旧世界、新世界のワインとは?《各国のワインの特徴とは!? -新世界編-》

師匠

さて、今回は前回の続きで新世界のワインの特徴を話すとするかのぅ。
MEMO
旧世界編の記事は、こちらから読むことができます♪
旧世界、新世界のワインとは?《各国のワインの特徴とは!? -旧世界編-》
はい!お願いします!

編集長

新世界のワインの特徴とは?

師匠

そういえば、そもそも旧世界と新世界の違いはわかっておるか?
もちろん!勉強済ですので!
葡萄が自生していた伝統国と、輸入などで葡萄がもたらされた新興国のことですよね!

編集長

アメリカの特徴

師匠

よろしい。
ではアメリカからじゃな。
アメリカでは西海岸のカリフォルニア州を中心にワインが造られていて、
その北のオレゴン州、アイダホ州、ワシントン州、北東部のニューヨーク州でも多彩なワインが生み出されておる。
フランスを代表とするヨーロッパでは、伝統的な醸造方法や土壌に即したワイン造りがされているが、アメリカはその逆なんじゃ。
逆ということは、アメリカでは先進的なワイン造りがされているということですかね?

編集長

師匠

その通り!
アメリカは研究で出した明確な数字を頼りにワイン造りをしているという一面があるんじゃ。
例えば、カリフォルニアのアメリン博士とウィンクラー博士が定義したワイン産地区分では、算出した積算温度を世界のワイン産地の気候に当てはめて、どの品種がその産地に適しているかを区分してまとめ、ワイン造りの発展に大きく貢献したんじゃ。
めっちゃロジカル!笑
アメリカってなんとなく大雑把なイメージがありましたが、たしかにアメリカの製品やNASAとかの最新技術を見ると、納得ですね!
アメリカと言えばアメリカンオーク樽ですよね。

編集長

師匠

そうじゃな!
アメリカでは生産の9割をカリフォルニア州が占めているが、
中でもサン・パブロ湾に近いナパ・カウンティやソノマ・カウンティでは高級な赤ワインや白ワインが造られているんじゃ。
味わいはアメリカンオーク樽の強いココナッツ香が特徴的じゃな。
ヨーロッパに倣い、上品なバニラ香のあるフレンチオーク樽を使用する生産者も多いが、
一度飲んだら絶対に忘れられないようなアメリカンオーク樽の華やかな香りは強烈で、癖になる人も少なくないようじゃな。
ですねー。
僕も樽好きを自負していましたが、MGVsワイナリーで初めてアメリカンオーク樽の山梨ワインを飲んだ時は衝撃的でしたね!まさにココナッツ香と言いますか、言い方悪いですが車の芳香剤なんじゃないかってくらい強烈だったのを覚えています笑

編集長

師匠

いくつか飲んでみたら、お主のような樽好きならハマるワインが見つかるはずじゃぞ笑
アメリカワインで外しちゃいけないのが、「カルトワイン」じゃな。

カルトワインとは?

「カルトワイン」?
悪い宗教が作った的なワインですかね。。。?

編集長

師匠

違うわい笑
カルトワインの定義は難しいんじゃが、
一般的には、「カリフォルニア、特にナパヴァレーを主体に生産されている高品質な高級ワイン」の総称とされておる。
世界一高いワインと言えばフランス・ブルゴーニュの「ロマネ・コンティ」じゃが、実はヴィンテージによってはアメリカのカルトワインのほうが高値であることもあるんじゃよ!
「ロマネ・コンティ」を超えることがあるんですか!?
恐るべきカルトワイン、、、勉強しておきます。

編集長

MEMO
ロマネ・コンティの記事は、こちらから読むことができます♪
家が買えるほど高価なワイン!?《最高級ワイン「ロマネ・コンティ」とは!?》

師匠

「パリスの審判」を覚えているかな?
カルトワインは評論家の高評価によってその高値が付いているんじゃ。
1976年。(昭和51年)
パリでワインショップとワインスクールを経営していたイギリス人がアメリカの独立200周年を祝うことに…
そこで、カリフォルニアワインとボルドー産ワイン、ブルゴーニュ産ワインを揃え比較審査することになりました。
ここで1つ衝撃が…審査員が全員フランス人のワイン鑑定家だったのです…
完全なデキレースですよね。勝負は決まっていました。
そう誰もが思っていたところ…世界を驚かせる結果が生まれたのです。
フランス人が、白ワイン・赤ワインそれぞれの審査において、カリフォルニアワインをフランスよりも高く評価したのです。
このテイスティングは、「パリスの審判」です。
そして、「優れたワインはヨーロッパでしか生まれない」という固定観念が終焉を迎えたのでした。

しかし、このパリスの審判がトロイア戦争の引き金になるのでした…

wikipedia(ウィキペディア)

イリオス(トロイア)王プリアモスの息子パリス(アレクサンドロス)が、神々の女王ヘーラー・知恵の女神アテーナー・愛と美の女神アプロディーテー(ローマ神話においては、ユーノー・ミネルウァ・ウェヌス)という天界での三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられた。
テティスとペーレウスの結婚を祝う宴席には全ての神が招かれたが、不和の女神エリスだけは招かれなかった。エリスは怒って宴席に乗り込み、「最も美しい女神にあたえる」として黄金の林檎を投げ入れた。この林檎をめぐってヘーラー・アテーナー・アプロディーテーが争った。ゼウスは仲裁するために「イリオス王プリアモスの息子で、現在はイデ山で羊飼いをしているパリス(アレクサンドロス)に判定させる」こととした(パリスの審判)。この時、女神たちは様々な賄賂による約束をしてパリスを買収しようとした。ヘーラーは「アシアの君主の座」、アテーナーは「戦いにおける勝利」を与えることを申し出た。しかし、結局「最も美しい女を与える」としたアプロディーテーが勝ちを得た。「最も美しい女」とはすでにスパルタ王メネラーオスの妻となっていたヘレネーのことで、これがイリオス攻め(トロイア戦争)の原因となった。トロイア戦争の間にパリスを憎むヘーラーとアテーナーとはギリシア側に肩入れした。
なお古い伝承ではパリスがアプロディーテーの加護の下に置かれ、ヘレネーが連れ去られたとするが、後にゼウスの娘であるヘレネーは半神とみなされ、不敬を避けるためパリスが略奪したのは、ヘレネーに似せて作られた雲で出来た像であったとする説ができた。
あの世界を震撼させた大試飲会のお話ですよね笑

編集長

師匠

あの時フランスワインに勝ったワインたちこそ、今「カルトワイン」と呼ばれているワインたちの代表格なんじゃよ!
「スタッグ・リーブス」、「マヤカマス」、「リッジ・ヴィンヤーズ」、「クロ・デュ・バル」、「ハイツ」など、
カルトワインの代表格として今も君臨し続けているところばかりじゃ。
パリスの審判は、1986年と2006年にリターンマッチが開催されているが、
全てナパワイン(カリフォルニア州のナパで造られたワイン)が優勝。
こういった事情も、ナパワインを高騰させている背景じゃな。
熱狂的なファンがいることから、投機目的に使用されるワインでもあるんじゃよ。
投機目的!?
カルトワイン、今のうちに手に入れておくべきか。。。

編集長

チリの特徴

師匠

ロマネ・コンティを飲んでから言え笑
では次にチリのワインの特徴じゃな。チリのワイン作りには実は長い歴史があり、
昔ヨーロッパでフィロキセラ(葡萄につく害虫)が流行ったときに緊急避難先の一つとして選ばれたのがチリだったんじゃ。
当初はなかなか上手く行かなかったものの、現地の努力により高品質なものができるようになり、現在も作り続けられているというわけじゃ。
意外って言ったら失礼ですが、そんな歴史があったとは驚きですね!
チリワインと言えばよくお店で見かけて安いイメージがありますが、歴史あるワインなのに何故でしょうか?

編集長

師匠

日本とチリの間でFTA(自由貿易協定)が結ばれているからであって、大量生産だからとか粗悪品だからというわけではないんじゃよ。
単純にアメリカワインと同様に関税が低いから、安いんじゃな!
またチリワインは日本が一番多く輸入しているワインでもあるからな。
店頭でよく見かけるのはそういうことじゃ。
そういうことだったのか!
チリワインと言えば赤ワイン特にカベルネ・ソーヴィニヨンですよね。

編集長

カベルネ・ソーヴィニヨンってどんな葡萄!?
小粒と分厚い皮と大きな種が特徴の葡萄です。
ワインにすると色が濃く、強い渋味を持ちます。そのため、骨格のある味わいに仕上がります。
世界中のどこで作っても品質の高いワインが生まれると言われています。
だから、世界で最も栽培されるワイン用葡萄として有名です。
カシスなどを思わせる果実味と、ミントのような清涼感のある香りがあります。
また、酸もタンニンも強めで、ガッチリとしたワインです。

師匠

そうじゃが…
え?

編集長

師匠

お主…もう忘れたのか…?
え?え?なにをですか…

編集長

師匠

言わんとわからんか…ワインブームじゃ!
あぁ!たしかに!!チリワインは、日本のワインブームにも大きく影響を及ぼしてくれましたね!!

編集長

MEMO
ワインブームの記事は、こちらから読むことができます♪
世間を賑わす定期的な流行《ワインブームとは!?》

オーストラリアの特徴

師匠

うむ。忘れちゃいかんぞ。知識は繰り返し!積み重ねじゃからな!
次はオーストラリアじゃな。オーストラリアで一番有名な品種と言えば???
シラーですかね!!!

編集長

シラーってどんな葡萄!?
小粒で濃厚な色合いを持つ、葡萄です。
タンニンは強すぎず弱すぎず…しかし、酸は強めです。そして、果実味を濃く感じれるのが特徴です。
個性を崩さない葡萄のため、世界中で栽培面積が増加しています。
よく渋そう、というイメージを聞きますが…実際は骨格がしっかりつつ、滑らかなタンニンを持つ葡萄なのです。

師匠

ほぅ。よく勉強しておるな!
赤ワイン品種のシラーは、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれており、一番多く栽培されているんじゃよ。
オーストラリアでは呼び方が変わるんですね!
知りませんでした笑

編集長

師匠

シャルドネなどを使った白ワインの生産も盛んで、テーブルワインから高級ワインまで多く造られておるんじゃ。
醸造技術の研究がめざましく、技術が年々向上され葡萄畑の管理方法でも発展を遂げているのがオーストラリアじゃ。
産地は主に南の沿岸部に多く集中しているが、中でも南オーストラリア州はフィロキセラ禍を免れて、
現在ではオーストラリア全産出量の半分を占めているな。
シャルドネってどんな葡萄!?
小さめの房と薄めの果皮の小粒の実が特徴です。世界各国で栽培されている葡萄品種の1つです。
元々葡萄品種としては個性が弱く、あまり特徴のないぶどうです。
そのため、栽培環境や醸造家の技術などがストレートに反映されやすいです。
スッキリとしたタイプのワインもあれば、コクのある飲みごたえ抜群のタイプまで、幅広く再現されています。
オリジナルな特徴は弱いですが、「果実感」「酸味」などの点では、非常に高いスペックを有しています。
赤ワインも白ワインも網羅していると。
抜け目ないですね!

編集長

日本の特徴

師匠

では最後に我らが山梨ワインの産地である日本じゃ!
よっ!待ってました!

編集長

師匠

まぁ今まで日本のワインに関しては散々説明しているが、あらためて。
日本は元々湿気が多く、葡萄にとってストレスの多い気候であるために、長年ワイン造りには向いていないと言われ続けてきたんじゃ。
しかし近年、葡萄管理技術や醸造技術が発展し、
ワイン法が制定されたことによって、世界にその努力が認められるようになりつつあるんじゃよ。
国税庁

地理的表示「山梨」生産基準
1 酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項
(1)酒類の特性について
イ 官能的要素
山梨ワインは、甲州やマスカット・ベーリーAなどの山梨で古くから栽培されているぶどうや、ヨーロッパを原産とするヴィニフェラ種など、様々なぶどう品種について、山梨の自然環境に根付くよう品種改良や栽培方法等の工夫を行ってきたことにより、ぶどう本来の香りや味わいといった品種特性がよく顕れた、総じてやや穏やかな酸味を有するバランスの良いワインである。
その中でも甲州を原料としたワインは、口中で穏やかな味わいを感じることができ、またドライなワインはフルーティーな柑橘系の酸味を有する。
また、マスカット・ベーリーAを原料としたワインは、鮮やかな赤色の色調を有し、甘さを連想させる香りとタンニンによる穏やかな渋みを有する。
さらに、ヴィニフェラ種を原料とした白ワインは、やや穏やかな酸味とよく熟したヴィニフェラ種特有の果実の香りを有し、口に含むとボリューム感に富んでいる。ヴィニフェラ種を原料とした赤ワインは、しっかりとした色調を有し、タンニンによる十分な渋みとふくよかさのバランスが良い。

ロ 化学的要素
山梨ワインは、アルコール分、総亜硫酸値、揮発酸値及び総酸値が次の要件を満たすものをいい、発泡性を有するものも含む。
(イ) アルコール分は8.5%以上20.0%未満。ただし、補糖したものは上限値を15.0%未満とし、甘口のもの(残糖分が45g/L以上のものをいう。以下同じ。)は下限値を4.5%以上とする。
(ロ) 総亜硫酸値は250mg/L未満(甘口のものを除く。)。
(ハ) 揮発酸値は赤ワインで1.2g/L以下。白ワイン及びロゼワインで1.08 g/L以下。
(ニ) 総酸値は3.5g/L以上。

(2)酒類の特性が酒類の産地に主として帰せられることについて
イ 自然的要因
山梨県は、西側の県境を走る赤石山脈系の高山群と、南側の県境から北東に伸びる富士火山系の高山群に囲まれた山間地である。海洋の影響が少ないため、梅雨や台風の影響を受けにくく、盆地特有の気候として、日中は気温が上昇するが、朝夕は大きく気温が低下するため、1日の気温差が大きい。
この自然環境により、ぶどうの成育期においては、梅雨による多湿の影響が少なく、成熟期においても台風等による風害や日照不足を原因とする病害が発生しにくいため、ぶどうの栽培に適しており、ぶどうの着色や糖度などの品質全体に良い影響を与えている。ぶどう栽培地は、主として富士川の支流流域に沿って広がっている。多くのぶどう栽培地は、花崗岩及び安山岩の崩壊土から成る、土層が深く肥沃で排水も良好な緩傾斜にある。このような好条件を有するため、ぶどうは健全でよく熟し品種特性が良く維持されたバランスの良いワインとなる。

ロ 人的要因
山梨ワインの生産は、1870年頃から始まったといわれている。当時は、栽培されたぶどうのほとんどが生食用として消費されており、その余剰によりワインの生産が行われていた。ぶどうの栽培量が増加しても、ワインに加工し販売することができたため、農家は過剰生産を恐れずにぶどう栽培に取り組むことができ、ぶどう栽培技術の創意や改善が重ねられていった。これにあわせて、ワインの製造量も増加し、醸造技術も蓄積されていくなどの好循環が生まれ、地域の経済発展を担ってきた。
このようなワイン産業に対しては、明治時代より、政府や山梨県庁、市町村が法的整備や資金支援、品種改良に関する研究開発など様々な支援を行ってきた。現在は、県の機関として山梨県工業技術センターの中にワインセンターが設置されており、ぶどう栽培やワイン醸造の研究開発のみならず、山梨のワイン製造者に対する技術指導・支援を行っており、高品質な山梨ワインを生産する技術的基盤になっている。また、山梨大学には1947年に発酵研究所(現ワイン科学研究センター)が設置されるなど、更なる研究開発や人材育成に注力している。
日本のぶどう産地はヨーロッパのぶどう産地に比べれば降雨量が多く、山梨県もぶどうの栽培期間中に雨の影響を受けるが、山梨県のワイン事業者は、垣根栽培のぶどうに傘をかけたり、雨の跳ね返りを防ぐため垣根の高い位置でぶどうを育てるなど、様々な工夫により、品質の高いぶどう栽培を根付かせてきた。
山梨ワインは、魚介類の食事とワインを合わせた際に生臭みの原因となる物質を発生させる鉄分の量が海外で生産されるワインと比べ総じて少ない。これは、山梨県は海洋に面していない地域でありながら、寿司屋が多いなど魚介類の消費を好む傾向があり、このような地域の人々の嗜好に合うようワインの製造工程で工夫が重ねられた結果であるといえる。山梨ワインは和食等の魚介類を材料に用いた食事と相性が良く、山梨県の人々にとってワインが身近な酒類として定着してきた一つの要因といえる。

2 酒類の原料及び製法に関する事項
地理的表示「山梨」を使用するためには、次の事項を満たしている必要がある。
(1)原料
イ 果実に山梨県で収穫されたぶどう(次に掲げる品種に限る。)のみを用いたものであること。
甲州、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ベーリー・アリカントA、デラウェア、交配品種(甲斐ノワール、甲斐ブラン、サンセミヨン、アルモノワール、ビジュノワール、モンドブリエ)、ヴィニフェラ種(シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルドー、シュナン・ブラン、ピノ・グリ、ヴィオニエ、シェンブルガー、リースリング、ゲベルツトラミナー、ミュスカデ、サンソー、テンプラニーリョ、マルベック、タナ、アルバリーニョ、サンジョベーゼ、ネッビオーロ、バルベーラ、ピノ・ムニエ、ジンファンデル、ツバイゲルトレーベ、グルナッシュ、カルメネール、プティ・マンサン)

ロ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の原料を用いたものであること。ただし、同法第3条第13号ニに規定する香味料(以下単に「香味料」という。)は、ぶどうの果汁又はぶどうの濃縮果汁(いずれも山梨県で収穫されたぶどうのみを原料としたものに限る。)に限り用いることができる。

ハ 果汁糖度が、甲州種は14.0%以上、ヴィニフェラ種は18.0%以上、その他の品種は16.0%以上であるぶどうを用いること。ただし、ぶどう栽培期間の天候が不順であった場合には、当該ぶどう栽培期間を含む暦年内に収穫されたぶどうに限り、それぞれの必要果汁糖度を1.0%下げることができる。
なお、酒税法3条第13号ハに掲げる製造方法により製造するもののうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いるぶどうについては、甲州種は11.0%以上、ヴィニフェラ種は15.0%以上、その他の品種は13.0%以上であるぶどうを用いることができる。

ニ 原料として水及びアルコールを使用していないこと。ブランデー及びスピリッツについては、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器で発酵させたものに、発酵後、当該容器にブランデー及びスピリッツを加える製法を行う場合に限り使用すること。

(2)製法
イ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の製造方法により、山梨県内において製造されたものであり、「果実酒等の製法品質表示基準(平成27年10月国税庁告示第18号)」第1項第3号に規定する「日本ワイン」であること。
ロ 酒税法第3条第13号ロ又はハに規定する製造方法により、糖類(酒税法3条第13号ハに掲げる糖類のうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いる糖類を除く。)を加える場合は、その加える糖類の重量が、果実に用いたぶどうの品種ごとに、それぞれ次の範囲内であること。
・ 甲州種 100ml当たり10g
・ ヴィニフェラ種85%以上 100ml当たり6g
・ その他の品種 100ml当たり8g
ハ ぶどうの収穫からワインの瓶詰を行うまでの補酸の総量が9g/L以下であること。
ニ 除酸剤については、総酸値を5g /L低減させるまで加えることができること。
ホ 製造工程上、貯蔵する場合は山梨県内で行うこと。
ヘ 山梨県内で、消費者に引き渡すことを予定した容器に詰めること。

3 酒類の特性を維持するための管理に関する事項
(1)地理的表示「山梨」を使用するためには、当該使用する酒類を酒類の製造場(酒税法(昭和28年法律第6号)第28条第6項又は第28条の3第4項の規定により酒類の製造免許を受けた製造場とみなされた場所を含む。)から移出(酒税法第28条第1項の規定の適用を受けるものを除く。)するまでに、当該使用する酒類が「酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項」及び「酒類の原料及び製法に関する事項」を満たしていることについて、次の団体(以下「管理機関」という。)により、当該管理機関が作成する業務実施要領に基づく確認を受ける必要がある。
管理機関の名称:地理的表示「山梨」管理委員会
住所:山梨県甲府市東光寺3-13-25地場産業センター2階
山梨県ワイン酒造組合内
電話番号:055-233-7306
ウェブサイトアドレス http://www.wine.or.jp
(2)管理機関は、業務実施要領に基づき、ぶどう栽培期間の天候が不順であったと認める場合には、直ちにその旨を公表する。

4 酒類の品目に関する事項
果実酒

別紙2 備考
酒類の地理的表示に関する表示基準(平成27年国税庁告示第19号)第10項第3号の規定により、第9項の規定を適用しないものとして公示する商標その他の表示については、以下の「商標その他の表示」のとおりです。
商標その他の表示
甲州市原産地呼称ワインの認証条例(平成20年甲州市条例第34号)の規定により行う認証の表示
(注)地理的表示「山梨」の指定をした日前から使用していた上記の「商標その他の表示」に限り、地理的表示「山梨」の指定後も、引き続き表示を認めるものです。

5 統一ロゴ
地理的表示「山梨」のラベル表記は、GI Yamanashi(GI=Geographical Indicationの略)を統一ロゴとする。
甲州葡萄の、味に特徴がないのが特徴として認められてきているというお話を聞いたことがありますね!

編集長

師匠

うむ。
日本のワインは、海外から濃縮果汁を輸入して国内で醸造した「国産ワイン」と、
日本で栽培された葡萄を使用して国内で醸造した「日本ワイン」に分かれるのは知っておるよな。
MEMO
「国産ワイン」と「日本ワイン」の記事は、こちらから読むことができます♪
明確な違いがある!《日本ワイン!?国産ワイン!?》
はい!
そこはもう熟知しております!

編集長

師匠

よろしい。
日本ワインの特徴は飲みやすく上品で、ワイン慣れしていない人にも親切な口当たりであることが多いようじゃ。
旧世界のワインに影響を受け香り高く濃厚なワインも造られるようになってきたが、
甲州マスカットベーリーAなどの軽くなめらかな味わいがある品種を使ったワインが、
世界的にも日本ワインの特徴として認知されつつあるな。
ワインはその土地の郷土料理に合うと言われているが、日本ワインは繊細な日本料理によく合う。
その理由は、日本ワインの香りが欧米のものに比べて穏やかで、品種の特徴が料理に適しているからだと言われているんじゃ。
味わいと香りのバランスがしっかりと取れているために、物足りなさを感じないのが日本ワインの特徴だと言えるな。
まさに日本らしい特徴が、葡萄にも表れているということじゃな。
まだまだ外国のワインを飲み慣れていないというのもありますが、僕はやはり山梨ワインが一番好きですね!
実家のような安心感と言いますか、飲んでいて落ち着きますね笑
これから各国のワインをさらに飲み進めていって、日本ワイン、山梨ワインの良さを再認識したいと思います!

編集長

師匠

そうじゃな。
各国のワインによって特徴があるから、飲んだ瞬間にどこ産か分かるレベルになったら面白いじゃろうな笑
それはまたハードルが高そうですが、、、頑張ります!笑

編集長

今日のまとめ

これだけは覚えて帰ってね♪

  • 新世界とは、ワイン生産の歴史が新しい生産国のことです。
  • 具体的には、アメリカチリオーストラリア、そして日本などが該当します。
  • カルトワインとは、「カリフォルニア、特にナパヴァレーを主体に生産されている高品質な高級ワイン」の総称です。

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