今回、我ら山梨ワインドットノムメンバーは【大和葡萄酒】へ行ってきました!
どんなワインにめぐりあえるのか、どんなワイナリーなのか、楽しみですね♪
大和葡萄酒では、葡萄畑・工場見学・試飲もできます♪
ただ、今回は大和葡萄酒の方々が、恵比寿のビアフェスイベントに出席していたので…試飲だけ…
悔しい!!でも、平日に次こそは〜♪とお約束したので、次が楽しみですね!
Contents
大和葡萄酒!?ここは湘南!?
大和葡萄酒に到着…
あれ?と…笑
事前に想像をしていた場所と違う…と思いきや…
事務所でした笑
車は事務所前に止めたので、勘違いをしてしまいました…
ありました、奥に!!
完全に私の脳の中では、「海の家湘南ワイナリー」って感じがします笑
ビールもあり…その印象が!!笑
※ビールは飲んでおりません!笑
店内はこんな感じです♪
今回は奥にあるバーカウンターに座りながら試飲をさせていただきました!
バーカウンターだけではなく、色々な席があります♪
夏は外もいいですね!樽の上で飲む!東京のHUBも見習い、導入すべきでは!?笑
もちろん、樽だけでなく座る席も♪
さて、1枚目の写真にすごい情報があるの…気づきましたか…?
「歳零百年樹三森甲州種」とありますね。
これは、指定文化財に登録をされている枝とのこと…!
歴史を感じますね♪
※触れて折らないようにしてくださいね…笑
さて試飲の前に、大和葡萄酒のご紹介を♪
大和葡萄酒の歴史
最初から大和葡萄酒の前身になる会社を作っていたわけはなかったのです…
まず、栗原葡萄酒組合(現在の勝沼フジッコワイナリー)の設立に寄与されたとのこと…
そして代が変わり…第十一葡萄酒組合の設立に寄与。
この第十一葡萄酒組合が現在の大和葡萄酒に変わります。
昭和28年、第十一葡萄酒組合は大和葡萄酒(株)に法人化されたのです。
それから、1990年に長野工場開設、1995年にビール事業、2001年にワインブランド構築を手がけているのです。
従来のDELIAN(デリアン)からHUGGY WINE(ハギーワイン)に変更し、
歴史とミネラルをテーマとしたストーリーのあるワインを目指しているのです。
大和葡萄酒の想い
『日本独自の価値観を誇りにワイン造りを目指すこと』
-基本ある上での変化は独自性を生む-
ワインの品質の評価は、世界レベルで標準化されている今日。
では世界レベルに達するには…
良いワインは、良い造り手から…
そして良い造り手とは、基本を重んじ、忠実に実行する人だと考えられます。
意見の違う方や知識のある方、そして多くの経験を積んだ先人達の考えを基に
自分自身が経験し、根拠を高めることで疑問は可能性を生み、追求することで独自性が生まれると考えています。
つまり、物事は全て根拠が裏付けとなっているのです。
積み上げた経験こそが、未来へのプロセスを安定させるのです。
そして、綿密で具体的な計画こそが未来への可能性を拓きます。
大和葡萄酒は、そのようにして形成していきたいと考えているのです。
「100年先200年先の産地を見据えて。」
理念
大和葡萄酒は、日本古来の葡萄品種を大切に考え、歴史や葡萄のルーツを真剣に理解し、日本の風土と環境に合うワインを醸すことを心がけています。
そして、日本独自の価値観を誇りに日本独自のワインづくりを目指すことが、大和葡萄酒の理念です。
日本独自のワイン造りとは…
世界品質のワインを醸造するためには…産地形成が重要だと考えているのです。
ワインとは個性。
世界で広く栽培されているメルロー。
メルローを醸造原料としてワインを造り続けたら、甲州が世界に認められるでしょうか?
甲州が認められることはありませんよね…
つまり、甲州の個性を持った日本独自の味を目指さなければ、甲州で醸造する意味がないのですよね…
甲州、そして大和葡萄酒
勝沼が日本における葡萄の発祥の地であることはよく知られていますよね。
その日本最古の品種とは甲州種ですよね。
そして、甲州の中でも日本最古の樹と言われているのが、大和葡萄酒が管理する指定文化財「甲龍」(樹齢約130年)なのです。
これは初めて聞きました…!!!
大和葡萄酒ではその「甲龍」と、同様の指定文化財の三森甲州(樹齢約100年)より枝分けした甲州の葡萄などを使用した日本独自のワインを醸造しているのです。その他、竜眼(樹齢90年)、甲州三尺、紫葡萄など、日本の古来品種の葡萄からも、ワインを醸造しているのです!
未来を見据えた活動
日本に古来からある葡萄の品種は「甲州」「竜眼」「甲州三尺」「紫葡萄」「水晶葡萄」「聚楽葡萄」の6種とされているのです…
甲州しか知らなかった…!!
そして、現存が確認されている「甲州」「竜眼」「甲州三尺」「紫葡萄」の4種類。
しかも、上記4種類はすでに大和葡萄酒で育種しているとのこと…
これは、日本古来の葡萄を日本全国から探し出し、ワイン用に適しているのかを検証していくことが、
今後の日本のワイン造りにとって非常に重要だと考えられているからなのです!!
現存が確認されていない2種「水晶葡萄」「聚楽葡萄」についても引き続き、日本中から情報を集めてるとのことです!!
情報あつまれ〜!!
方針
ワインの市場は世界市場…そして、産地の個性とはその国の食文化と共に繁栄…
しかしながら、国土の狭い日本のワインは栽培面積に限界があり、非常に困難な道ですよね…
ただ、環境が整っていないことを言い訳に世界の傾向を無視することはできないと考えている大和葡萄酒。
だからこそ、品質も価格も世界水準でのワイン造りを会社の、ワイナリーの方針としているのです。
そこで注力しているのが
『凝縮』『複雑』『エレガント』です。
旨みを凝縮させることで、最高のワイン原料となると考えられています。
しかし、甲州種を含め国産ワインの多くは、食用に作られた葡萄を醸造原料に流用しているのが現状です。
高品質のワインを造るためには、醸造用葡萄の栽培が必要不可欠だと考えています。
では、ワインに適している葡萄とは…!?
ワインに適している葡萄とは、皮が厚く凝縮感が高い、小さい粒で粗着性の葡萄です。
そのため、食用葡萄と醸造用葡萄をわけることが必要だと考えています。
醸造原料となる高品質の醸造用葡萄を生産し、甲州種ワインの品質を向上させることが、
世界の中での甲州ワインの評価を高めることになり産地確立に繋がると考えているのです。
だからこそ大和葡萄酒は、凝縮をテーマに世界のレべルに並ぶ葡萄を作り続けているのです。
そして、大和葡萄酒では「不可能」と130年間言われ続けた垣根栽培に成功したのです!!
そして、凝縮葡萄を栽培するために数多くの技術を投入しているのです。
現状と改良の効果を数値で確認するため、樹液流センサーを使用した葡萄栽培を行っているとのこと!
樹体の中を流れる樹液量の測定と保水量の計測を実施することで効果的な栽培が可能になったとのことです!!
葉の量が同じ場合、粒の収穫量が少ない方が葡萄一粒に行き渡る栄養が多くなり凝縮が高まるとのこと!
そのため、大和葡萄酒では密着系ではなく粗着系の「甲州種」を選択しているのです!
葡萄一粒一粒へ行き渡る栄養を凝縮するために「甲州種」の小粒化に取り組んでいたとのこと!
そして、試行錯誤の末、種なし葡萄という答えに辿り着いたとのこと…
※白ワインには種に含まれるタンニンが必要ありません。
粒の種をなくすことで一粒の直径が従来の半分の1cmになるのです。
そして、ワインの味を大きく左右するアミノ酸を凝縮した葡萄が完成したのです!!
もともと甲州では、収穫量が減ることからまったく普及していなかったらしいです…
そして、実際に県果樹試験場でも試験的に栽培を挑戦したのですが、粒がそろわないなどの難点が多く、実用化にはいたらなかったとのこと…
しかし、諦めずに挑戦を断行。
試験栽培では、種がある甲州葡萄を種なしにするための液剤を散布。
そして試行錯誤の末、種なし化を実現。
その結果、葡萄の粒を従来の直径2cmの半分となる1cmまで小粒化することに成功。
成分の分析を公的機関に依頼した結果…
アミノ酸数量が通常の甲州葡萄では一粒1200ppmなのに対し、試験栽培の種なし葡萄では2100ppmと大幅に上昇!!
この数量は欧州のボルドーワインとほぼ同量!!
そして、この種なし甲州葡萄でワインを醸造することにより、
酸味と糖度が凝縮された「濃厚で熟成された味わい」の世界基準に全く引けを取らない白ワインが完成。
「サッパリとしていて軽い味わい」といったこれまでの甲州ワインとは一線を画した成果ですね。
大和葡萄酒は、種なし甲州が新しい日本のワイン文化のあり方を提案するきっかけとなるものと確信しているのです!!
樹体の生育を抑制することで、生育に費やされる栄養が粒に活用され、良質な葡萄が栽培可能になるとのこと!
生育を抑制するために、染色体数を通常の4倍にした5BBグローアル台木を使用した栽培法に取り組んでいます!
春から秋に一定の水分を与えた樹体は、光合成が活性化しアミノ酸や糖などの栄養分を形成するとのこと!
保水率を計測し、収穫前に水分を抑制することで粒に養分を凝縮させることが可能になるのです!!
欧州のワインメーカーでは、醸造原料に適した粗着性のブドウは垣根での栽培が行われています。
生育抑制の効果を高めるためには、葉の面積把握と、葉からの成分数値データ採取が不可欠とのこと…
それは、従来の棚栽培では困難…
しかしながら、葉の面積計測や樹体データの採取が垣根栽培では容易におこなえるとのこと!
そして、垣根栽培は棚栽培と比べ粒の収穫量が少なくアミノ酸や糖などの栄養分が凝縮されるのです!!
土壌の改良や水分量の調整など、多岐にわたる研究で、最高のワインをつくることを目指しています!!
欧州では、葡萄畑の土壌が石灰質なのです。
そのため、ミネラル分を多く含む硬水を使用され、生産されるワインにもミネラル分が多く含まれます
(100g当りのミネラル分含有量は15~20mg)。
その結果、長期保存に適し、味にも複雑さが増しているのです。
それに対して日本の土壌にはミネラル分が少ないのです。
(100g当りのミネラル分含有量は4.4mg)。
約4〜5倍も違いますね………
そして、水も軟水のため、長期保存に向かず、味にも特徴がないと言われてきたらしい…
そこで、大和葡萄酒では土中のミネラル分をどのように補うか…
課題解決の手段として、ミネラルの主成分であるカルシウムを多く含んだ貝殻に着目したのです。
山梨県の煮貝は江戸時代から400年以上の歴史がある特産品。
その製造時に廃棄されるアワビの貝殻はこれまで産業廃棄物として廃棄されていたのです…
大和葡萄酒はこの貝殻を肥料として活用することに思い当ったのです!!
県内の煮貝メーカーや水産仲卸業者に協力を求め、2008年より実験が始まったのです。
回収した貝殻を細かく砕いたり、高温で焼成化したのち、粉砕したものを畑や葉に散布し、吸収を促進するための試行錯誤を続けた結果…
ついに、ミネラル豊富な葡萄を栽培する独自の技術を確立したのです!!
実験では様々な条件のもと、畑や葉に12tの貝殻を散布しました。
さらにその条件下において葡萄を栽培し、くり返し科学的検証をおこなったとのこと…
その結果、貝殻を散布した葡萄は通常の葡萄より、カルシウム含有率が高かったのです。
そして、100g当りのミネラル分含有量は無散布で4.4mg…
しかし、貝殻を散布したものでは9.6mgと2倍以上の数値を示したのです!!
また醸造したワインにもその結果がそのまま反映されていることも確認できたとのこと…
現在、ワイン中のミネラル含有量を956ppm(100g当りのミネラル分含有量が9.56mg)まで上昇させることに成功。
そして、5年計画として、ミネラル分を1500ppm(100g当りのミネラル分含有量を15mg)に向上させていくことを具体的な目標としているのです。
そして、大和葡萄酒が中心となって「ミネラル甲州プロジェクト」を進めています!
「軽い」「薄い」「特徴がない」と言われてきた日本のワイン。
山梨県勝沼の大和葡萄酒株式会社が中心となり、
土壌のミネラル分不足を、廃棄処分されてきた貝殻を肥料として使用することで補い、ミネラル成分が高い、世界品質のワインを生産するプロジェクトです。
ワインの醸造、原料である葡萄の生産、肥料となる貝殻の供給など…
山梨県内の企業や農業家が連携して行うプロジェクトであることから、経済産業省により農商工連携事業と認定され、支援を受けています。
全てに絶妙なバランスを保っているワインだと考えています!
試飲スタート!
さて、ご挨拶を終え、大和葡萄酒のことを学んだあとは…
4本のワインを試飲させていただきました!
- KAMOSHI 甲州
- 番イ(つがい) 2018
- 重畳(ちょうじょう)2018
- 十二原 2017
KAMOSHI 甲州
編集長コメント
オレンジワインですねー!?
最近個人的にはまっているワインのジャンルですね笑
果実感をより一層感じれていいですね!
そして、この渋さと酸味!絶妙のバランスがよいですね♪
ただ、全体的には渋さ・酸味に負けない果実感がいいですね!!
大和葡萄酒コメント!
白ワイン用の甲州種を除梗し、ステンレスタンク内で醸し発酵しました!
ステンレスタンク内の醸し日数を別々に設定し、それぞれ別々の日数で醸し発酵したワインを数種類ブレンドした結果…
豊かな果実味あふれるフルーティな白ワインに仕上がっているのです!
番イ(つがい) 2018
編集長コメント
酸味がまろやかですね!そして、果実味もしっかり感じられますね。
シュールリーがうまく効いている感じがしますね!
しっかり複雑さ、余韻、旨味がほどよく引き出されている感じがしますね!
大和葡萄酒コメント!
ミネラル分豊富な畑で収穫した原料で醸造したワインです♪
シュール・リー製法により、アミノ酸やペプチドがワインに溶け込み深みのある層の厚いワインに仕上がっていると思います!
『自然の恵み&人間の知恵』『葡萄農家&醸造家』『ミネラル&アミノ酸』といったつがいにより美味しいワインが醸されています♪
重畳(ちょうじょう)2018
編集長コメント
甲州の香りがしっかり感じますね!果実感を期待させてくれそうな香り!!
味わいはやはりドンピシャでしたね笑
口の中ですぐさま果実感が広がりますね!!
酸味はやや強い気はしますが、樽がカバーしてくれて美味しいですね!
樽好きには良いマッチングです♪
大和葡萄酒コメント!
重畳とは幾重にも重なることを意味し、これは大和葡萄酒の長い歴史と共に甲州種に着目し、長年研究を重ねてきた意味も込めて名付けているのです。
甲州葡萄を樽熟成し、ほのかなオークの香りとほどよい酸味のあるバランスの良いワインに仕上げています♪
先日の蔵出しワインバーで300杯以上売れた気が…しています笑
十二原 2017
編集長コメント
香りがよくでていますね!
ぼくがそこまで飲んだいないだけかもしれませんが、メルローがここまで良い香りを放つのは、
メルローらしくいない感じがしますね笑
いい意味で裏切ってくれています!
2017年とは思えない味わいです…!ものすごく重厚感を感じますね。
ラベルに2017年と記載なければ、もっと古いと思うくらい重いですね笑
フルボディが好きなので、好きですね〜!
大和葡萄酒コメント!
しっかりしたボディーの中にメルロー種の優しさが表現されたワインです♪
いつまでもブルーベリージャムの香りが残るような味わいです!
実は…十二原を買いにくるお客様が多いのです!!
そうだ、大和葡萄酒へ行こう!
ワインだけではなく、ビールも飲める「大和葡萄酒」。
しかし、編集部は浮気せずにワインだけしか飲みませんでした!!笑(えらい!)
大和葡萄酒を代表するHUGGY WINE。
外の風を浴びながらBARカウンターで飲めます!!太陽の光を浴びながら外でも飲めます!笑
欠かせないポイントは、ワインを注いでくれる女性が、美しく見惚れてしまうと言う点です。笑
ぜひ、休日は大和葡萄酒へ♪癒されます♪美しさに負けて飲みすぎないよう、注意です笑
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