【山梨ワイナリー訪問記】いざ、シャルマンワインへ! #1

今回、我ら山梨ワインドットノムメンバーは【シャルマンワイン】へ行ってきました!

2019年6月15日。
ホテルルートインコート韮崎に宿泊をし、甲州街道を通りシャルマンワインへ。
その日の山梨の天気は、雨が降りそうで降らない曇り。
道中、編集長は『七つの大罪 グランドクロス』のリセマラ中。
彼の心の中には、「メリオダス」が当たること、そして「雨だけは降らないでくれ!」と願い、
副編集長がVolvoのV60を走らせること、約30分。山梨県北杜市にある、『シャルマンワイン』に到着!!

シャルマンワインの歴史

シャルマンワインのワインは遡ること…100年前。大正8年、白玉ホワイトワインとしてワイン造りを始めたのです。
つまり、ワイン造りとしてはシャルマンワインが最初ではなかったのです。
では、シャルマンワインはいつ誕生したのか…
時代が昭和になり、38年経ってからのことです。
昭和38年、技術の更なる向上とよりよいワイン造りを目指すことを目的として、山梨県白州町にワイナリーを構え、シャルマンワインとして新たに出発したのです。
今日で有名なシャルマンワインの歴史は、ここから始まったのです。
そして、「よいワイン造りは素材から」という理念を掲げ、翌年には自社農園を作り、ワイン専用欧州系に葡萄栽培を始めたのです。
甲斐駒ヶ岳の花崗岩による砂質土壌の水はけの良さ、標高600mの冷涼な気候は、ワイン用の葡萄を栽培する条件が整っています。
これは、ボルドーに匹敵した条件を備えているといえるのです。
現在に至るまでに、数え切れない研究と試行錯誤を重ね、葡萄造りとワイン造りに心血を注ぎ、現在も「最高のワイン」を目指し、挑戦し続けているのです。

甲斐駒ヶ岳資料館

そして、シャルマンワインには甲斐駒ヶ岳の資料館があります。
今までは、売店の2階にありましたが、一般の人が入りにくく危険でした。そのため、ワインセラーの隣に新装オープンしたのです。
この資料館には、甲斐駒ケ岳の研究で有名な恩田先生の約60年間にわたる、熱き想いが積もっています。
併せて、古い古文書の記実の解説も行っています。

「山梨県の山」といえば、誰もが自然と思い浮かべるのは『富士山』でしょう。
それは、編集長も副編集長も同じです。しかし、今回シャルマンワインで『甲斐駒ヶ岳』に出会い、惹かれました。
少し前に流行った『山ガール』も甲斐駒ヶ岳に登山している、甲斐駒ヶ岳を紹介したいと思います。
駒ヶ岳の名前が付いている山は、複数聞いたことがあると思います。その中で最も高い山と呼ばれているのが、『甲斐駒ヶ岳』なのです。
富士山同様、甲斐駒ヶ岳も登山してみたい山の1つになることは、間違いありません。

シャルマンワインの工場へ

駒ヶ岳資料館にて、駒ヶ岳に魅了されたのち、シャルマンワインの工場見学へ!!
シャルマンワインでは、自由見学になっているのでマイペースで見ることができます。

まずは、シャルマンワインの『全体マップ』を確認すると良いでしょう。

最初に、編集部はシャルマンワインの自社畑へ。

これ以上…先に入れなかったので、コチラから。
さすがの編集長もここからでは、葡萄の品種はわからず…(近づいて、編集長がわかるかどうかはわかりませんが…笑)

その後、最初のマップ近くにある、『仕込倉』と『地下タンク』と『地下貯蔵倉』へ。

中に入ると…

ワイン造りに欠かせない機械がありました。
そして、醗酵倉ともう1つの地下貯蔵庫は中に入ることができなかったため、倉の前でパシャり♪

一通り、工場見学を終えたので、シャルマンワインのワイナリーショップへ移動し試飲です!!
ワイナリーショップは、こちら。

シャルマンワインを感じる!!

さて、ワイナリーといえば…「ワイン」が醍醐味♪
今回は、18本ものワインを試飲させていただきました!!

  • シャルドネ尾白
  • シャルドネ白須
  • セミヨン白須
  • 北杜ブラン甲州 2016 無濾過
  • セミヨン釜無
  • シャルマンシャルドネ
  • 甲州 シュール・リー
  • セミヨン シュール・リー無濾過
  • 甲州白須
  • 甲州 シュール・リー無濾過
  • 甲州&シャルドネ
  • シャルマン・ブラン
  • 北杜ルージュ・ベリーA 2017 無濾過
  • カベルネフラン
  • マスカット・ベーリーA穂坂 無濾過
  • アッサンブラージュ
  • ベリーA&フラン
  • シャルマン・ルージュ

シャルドネ尾白

シャルドネ尾白

編集長コメント

シャルドネらしい、甘い香りがします。香りは甘いが、味はスッキリ!!
苦味と果実感のバランスのよい白ワインです!

シャルマンワインコメント!

自社農場のシャルドネを100%使用しています。
発酵終了後、フレンチオークで約10ヶ月の樽熟成を行いました。
そのおかげで、果実香と樽の香りが溶け合った、バランスの良い飲み応えのあるやわらかな白ワインに仕上がりました。
味わいはとても穏やかで、アルコールをあまり感じさせない飲み心地があります。

シャルドネ白須

シャルドネ白須

編集長コメント

香りは熟成感ある古酒のような感じがします。先ほどのシャルドネとは印象が全然違います。
抜栓したワインだからというのもありますが、酸味が少し強い方に偏ってしまっています…
若干、紹興酒のような感じがします。果実感も弱いです、、、

シャルマンワインコメント!

ゆったりとした、落ち着いた旨みがじわっと広がります。 酸味、旨み、香りのバランスがよく整った白ワインです。

セミヨン白須

セミヨン白須

編集長コメント

セミヨンはあまり飲んだ経験がないですね…
香りは弱いですが、ちょっと鼻につくような強い香りをもっています。
しかし、口に含めると甘いにも関わらずスッキリ!
果実感をあまり感じないが、最後にほんのりと果実感を感じます。

シャルマンワインコメント!

穏やかで甘い香りと熟成した旨みを感じます。
後口に残るやわらかな甘みと酸味の心地よいバランスが特徴です。
少し冷やして、飲む30分前に抜栓することをオススメしています。

北杜ブラン甲州 2016 無濾過

北杜ブラン甲州 2016 無濾過

編集長コメント

香りは、甲州独特の香りを感じます。ただ若干、日本酒のような感じもしなくはないです。
鋭い酸味から若干フワッとした果実感がきて、複雑味を最後に感じます。個人的には、酸味をもう少し抑えて欲しいワインです。
ただ、最後にはしっかりと酸味が消えます。

シャルマンワインコメント!

北杜市白州産の甲州を使用しています。
しっかりとしたコクとレモンの華やかな香りが特徴の白ワインに仕上がっています。

セミヨン釜無

セミヨン釜無

編集長コメント

炭酸はないにも関わらず、シャンパンのような感じがします。果実感がしっかりしています。
そして果実感と同時に、ほのかに感じる苦味。
このワインのおかげで、セミヨン葡萄の特徴が一瞬でわかった気がします。笑
ただ、個人的には好きではないです・・・。セミヨンとの相性が悪いかも。笑

シャルマンワインコメント!

白州町を流れる釜無川にほど近い垣根畑より収穫されたセミヨンを使用しています。
その中でも2017年産は、特に香り高く華やかな雰囲気を醸し出しています。

シャルマンシャルドネ

シャルマンシャルドネ

編集長コメント

マスカットベーリーAやアジロンダックとは、異なる甘い香りですね。
白ワインだったら、シャルドネの香りが1番好きかもしれません…
口に含んだ瞬間は、無味無臭でした…しかし、次第に果実感が口の中に広がり、そして収束していきます。
めちゃめちゃバランスがいいシャルドネワインです。非常においしい!!
シャルドネベスト5に入ります!!

シャルマンワインコメント!

樽熟成したワインも一部使用し、まろやかで穏やかな香りを感じさせてくれます。
にも関わらず、軽く飲みやすいシャルドネワインに仕上がっています。
さっぱりとした素朴なシャルドネを楽しむことができると思います。

甲州 シュール・リー

甲州 シュール・リー

編集長コメント

結構珍しい香りを感じます。50%は甲州の香りを感じますが、残りは古酒のような香りを感じます。
口に含んだ瞬間は、全く甲州ではないです・・・酸味はまろやかです。後から一瞬甲州の果実感がしますが、すぐに消えます。
3秒も感じません。シュール・リーが強すぎる??笑

シャルマンワインコメント!

白州産の甲州を100%使用しています。タンク発酵後、オリと一緒に、約6ヶ月熟成させて造りました。
キリッとした酸味とすっきりとした後口が印象的な白ワインです。

セミヨン シュール・リー無濾過

セミヨン シュール・リー無濾過

編集長コメント

香りがあまりしないです…そして全体的にあまり味もしません…
しかし、明確に果実感は残ります。
全体的に薄めなので、果実感を感じるには最適なワインかもしれません。

シャルマンワインコメント!

北杜市白州町白須のセミヨンを使用しています。
オリといっしょに熟成させる、シュール・リー製法を採用したため、
果実味も残しながらコク、旨味も持ち合わせた白ワインに仕上がっています。

甲州白須

甲州白須

編集長コメント

シャルドネと間違えてしまいそうな香りですね。ただ、研ぎ澄ますと甲州特有の香りをしっかり放っています。
味わいは、スッキリしていて美味しいです。そして程よく強い酸味、果実味を強く感じますが…余韻がもう少し欲しいところです。
余韻があれば、甲州ベスト5入りあるかもしれないです!!

シャルマンワインコメント!

北杜市白州町白須の契約農場の甲州を使用しました。発酵終了後、フレンチオークの樽で約2ヶ月の樽熟成をしています。
華やかな樽の香り、口に広がるわずかな渋みが特徴です。

甲州 シュール・リー無濾過

甲州 シュール・リー無濾過

編集長コメント

先ほどの白須甲州よりも甲州らしさが全面にでていますね。これも果実感を強く感じる香りですね。
口に含んだ瞬間、甘酸っぱさ、中盤は酸味が強く、次第に果実味を感じます。
先ほどになかった余韻がこちらにはある気がします。ただ、シュール・リー感が若干弱いですね。

シャルマンワインコメント!

花や果実の香りを感じながらも、フレッシュな味わいを感じ、後味として残るわずかな渋みが特徴の白ワインです。
また、発酵で生じた炭酸がほんのわずか残っているのも特徴です。

甲州&シャルドネ

甲州&シャルドネ

編集長コメント

最初は、甘い!と思ったのですが、次第に辛口に変化してきます。
個人的には、甲州とシャルドネをブレンドさせるのは中和されて微妙じゃないのか、と思っていましたが、美味しいです。
若干、唾液が絡む嫌な甘さはありますが、果実感をしっかり感じれて美味しいです。

シャルマンワインコメント!

山梨県産の甲州と自社農場のシャルドネをブレンドした白ワインになります。
熟成したワインのみを使用しているので、口あたりに良い非常に飲みやすいワインです。
和食、洋食でも合わせやすい味わいに仕上がっています。

シャルマン・ブラン

シャルマン・ブラン

編集長コメント

口に含んだ瞬間、舌では味を感じないです。そして、スモークな感じがします。燻製ワインといった言葉が適切なワインです笑
千変万化な面白いワイン…です。
上級者向けのワインではないでしょうか。

シャルマンワインコメント!

輸入原料から製造したワインに、山梨県産の甲州をブレンドした白ワインになります。
飲み口が軽く、すっきりとした酸味が特徴です。

北杜ルージュ・ベリーA 2017 無濾過

北杜ルージュ・ベリーA 2017 無濾過

編集長コメント

マスカットベーリーA定番の色鮮やかな色調に、甘い香りがしますね。
口に含んだ瞬間の酸味が強すぎます。また、味が白ワインくらい軽いです。
そのため、非常に飲みやすいですが、果実味をあまり感じれなかったのは残念です。

シャルマンワインコメント!

鮮やかな色合いの中にベーリーA特有の甘い香りを感じます。
渋みはひかえめですが 凝縮した味わいが様々な料理を 引き立てます。

カベルネフラン

カベルネフラン

編集長コメント

1995年ヴィンテージ!!
1993年だと生まれ年のワインだったのに…涙
香りは、漢方薬…??古酒の香りです。ただ、味わいは美味しいです。
初心者の視点で考えると、香りで損しているワインな気がします。熟成させた、果実味もあるワインですね!!

シャルマンワインコメント!

こなれた、まろやかさが独特の飲みやすさを表現してくれています。
飲む1時間前に、抜栓するすることをオススメします。

マスカット・ベーリーA穂坂 無濾過

マスカット・ベーリーA穂坂 無濾過

編集長コメント

マスカットベーリーA特有の香りですね。ただ、若干香りが弱い気がします。
マスカットベーリーAらしくない重さ、そして余韻の長さ、個人的には好きな赤ワインになります。
樽ではないですが、美味しいです!!
マスカットベーリーAの軽さを知ってるからこそ感じる、醸造家の技術の高さを感じるワインです。

シャルマンワインコメント!

山梨県韮崎市穂坂地区で収穫されたマスカットベーリーAを使用しています。
濃厚な色合いの中に、マスカットベーリーA独特の甘い香りを感じます。
マスカットベーリーAは、欧州系葡萄よりも渋味が少なく柔らかな旨みがあります。
渋味が苦手な方におすすめしたいワインになります。

アッサンブラージュ

アッサンブラージュ

編集長コメント

香りは、ヤマソー・ヴィニヨンな感じがします。非常に酸っぱいレモンを想起させます。
そのため、口に含んだ瞬間、すぐに酸味がくると思いきや、すぐには酸味を感じません。
しかし次第に酸味が口の中に広がってきます。また…若干ですが薬のような味がします・・・

シャルマンワインコメント!

マスカットベーリーA、カベルネフラン、カベルネ・ソーヴィニヨンの3種類のワインをブレンドした赤ワインです。

ベリーA&フラン

ベリーA&フラン

編集長コメント

マスカットベーリーAのような感じとフランスのような外国の香りを感じます。
味は最初から最後の後味、余韻含めて総じて美味しいです!
ただ、非常にスッキリしすぎているので、個人的には重さが欲しいです…
スッキリが好きな人はドンピシャではないでしょうか。ブレンドワインの中ではかなり上位のワインですね。

シャルマンワインコメント!

北杜市白州産のカベルネフランと白州産のマスカットベーリーAをブレンドした赤ワインです。
赤ワインの中でも渋みの少ないタイプに仕上がっています。
カベルネフランのしっかりとした味わいとマスカットベーリーAの甘い香りがバランスよく調和できています。
ラベルは甲斐駒ケ岳の絵画を使用したアートラベルになっています。

シャルマン・ルージュ

シャルマン・ルージュ

編集長コメント

カベルネ・ソーヴィニヨンの色がしっかりと表現されていると思います。色調がかなり濃いので、期待が持てます。
飲んでいる最中はマスカットベーリーAの軽さが前面にでています。
そのため、非常に軽いです。タンニンも感じますが、非常に軽いです…
カベルネ・ソーヴィニヨンの味は最後に一瞬重たい感じがします。
そのため、バランスがちょっと悪いかな、と思いました。

シャルマンワインコメント!

輸入原料から製造したワインと山梨県産のマスカットベーリーAをブレンドしました。
酸味がやわらかく、渋みの少ないタイプの赤ワインに仕上がっています。

そうだ、シャルマンワインへ行こう!

「シャルマンワイン」が生まれ、100年。
歴史深い、シャルマンワインブランドがあるのは、山梨県の北杜市。
北杜市には山梨ワイナリーが少ないにも関わらず、我々が訪問し滞在した2時間弱の時間で、
5組以上もの観光客が訪れました。
これぞまさに、ワイン県であり日本のワイン文化を代表する山梨ワイナリーの底力でしょう。
山梨へ観光する際は、温泉やほうとうはもちろんですが、山梨ワイナリー巡りもオススメです。
特に、北杜市には富士山に負けまい、とする甲斐駒ヶ岳があります。
甲斐駒ヶ岳を眺めながら、シャルマンワインのバランスの良いワインを飲んでみてはいかがでしょうか。

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非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!

関連情報

シャルマンワイン 基本情報

シャルマンワイン 基本情報
社 名: シャルマンワイン
所在地: 〒408-0315 山梨県北杜市白州町白須1045−1
電話番号: Tel:0551-35-2603
営業時間: 10:00〜17:30
HP: 公式ホームページ
国税庁

地理的表示「山梨」生産基準
1 酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項
(1)酒類の特性について
イ 官能的要素
山梨ワインは、甲州やマスカット・ベーリーAなどの山梨で古くから栽培されているぶどうや、ヨーロッパを原産とするヴィニフェラ種など、様々なぶどう品種について、山梨の自然環境に根付くよう品種改良や栽培方法等の工夫を行ってきたことにより、ぶどう本来の香りや味わいといった品種特性がよく顕れた、総じてやや穏やかな酸味を有するバランスの良いワインである。
その中でも甲州を原料としたワインは、口中で穏やかな味わいを感じることができ、またドライなワインはフルーティーな柑橘系の酸味を有する。
また、マスカット・ベーリーAを原料としたワインは、鮮やかな赤色の色調を有し、甘さを連想させる香りとタンニンによる穏やかな渋みを有する。
さらに、ヴィニフェラ種を原料とした白ワインは、やや穏やかな酸味とよく熟したヴィニフェラ種特有の果実の香りを有し、口に含むとボリューム感に富んでいる。ヴィニフェラ種を原料とした赤ワインは、しっかりとした色調を有し、タンニンによる十分な渋みとふくよかさのバランスが良い。

ロ 化学的要素
山梨ワインは、アルコール分、総亜硫酸値、揮発酸値及び総酸値が次の要件を満たすものをいい、発泡性を有するものも含む。
(イ) アルコール分は8.5%以上20.0%未満。ただし、補糖したものは上限値を15.0%未満とし、甘口のもの(残糖分が45g/L以上のものをいう。以下同じ。)は下限値を4.5%以上とする。
(ロ) 総亜硫酸値は250mg/L未満(甘口のものを除く。)。
(ハ) 揮発酸値は赤ワインで1.2g/L以下。白ワイン及びロゼワインで1.08 g/L以下。
(ニ) 総酸値は3.5g/L以上。

(2)酒類の特性が酒類の産地に主として帰せられることについて
イ 自然的要因
山梨県は、西側の県境を走る赤石山脈系の高山群と、南側の県境から北東に伸びる富士火山系の高山群に囲まれた山間地である。海洋の影響が少ないため、梅雨や台風の影響を受けにくく、盆地特有の気候として、日中は気温が上昇するが、朝夕は大きく気温が低下するため、1日の気温差が大きい。
この自然環境により、ぶどうの成育期においては、梅雨による多湿の影響が少なく、成熟期においても台風等による風害や日照不足を原因とする病害が発生しにくいため、ぶどうの栽培に適しており、ぶどうの着色や糖度などの品質全体に良い影響を与えている。ぶどう栽培地は、主として富士川の支流流域に沿って広がっている。多くのぶどう栽培地は、花崗岩及び安山岩の崩壊土から成る、土層が深く肥沃で排水も良好な緩傾斜にある。このような好条件を有するため、ぶどうは健全でよく熟し品種特性が良く維持されたバランスの良いワインとなる。

ロ 人的要因
山梨ワインの生産は、1870年頃から始まったといわれている。当時は、栽培されたぶどうのほとんどが生食用として消費されており、その余剰によりワインの生産が行われていた。ぶどうの栽培量が増加しても、ワインに加工し販売することができたため、農家は過剰生産を恐れずにぶどう栽培に取り組むことができ、ぶどう栽培技術の創意や改善が重ねられていった。これにあわせて、ワインの製造量も増加し、醸造技術も蓄積されていくなどの好循環が生まれ、地域の経済発展を担ってきた。
このようなワイン産業に対しては、明治時代より、政府や山梨県庁、市町村が法的整備や資金支援、品種改良に関する研究開発など様々な支援を行ってきた。現在は、県の機関として山梨県工業技術センターの中にワインセンターが設置されており、ぶどう栽培やワイン醸造の研究開発のみならず、山梨のワイン製造者に対する技術指導・支援を行っており、高品質な山梨ワインを生産する技術的基盤になっている。また、山梨大学には1947年に発酵研究所(現ワイン科学研究センター)が設置されるなど、更なる研究開発や人材育成に注力している。
日本のぶどう産地はヨーロッパのぶどう産地に比べれば降雨量が多く、山梨県もぶどうの栽培期間中に雨の影響を受けるが、山梨県のワイン事業者は、垣根栽培のぶどうに傘をかけたり、雨の跳ね返りを防ぐため垣根の高い位置でぶどうを育てるなど、様々な工夫により、品質の高いぶどう栽培を根付かせてきた。
山梨ワインは、魚介類の食事とワインを合わせた際に生臭みの原因となる物質を発生させる鉄分の量が海外で生産されるワインと比べ総じて少ない。これは、山梨県は海洋に面していない地域でありながら、寿司屋が多いなど魚介類の消費を好む傾向があり、このような地域の人々の嗜好に合うようワインの製造工程で工夫が重ねられた結果であるといえる。山梨ワインは和食等の魚介類を材料に用いた食事と相性が良く、山梨県の人々にとってワインが身近な酒類として定着してきた一つの要因といえる。

2 酒類の原料及び製法に関する事項
地理的表示「山梨」を使用するためには、次の事項を満たしている必要がある。
(1)原料
イ 果実に山梨県で収穫されたぶどう(次に掲げる品種に限る。)のみを用いたものであること。
甲州、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ベーリー・アリカントA、デラウェア、交配品種(甲斐ノワール、甲斐ブラン、サンセミヨン、アルモノワール、ビジュノワール、モンドブリエ)、ヴィニフェラ種(シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルドー、シュナン・ブラン、ピノ・グリ、ヴィオニエ、シェンブルガー、リースリング、ゲベルツトラミナー、ミュスカデ、サンソー、テンプラニーリョ、マルベック、タナ、アルバリーニョ、サンジョベーゼ、ネッビオーロ、バルベーラ、ピノ・ムニエ、ジンファンデル、ツバイゲルトレーベ、グルナッシュ、カルメネール、プティ・マンサン)

ロ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の原料を用いたものであること。ただし、同法第3条第13号ニに規定する香味料(以下単に「香味料」という。)は、ぶどうの果汁又はぶどうの濃縮果汁(いずれも山梨県で収穫されたぶどうのみを原料としたものに限る。)に限り用いることができる。

ハ 果汁糖度が、甲州種は14.0%以上、ヴィニフェラ種は18.0%以上、その他の品種は16.0%以上であるぶどうを用いること。ただし、ぶどう栽培期間の天候が不順であった場合には、当該ぶどう栽培期間を含む暦年内に収穫されたぶどうに限り、それぞれの必要果汁糖度を1.0%下げることができる。
なお、酒税法3条第13号ハに掲げる製造方法により製造するもののうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いるぶどうについては、甲州種は11.0%以上、ヴィニフェラ種は15.0%以上、その他の品種は13.0%以上であるぶどうを用いることができる。

ニ 原料として水及びアルコールを使用していないこと。ブランデー及びスピリッツについては、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器で発酵させたものに、発酵後、当該容器にブランデー及びスピリッツを加える製法を行う場合に限り使用すること。

(2)製法
イ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の製造方法により、山梨県内において製造されたものであり、「果実酒等の製法品質表示基準(平成27年10月国税庁告示第18号)」第1項第3号に規定する「日本ワイン」であること。
ロ 酒税法第3条第13号ロ又はハに規定する製造方法により、糖類(酒税法3条第13号ハに掲げる糖類のうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いる糖類を除く。)を加える場合は、その加える糖類の重量が、果実に用いたぶどうの品種ごとに、それぞれ次の範囲内であること。
・ 甲州種 100ml当たり10g
・ ヴィニフェラ種85%以上 100ml当たり6g
・ その他の品種 100ml当たり8g
ハ ぶどうの収穫からワインの瓶詰を行うまでの補酸の総量が9g/L以下であること。
ニ 除酸剤については、総酸値を5g /L低減させるまで加えることができること。
ホ 製造工程上、貯蔵する場合は山梨県内で行うこと。
ヘ 山梨県内で、消費者に引き渡すことを予定した容器に詰めること。

3 酒類の特性を維持するための管理に関する事項
(1)地理的表示「山梨」を使用するためには、当該使用する酒類を酒類の製造場(酒税法(昭和28年法律第6号)第28条第6項又は第28条の3第4項の規定により酒類の製造免許を受けた製造場とみなされた場所を含む。)から移出(酒税法第28条第1項の規定の適用を受けるものを除く。)するまでに、当該使用する酒類が「酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項」及び「酒類の原料及び製法に関する事項」を満たしていることについて、次の団体(以下「管理機関」という。)により、当該管理機関が作成する業務実施要領に基づく確認を受ける必要がある。
管理機関の名称:地理的表示「山梨」管理委員会
住所:山梨県甲府市東光寺3-13-25地場産業センター2階
山梨県ワイン酒造組合内
電話番号:055-233-7306
ウェブサイトアドレス http://www.wine.or.jp
(2)管理機関は、業務実施要領に基づき、ぶどう栽培期間の天候が不順であったと認める場合には、直ちにその旨を公表する。

4 酒類の品目に関する事項
果実酒

別紙2 備考
酒類の地理的表示に関する表示基準(平成27年国税庁告示第19号)第10項第3号の規定により、第9項の規定を適用しないものとして公示する商標その他の表示については、以下の「商標その他の表示」のとおりです。
商標その他の表示
甲州市原産地呼称ワインの認証条例(平成20年甲州市条例第34号)の規定により行う認証の表示
(注)地理的表示「山梨」の指定をした日前から使用していた上記の「商標その他の表示」に限り、地理的表示「山梨」の指定後も、引き続き表示を認めるものです。

5 統一ロゴ
地理的表示「山梨」のラベル表記は、GI Yamanashi(GI=Geographical Indicationの略)を統一ロゴとする。
山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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