最高のワイングラスといえばリーデル 《リーデルの誕生秘話!?》

編集長の誕生日プレゼント!?

師匠!誕生日プレゼントください!!!

編集長

師匠

あれ、お主の誕生日は4月2日じゃなかったかの?
そうです!
でも貰っていないので誕生日プレゼントください!笑

編集長

師匠

そんな新しいパターンのねだり方はないじゃろう笑
ちなみに何が欲しいんじゃ?別に買わんけど。
買ってくださいよー!!!
そりゃあ僕が欲しいものはもちろん!

編集長

師匠

もちろん?
ワインと言えば?

編集長

師匠

言えば?
当てる気ゼロじゃないですか!?笑

編集長

師匠

だってそんな興味ないし。。。
もっと興味持ってくださいよ!
ワインと言えばグラスでしょうが!ワイングラス!

編集長

ワイングラスと言えばリーデル!?

師匠

ほー、そう来たか。
やはりワイングラスと言えばリーデル(RIEDEL)か?
そうです!よく分かりましたね笑
バカラのグラスも捨てがたいですが、やはりワイングラスと言えばリーデルですよねぇ!

編集長

師匠

お主にリーデルの何がわかるんじゃ笑
そりゃあもう!。。。
って。。。言われてみるとたしかに…リーデルのことをあまり知らないかもしれません。。。

編集長

実は浅いワイングラスの歴史!?

師匠

なんじゃ、知らんのかい笑
ワイングラスの歴史というと古く感じるが、実はそもそもワイングラスの歴史は50年ほどしか経っていないんじゃよ。
ワインの歴史はあれだけ長いのに、それまた意外な話ですね!!!

編集長

リーデルの歴史

師匠

ワイングラスの歴史というと語弊があるが、現在のスタンダードである卵型のワイングラス…
1950年代後半に、ガラス製品の高い製造技術を持っていたリーデルが、イタリアのお客さまから、
「斬新なデザインで比較的大ぶりなワイングラスが欲しい」という依頼を受けたんじゃ。
割と僕が常日頃受けている無茶振りに近いですね。。。笑

編集長

師匠

当時9代目だったクラウス・エアハルト・リーデルが担当。
「大容量ながら口に当てた時に飲みやすいフォルム」を追求したのじゃ。
そして、現在のワイングラスの原型となるきわめて薄く、
『洋なし』や『たまご』を想起するフォルムのワイングラスを開発したんじゃよ。
それまでのスタンダードはいわゆる「ラッパ型」だったんじゃよ。

ヨハン・クリストフ・リーデル(初代)

リーデル家でオシャレなガラス製品の売買を最初に始めたのは、1678年生まれのヨハン・クリストフ・リーデル。
つまり、初代じゃな。
ヨハン・クリストフ・リーデルは、ガラス取引のためヨーロッパ中を回り、スペインやポルトガルまで足を伸ばしたのじゃ。
危険な旅を続けたガラス取引の報酬として、初代ヨハン・クリストフは相当な額の利益を手に入れました。

ヨハン・カール・リーデル(2代目)

2代目は、ヨハン・カール・リーデル。
ヨハン・カール・リーデルはメッキとガラス切りの職人で、ガラス器を研磨する工房を作り、そこで作業をしていたのじゃ。

ヨハン・レオポルド・リーデル(3代目)

3代目は、ヨハン・レオポルド・リーデル。
ボヘミアとシレジアの覇権をめぐり、オーストリアとプロイセンが闘った7年戦争で富を得たのじゃ。
戦争中に破壊された周辺の町や村で、家の修理や改築に窓ガラスの需要が生じたのが大きな理由じゃな。
そして、1756年5月17日、初のガラス工場を設立するのじゃ。
ステンドグラスの代わりに窓ガラスを使うという技術を考案したのもヨハン・レオポルドなのじゃよ。
これで事業が大成功なのじゃ。

アントン・レオポルド・リーデル(4代目)

4代目は、アントン・レオポルド・リーデル。
アントン・レオポルド・リーデルは、思い切った事業改革を行ったのじゃ。
父の代で行っていた窓ガラス製造事業から
シャンデリアの部品や美しい装飾を施したガラス器などの贅沢品造りに乗りだしたのじゃ。

フランツ・クサファー・アントン・リーデル(5代目)

5代目は、フランツ・クサファー・アントン・リーデル。
フランツ・クサファー・アントン・リーデルは、若い頃から優秀なガラス彫刻師として有名だったのじゃ。
自作にサインを彫り込んでおり、その作品は今でもオークションに出品されているくらいなのじゃ。
そして、フランツ・クサファー・アントン・リーデルはウラニウムを使い、
今まで考えられなかった蛍光色や黄色、緑色のガラスによって成功したのじゃ。
現にこのガラスは、フランツの娘の名にちなんで「アンナゲルブ(アンナの黄色」「アンナグリュン(アンナの緑色)」
として、文学作品の中にも登場するぞ。
そして6代目になる、甥のヨーゼフ・リーデル・シニアを14才にも関わらず、呼び寄せて自社で働かせたのじゃ。

ヨーゼフ・リーデル・シニア(6代目)

6代目は、ヨーゼフ・リーデル・シニア。
ヨーゼフ・リーデル・シニアは、当時1,200名の職人を雇っていたのじゃ。
ヨーゼフ・リーデル・シニアの時代は、彩色したガラス製のビーズやブランクを製造。
そして、できあがった製品は商社を通じて販売されたのじゃ。
すごいことに、リーデル製品は、インドや南アメリカでも販売されていたのじゃ。
商社を利用した販売方式を採用していた19世紀。
ただ商社が自社の名前でリーデル製品を売るため、リーデルの名がブランドとして成立してなかったのじゃ。

ヨーゼフ・リーデル・ジュニア(7代目)

7代目は、ヨーゼフ・リーデル・ジュニア。
彼は優秀な化学者で機械技術にも長けていたため、600色のガラスを生み出すという偉業を成し遂げたのじゃ。
洗練された色が多数取り揃えられているというメリットは他社を圧倒し、
リーデル家の事業は、第一次世界大戦による景気不況の影響も受けないほど拡大していたのじゃ。
新規機械を開発したヨーゼフ・リーデル・ジュニアは、ガラスビーズの大量生産を得意とし、
こうしたビーズは宝石として、また衣類の装飾品として使われるようになったのじゃ。
カッティング部門ではブランクを研磨し、金や銀、当時の流行色で彩色していたのじゃ。

ワルター・リーデル(8代目)

8代目は、ワルター・リーデル。
この時期のリーデル家は、香水瓶、彩色ガラスによるギフト商品、シャンデリア、シャンデリア部品の大手メーカーとして
躍進していたのじゃ。
2つの大戦を経験したワルター・リーデル。この戦争が、ワルター・リーデルの人生に大きな打撃を与えたのじゃ。
開戦とともにガラス産業を制圧し、造る製品が次第に軍事品へと変わっていったのじゃ。
そして、ワルター・リーデル含む工房の職人たちは、
空域監視用レーダー部品である、ブラウン管の製造を担うことになったのじゃ。
ワルター・リーデルたちは、ブラウン管の直径を38cmから76cmまで拡大し、画期的な技術革新を実現したのじゃ。
しかし、この発明が…悲劇をもたらすのじゃ…
ソ連がベルリンを陥落した1945年。壊れたブラウン管を発見した彼らは、製作した科学者を必死になって探したたのじゃ。
それだけではない…
ソ連は、ワルター・リーデルに5年間の労働契約書へサインするよう強硬に求め、
捕虜としてソ連に10年間抑留したのじゃ。
さらに…第2次世界大戦が終結した1945年。
リーデル家の資産と事業は没収され、チェコが国営化したのじゃ。
つまり…リーデル一族は帰るべき故郷を失ってしまったのじゃ。
10年の捕虜を終えた1955年。
ワルター・リーデルはオーストリアに帰国。
リーデル家との縁がとても深いスワロフスキー家が受け入れ先となってくれたのじゃ。
翌年の1956年、ワルター・リーデルは息子のクラウス・J・リーデルと手吹きガラスを専門とするガラス工房を再開し、
オーストリアのクーフシュタインで新たなスタートを切るのじゃ。

クラウス・ヨーゼフ・リーデル(9代目)

9代目は、クラウス・ヨーゼフ・リーデル。
クラウス・ヨーゼフ・リーデルは、従来の色つきガラスで作るステムウェアのデザインを、
装飾を加えずにカットしたシンプルなものに変え、ボウルは薄手でステムの長いワイングラスを作ろうと考えていたのじゃ。
クラウス・ヨーゼフ・リーデルの考案したワイングラスは、すぐさま注目を浴びるようになるのじゃ。
そして、多くのデザイン賞を受賞したことがきっかけとなり、リーデル家の新時代が始まるのじゃ。
とりわけ「ソムリエ シリーズ」の『ブルゴーニュ・グラン・クリュ』グラスは、
ニューヨーク近代美術館でパーマネント・コレクションに認定され、そのデザイン性も高く評価されているぞ。
自らデザインしたグラスをもとに、クラウス・ヨーゼフ・リーデルは、
グラスの形がアルコール飲料に影響を与えるという事実に歴史上初めて気付くのじゃ。
つまり、クラウス・ヨーゼフ・リーデルの業績は、ステムウェアの今後のデザインに大きな影響と変革をもたらしたのじゃ。
クラウスの傑作『ソムリエ』は、ワインの持ち味を活かすために作られた初めてのステムウェアで、
30年前にオルヴィエートで発表されたのじゃ。

ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデル(10代目)

10代目は、ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデル。
ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデルの指揮のもと、リーデル社は世界規模の企業に成長したのじゃ。
ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデルは、子会社ネットワークを確立。
1979年には第1号としてリーデル・アメリカを…
1992年にはリーデル・カナダ、1996年にはリーデル・ドイツ
2000年にはリーデル・日本、2001年にはリーデル・イギリスを…
そして、2006年、他社ブランド製品を主に扱うリーデル・デベロップメントを設立したのじゃ。
2004年、ドイツに拠点を構えるナハトマン社とシュピゲラウ社を合併し、
「リーデル・グラス・ワークス」の名の下に、
ヨーロッパの上質ガラスメーカーとして3ブランド(リーデル、ナハトマン、シュピーゲラウ)を展開しているのじゃ。

レティツィア・リーデル・ロスリスバーガー(11代目)

11代目は、レティツィア・リーデル・ロスリスバーガー。
現在はリーデル社の弁護士として、ファミリービジネスをサポートしているのじゃ。

マキシミリアン・ヨーゼフ・リーデル(12代目)

12代目は、マキシミリアン・ヨーゼフ・リーデル。
2004年12月、リーデル・クリスタル・オブ・アメリカのCEOに就任したのじゃ。
世界的な成功を収めた「リーデル・オー シリーズ」、ベストセラーとなった2種類のデカンタのデザイナーじゃ。
マキシミリアン・リーデルが参画後、北アメリカのビジネスは飛躍的に拡大し、過去最高の成功を達成しているのじゃ。

ラッパ型!今、僕の家にあるワイングラスにラッパ型のものがありますね!
これは元々のスタンダードだったのですねぇ!
そして今のスタンダードを開発したのがリーデルだったとは、、、恐れ入ります。

編集長

ワイングラスに革命!?

師匠

うむ。当時から、このフォルムは斬新だったため、高く評価されたんじゃな。
そして何よりの高評価に繋がったのが、デザインだけでなく実用性、つまりワインを美味しく味わうことが出来るということだったんじゃな。理由はわかるな?
それはわかります!あの洋ナシ型のフォルムによって、香りがより引き立つんですよね!

編集長

師匠

流石にわかるか、そういうことじゃ!
しかしながら、このグラスを使うとワインが美味しくなるという声が上がる一方、
自分たちのワインとは合わないという声も上がったんじゃよ。
なるほど!!!そこがまた凄く面白いポイントですね!笑
つまり、ワインの種類によってそれぞれ合うグラスの形があるということが発見されたんですよね!

編集長

師匠

うむ。これは非常に面白い気付きじゃな。
同じワインでも異なるグラスで飲むと、全く違う味わいになるというところを起点に、
今日のような葡萄の品種に合わせたリーデル独自のワイングラスが誕生していったということじゃな。
凄い。凄すぎるぞリーデル!
ますます欲しくなっちゃいましたよ!(目キラキラ)

編集長

師匠

そうじゃろ!じゃ、自分で買ってこい!笑
そんなぁー!(泣)

編集長

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白ワイン用品種

甲州

甲州は、白葡萄ですが、果皮はやや紫がかったピンク色をしています。
また、甲州は果皮は厚めで、樹勢が強く、病気に強いです。
日本の気候とは相性が良く、あまり病気にならずに甲州を育てることができます。
糖度は上がりにくく、穏やかな味わいのワインになります。
味わいは穏やかなものもあれば、軽やかでスッキリとした味わいであるワインも多いです。
そして、後味に少し苦味・渋味が残るのが甲州の特徴です。
最近では、「シュール・リー製法」の甲州ワインが人気です。スッキリした辛口の甲州ワインです。
他にも樽で熟成した厚みのあるタイプや、早く収穫することで柑橘系の香りが強いタイプ、果皮と一緒に仕込み複雑さをだしたグリタイプ、などがあります。

注意
甲州と樽は相性が良いとは言えません…長い間の樽熟成は、甲州の香りや味がほとんどなくなってしまいます。

シャルドネ

小さめの房と薄めの果皮の小粒の実が特徴です。世界各国で栽培されている葡萄品種の1つです。
元々葡萄品種としては個性が弱く、あまり特徴のないぶどうです。
そのため、栽培環境や醸造家の技術などがストレートに反映されやすいです。
スッキリとしたタイプのワインもあれば、コクのある飲みごたえ抜群のタイプまで、幅広く再現されています。
オリジナルな特徴は弱いですが、「果実感」「酸味」などの点では、非常に高いスペックを有しています。

セミヨン

大きめの房と粒が特徴です。また、安定した収量も魅力の1つです。
特徴的な香りがないこと、そして落ち着いた果実味、重圧感などもセミヨンの特徴です。
熟成能力が高い葡萄で、長ければ長いほどコクがある味わいを感じれます。
また、貴腐葡萄になると、世界最高峰の甘口ワインの原料になります。

赤ワイン用品種

マスカットベーリーA

房と粒は大きく、皮は薄めの葡萄品種です。
ワインの色調は薄くなりがちです。しかし、しっかりと熟成をさせれば色はでます。
イチゴキャンディーのような甘い香りマスカットベーリーAの最大の特徴です。
新鮮な果実味と、鋭い酸味、軽いタンニンが特徴で、フルーティーなワインが造られます。

マスカットベーリーAの生い立ち

『日本のワインの父』と呼ばれる「川上善兵衛」
川上は、フランスから帰国した土屋竜憲に葡萄の栽培技術を学び、岩の原葡萄園を開設。
そこで、気候風土に適した葡萄を求め品種改良に挑みました。
約1万310回の品種交雑をおこなった結果、優良22品種を世に産みました。
その中で最も有名な品種が『マスカット・ベーリーA』です。
今日において、マスカットベーリーAは、甲州と並び、山梨ワインを象徴する葡萄品種の1つです。
2013年にはOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録されました。

カベルネ・ソーヴィニヨン

小粒と分厚い皮と大きな種が特徴の葡萄です。
ワインにすると色が濃く、強い渋味を持ちます。そのため、骨格のある味わいに仕上がります。
世界中のどこで作っても品質の高いワインが生まれると言われています。
だから、世界で最も栽培されるワイン用葡萄として有名です。
カシスなどを思わせる果実味と、ミントのような清涼感のある香りがあります。
また、酸もタンニンも強めで、ガッチリとしたワインです。

メルロー

ミディアムサイズの粒と比較的大きめの房が特徴です。
早熟で糖度が上がりやすいため、果実味を強く感じやすいです。樹勢が強く、病気にも強いです。
さらに、産地をあまり選ばないため、世界中で人気がある葡萄品種です。
プラムやブラックチェリーなどの果実香が特徴です。
酸度は比較的弱く、果実感は強い、そしてやわらかなタンニンなどが特徴の葡萄品種です。

山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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