今回、我ら山梨ワインドットノムメンバーは【ニュー山梨ワイン醸造】へ行ってきました!
どんなワイナリーなのか、どんなワインが造られているのか、気になりますね♪
この扉の先に、足を一歩踏み入れると…
ニュー山梨ワイン醸造の秘密が…!?笑
いざ、「ニュー山梨ワイン醸造」へ参らん!!
店内に、昔使われていたと予測される木版がありますね!!
相当古くから営業しているのも予想できますね!!
さて、電話でお願いをした山梨ワインドットノムである旨を伝え、挨拶♪
挨拶をすると、距離が縮まった気がしますよね。
すると、早速工場へ案内をしていただけることになりました!!
工場への移動の間に、ワイナリーの歴史などなど教えていただきました!!
Contents
ニュー山梨ワイン醸造の今と昔
ニュー山梨ワインは、葡萄の生産量が日本一の山梨県の中で葡萄の栽培面積、収穫量、出荷量1位を誇っている笛吹市にある、
JAふえふきの直営のワイナリーなのです!!
その歴史は…遡ること、昭和38年。
「地元で収穫された葡萄を使って、地元で楽しめるワインを醸造しよう」を目的に発足したのです!!
そして、ニュー山梨ワインが造るワインは、100%山梨県笛吹市の御坂町で採れた葡萄を原料としているのです♪
つまり、葡萄の生産者のためのワイナリーと考えることもできます。
ただ、それだけではなく、地域貢献、地域活性の原動力を担っていると自覚しているのです!!
それには理由があります。
今日では…口コミなどでニュー山梨ワインの評判が広がり、愛飲していただく機会が増えているのです!!
近年、若者のSNSなどの使い方などが物議をかもすこともありますが…
こういうことを聞くと嬉しいですよね♪
もっともっと山梨ワインが広がるような素敵な使い方をしてほしいですね!!
8 vin-yard MISAKAのコンセプト
ニュー山梨ワインが造りだすワインのラベルには、「8 vin-yard MISAKA」と書かれているものがほとんどです…
(存在する全てのものは確認できていないため、ほとんどと表記。)
気になりますよね…なぜ、「8 vin-yard MISAKA」なのか…
どう考えても、会社名であるニュー山梨ワイン醸造と8 vin-yard MISAKAの繋がりが見えないですよね・・・
聞いてみたところ…「JAふえふき」に関係しているとのこと!!
JAふえふきの地域は、「八代」「御坂」「一宮」「石和」「境川」「中道」「豊富」「芦川」の8つの地域で構成されているのです。
そして、これら8つの地域で栽培された葡萄を使用して、御坂町で醸造をしているとのこと!!
これを聞いた瞬間に、理由はわかりましたね♪
また、「8」は末広がりで昔から縁起の良い数字で、「8」を横に寝かせた記号は無限大の意味でもあります。
つまり、『末永く繁栄する願い』も込められている、とおっしゃっていただきました!!
さて、ニュー山梨ワインについて簡単にご紹介をいただいたあとは…
工場見学をさせていただきました!!
そして、その後試飲をさせていただきました♪
いざ、工場へ♪
まだ収穫された葡萄がないため、冬眠中でした💤
そして、現役の「琺瑯タンク」になります♪
やはり、サイズ感含めて昔の人はすごいな…と思いますよね…
そして…奥に…ありました!!!
令和記念で新しく導入した「フレンチオーク」の樽です!!
現在リリースされている、「竹居」で初めて利用!!
現在は、マスカットベーリーAの樽熟成にも挑戦をしているとのこと♪
これは期待するしかないですね!!
そして、こちらが発酵タンクになります♪
シャトー酒折では、中にお酒が入っていましたが…
今回は中が全く入っていないタンクの中身を見せてもらいました♪



そして、「瓶詰め室」です。
こちらの機械…本当に高いんですよね。。。笑
具体的には言えませんが…
編集長の過去の課金金額をはるかに凌ぎますね…笑
最後に…「貯蔵室」です。
すぐに「広っ」と言ってしまいました笑
ただ、ここだけでは全てのワインを貯蔵はできないとのこと…
これは感覚の問題なのでしょうかね…
普段、東京にいる編集部からしたら…この広さで数量的に、ワインが管理できないとなると、
ワインの生産本数多いと思ってしまいます。
ただ、ニュー山梨ワインからすると、自らのことを「小さなワイナリー」と言ったりするんですよね…
たしかに、シャトーメルシャンのような規模と比較したらそうなるかもしれませんが…
私からしたら全く「小さなワイナリー」とは思わないのです…
このようなことを複雑に考えていると…工場見学は終了になりました♪
試飲スタート!
さて、最初に挨拶をしたワイナリーショップへ戻り、試飲です♪
その前に、ニュー山梨ワインで、主に力をいれている3種類の葡萄品種を紹介します♪
甲州葡萄には、思い入れがあるとのこと…
それは、「甲州葡萄を後世に残したい想い」、「山梨ワインに誇りを持って取り組める環境」が大きいからだそうです!!
実際に甲州葡萄をやめ、トレンドの品種に飛びつくことはビジネスマンとしては正しい選択肢なのかもしれない…
ただ、江戸時代初期から続いてきた甲州葡萄を終わらせたくない…と。
そこには、醸造家としての、日本人としてのプライドを感じました!!
マスカットベーリーAは日本を代表する黒葡萄品種です!!
そして同時に、山梨県全体として一番推している品種の一つでもあるのです。
ワインの色味は、少し明るい色になります。
ニュー山梨ワイン醸造では、中央道の東側の標高300メールくらいの土地で作っています。
この土地は非常に肥沃で、高品質のマスカットベーリーAが収穫できるとのこと!!
大峰とは、藤稔をさらに大粒にした葡萄になります!!
丹精を込めて実らせた葡萄を、ワイン用として使っています!!
実は、これはかなりの贅沢なんですね…
仕上がったワインを親戚や知り合いにも贈ったのですが、非常に美味しと大絶賛してくれたとのこと…!!
自分で言うのは恥ずかしいですが…正直、誇れる葡萄の1つです。
実は今回……………
大峰のワインは試飲ができなかったのです…泣
購入して味わうしかないですね!!
さて今回は、以下の5本のワインを試飲させていただきました。
- Koshu Fuefuki sec 甲州2018
- Kyoho 2017
- Adiron 2018
- Muscat Bailey A 2018
- 竹居 甲州(樽熟成/令和元年記念ワイン)
Koshu Fuefuki sec 甲州2018
編集長コメント
甲州は柑橘系の独特な香りをよく感じますが、これは甘味系の香りですね!
ただ、実際に飲むと…その香りからはやや想像し難い味わいになっていますね。
酸味は強く、鼻に抜けていく感じがありますね。
そして、甲州ワインとしてはアルコール度数が高い気が…
ワイン単体として飲みごたえは、非常にあるのですが…早めに酔いそうです笑
(たまにありませんか??居酒屋でハイボールやレモンサワー、ウーロンハイを注文して1杯目よりも2杯目がめちゃめちゃ濃くなっていたり…笑
いつも自宅で飲んでいる甲州ワインより強い!!って感じでした笑)
ニュー山梨ワイン醸造コメント!
笛吹市内で作られた甲州葡萄で絞ったワインになります♪
ある程度長く発酵させ、葡萄の持っている糖分を飛ばした状態にして辛口に仕上げています!!
サッパリしているため、ドライな味わいが特徴的です。
そして、昔は甘口も流行っていましたが…今は辛口ブームですので…シフトをしているのです。
ラベルに「sec」とありますが…これは、フランス語の「sec」です。意味は、「辛口」です!
実は、何十年もワインを造っていますが、最も辛く造りましたね笑
Kyoho 2017
編集長コメント
先ほどの甲州とまではいかないですが、甘い香りがします。そして、口に含むと…巨峰は香りを裏切らず、甘いですね!
ただ若干の酸味はあるので、ワインだな!って感じはありますね笑
最後に果実感を感じますね。初心者、女性が好きそうな味ですね!
若干、食事と合わすのは難しそうなので、食後のデザートワインとして飲むのがベストな気がします♪
ニュー山梨ワイン醸造コメント!
笛吹で採れた巨峰100%使ったワインです!!
仕込み方法は白ワインの方法なのですが、この巨峰はロゼワインになるのです!
プレス機で皮と一緒に入れ、すぐに絞ります。
そして、そのときに皮の色素が一緒にでてくるので、このような色になるんですね♪
現状、リリースしているワインの中では最も甘いワインだと思います!笑
甘いだけだと、飲み続けるのはキツイので若干の酸味はあえて残しています!
Adiron 2018
編集長コメント
アジロンダックは、本当に香りを裏切らないですよね♪
個人的には、香り比較をしたらNo,1だと思っています笑
特に女性は100人中90人は1位にするんじゃないですかね笑
妖艶な香りを感じつつ、口に含むと…しっかりと酸味があり、非常にスッキリしていた味わいですね♪
アジロンワインは、10本以上飲んできていますが、スッキリさで比較すると1番かもしれないです。
ニュー山梨ワイン醸造コメント!
アジロンダックという葡萄を使ったワインになります。
このアジロンは葡萄の香りが強いのが特徴です。こう聞いて、グラスに注がれたワインの香りと比較すると、たしかに!!と言う人が多いのですが…
実は違うんです…この香りは収穫前からなのです!!
収穫前にアジロンの畑の周りに行くと、葡萄の良い甘い香りを感じるのです。それだけ甘い香りが強いんですよね♪
仕込みのときは、仕込み室がアジロンの甘い香りで充満します。笑
最初はいいんですが…ずっと甘いとキツいときありますよね笑
そのため、この香りが好きで購入される人が多いのが正直な感想です。
ただ、今年からは…
グラスに注いだ時点では甘い香りを放ちますが、味わいは甘くしていないのです…
酸味が残っているため、サッパリ感があります。
たしかに…去年は今に比べると格段と甘口でしたが、今年からは近年のワイントレンドなども考慮し…
若干の甘味は残していますが…辛口に仕上げています!!
最初は極甘口レベルで造っていて、徐々に甘さを抑え…今年から辛口に変えているので…今まで飲んでいただいていた方からすると、
違和感があるかもしれないですが…
辛口の方が美味しいと思ってもらえるようになりたいですね♪
Muscat Bailey A 2018
編集長コメント
マスカットベーリーAも本来の香りがしっかりと体現されていますね♪
味わいは、非常にスッキリしていますね。
ほとんど渋みがないですね♪そして、最後に…ふわっと果実感を感じます!
渋みがない面を考えると、初心者・女性向けかもしれないですね!
ニュー山梨ワイン醸造コメント!
赤ワインというと「渋みが強いイメージ」をもたれる人が多いのですが、
マスカットベーリーA自体が、あまり渋みを特徴としない葡萄なんですよね…
そのため、渋みが少なくて、比較的飲みやすい仕上がりになっています!!
ただ…実はもう少し渋みを出したいのが本音なんです…笑
ポイントは、鳥に食べられるか…先に収穫できるか!!です。
と語ってくれました笑
竹居 甲州(樽熟成/令和元年記念ワイン)
編集長コメント
香りは、甲州というよりもパイナップルのような香りがしますね♪
香りの強さも個人的には、ちょうどいいです!!スワリングせずに、鼻に入り…スワリングすると香りの奥深さを感じます!!
ただ、樽熟成なので樽香ももう少ししてほしかったですね………パイナップルが樽に勝ってしまっている!笑
口当たりが、めちゃめちゃやわらかいですね!!
そして飲みごたえは、香りとは逆に樽を感じますね笑
樽好きの僕としても、ここまでの樽!!樽!!樽!!は初めてかもしれないです笑
客観的に見ると、樽が強すぎて甲州らしさ・甲州の果実感が薄いかな、とは思いますね。
ただ、ぼくは好きです笑
ニュー山梨ワイン醸造コメント!
「竹居」は複雑性のあるミディアムボディのワインになります。
令和を記念し…創業以来初めての樽醸造に挑戦した、渾身の作品になります!!!
樽は初めてのため…ワイン醸造の大家である村上安生さんに監修をいただき、
樽熟成のノウハウの習得、醸造技術の大幅な見直しをおこなったのです…
結果として、フレンチオーク樽のバニラの薫香と甲州葡萄の良い香りがマッチしたバランスの取れたワインに仕上がっています♪
バニラやキャラメルの香ばしいオーク樽由来のフレーバーと共に、ワインの厚みが感じられるのも特徴です!!
そうだ、ニュー山梨ワイン醸造へ行こう!
50年以上もの歴史を持つ「ニュー山梨ワイン醸造」。
歴史が長ければ長いほど、一歩踏み出す勇気は出しにくいはず…
にも関わらず、令和記念として初の樽熟成したワインをリリース!!
そして、最近のワインのトレンドにも合わせ辛口タイプのワインへシフト!!
自分たちのワインに自信を持っているのと同時に…
ニュー山梨ワインをもっと広めたい!!
そして、奥底には…
『山梨ワインを、山梨県で造られたワインを、山梨県にあるワイナリーを広めたい!!』
熱き想いを感じました♪
これからの成長も大いに期待できるワイナリーであることは間違いありません!!
ぜひ、休日はニュー山梨ワイン醸造へ♪
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特に…
山梨ワイン パーフェクトガイド2019

山梨ワイナリー データベース
【困ったらドットノム!2019年最新版】山梨県のワイナリー完全マップ!山梨県のワイナリーを一挙紹介。山梨ワイン、山梨ワイナリーのことは山梨ワインドットノムにお任せ!
非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!
関連情報
ニュー山梨ワイン醸造 基本情報
所在地: 〒406-0807 山梨県笛吹市御坂町二之宮611
電話番号: Tel:055-263-3036
営業時間: 08:30〜17:00
HP: 公式ホームページ
地理的表示「山梨」生産基準
1 酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項
(1)酒類の特性について
イ 官能的要素
山梨ワインは、甲州やマスカット・ベーリーAなどの山梨で古くから栽培されているぶどうや、ヨーロッパを原産とするヴィニフェラ種など、様々なぶどう品種について、山梨の自然環境に根付くよう品種改良や栽培方法等の工夫を行ってきたことにより、ぶどう本来の香りや味わいといった品種特性がよく顕れた、総じてやや穏やかな酸味を有するバランスの良いワインである。
その中でも甲州を原料としたワインは、口中で穏やかな味わいを感じることができ、またドライなワインはフルーティーな柑橘系の酸味を有する。
また、マスカット・ベーリーAを原料としたワインは、鮮やかな赤色の色調を有し、甘さを連想させる香りとタンニンによる穏やかな渋みを有する。
さらに、ヴィニフェラ種を原料とした白ワインは、やや穏やかな酸味とよく熟したヴィニフェラ種特有の果実の香りを有し、口に含むとボリューム感に富んでいる。ヴィニフェラ種を原料とした赤ワインは、しっかりとした色調を有し、タンニンによる十分な渋みとふくよかさのバランスが良い。
ロ 化学的要素
山梨ワインは、アルコール分、総亜硫酸値、揮発酸値及び総酸値が次の要件を満たすものをいい、発泡性を有するものも含む。
(イ) アルコール分は8.5%以上20.0%未満。ただし、補糖したものは上限値を15.0%未満とし、甘口のもの(残糖分が45g/L以上のものをいう。以下同じ。)は下限値を4.5%以上とする。
(ロ) 総亜硫酸値は250mg/L未満(甘口のものを除く。)。
(ハ) 揮発酸値は赤ワインで1.2g/L以下。白ワイン及びロゼワインで1.08 g/L以下。
(ニ) 総酸値は3.5g/L以上。
(2)酒類の特性が酒類の産地に主として帰せられることについて
イ 自然的要因
山梨県は、西側の県境を走る赤石山脈系の高山群と、南側の県境から北東に伸びる富士火山系の高山群に囲まれた山間地である。海洋の影響が少ないため、梅雨や台風の影響を受けにくく、盆地特有の気候として、日中は気温が上昇するが、朝夕は大きく気温が低下するため、1日の気温差が大きい。
この自然環境により、ぶどうの成育期においては、梅雨による多湿の影響が少なく、成熟期においても台風等による風害や日照不足を原因とする病害が発生しにくいため、ぶどうの栽培に適しており、ぶどうの着色や糖度などの品質全体に良い影響を与えている。ぶどう栽培地は、主として富士川の支流流域に沿って広がっている。多くのぶどう栽培地は、花崗岩及び安山岩の崩壊土から成る、土層が深く肥沃で排水も良好な緩傾斜にある。このような好条件を有するため、ぶどうは健全でよく熟し品種特性が良く維持されたバランスの良いワインとなる。
ロ 人的要因
山梨ワインの生産は、1870年頃から始まったといわれている。当時は、栽培されたぶどうのほとんどが生食用として消費されており、その余剰によりワインの生産が行われていた。ぶどうの栽培量が増加しても、ワインに加工し販売することができたため、農家は過剰生産を恐れずにぶどう栽培に取り組むことができ、ぶどう栽培技術の創意や改善が重ねられていった。これにあわせて、ワインの製造量も増加し、醸造技術も蓄積されていくなどの好循環が生まれ、地域の経済発展を担ってきた。
このようなワイン産業に対しては、明治時代より、政府や山梨県庁、市町村が法的整備や資金支援、品種改良に関する研究開発など様々な支援を行ってきた。現在は、県の機関として山梨県工業技術センターの中にワインセンターが設置されており、ぶどう栽培やワイン醸造の研究開発のみならず、山梨のワイン製造者に対する技術指導・支援を行っており、高品質な山梨ワインを生産する技術的基盤になっている。また、山梨大学には1947年に発酵研究所(現ワイン科学研究センター)が設置されるなど、更なる研究開発や人材育成に注力している。
日本のぶどう産地はヨーロッパのぶどう産地に比べれば降雨量が多く、山梨県もぶどうの栽培期間中に雨の影響を受けるが、山梨県のワイン事業者は、垣根栽培のぶどうに傘をかけたり、雨の跳ね返りを防ぐため垣根の高い位置でぶどうを育てるなど、様々な工夫により、品質の高いぶどう栽培を根付かせてきた。
山梨ワインは、魚介類の食事とワインを合わせた際に生臭みの原因となる物質を発生させる鉄分の量が海外で生産されるワインと比べ総じて少ない。これは、山梨県は海洋に面していない地域でありながら、寿司屋が多いなど魚介類の消費を好む傾向があり、このような地域の人々の嗜好に合うようワインの製造工程で工夫が重ねられた結果であるといえる。山梨ワインは和食等の魚介類を材料に用いた食事と相性が良く、山梨県の人々にとってワインが身近な酒類として定着してきた一つの要因といえる。
2 酒類の原料及び製法に関する事項
地理的表示「山梨」を使用するためには、次の事項を満たしている必要がある。
(1)原料
イ 果実に山梨県で収穫されたぶどう(次に掲げる品種に限る。)のみを用いたものであること。
甲州、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ベーリー・アリカントA、デラウェア、交配品種(甲斐ノワール、甲斐ブラン、サンセミヨン、アルモノワール、ビジュノワール、モンドブリエ)、ヴィニフェラ種(シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルドー、シュナン・ブラン、ピノ・グリ、ヴィオニエ、シェンブルガー、リースリング、ゲベルツトラミナー、ミュスカデ、サンソー、テンプラニーリョ、マルベック、タナ、アルバリーニョ、サンジョベーゼ、ネッビオーロ、バルベーラ、ピノ・ムニエ、ジンファンデル、ツバイゲルトレーベ、グルナッシュ、カルメネール、プティ・マンサン)
ロ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の原料を用いたものであること。ただし、同法第3条第13号ニに規定する香味料(以下単に「香味料」という。)は、ぶどうの果汁又はぶどうの濃縮果汁(いずれも山梨県で収穫されたぶどうのみを原料としたものに限る。)に限り用いることができる。
ハ 果汁糖度が、甲州種は14.0%以上、ヴィニフェラ種は18.0%以上、その他の品種は16.0%以上であるぶどうを用いること。ただし、ぶどう栽培期間の天候が不順であった場合には、当該ぶどう栽培期間を含む暦年内に収穫されたぶどうに限り、それぞれの必要果汁糖度を1.0%下げることができる。
なお、酒税法3条第13号ハに掲げる製造方法により製造するもののうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いるぶどうについては、甲州種は11.0%以上、ヴィニフェラ種は15.0%以上、その他の品種は13.0%以上であるぶどうを用いることができる。
ニ 原料として水及びアルコールを使用していないこと。ブランデー及びスピリッツについては、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器で発酵させたものに、発酵後、当該容器にブランデー及びスピリッツを加える製法を行う場合に限り使用すること。
(2)製法
イ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の製造方法により、山梨県内において製造されたものであり、「果実酒等の製法品質表示基準(平成27年10月国税庁告示第18号)」第1項第3号に規定する「日本ワイン」であること。
ロ 酒税法第3条第13号ロ又はハに規定する製造方法により、糖類(酒税法3条第13号ハに掲げる糖類のうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いる糖類を除く。)を加える場合は、その加える糖類の重量が、果実に用いたぶどうの品種ごとに、それぞれ次の範囲内であること。
・ 甲州種 100ml当たり10g
・ ヴィニフェラ種85%以上 100ml当たり6g
・ その他の品種 100ml当たり8g
ハ ぶどうの収穫からワインの瓶詰を行うまでの補酸の総量が9g/L以下であること。
ニ 除酸剤については、総酸値を5g /L低減させるまで加えることができること。
ホ 製造工程上、貯蔵する場合は山梨県内で行うこと。
ヘ 山梨県内で、消費者に引き渡すことを予定した容器に詰めること。
3 酒類の特性を維持するための管理に関する事項
(1)地理的表示「山梨」を使用するためには、当該使用する酒類を酒類の製造場(酒税法(昭和28年法律第6号)第28条第6項又は第28条の3第4項の規定により酒類の製造免許を受けた製造場とみなされた場所を含む。)から移出(酒税法第28条第1項の規定の適用を受けるものを除く。)するまでに、当該使用する酒類が「酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項」及び「酒類の原料及び製法に関する事項」を満たしていることについて、次の団体(以下「管理機関」という。)により、当該管理機関が作成する業務実施要領に基づく確認を受ける必要がある。
管理機関の名称:地理的表示「山梨」管理委員会
住所:山梨県甲府市東光寺3-13-25地場産業センター2階
山梨県ワイン酒造組合内
電話番号:055-233-7306
ウェブサイトアドレス http://www.wine.or.jp
(2)管理機関は、業務実施要領に基づき、ぶどう栽培期間の天候が不順であったと認める場合には、直ちにその旨を公表する。
4 酒類の品目に関する事項
果実酒
別紙2 備考
酒類の地理的表示に関する表示基準(平成27年国税庁告示第19号)第10項第3号の規定により、第9項の規定を適用しないものとして公示する商標その他の表示については、以下の「商標その他の表示」のとおりです。
商標その他の表示
甲州市原産地呼称ワインの認証条例(平成20年甲州市条例第34号)の規定により行う認証の表示
(注)地理的表示「山梨」の指定をした日前から使用していた上記の「商標その他の表示」に限り、地理的表示「山梨」の指定後も、引き続き表示を認めるものです。
5 統一ロゴ
地理的表示「山梨」のラベル表記は、GI Yamanashi(GI=Geographical Indicationの略)を統一ロゴとする。
白ワイン用品種
甲州
甲州は、白葡萄ですが、果皮はやや紫がかったピンク色をしています。
また、甲州は果皮は厚めで、樹勢が強く、病気に強いです。
日本の気候とは相性が良く、あまり病気にならずに甲州を育てることができます。
糖度は上がりにくく、穏やかな味わいのワインになります。
味わいは穏やかなものもあれば、軽やかでスッキリとした味わいであるワインも多いです。
そして、後味に少し苦味・渋味が残るのが甲州の特徴です。
最近では、「シュール・リー製法」の甲州ワインが人気です。スッキリした辛口の甲州ワインです。
他にも樽で熟成した厚みのあるタイプや、早く収穫することで柑橘系の香りが強いタイプ、果皮と一緒に仕込み複雑さをだしたグリタイプ、などがあります。
シャルドネ
小さめの房と薄めの果皮の小粒の実が特徴です。世界各国で栽培されている葡萄品種の1つです。
元々葡萄品種としては個性が弱く、あまり特徴のないぶどうです。
そのため、栽培環境や醸造家の技術などがストレートに反映されやすいです。
スッキリとしたタイプのワインもあれば、コクのある飲みごたえ抜群のタイプまで、幅広く再現されています。
オリジナルな特徴は弱いですが、「果実感」「酸味」などの点では、非常に高いスペックを有しています。
セミヨン
大きめの房と粒が特徴です。また、安定した収量も魅力の1つです。
特徴的な香りがないこと、そして落ち着いた果実味、重圧感などもセミヨンの特徴です。
熟成能力が高い葡萄で、長ければ長いほどコクがある味わいを感じれます。
また、貴腐葡萄になると、世界最高峰の甘口ワインの原料になります。
赤ワイン用品種
マスカットベーリーA
房と粒は大きく、皮は薄めの葡萄品種です。
ワインの色調は薄くなりがちです。しかし、しっかりと熟成をさせれば色はでます。
イチゴキャンディーのような甘い香りがマスカットベーリーAの最大の特徴です。
新鮮な果実味と、鋭い酸味、軽いタンニンが特徴で、フルーティーなワインが造られます。
マスカットベーリーAの生い立ち
『日本のワインの父』と呼ばれる「川上善兵衛」。
川上は、フランスから帰国した土屋竜憲に葡萄の栽培技術を学び、岩の原葡萄園を開設。
そこで、気候風土に適した葡萄を求め品種改良に挑みました。
約1万310回の品種交雑をおこなった結果、優良22品種を世に産みました。
その中で最も有名な品種が『マスカット・ベーリーA』です。
今日において、マスカットベーリーAは、甲州と並び、山梨ワインを象徴する葡萄品種の1つです。
2013年にはOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録されました。
カベルネ・ソーヴィニヨン
小粒と分厚い皮と大きな種が特徴の葡萄です。
ワインにすると色が濃く、強い渋味を持ちます。そのため、骨格のある味わいに仕上がります。
世界中のどこで作っても品質の高いワインが生まれると言われています。
だから、世界で最も栽培されるワイン用葡萄として有名です。
カシスなどを思わせる果実味と、ミントのような清涼感のある香りがあります。
また、酸もタンニンも強めで、ガッチリとしたワインです。
メルロー
ミディアムサイズの粒と比較的大きめの房が特徴です。
早熟で糖度が上がりやすいため、果実味を強く感じやすいです。樹勢が強く、病気にも強いです。
さらに、産地をあまり選ばないため、世界中で人気がある葡萄品種です。
プラムやブラックチェリーなどの果実香が特徴です。
酸度は比較的弱く、果実感は強い、そしてやわらかなタンニンなどが特徴の葡萄品種です。
笛吹エリア
笛吹エリア


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アルプスワイン
住所
山梨県笛吹市一宮町狐新居323-1
電話番号
0553-47-5881
営業時間/定休日
9:00〜17:00/水曜・奇数週火曜・年末年始
公式サイト
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ニュー山梨ワイン醸造近隣情報
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