【ワイン初心者による駒園ヴィンヤード訪問記】行けばわかる!!ハイレベルなワインが多数揃うワイナリーに訪問!!衝撃のラストを見逃すな!!

今回、我ら山梨ワインドットノムメンバーは【駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)】へ行ってきました!
どんなワインにめぐりあえるのか、どんなワイナリーなのか、楽しみですね♪
編集長に…まさかの事態が!!笑

天使のワイナリー!?

こちらがワイナリーショップです!
ワイナリーショップの手前に駐車場があり、その前が工場になっています♪

「正面」

「斜め」

みなさんはどっち派ですか??
正面もいいですが、日が当たっている写真もよいですよね♪

中央上部に…
「SINCE 1953 五味葡萄酒」と記載されていますね!
ここで…ふと疑問に思った人がいるのではないでしょうか。
五味葡萄酒?駒園ヴィンヤード?どっちが正しいの?と…
現在の正式名称は、「駒園ヴィンヤード」なのです!
なのに、なぜワインにも…ショップにも「五味葡萄酒」の表記が・・・
実は………
今年2019年!!「駒園ヴィンヤード」に社名変更を行ったばかりなのです!!
令和元年である2019年。
まさに、新たな歴史が始まった瞬間ですね。

そして、外観には気になるイメージキャラ!?女神!?モチーフ!?がいるように見えます!!
これは…「天使」ですよね♪
羽もあり、ハートもあり!!
「愛をもたらしてくれる」素敵なワインを造っているに違いない!!
そして、試飲をさせていただくと、この推測が確信に!?

今回は、試飲だけをさせていただきました♪

試飲スタート!

今回は、10本のワインを試飲させていただきました!
かなりの量をいただいてしまいました…
(ちなみに、1つ前に駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)に近い塩山洋酒でベリーアリカントAを多飲していた編集長…
彼の命は無事か…!?笑)

  • 五味葡萄酒 Muku Blanc 2018
  • 駒園ヴィンヤード COMAZONO Blanc 2018
  • 五味葡萄酒 Tao Blanc betise d’ange 2018
  • 五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ペントピア 甲州 2017
  • 駒園ヴィンヤード COMAZONO Rouge 樽熟成 2018
  • 五味葡萄酒 Tao Rouge betise d’ange 2018
  • 五味葡萄酒 Muku Rouge 2018
  • 五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ブラック・クイーン 2017
  • 五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード マスカットベーリーA 2017
  • 五味葡萄酒 Tao 甲州駒園樽発酵 2018

五味葡萄酒 Muku Blanc 2018

五味葡萄酒 Muku Blanc 2018

編集長コメント

香りは、程よい強さで果実感を感じさせてくれます♪
甲州ワインといえば、独特の苦味がイメージあると思いますが、甘味が強く飲みやすいです!
そして、次第に甘味が抜けていきスッキリとした後味ですね。
「初心者向け」甲州として、ぜひ飲んでほしいですね!!

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

甲州が7割、ソーヴィニョンブランが3割の割合でブレンドをしたやや辛口の白ワインです!
飲みやすいように仕上がっていると思います♪
Mukuであれば、女性の方でも美味しく味わっていただけると思います♪

駒園ヴィンヤード COMAZONO Blanc 2018

駒園ヴィンヤード COMAZONO Blanc 2018

編集長コメント

甲州独特の香りが、バランスよく感じられますね。強すぎず、そして弱すぎず!
そして、味わいは先ほどのMukuとは、また一味違った感じがします。
口当たりから余韻までスッキリし、まさに「食事」と一緒に味わうべき白ワインって感じが強いですね。

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

こちらは、甲州を100%利用しているため先ほどよりはフルーティさといった甘味は弱いですね♪
ただ、食事との相性はいいと思います!

五味葡萄酒 Tao Blanc betise d’ange 2018

五味葡萄酒 Tao Blanc betise d’ange 2018

編集長コメント

これ…なんて読むんですか…
ラベルも天使の輪っか、があり外観にも天使がいましたよね〜。
勝手に感動しています笑
香りは…全く甲州を感じないです…ただ、香りは強く、非常にいい香りです♪
酸味が強く、果実感も強く飲みごたえはありますね♪

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

こちらは、フランス語になっているんです♪
読み方は、「ベティス・ダンジェ」になります。意味は、「天使の悪戯」になります♪
有機栽培の甲州を天然酵母で醗酵しています。
自然派ワインの位置付けにはなるのですが、自然派ワインにありがちな嫌な臭みはなく、
甲州の特徴を上手に引き出すことのできた、清涼感ある辛口の白ワインに仕上がっています♪

五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ペントピア 甲州 2017

五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ペントピア 甲州 2017

編集長コメント

これって甲州なんですか?笑
ラベルを貼り間違えているのでは?笑
と思うくらい甲州ってわからないです…笑
他の品種と間違えるってよりも…
「香り」「味わい」に関しては甲州らしさ、を感じられず、今までに飲んできた経験を壊された感じがします笑
ソムリエは、これ当てられるのかってのも気になります笑
めちゃめちゃ熟成された感じがするんですが、「2017年」なんですよね…
ワインとしては、非常に美味しいです!!
ただ、摩訶不思議なワインですね・・・笑
(最近、ドラゴンボールを見返している編集長。)

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

よく間違われるんですよ笑
自社畑で丹念に栽培された甲州種を使用した、スタンダードな甲州ワインではあるんですよね♪
同じ甲州を使っているのに、「香り」「味わい」などが異なるのは面白いですよね。
特に、ワインは味わう前に色や香りから想像をしたりするので、香りで「甲州」と感じないのと
探究心が掻き立てられて面白いですよね♪

駒園ヴィンヤード COMAZONO Rouge 樽熟成 2018

駒園ヴィンヤード COMAZONO Rouge 樽熟成 2018

編集長コメント

色合いが鮮やかですね♪「きれい」が合いますね♪優しく甘い香りが、包み込んできますね…
まさに誘惑される匂いですよね笑


ここでトラブルが…
なんと編集長は、「アジロンダック」と主張
一方、副編集長は、「マスカットベーリーA」と主張
果たして…正解は…

『マスカットベーリーA』でした!!笑
そう言われると、アジロンの香りほど甘く妖艶さはないとあとづける編集長がいました…笑

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

ブラッククイーンとマスカットベーリーAをブレンドさせた赤ワインになっています!
そして、ブラッククイーンが使われていても、全体的にバランスよくライトなワインに仕上がっていると思います♪

五味葡萄酒 Muku Rouge 2018

五味葡萄酒 Muku Rouge 2018

編集長コメント

これは!!ぼくは個人的に好きな赤ワインです…
(そして、スタッフからベリーアリカントAの話を聞くと…)
マスカットベーリーAのいい香りとベリーアリカントAの程よい樽の香りが絶妙にマッチしていますね!!
香りがいいから、飲んでみよう!!とそそられます笑
飲むと、辛口の赤ワインですが…
スッキリしていて飲みやすいですね♪フルボディのような重さまではいかないですね〜。

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

山梨県産のブラッククイーン、マスカットベーリーAそして、ベリーアリカントAをブレンドして造られた赤ワインです!
濃すぎず軽すぎず、バランスのとれた味わいが特徴的です♪様々な料理と相性の良い赤ワインに仕上がっています!!

五味葡萄酒 Tao Rouge betise d’ange 2018

五味葡萄酒 Tao Rouge betise d’ange 2018

編集長コメント

香りは、マスカットベーリーAの甘さが際立っていますね♪
口に含むと、最初は若干の渋みを感じますが、次第になくなってきます。
全体的に、渋みも酸味も収まっている気がしますね!
甘口ワインを飲み慣れてしまっている人は、このワインから脱甘口するといいかもしれないですね!!

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

有機栽培のマスカットベーリーA種を天然酵母で醗酵した赤ワインになります♪
こちらも白ワイン同様、自然派ワインの位置付けになりますが、自然派ワインの嫌な臭みはなく仕上がっていると思います♪
葡萄の凝縮感と余韻に残る心地良い甘味が特徴的です!!
自然派ワイン好きの方はもちろんのこと、赤ワインを飲み慣れない初心者の方や女性の方にとってもおすすめできます♪

五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ブラック・クイーン 2017

五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ブラック・クイーン 2017

編集長コメント

このブラッククイーンは今まで飲んできたブラッククイーンとは別物ですね…
正直、ブラッククイーンは個人的には苦手な種類のワインだったんですが、
今日これを飲んで印象が変わりましたね…めちゃめちゃ美味しいですね笑
香りは、結構強いですね。(刺激臭ではないですが。。。)鼻にツーンってきますね笑
ただ、樽熟成されているため酸味がしっかりと包まれ、いい味に変わっていますね♪
初めてブラッククイーンを美味しいと思ったワインです!!

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

ブラッククイーンは、きめ細かなタンニンとバランスの良い酸味が特徴の葡萄です。
抜栓直後は、タンニンの力強さに圧倒されますが、時間と共に変化します♪
ブラッククイーンは、小粒なため農家さんは、粒割れを嫌って早期の未熟な段階で収穫することも多いんですが、
この赤ワインで使用している、ブラッククイーンは粒割れをさせずに、
限界まで収穫を遅らせることができているため高い品質に仕上がっていると思います♪

五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード マスカットベーリーA 2017

五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード マスカットベーリーA 2017

編集長コメント

あまりマスカットベーリーAの感じがしないですね…(抜栓後、時間が経過しているせいかもしれないです…)
マスカットベーリーAは、香りや色合いからも予想できるように、スッキリタイプで、ワイン単体で飲んでもいけちゃう葡萄のイメージが強いですが…
このマスカットベーリーA100%ワインは、いい意味で裏切ってくれていますね笑
渋み、タンニンをめちゃめちゃ感じますね。
飲みごたえがかなりあるので、ぼくは大好きですね♪

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

マスカットベーリーAの甘酸っぱく芳しい香りが特徴的です♪
甘ったるいような嫌な甘さはなく、舌に広がる味わいの深さがうまく表現できた一本です。

五味葡萄酒 Tao 甲州駒園樽発酵 2018

五味葡萄酒 Tao 甲州駒園樽発酵 2018

編集長コメント

めちゃめちゃいい香りですね…
これは、もう香りを味わいにきて欲しいですね笑
香水にしたいくらいいい香りです!!!
これを造った醸造家は、ぼくのために造ったのではないかってくらい、
ぼくとの相性がいいですね笑笑
甲州は樽熟成が難しいと言われているものを一蹴している気がします。
甲州と樽の最大限限界ギリギリラインを攻めていますね笑
抜群に美味しいですね!

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)コメント!

駒園の圃場に植えられた甲州種で造られた白ワインの樽バージョンになります♪
フレンチオークの新樽で発酵そして樽シュール・リーをしています。
「駒園」は、最高齢は80年前後と推定される甲州種の古木が植えられている圃場のことになります。
水はけがよく根は地中深く伸び、収量は少ないながらも今なお実を付けバラ房小粒の見事な実を結んでくれます。
この葡萄から造るワインは他にはないキャラクターを持っているのです。
柚子やスダチの柑橘の香りから始まり、口に含むと和梨、白桃を思わせる豊かな果実味を感じてもらえると思います♪
そして、樽の香り、甲州独特の後味の渋みもほのかに感じられ、余韻も長く旨味を感じますよね!!

MEMO
「Tao 甲州駒園」(樽なし)は、サクラアワード2019グランプリワインです!!

そして、10本ものワインを試飲させていただき…
「五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ブラッククイーン 2017」と
「五味葡萄酒 駒園ヴィンヤード ペントピア 甲州 2017」を購入。
渾身の力を振り絞り、発送先の住所を書きましたが………
「東京都渋谷区恵比寿」で力尽きました………笑

そして、その後編集長の姿を見たものは誰も…
とはなりませんでしたが…
山梨県のワイナリーを訪問して始めて潰れました笑
帰り道、LAWSONで「ヘパリーゼ」を購入し眠りにつくのでした…

そうだ、駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)へ行こう!

編集長にトドメを刺した、1953年設立、2019年に社名変更をした「駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)」。
写真でも伝わるよう、1本1本のワインをグラスで試飲させていただきました。
駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)からしたら、「当たり前」のおもてなしかもしれません。
しかし、試飲する側としては非常に嬉しい限りです。
また、1本1本のワインの説明だけではなく、山梨ワインドットノムの声にも耳を傾け、
問題なさそうであれば、次の1本を注いでくれます。
非常に有意義な時間を過ごせました♪

ぜひ、休日は駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)に!!
※土日祝日は営業していませんので、注意が必要です。

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特に…
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山梨ワイナリー データベース
【困ったらドットノム!2019年最新版】山梨県のワイナリー完全マップ!山梨県のワイナリーを一挙紹介。山梨ワイン、山梨ワイナリーのことは山梨ワインドットノムにお任せ!

非常に参考になると思います♪
ぜひ、みなさんの山梨へ観光する際のお供に!!

関連情報

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒) 基本情報

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒) 基本情報
社 名: 駒園ヴィンヤード株式会社
所在地: 〒404-0054 山梨県甲州市塩山藤木1937
電話番号: Tel:0553-33-3058
営業時間: 10:00~16:00
HP: 公式ホームページ
国税庁

地理的表示「山梨」生産基準
1 酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項
(1)酒類の特性について
イ 官能的要素
山梨ワインは、甲州やマスカット・ベーリーAなどの山梨で古くから栽培されているぶどうや、ヨーロッパを原産とするヴィニフェラ種など、様々なぶどう品種について、山梨の自然環境に根付くよう品種改良や栽培方法等の工夫を行ってきたことにより、ぶどう本来の香りや味わいといった品種特性がよく顕れた、総じてやや穏やかな酸味を有するバランスの良いワインである。
その中でも甲州を原料としたワインは、口中で穏やかな味わいを感じることができ、またドライなワインはフルーティーな柑橘系の酸味を有する。
また、マスカット・ベーリーAを原料としたワインは、鮮やかな赤色の色調を有し、甘さを連想させる香りとタンニンによる穏やかな渋みを有する。
さらに、ヴィニフェラ種を原料とした白ワインは、やや穏やかな酸味とよく熟したヴィニフェラ種特有の果実の香りを有し、口に含むとボリューム感に富んでいる。ヴィニフェラ種を原料とした赤ワインは、しっかりとした色調を有し、タンニンによる十分な渋みとふくよかさのバランスが良い。

ロ 化学的要素
山梨ワインは、アルコール分、総亜硫酸値、揮発酸値及び総酸値が次の要件を満たすものをいい、発泡性を有するものも含む。
(イ) アルコール分は8.5%以上20.0%未満。ただし、補糖したものは上限値を15.0%未満とし、甘口のもの(残糖分が45g/L以上のものをいう。以下同じ。)は下限値を4.5%以上とする。
(ロ) 総亜硫酸値は250mg/L未満(甘口のものを除く。)。
(ハ) 揮発酸値は赤ワインで1.2g/L以下。白ワイン及びロゼワインで1.08 g/L以下。
(ニ) 総酸値は3.5g/L以上。

(2)酒類の特性が酒類の産地に主として帰せられることについて
イ 自然的要因
山梨県は、西側の県境を走る赤石山脈系の高山群と、南側の県境から北東に伸びる富士火山系の高山群に囲まれた山間地である。海洋の影響が少ないため、梅雨や台風の影響を受けにくく、盆地特有の気候として、日中は気温が上昇するが、朝夕は大きく気温が低下するため、1日の気温差が大きい。
この自然環境により、ぶどうの成育期においては、梅雨による多湿の影響が少なく、成熟期においても台風等による風害や日照不足を原因とする病害が発生しにくいため、ぶどうの栽培に適しており、ぶどうの着色や糖度などの品質全体に良い影響を与えている。ぶどう栽培地は、主として富士川の支流流域に沿って広がっている。多くのぶどう栽培地は、花崗岩及び安山岩の崩壊土から成る、土層が深く肥沃で排水も良好な緩傾斜にある。このような好条件を有するため、ぶどうは健全でよく熟し品種特性が良く維持されたバランスの良いワインとなる。

ロ 人的要因
山梨ワインの生産は、1870年頃から始まったといわれている。当時は、栽培されたぶどうのほとんどが生食用として消費されており、その余剰によりワインの生産が行われていた。ぶどうの栽培量が増加しても、ワインに加工し販売することができたため、農家は過剰生産を恐れずにぶどう栽培に取り組むことができ、ぶどう栽培技術の創意や改善が重ねられていった。これにあわせて、ワインの製造量も増加し、醸造技術も蓄積されていくなどの好循環が生まれ、地域の経済発展を担ってきた。
このようなワイン産業に対しては、明治時代より、政府や山梨県庁、市町村が法的整備や資金支援、品種改良に関する研究開発など様々な支援を行ってきた。現在は、県の機関として山梨県工業技術センターの中にワインセンターが設置されており、ぶどう栽培やワイン醸造の研究開発のみならず、山梨のワイン製造者に対する技術指導・支援を行っており、高品質な山梨ワインを生産する技術的基盤になっている。また、山梨大学には1947年に発酵研究所(現ワイン科学研究センター)が設置されるなど、更なる研究開発や人材育成に注力している。
日本のぶどう産地はヨーロッパのぶどう産地に比べれば降雨量が多く、山梨県もぶどうの栽培期間中に雨の影響を受けるが、山梨県のワイン事業者は、垣根栽培のぶどうに傘をかけたり、雨の跳ね返りを防ぐため垣根の高い位置でぶどうを育てるなど、様々な工夫により、品質の高いぶどう栽培を根付かせてきた。
山梨ワインは、魚介類の食事とワインを合わせた際に生臭みの原因となる物質を発生させる鉄分の量が海外で生産されるワインと比べ総じて少ない。これは、山梨県は海洋に面していない地域でありながら、寿司屋が多いなど魚介類の消費を好む傾向があり、このような地域の人々の嗜好に合うようワインの製造工程で工夫が重ねられた結果であるといえる。山梨ワインは和食等の魚介類を材料に用いた食事と相性が良く、山梨県の人々にとってワインが身近な酒類として定着してきた一つの要因といえる。

2 酒類の原料及び製法に関する事項
地理的表示「山梨」を使用するためには、次の事項を満たしている必要がある。
(1)原料
イ 果実に山梨県で収穫されたぶどう(次に掲げる品種に限る。)のみを用いたものであること。
甲州、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ベーリー・アリカントA、デラウェア、交配品種(甲斐ノワール、甲斐ブラン、サンセミヨン、アルモノワール、ビジュノワール、モンドブリエ)、ヴィニフェラ種(シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルドー、シュナン・ブラン、ピノ・グリ、ヴィオニエ、シェンブルガー、リースリング、ゲベルツトラミナー、ミュスカデ、サンソー、テンプラニーリョ、マルベック、タナ、アルバリーニョ、サンジョベーゼ、ネッビオーロ、バルベーラ、ピノ・ムニエ、ジンファンデル、ツバイゲルトレーベ、グルナッシュ、カルメネール、プティ・マンサン)

ロ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の原料を用いたものであること。ただし、同法第3条第13号ニに規定する香味料(以下単に「香味料」という。)は、ぶどうの果汁又はぶどうの濃縮果汁(いずれも山梨県で収穫されたぶどうのみを原料としたものに限る。)に限り用いることができる。

ハ 果汁糖度が、甲州種は14.0%以上、ヴィニフェラ種は18.0%以上、その他の品種は16.0%以上であるぶどうを用いること。ただし、ぶどう栽培期間の天候が不順であった場合には、当該ぶどう栽培期間を含む暦年内に収穫されたぶどうに限り、それぞれの必要果汁糖度を1.0%下げることができる。
なお、酒税法3条第13号ハに掲げる製造方法により製造するもののうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いるぶどうについては、甲州種は11.0%以上、ヴィニフェラ種は15.0%以上、その他の品種は13.0%以上であるぶどうを用いることができる。

ニ 原料として水及びアルコールを使用していないこと。ブランデー及びスピリッツについては、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器で発酵させたものに、発酵後、当該容器にブランデー及びスピリッツを加える製法を行う場合に限り使用すること。

(2)製法
イ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の製造方法により、山梨県内において製造されたものであり、「果実酒等の製法品質表示基準(平成27年10月国税庁告示第18号)」第1項第3号に規定する「日本ワイン」であること。
ロ 酒税法第3条第13号ロ又はハに規定する製造方法により、糖類(酒税法3条第13号ハに掲げる糖類のうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いる糖類を除く。)を加える場合は、その加える糖類の重量が、果実に用いたぶどうの品種ごとに、それぞれ次の範囲内であること。
・ 甲州種 100ml当たり10g
・ ヴィニフェラ種85%以上 100ml当たり6g
・ その他の品種 100ml当たり8g
ハ ぶどうの収穫からワインの瓶詰を行うまでの補酸の総量が9g/L以下であること。
ニ 除酸剤については、総酸値を5g /L低減させるまで加えることができること。
ホ 製造工程上、貯蔵する場合は山梨県内で行うこと。
ヘ 山梨県内で、消費者に引き渡すことを予定した容器に詰めること。

3 酒類の特性を維持するための管理に関する事項
(1)地理的表示「山梨」を使用するためには、当該使用する酒類を酒類の製造場(酒税法(昭和28年法律第6号)第28条第6項又は第28条の3第4項の規定により酒類の製造免許を受けた製造場とみなされた場所を含む。)から移出(酒税法第28条第1項の規定の適用を受けるものを除く。)するまでに、当該使用する酒類が「酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項」及び「酒類の原料及び製法に関する事項」を満たしていることについて、次の団体(以下「管理機関」という。)により、当該管理機関が作成する業務実施要領に基づく確認を受ける必要がある。
管理機関の名称:地理的表示「山梨」管理委員会
住所:山梨県甲府市東光寺3-13-25地場産業センター2階
山梨県ワイン酒造組合内
電話番号:055-233-7306
ウェブサイトアドレス http://www.wine.or.jp
(2)管理機関は、業務実施要領に基づき、ぶどう栽培期間の天候が不順であったと認める場合には、直ちにその旨を公表する。

4 酒類の品目に関する事項
果実酒

別紙2 備考
酒類の地理的表示に関する表示基準(平成27年国税庁告示第19号)第10項第3号の規定により、第9項の規定を適用しないものとして公示する商標その他の表示については、以下の「商標その他の表示」のとおりです。
商標その他の表示
甲州市原産地呼称ワインの認証条例(平成20年甲州市条例第34号)の規定により行う認証の表示
(注)地理的表示「山梨」の指定をした日前から使用していた上記の「商標その他の表示」に限り、地理的表示「山梨」の指定後も、引き続き表示を認めるものです。

5 統一ロゴ
地理的表示「山梨」のラベル表記は、GI Yamanashi(GI=Geographical Indicationの略)を統一ロゴとする。

塩山エリア

塩山エリア

ワイナリー名
牛奥第一葡萄酒
住所
山梨県甲州市塩山牛奥3969
電話番号
0553-33-8080
営業時間/定休日
予約のみ対応/不定休
公式サイト
ホームページへ
ワイナリー名
奥野田葡萄酒
住所
山梨県甲州市塩山牛奥2529-3
電話番号
0553-33-9988
営業時間/定休日
10:00〜17:00/水曜
公式サイト
ホームページへ
ワイナリー名
甲斐ワイナリー
住所
山梨県甲州市塩山下於曽910
電話番号
0553-32-2032
営業時間/定休日
9:00〜18:00/木曜
公式サイト
ホームページへ

関連情報

【ワイン初心者による甲斐ワイナリー訪問記】登録有形文化財を有するワイナリーに訪問!!歴史を感じる空間で飲む甲州ワインは一味違う!!
ワイナリー名
機山洋酒
住所
山梨県甲州市塩山三日市場3313
電話番号
0553-33-3024
営業時間/定休日
9:00〜17:00/不定休
公式サイト
ホームページへ

関連情報

【ワイン初心者による機山洋酒訪問記】西洋風な空間を醸し出す山梨ワイナリーに訪問!!シャルドネワインは編集長イチオシ!!
ワイナリー名
五味葡萄酒
住所
山梨県甲州市塩山藤木1937
電話番号
0553-33-3058
営業時間/定休日
10:00〜16:00/土日祝日・年末年始
公式サイト
ホームページへ
ワイナリー名
塩山洋酒醸造
住所
山梨県甲州市塩山千野693
電話番号
0553-33-2228
営業時間/定休日
8:00〜17:00/日曜・祝日
公式サイト
ホームページへ
ワイナリー名
Kisvinワイナリー
住所
山梨県甲州市塩山千野474
電話番号
0553-32-0003
営業時間/定休日
9:00〜17:00/不定休
公式サイト
ホームページへ

駒園ヴィンヤード(五味葡萄酒)近隣情報

山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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