【ワイン初心者によるシャトーメルシャン訪問記】日本を代表するトップワイナリーに訪問!!日本ワインの歴史を学ぶならシャトーメルシャンの資料館は外せない!!

今回我ら山梨ワインドットノムメンバーは、サントリーが運営する【シャトーメルシャン】に行ってきました。『シャトーメルシャン』はワイン好きから、『おお、ようやくか』と待ち遠しい声が聞こえそうなほど有名かつ大手のワイナリーです。今回は、シャトーメルシャンにて、新酒含む試飲をさせていただきました。

12月15日 日曜日午前、山梨の天気はやや曇り。前日の天気とは異なり、かなり寒いです・・・
震えていました。しかし、シャトーメルシャンに到着をすると外観からデザイナーズ感がひしひしと伝わり、
寒さを忘れ、わくわくへと変わっていました。

シャトーメルシャン』とは、いったいどんなワイナリーなのでしょうか。

シャトーメルシャンとは!?

日本が誇る、代表的なワインメーカー『シャトーメルシャン』。
そのブランドコンセプトは、シンプルであり基本に忠実なものでした。

『Growing Differences in the world』

これが、シャトーメルシャンのブランドコンセプトであり原点なのです。
「いいワインとは、その土地の気候、風土、生産者によって育てられる葡萄をそのまま表現したもの」
この信念を軸に、世界と戦っているワイナリーなのです。

そして実行してきたことが正しかったと物語っているのは、「歴史」そして「実績」ではないでしょうか。

シャトーメルシャンの歴史

メルシャンの歴史は、約140年前の1870年代にまでさかのぼります。
明治時代終わりに、シャトーメルシャンの源流となる『大日本山梨葡萄酒会社』が創業されました。
つまり、シャトーメルシャンは日本ワインの原点なのです。
そしてやはり、創業の段階からシャトーメルシャンではありませんでした。
名前だけを見ると、外国企業のように感じられてしまいますからね。笑

そして、創業から約70年後に「メルシャンブランド」が誕生します。
着実なる努力の結果、ついに大きな一歩が動き出したのが1966年。
国際ワインコンクールで、日本初の金賞を受賞したのです。この瞬間、明治政府がフランスにワイン造りを勉強させた種が実った瞬間でした。
同時に、日本のワイン文化が世界に広まる第一歩、スタートラインに立ったとも言える瞬間でした。
そのスタートラインにいち早くたったのが、メルシャンだったのです。
そして1970年に、今日で最も広く知られているであろう「シャトーメルシャンシリーズ」が誕生しました。
月日を重ね、様々なトライを重ね今に至ります。今では、山梨県だけでなく秋田県、福島県、長野県にも畑を構え何十種類もの品種を栽培しています。
まさに日本のワイン技術の最先端を行くワイナリー、それがシャトーメルシャンです。

シャトーメルシャンを彩るラインアップ

「アイコン」シリーズ

世界トップクラスの産地から生まれる、各ワイナリーの最高峰ワインシリーズです。

「テロワール」シリーズ

『適品種・適所』のコンセプトのもと、山梨県、長野県、秋田県、福島県の4つの県から、葡萄品種にふさわしい産地・区画を選び、
その個性を最大限に引き出したテロワールシリーズです。

「クオリティ」シリーズ

日常に「日本ワイン」のおいしさをお届けしたい。
その想いで醸造家が感性を研ぎ澄ませて醸造した、新しい日本ワインのスタンダードとなるワインシリーズです。

試飲スタート!

では一体、シャトーメルシャンのワインはどんなワインなのでしょうか。

編集部が訪問した2019年12月の段階では、上記のワインがテイスティング可能でした。
そして今回、編集部は白2本赤2本、合計4本のワインを試飲させていただきました!

  • 岩出甲州 きいろ香 キュヴェ・ウエノ 2018
  • 日本の新酒 甲州 2019
  • 日本の新酒 マスカット・ベーリーA 2019
  • 山梨マスカット・ベーリーA 2017
  • 岩出甲州 きいろ香 キュヴェ・ウエノ 2018

    岩出甲州 きいろ香 キュヴェ・ウエノ 2018

      編集長コメント

      かなり芳醇な甲州の香りがします。かなり辛口で、酸味苦味のバランスが非常に良いです。
      よく味わうような甲州らしさはありません。余韻で甲州の果実味が存分に感じられます。
      単品でも飲めて、食事とも合いそうな甲州ワインですね!

      シャトーメルシャンコメント!

      色調は、輝きのある淡いイエローに仕上がっています。
      グレープフルーツを思わせるさわやかな香りとともに、カボスやスダチといった和柑橘の香りが感じられます。
      豊かな酸とミネラル感が口中に広がり、ワインに残る発酵で生じた炭酸ガスが清涼感を一層引き立てるワインに仕上がっています。

    日本の新酒 甲州 2019

    日本の新酒 甲州 2019

      編集長コメント

      物凄くフルーティで、柑橘っぽい良い香りが漂います。最初に感じるのは苦味で、強めの酸味を感じます。
      そして徐々に果実味が感じられ、余韻は酸味が残りますね。食事と合わせた方が良いですね!

      シャトーメルシャンコメント!

      山梨県産の甲州が持つ個性と美味しさを活かし、豊かな酸と果実香が口の中に広がるフレッシュでフルーティな味わいのワインに仕上がっています。

    日本の新酒 マスカット・ベーリーA 2019

    日本の新酒 マスカット・ベーリーA 2019

      編集長コメント

      香りはかなり強くキャンディのようか甘い香りがよく出ています。
      味は辛口で、口当たりはスッキリめで渋みをやや感じます。タンニンは弱めで余韻はスッキリです。

      シャトーメルシャンコメント!

      香りは中々にフレッシュで、フルーティなキャンディ香です。スッキリめですが、軽い酸味渋み苦味の後に、ベリーAの旨味が広がります。
      余韻も短めでスッキリです。

    山梨マスカット・ベーリーA 2017

    山梨マスカット・ベーリーA 2017

      編集長コメント

      先ほどの赤ワインよりも、かなり良いキャンディ香が出ています。
      渋み苦味がやや強めで、食事を引き立てそうなベリーAです。余韻で芳醇なベリーAの感じが残ります。

      シャトーメルシャンコメント!

      色調は、鮮やかな赤紫色です。ストロベリー、ラズベリー、クランベリーのような赤い果実に加え、綿菓子、キャンディーのような甘い香りがトップに立ち上ります。樽育成由来のヴァニラ、アーモンドのニュアンスも見え隠れします。
      口中、適度な酸味と穏やかなタンニンを感じ、ミルキーな甘い味わいとのバランスが非常に心地よく感じれます。

    そうだ、シャトーメルシャンへ行こう!

    山梨県を代表する、シャトーメルシャン。
    ワインコンテストでも必ずと言っていいほど、名前が挙がる実績もあるワイナリー。
    そんなシャトーメルシャンは、大手ワイナリーメーカーとしてただ存在しているだけではありません。
    山梨県の日本のワイン文化を広く伝えるために、当時の道具を資料館としてしっかりと残しています。
    また、ワインを試飲するにあたっても、ワイナリーショップには有料でフードも販売しています。
    シャトーメルシャンが認める、マリアージュを楽しめること間違いないでしょう。
    山梨県のワイナリーの醸造家もシャトーメルシャンをおすすめする理由が、やはりありました。
    ワインを知るには、ワインを楽しむには、シャトーメルシャンに行きましょう。

    ぜひとも、休日は『シャトーメルシャン』へ♪

    • ワイナリー名
      シャトーメルシャン
    • 住所
      山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1
    • 電話番号
      0553-44-1011
    • 公式ホームページ
      https://chateaumercian.com/

    山梨ワインドットノム編集部 おすすめ記事

    関連情報

    山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

    5 COMMENTS

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です