【山梨ワイナリー訪問記】いざ、サントリー登美の丘ワイナリーへ!! #1

今回我ら山梨ワインドットノムメンバーは、サントリーが運営する【サントリー登美の丘ワイナリー】に行ってきました。『サントリー』と聞くと、飲料水の会社といったイメージを持つ人も多いでしょう。
私も…サントリー。。。黒烏龍茶??と思ってしまいました笑
では、ワイン部門はどうなのでしょうか。
今回は、可能なエリアでの見学と試飲をさせていただきました。

12月14日 土曜日午前、山梨の天気は快晴。むしろ暑すぎるほどでした。
絶好のワイナリー日和!!

サントリー登美の丘ワイナリー』とは、いったいどんなワイナリーなのでしょうか。

サントリー登美の丘ワイナリーとは!?

1909年の開園から一世紀以上も経っている、『サントリー登美の丘ワイナリー』。

登美の丘ワイナリーの丘を登ると、そこには美しい景色が広がっています。
そこから見える景観は、山梨県を代表する雄大な富士山の姿と目の前に広がる甲府盆地。
『登って美しい』これが、「登美の丘」と呼ばれた由来なのです。
広大な自家葡萄畑で、頑なに土から作り上げ、ひとつひとつ丁寧に育てた葡萄が手摘みされ、ワインに醸され、瓶詰されるまで、一貫したワイン造りをしているワイナリーです。
「登美の丘ならではの土地の個性を最大限引き出したい」。作り手の努力と情熱が、サントリーのワイン1本1本に注がれているのです。

葡萄栽培に適した恵まれた環境

一般的に、ワイン用の葡萄は、雨が少なく、日あたりのよい、一日の寒暖差が激しい気候を好みます。
まさに、登美の丘ワイナリーは、「葡萄作り」にとって理想的ともいえる環境に位置しています。
その恵まれた環境の中でも、微妙な日照時間や標高差、地形、土壌など様々な条件を考慮して、最適な場所で最適な葡萄品種を育てているのです。

ひたむきに葡萄と向き合う姿勢

良いワインは良い葡萄から作られます。そして、良い葡萄は良い樹から作られます。
土台になる良い樹を育てるために、サントリー登美の丘ワイナリーでは、『土壌』を大切にしています。
土を知らずして良いワインは造れないのです。
たしかに、登美の丘はもともと粘土とシルト(粒状が砂より小さく、粘土より大きい堆積土)と砂が適度に混ざった火山性の水はけのよい土壌にあります。しかし、栽培チームは、現環境に満足せず、さらなる葡萄の品質向上のため、長年にわたり改良を加え、水はけを考慮した排水を考えながら、徹底的に土を知る努力を今でも続けています。
『風土と寄り添いながら、品種を通して、この土地の特徴を表現していく』
これが、サントリー登美の丘ワイナリーが目指す、ワイン造りです。

主な栽培品種

赤ワイン用の葡萄品種としては、
「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロ」「カベルネ・フラン」「プティ・ヴェルド」「ブラック・クイーン」「マスカット・ベーリーA」「ビジュノワール」を栽培しています。
白ワイン用の葡萄品種としては、
「シャルドネ」「甲州」「リースリング・イタリコ」「リースリング・フォルテ」を栽培しています。

注意
2019年3月現在の栽培状況になります。

葡萄の個性を人が引き出す

醸造に携わる醸造家は、年によって異なる葡萄の個性を見極め、それぞれに最適な醸造方法を見出します。
約50区画の葡萄畑から、葡萄の個性を最大限に引き出すために、可能な限り別々に醸造をおこなっています。
そして、醸造をおこなう際は、酸化を防ぐために、様々な手法で慎重に、かつ丁寧に葡萄を扱っています。
つまり、豊富な経験に基づいた醸造家のこまやかな愛情あふれる作業によって、登美の丘ワイナリーのオリジナルワインが仕上がるのです。

サントリーの顔となるワイナリーシリーズ

「登美の丘ワイナリー」シリーズ

頑なに土からつくりあげる「自園産葡萄100%」ワインです。

「塩尻ワイナリー」シリーズ

日本の赤の可能性を拓く「長野県産葡萄100%」ワイン

「ジャパンプレミアム」シリーズ

日本ワインでしか表現できない『産地』×『品種』の可能性への挑戦したシリーズです。

サントリーオフィシャルムービー

サントリーの登美の丘ワイナリーが動画でみることができます。
遠方の方、ぜひ見てみてください。
行きたくなるはずです。

サントリー登美の丘ワイナリー ベーシックムービー編

収穫編

ワイン醸造編

土壌編

ワイナリー景観編

醸造チーム紹介編

葡萄栽培チーム編

フリーな工場見学へ

今回編集部は、有料ツアーとの日付が合わず…フリーな工場見学にてサントリーを満喫しました。
広大な駐車場に到着。
この駐車場からの見晴らしがこちら。

編集長が若干、邪魔ですが最高の景色です。
こんな陽の光を浴びて、起床したいものですね。笑
車を駐車場に止め、ワイナリーショップへ向かいます。

サントリー登美の丘ワイナリーでは、葡萄畑を見ながらワイナリーショップに向かうことができます。
葡萄品種を知り学ぶと、そのワインがどうしても飲みたくなってしまいますよね。
そして、サントリー登美の丘ワイナリーでは、合計8品種もの畑を簡易的ですが見ることができます。

  • 甲州
  • ブラッククイーン
  • マスカットベーリーA
  • シャルドネ
  • プティ・ヴェルド
  • メルロ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • カベルネ・フラン

甲州

日本の山梨県勝沼地域発祥の、日本固有の白ワイン用葡萄品種です。生食用としても栽培される兼用種です。
日本で最初にワインが造られたのは1871年で、甲州種から造られたといわれています。
開発当初は甘口白ワインに使用されていましたが、近年では本格的な辛口白ワインが造られ始め、評価を得ています。
果皮は淡い藤色または明るいえび茶色で、「灰色ブドウ」と呼ばれる色調です。
甘さはありますが、あっさりとしたフルーティで柑橘や桃の芳香があり、酸味も弱く癖が少なくすっきりとしているのがこの品種の特徴です。

ブラッククイーン

奥で栽培されていたため撮れませんでした。。。

ブラック・クイーンは川上善兵衛によって、1927年にマスカットベリーA種とゴールデン・クイーン種を交配して開発されました。
濃い黒紫色の果皮を持ち、非常に色が濃く、豊かな酸味となめらかなタンニンが特徴のボリュームある辛口の赤ワインが造られます。
香りはやや薄めの品種ですが、樽熟成によってスパイシーな熟成香が調和され、個性豊かなワインになります。

マスカットベリーA

奥で栽培されていたため撮れませんでした。。。

マスカットベリーAは、日本で開発された日本固有の赤ワイン用葡萄品種です。
川上善兵衛がベイリー種とマスカット・ハンブルグ種を交配させて開発した品種です。
果皮は紫黒色で、果実は強健で多産で栽培しやすい利点があります。
香り高く華やかで、味わいはまろやかが特徴です。フラネオール由来のイチゴの香りが強く、鮮やかな赤色を呈し、色の濃さの割にはタンニンが低く比較的渋味の少ないみずみずしいワインになります。その味わいはブドウジュースのように軽やかであるともされ、この品種は従来甘口の赤ワインによく使われてきました。

シャルドネ

シャルドネとは、フランス東部のブルゴーニュ地方原産の白ワイン用葡萄品種です。
白ワイン用品種として世界一の人気を誇る高級品種で、世界中のあらゆるワイン産地で生産されています。
強烈な個性的やクセはなく中立的であるため、機会を選ばず楽しむことができます。
またそれ故にテロワールや醸造法、つくり手の個性の影響を大きく受け、樽発酵、マロラクティック発酵、バトナージュ、樽熟成などの組み合わせによって、黄金色をしたボディのある魅力的なワインが生まれます。
ブルゴーニュのシャブリ地区やカリフォルニアのロス・カーネロス地区のような冷涼な土地ではミディアムからライトボディで、酸味が比較的強く、スモモ、リンゴ、梨などの香りのワインが造られます。オーストラリアのアデレード・ヒルズやニュージーランドのマールボロ地区などの比較的温暖な土地ではより柑橘系で、桃やメロンの香りが加わります。
更に温暖なカリフォルニアのセントラル・コーストなどでは、バナナやマンゴーなど南国の果実、イチジクの香りが立ちます。マロラクティック発酵を用いたワインは、酸味や果実味が和らぎ、バターのような舌触りやヘーゼルナッツの香りが醸しだされます。

プティ・ヴェルド

プチ・ヴェルドは、フランス南西部のボルドー地方が原産とされる赤ワイン用葡萄品種です。
フランス語で小さいことを意味する「プチ」に加え、黒葡萄品種であるにも関わらず緑を意味する「ヴェルド」という名を持ちます。
これは開花時の気象条件によっては完熟を待たずに未熟なまま実を落としてしまうという弱点に因るものとされています。
赤のブレンドワインにプチ・ヴェルドを添えることで、風味に複雑さを付け加えることができます。
若いうちはバナナや鉛筆の削りかすのような香り、成熟するにつれてスミレやなめし皮のような香りが立ちましす。
濃く深いルビー色が美しく、酸とタンニンに富む品種です。

メルロー

フランス南西部のボルドー地方原産の赤ワイン用葡萄品種です。広く世界的に栽培されている代表的な黒葡萄品種です。
フランス国内で栽培される黒葡萄の中で、最も生産量が多い品種です。世界規模で見ても、カベルネ・ソーヴィニヨンに次ぐ2位の生産量を誇ります。
同じボルドーの代表的な品種カベルネ・ソーヴィニョンに比べると、色はやや朱色を帯びており、香りはカベルネ・ソーヴィニョンがスミレやカシス、オレンジのようなフローラルな香りがするのに対し、メルローはブラックチェリーやプルーンなどの熟した黒い果実の香りや、コーヒーやチョコレートの香りがします。
味はカベルネ・ソーヴィニョンほど酸味やタンニンは強くなく、芳醇でまろやかで繊細な味わいです。力強いカベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンドによりバランスのとれた飲みやすい風味が引き出されます。
味わいの特性上、カベルネ・ソーヴィニヨンが得意とする赤肉のローストやステーキなどよりも、全体がまろやかにまとまった煮込み料理などに合わせられることが多いです。
スパイシーな味付けの料理やインパクトのあるジビエ料理などには、メルローの味わいが負けてしまうため注意が必要です。
優しい味わいを生かし、肉じゃがやすき焼きなどにも上品に合わせることができるため、和の食卓にも重宝するワインです。
メルローは病気に強く比較的タフな品種のため、産地をあまり選ばず栽培がしやすいです。

カベルネ・ソーヴィニヨン

フランスのボルドー地方原産です。「カベルネ・フラン」と「ソーヴィニヨン・ブラン」であることが判明しました。
ワインにすると色が濃く、強い渋味を持つ、しっかりと骨格のある味わいに仕上がります。
ワイン用葡萄としてのポテンシャルの高さで、世界中のどこで作っても品質の高いワインが生まれる超優等生なのです。
だからこそ、世界で最も栽培されるワイン用葡萄になっています。
小さくて黒い果皮の果実(カシスなど)を思わせる凝縮した果実味と、針葉樹やミントなどに例えられる少しスッとする清涼感のある植物系のフレーバーがあります。
それによって、凝縮感がありながら、上品さも併せ持つワインとなります。
酸もタンニンも強めで、ガッチリとした構造を感じる味わいです。

カベルネ・フラン

カベルネ・フランは、フランス南西部のボルドー地方原産の赤ワイン用葡萄品種です。
一般的にはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとブレンドする目的で栽培されることが多く、赤ワインのブレンドに欠かせない品種である。
明るめの色調に、程よくしなやかな渋味と酸味を合わせ持った繊細な味わいが特徴的です。
軽めからやや中くらいのボディのものが多いですが、水はけがよく石灰質の高い土壌で栽培される葡萄からはより重厚なワインができます。
力強い葡萄と合わせることでこの品種の芳香が引き立ちます。
カベルネ・ソーヴィニヨンによく似たブルーベリーやカシス、さくらんぼや木イチゴといった果実香、また未成熟なカベルネ・ソーヴィニヨンに見られる野菜系の香りや煙草の香りも持ちます。

そして、葡萄畑と一緒に眺められる景色が最高です。

階段を上ると、ワイナリーショップに到着です。

試飲スタート!

では一体、サントリー登美の丘ワイナリーのワインはどんなワインなのでしょうか。

編集部が訪問した2019年12月の段階では、上記のワインがテイスティング可能でした。
そして今回、編集部は白2本赤3本、合計5本のワインを試飲させていただきました!

  • ジャパンプレミアム 甲州 2018
  • 登美の丘 甲州 2018
  • ジャパンプレミアム マスカットベーリーA 2018
  • 塩尻マスカット・ベーリーA 2017
  • 塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2016
  • ジャパンプレミアム 甲州 2018

    ジャパンプレミアム 甲州 2018

      編集長コメント

      香りは素晴らしいほどよく出てますね。ここまで甲州が強く出るのは珍しいです。
      酸味と苦味のバランスがよく、甲州の果実味を非常に感じられます!
      余韻はスッキリとしていますね。

      サントリー登美の丘ワイナリーコメント!

      香りは、ゆず・すだちなど和柑橘を感じさせる香りに、洋ナシ・焼きりんごのような甘さ、ふくらみのある果実香が重なります。
      味わいは、最初に爽やかな酸味が感じられ、中盤からリンゴの蜜のような甘さが広がります。甲州由来の穏やかな渋みが感じられます。

    登美の丘 甲州 2018

    登美の丘 甲州 2018

      編集長コメント

      香りから甲州、樽の甘い香りが感じられます。
      先程の甲州と比べ、酸味苦味が強く感じられます。かなり辛口です。
      余韻として樽香が残ったあと、若干酸味苦味が残ります。

      サントリー登美の丘ワイナリーコメント!

      香りは、和柑橘・洋ナシ・桃・焼きりんご・熟したバナナを感じさせる香りです。
      味わいは、口当たりで感じられるスペアミントのようなハーブの香り、和柑橘のほど良い渋味が心地よく拡がります。フレッシュで華やかな香りと口中の凝縮感が調和した芳醇な味わいが特徴的です。

    ジャパンプレミアム マスカットベーリーA 2018

    ジャパンプレミアム マスカットベーリーA 2018

      編集長コメント

      香りはかなり強くキャンディのようか甘い香りがよく出ています。
      味は辛口で、口当たりはスッキリめで渋みをやや感じます。タンニンは弱めで余韻はスッキリです。

      サントリー登美の丘ワイナリーコメント!

      香りは、バラ・木苺・さくらんぼ・練乳の香りにほのかな樽香とキャンディ香を感じます。
      味わいは、アタックに爽やかな酸味と赤系果実が感じられ、ピュアで軽やかな印象です。余韻まで華やかな香りが持続します。

    塩尻 マスカット・ベーリーA 2017

    塩尻 マスカット・ベーリーA 2017

      編集長コメント

      香りは強めですが先ほどの甘い感じは弱まり、割と渋めのベリーAの香りがしますね。
      口に含むと口当たりが柔らかく、苦味と樽香が同時に押し寄せます。
      余韻は樽香とベリーAの旨味が残ります。

      サントリー登美の丘ワイナリーコメント!

      色は、濃い赤紫色です。香りは、木いちごのような赤いベリーの果実香や丁子やシナモンのようなスパイスの香りが豊かで、樽由来のロースト香も感じられます。
      味わいは、アタックから心地よい酸を感じ、その後自然な甘味とやわらかいタンニンが加わり、複雑な厚みのあるバランスのよい味わいになっています。

    塩尻マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2016

    塩尻 マスカット・ベーリーA ミズナラ樽熟成 2016

      編集長コメント

      香りは1番良いかもしれません!なんとなく上品な感じがします。
      口に含んだ瞬間ベリーAの風味と、樽由来の香りが口いっぱいに広がります。
      バランスがとても良く感じます。余韻は樽香含んだ旨味が残ります。

      サントリー登美の丘ワイナリーコメント!

      色は、濃い赤紫色です。
      香りは、キイチゴやラズベリーを思わせる甘酸っぱい赤い果実、オレンジピールの香りと、樽由来のビャクダン、ココナッツのような甘やかな香りが調和しています。
      味わいは、アタックで心地よい酸味、その後自然な甘さが口中で広がります。樽由来の味わいが余韻に残るバランスのいい仕上がりです。


    一見、高いワインから安いワインまでずらりと並べられていますが、やはり試飲をすると高いワインと安いワインの差はわかります。
    特に『ミズナラ樽』を使ったワインは圧巻でした。樽までもメイドインジャパンに拘った、ワイン。
    ぜひ、手にとってみていただきたいところです。

    そうだ、登美の丘ワイナリーへ行こう!

    広大な土地を構え、ワイナリーショップからだけではなく葡萄畑からも絶景を眺めることのできる、『登美の丘ワイナリー』。
    正直なところ、ワインの質も含めたら圧巻でした。
    少しだけ要望を言えば、試飲のときにもう少しワインの話ができればな~というのはありました。笑
    しかし、やはり『すごい』の一言が自然と漏れてしまうものでした。
    また『ミズナラ樽ワイン』は、やはり魅かれますね。ワイン好きであれば、確実に飲んでいただきたい1本です。

    普段であれば、観光客でにぎわっている登美の丘ワイナリーですが、平日の午前中朝一番は非常に空いているのでオススメです。
    試飲したワインも写真に収めることもできました。
    ぜひとも、休日は『登美の丘ワイナリー』へ♪

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    山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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