
なお、単独で「山梨」と表示されたワインは原産地とその品質が保証されおり、その名の通り上品で落ち着いた”和”を感じる味わいに仕上がっています。
銅賞
新鶴シャルドネ 2018

福島県会津美里町新鶴地区の栽培農家の努力と独自の雨よけ施設により、健全で充分に成熟したシャルドネが収穫されます。産地の個性を引き出したワインです。
色合いは輝きのあるライトイエロー。よく熟したパイナップルやグレープフルーツなど柑橘類の香りと、菩提樹などの白い花やハチミツのニュアンスがほのかに感じられます。 樽発酵に由来する穏やかなヴァニラ、ヘーゼルナッツの香りが全体を包みます。柔らかい酸と、豊かな果実感、ミネラル感がバランスよく調和しているワインです。
大会推奨
椀子メルロー 2016

このワインは長野県上田市丸子地区の陣場台地にある自社管理畑「椀子ヴィンヤード」のメルローを使用しています。
青みのニュアンスをもった濃いガーネットの色合い。よく熟したカシス、ブラックベリーといった黒い果実やドライフルーツの香り、ヴァニラやタバコ、チョコレートなどの樽育成に由来する香り、黒胡椒などのスパイシーな香りが調和しています。心地よい酸をとらえた後、力強く、甘みのあるタンニンが長い余韻として口中に広がります。現在でもおいしく飲めますが、瓶熟成による進化も期待できるワインです。
鴨居寺シラー 2017

2015年に植栽を開始しました。砂利が多い水はけの良い土壌で、凝縮感のある葡萄が収穫されています。
品種特有のスパイシーな香りがほのかにありつつも、しっかりと熟した果実の味わいと、それを引き立てる豊かな酸があります。
『日本ワインコンクール2019』の欧州系品種部門で名誉ある金賞と部門最高賞を受賞しました。
- 入賞ワインは、各ワイナリーショップ、ワイナリーオフィシャルサイト、ECサイトから購入が可能です。
- 入賞ワインが売り切れている場合があります。ご注意ください。
- ワインに関する情報等は、各ワイナリーにお問い合わせください。
編集長による、【総評】
最後にIWCの結果を見て、編集長に山梨ワイン、そして入賞ワイン、ワイナリーに関して感想をもらいたいと思います。
日本の固有種である甲州が、ついに世界に認められた記念すべき瞬間ですね。
盛田甲州は2018年のJWCでも金賞を受賞していますし、ワインも飲んだことがあるので、レベルが高いことは知っていましたが、まさかこれほどとは笑
改めて訪問したいワイナリーの1つですね!
また、2019年にJWC金賞を受賞しているシャトーメルシャンの入賞が目立ちますね。
安定のメルシャンと言ったところでしょう!
どちらも大手ワイナリーで安定した品質のワインを排出しています。
まだ飲んだことが無い方は絶対に飲むべきですし、まだワイナリーに訪れたことの無い方は必ず訪れましょう笑
こういう地で、こういう人たちが、このワイナリーであのワインを造っているんだ。
と、生の雰囲気を是非とも味わっていただきたいです!

関連情報
編集長からのお願い
編集長
よろしくお願いいたします。_φ( ̄ー ̄ )
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