【必見】山梨ワイン完全ガイド!世界で認められている、山梨ワインとはどんなワイン!?これを読めば、山梨ワインがわかる。山梨ワインのことは、山梨ワインドットノムにお任せ!

山梨ワインドットノムがお届けする『山梨ワイン』の基本情報です。

葡萄の生産量日本一である山梨県。
標高日本一である富士山や桃の収穫量日本一でも知られる山梨県。
そして、最近世界から注目をされるようになった「山梨ワイン」。
今回は、山梨県産の葡萄のみで造られた「山梨ワイン」を徹底紹介していきます。
こんな人に最適な情報です♪

  • ワインってなに!?
  • ワインに挑戦したい!!
  • 山梨県で美味しいワインを知りたい!!

山梨ワインドットノム編集長が2019年、令和元年に飲んでおくべき山梨ワインを紹介します。
これを読めば、あなたも『山梨ワイン通!!』

ワインとは!?

「山梨ワイン」を知るには、『ワイン』と『歴史』を知る必要があります。
そして、なにより『ワイナリー』と『醸造家』のことを知る必要があります。

まずは、ワインに関して簡単に紹介します。

ワインの定義

もっとも難しいとされている定義ですが…

ワインの定義
ワインとは、葡萄果実を原料として醸造した酒類を意味します。

絶対に抑えていただきたいポイントは2つです。
1つめは、「葡萄が原料であること」
2つめは、「製造方法が醸造酒であること」

です。
つまり、葡萄がそのままお酒になったものが、『ワイン』と考えていただいて良いと思います。

ワインの種類

さて、そのワインにも4つの種類があります。
それは、

  • スティルワイン
  • スパークリングワイン
  • フォーティファイドワイン
  • フレーバードワイン
です。
それぞれのワインを簡単に説明します。

スティルワイン
スティルワインは白ワイン、赤ワイン、ロゼワインの総称になります。
そのため、白ワイン、赤ワイン、ロゼワインの正式名称はスティルワインなのです。
また、スティルワインは発泡性がなく、アルコール度数が9度〜15度程度のワインです。
スパークリングワイン
スパークリングワインは発泡性のワインのことです。つまり、炭酸ガスを含んだワインです。
しっかりと発泡をするヴァン・ムスーと微発泡のペティヤンが有名です。
最も有名なものは、「シャンパン」です。しかしながら、正式名称は「シャンパーニュ」になります。
フォーティファイドワイン
フォーティファイドワインは、
ワインもしくは葡萄果汁にブランデーなどの強いアルコールを持つお酒を加え、全体のアルコール度数を高めたワインです。
通常のワインより高めの15%~20%を超えるアルコール度数を持っています。
フレーバードワイン
フレーバードワインは、ワインに薬草や果実、甘味料などを加えたワインです。
最近人気のサングリアや名探偵コナンの黒の組織(お酒の名前で命名されてますね。)で有名なベルモットなどが有名です。
「サングリア」
赤ワインに果実やハチミツなどの甘味・風味付けのスパイスを浸けたワインです。

「ベルモット」
白ワインをベースとし、15~40種類程度の香草などを加え、スピリッツを配合したワインです。

つまり、スティルワインが基本のベースのワインといえます。
しかしながら、スティルワインとは基本言わず、白ワイン、赤ワイン、ロゼワインとよく耳にしますね。
ただ、山梨県のワイナリーの本音を言うと…
『甲州ワイン』『マスカットベーリーAワイン』と品種で言ってくれる方が嬉しい、と言われます。

ワインの作り方

一般的に有名な白ワインと赤ワインの作り方をご紹介します。

白ワイン

  1. まず、葡萄の収穫をします。
  2. 次に、圧搾をします。
  3. そして、発酵をします。
  4. 発酵後、熟成をします。
  5. 瓶詰め、瓶内熟成をします。

赤ワイン

  1. まず、葡萄の収穫をします。
  2. 次に、発酵をします。
  3. そして、圧搾をします。
  4. 圧搾後、熟成をします。
  5. 瓶詰め、瓶内熟成をします。

決定的な違いは、『圧搾』を先にするのか、『発酵』を先にするのか、です。
もちろん、各ワイナリーによって独自の手法や製造技術があります。
そのため、製造方法は一概にいうことは非常に難しいです。
しかしながら、原則として前述にまとめたステップを行なっています。

まとめ

ワインとは、葡萄がそのままお酒になったものです。「よいワインはよい葡萄から」と言われる理由はここにあります。
そのため、ワインの味わいの90%は葡萄の品質で決まる、と言われても過言ではありません。
実際に、葡萄は1年に1度。つまり、ワインは1年に1回しか仕込めません。
だからこそ、ワイナリーの人々、その契約農家の人々は、よい葡萄を作るために、春から秋はとても大切な期間なのです。
しかしながら、その熱き想いも葡萄には届かないこともあるのです。
同じワインでも毎年味が安定しないこと、同じ年の同じ品種でもワイナリーによって味が異なること…
それだけではありません。
甲州ワインを2019年6月初旬、6月中旬、下旬に飲んだとしましょう。
初旬、中旬、下旬で味や香りが変わることも多々あります。
おそらく、それは普通と思う人もいるでしょう。たしかに、食べ物でもそういうことはあります。
しかし、ワインは味が美味しくなったり、香りがより自分好みになることもあるのです。
つまり、時間が経てば必ず不味くなるわけでもなく、美味しくなることもあります。

それはなぜか…色々な説が考えられます。
例えば…『テロワール』
テロワールとは、葡萄環境の全て…と考えられています。
つまり、気候や土壌など葡萄が育つ上での環境全てのことをさします。
温度や土壌が全く一緒になることはほぼありえません。
そのため、葡萄に差が生じ、結果としてワインにも差が生まれたと考えられています。
また、他には『醸造法』が考えられます。
各ワイナリーによって、ワインの認識などは異なります。
そのため、ワインを世に出すまでの間に、どんな手法を使っているのか、この違いでもワインの違いは生まれます。

しかしながら、本質は『葡萄』です。
ワインを造るとき、葡萄になにかを足すことはありません。ワインは葡萄が姿を変えたものだからです。
そのため、ワインの違いは葡萄由来なのです。
たしかに、酵母や樽など、ワイナリーは醸造段階で自分色に染める手法を使います。
しかし、葡萄そのもののを変えることはできないのです。
つまり、『ワインとは、葡萄なり』なのです。
これはワインを理解するうえで、とてつもなく重要です。
そのため、ヴィンテージ違いで味が変わるのは、収穫された葡萄の品質が安定していないことが大きな理由なのです。
ワイナリーはこのことを重々承知です。(当たり前ですね。)
では、わざと安定させていないのか…
いいえ、違います。
葡萄の品質を安定させることができないのです。これは、技術的な問題ではありません。
『葡萄』が自然の賜物だからです。人的に全てを管理できるものではないからです。
しかし、ワイナリーも全てを運に任せているわけではありません。
品質のよい葡萄ができるように努力しています。
『葡萄栽培での気をつけるポイント』…
ワイナリーや農家は、このポイントを意識して日々畑と向き合っているのです。

  • 天候不順・気候環境
  • 収穫時の雨
  • 葡萄の病気
  • 害虫の発生
  • 葡萄の手入れ不足
  • 鳥による被害
  • 小動物による被害

葡萄の品質が落ちる最も大きな原因は、気候や天候であることは間違いありません。
この部分も前述のように、人間の手ではどうすることもできない部分です。
しかし、ワインの味が安定しないのは面白いことでもあります。
毎年若干の違った味を楽しむことができるわけですから。
あのときのワインはもしかしたら…二度と味わえない味かもしれません。
そのため、『ワインとは、出会いである。』とも考えられますね。

国産?日本?山梨?各ワイン違いは!?

さて、ここで疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
ワインと山梨ワインはなにが違うのか。
もう少し厳密に言うと、国産ワイン、日本ワイン、山梨ワインの違いはなに?と。
では、今から山梨ワインとは何を意味するのか、ご紹介していきます。


国産ワイン
海外から輸入した葡萄や濃縮果汁を使用して国内で製造されたワインのことを意味します。
日本ワイン
国産ブドウ100%を使用して国内製造されたワインのことを意味します。

ワインは、全て国産の葡萄を使用していると思っていた人もいるのではないでしょうか?
しかし、実際は違ったのです。
また、国産ワインと日本ワインの明確な分け方ができたのも最近です。
なぜなら、世界にはワインを明確に区別する『ワイン法』があるのですが、日本にはなかったからです。
しかし、消費者目線になったときにワインを判別しにくい、との理由で基準を設けることになったのです。
そして、国税庁がこの表示を策定したのが、2015年10月。完全施行は、2018年10月からでした。

編集長が別の記事でもまとめてくれています。
ぜひ、通勤中や寝る前に読んでみてください♪
明確な違いがある!《日本ワイン!?国産ワイン!?》


山梨ワインに迫る!!

山梨ワインとは、簡単にいえば…
『山梨県で栽培された葡萄を100%使用し、山梨県内で醸造・瓶詰めしたワイン』のことを意味します。
しかし、上記条件を満たしていればいいわけではありません。
山梨県内で製造されたとしても、葡萄品種(42種)や栽培地、アルコール度数などの国税庁が定める細かな条件を満たしていなければ、
「山梨ワイン」と謳えません。
そして、ラベル表記においては、山梨ワインではなく、『GI Yamanashi』を統一ロゴにするよう定められています。

国税庁

地理的表示「山梨」生産基準
1 酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項
(1)酒類の特性について
イ 官能的要素
山梨ワインは、甲州やマスカット・ベーリーAなどの山梨で古くから栽培されているぶどうや、ヨーロッパを原産とするヴィニフェラ種など、様々なぶどう品種について、山梨の自然環境に根付くよう品種改良や栽培方法等の工夫を行ってきたことにより、ぶどう本来の香りや味わいといった品種特性がよく顕れた、総じてやや穏やかな酸味を有するバランスの良いワインである。
その中でも甲州を原料としたワインは、口中で穏やかな味わいを感じることができ、またドライなワインはフルーティーな柑橘系の酸味を有する。
また、マスカット・ベーリーAを原料としたワインは、鮮やかな赤色の色調を有し、甘さを連想させる香りとタンニンによる穏やかな渋みを有する。
さらに、ヴィニフェラ種を原料とした白ワインは、やや穏やかな酸味とよく熟したヴィニフェラ種特有の果実の香りを有し、口に含むとボリューム感に富んでいる。ヴィニフェラ種を原料とした赤ワインは、しっかりとした色調を有し、タンニンによる十分な渋みとふくよかさのバランスが良い。

ロ 化学的要素
山梨ワインは、アルコール分、総亜硫酸値、揮発酸値及び総酸値が次の要件を満たすものをいい、発泡性を有するものも含む。
(イ) アルコール分は8.5%以上20.0%未満。ただし、補糖したものは上限値を15.0%未満とし、甘口のもの(残糖分が45g/L以上のものをいう。以下同じ。)は下限値を4.5%以上とする。
(ロ) 総亜硫酸値は250mg/L未満(甘口のものを除く。)。
(ハ) 揮発酸値は赤ワインで1.2g/L以下。白ワイン及びロゼワインで1.08 g/L以下。
(ニ) 総酸値は3.5g/L以上。

(2)酒類の特性が酒類の産地に主として帰せられることについて
イ 自然的要因
山梨県は、西側の県境を走る赤石山脈系の高山群と、南側の県境から北東に伸びる富士火山系の高山群に囲まれた山間地である。海洋の影響が少ないため、梅雨や台風の影響を受けにくく、盆地特有の気候として、日中は気温が上昇するが、朝夕は大きく気温が低下するため、1日の気温差が大きい。
この自然環境により、ぶどうの成育期においては、梅雨による多湿の影響が少なく、成熟期においても台風等による風害や日照不足を原因とする病害が発生しにくいため、ぶどうの栽培に適しており、ぶどうの着色や糖度などの品質全体に良い影響を与えている。ぶどう栽培地は、主として富士川の支流流域に沿って広がっている。多くのぶどう栽培地は、花崗岩及び安山岩の崩壊土から成る、土層が深く肥沃で排水も良好な緩傾斜にある。このような好条件を有するため、ぶどうは健全でよく熟し品種特性が良く維持されたバランスの良いワインとなる。

ロ 人的要因
山梨ワインの生産は、1870年頃から始まったといわれている。当時は、栽培されたぶどうのほとんどが生食用として消費されており、その余剰によりワインの生産が行われていた。ぶどうの栽培量が増加しても、ワインに加工し販売することができたため、農家は過剰生産を恐れずにぶどう栽培に取り組むことができ、ぶどう栽培技術の創意や改善が重ねられていった。これにあわせて、ワインの製造量も増加し、醸造技術も蓄積されていくなどの好循環が生まれ、地域の経済発展を担ってきた。
このようなワイン産業に対しては、明治時代より、政府や山梨県庁、市町村が法的整備や資金支援、品種改良に関する研究開発など様々な支援を行ってきた。現在は、県の機関として山梨県工業技術センターの中にワインセンターが設置されており、ぶどう栽培やワイン醸造の研究開発のみならず、山梨のワイン製造者に対する技術指導・支援を行っており、高品質な山梨ワインを生産する技術的基盤になっている。また、山梨大学には1947年に発酵研究所(現ワイン科学研究センター)が設置されるなど、更なる研究開発や人材育成に注力している。
日本のぶどう産地はヨーロッパのぶどう産地に比べれば降雨量が多く、山梨県もぶどうの栽培期間中に雨の影響を受けるが、山梨県のワイン事業者は、垣根栽培のぶどうに傘をかけたり、雨の跳ね返りを防ぐため垣根の高い位置でぶどうを育てるなど、様々な工夫により、品質の高いぶどう栽培を根付かせてきた。
山梨ワインは、魚介類の食事とワインを合わせた際に生臭みの原因となる物質を発生させる鉄分の量が海外で生産されるワインと比べ総じて少ない。これは、山梨県は海洋に面していない地域でありながら、寿司屋が多いなど魚介類の消費を好む傾向があり、このような地域の人々の嗜好に合うようワインの製造工程で工夫が重ねられた結果であるといえる。山梨ワインは和食等の魚介類を材料に用いた食事と相性が良く、山梨県の人々にとってワインが身近な酒類として定着してきた一つの要因といえる。

2 酒類の原料及び製法に関する事項
地理的表示「山梨」を使用するためには、次の事項を満たしている必要がある。
(1)原料
イ 果実に山梨県で収穫されたぶどう(次に掲げる品種に限る。)のみを用いたものであること。
甲州、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ベーリー・アリカントA、デラウェア、交配品種(甲斐ノワール、甲斐ブラン、サンセミヨン、アルモノワール、ビジュノワール、モンドブリエ)、ヴィニフェラ種(シャルドネ、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、プティ・ヴェルドー、シュナン・ブラン、ピノ・グリ、ヴィオニエ、シェンブルガー、リースリング、ゲベルツトラミナー、ミュスカデ、サンソー、テンプラニーリョ、マルベック、タナ、アルバリーニョ、サンジョベーゼ、ネッビオーロ、バルベーラ、ピノ・ムニエ、ジンファンデル、ツバイゲルトレーベ、グルナッシュ、カルメネール、プティ・マンサン)

ロ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の原料を用いたものであること。ただし、同法第3条第13号ニに規定する香味料(以下単に「香味料」という。)は、ぶどうの果汁又はぶどうの濃縮果汁(いずれも山梨県で収穫されたぶどうのみを原料としたものに限る。)に限り用いることができる。

ハ 果汁糖度が、甲州種は14.0%以上、ヴィニフェラ種は18.0%以上、その他の品種は16.0%以上であるぶどうを用いること。ただし、ぶどう栽培期間の天候が不順であった場合には、当該ぶどう栽培期間を含む暦年内に収穫されたぶどうに限り、それぞれの必要果汁糖度を1.0%下げることができる。
なお、酒税法3条第13号ハに掲げる製造方法により製造するもののうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いるぶどうについては、甲州種は11.0%以上、ヴィニフェラ種は15.0%以上、その他の品種は13.0%以上であるぶどうを用いることができる。

ニ 原料として水及びアルコールを使用していないこと。ブランデー及びスピリッツについては、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器で発酵させたものに、発酵後、当該容器にブランデー及びスピリッツを加える製法を行う場合に限り使用すること。

(2)製法
イ 酒税法第3条第13号に規定する「果実酒」の製造方法により、山梨県内において製造されたものであり、「果実酒等の製法品質表示基準(平成27年10月国税庁告示第18号)」第1項第3号に規定する「日本ワイン」であること。
ロ 酒税法第3条第13号ロ又はハに規定する製造方法により、糖類(酒税法3条第13号ハに掲げる糖類のうち、他の容器に移し替えることなく移出することを予定した容器及び密閉できる容器等で発酵させることにより発泡性を有することとするものに用いる糖類を除く。)を加える場合は、その加える糖類の重量が、果実に用いたぶどうの品種ごとに、それぞれ次の範囲内であること。
・ 甲州種 100ml当たり10g
・ ヴィニフェラ種85%以上 100ml当たり6g
・ その他の品種 100ml当たり8g
ハ ぶどうの収穫からワインの瓶詰を行うまでの補酸の総量が9g/L以下であること。
ニ 除酸剤については、総酸値を5g /L低減させるまで加えることができること。
ホ 製造工程上、貯蔵する場合は山梨県内で行うこと。
ヘ 山梨県内で、消費者に引き渡すことを予定した容器に詰めること。

3 酒類の特性を維持するための管理に関する事項
(1)地理的表示「山梨」を使用するためには、当該使用する酒類を酒類の製造場(酒税法(昭和28年法律第6号)第28条第6項又は第28条の3第4項の規定により酒類の製造免許を受けた製造場とみなされた場所を含む。)から移出(酒税法第28条第1項の規定の適用を受けるものを除く。)するまでに、当該使用する酒類が「酒類の産地に主として帰せられる酒類の特性に関する事項」及び「酒類の原料及び製法に関する事項」を満たしていることについて、次の団体(以下「管理機関」という。)により、当該管理機関が作成する業務実施要領に基づく確認を受ける必要がある。
管理機関の名称:地理的表示「山梨」管理委員会
住所:山梨県甲府市東光寺3-13-25地場産業センター2階
山梨県ワイン酒造組合内
電話番号:055-233-7306
ウェブサイトアドレス http://www.wine.or.jp
(2)管理機関は、業務実施要領に基づき、ぶどう栽培期間の天候が不順であったと認める場合には、直ちにその旨を公表する。

4 酒類の品目に関する事項
果実酒

別紙2 備考
酒類の地理的表示に関する表示基準(平成27年国税庁告示第19号)第10項第3号の規定により、第9項の規定を適用しないものとして公示する商標その他の表示については、以下の「商標その他の表示」のとおりです。
商標その他の表示
甲州市原産地呼称ワインの認証条例(平成20年甲州市条例第34号)の規定により行う認証の表示
(注)地理的表示「山梨」の指定をした日前から使用していた上記の「商標その他の表示」に限り、地理的表示「山梨」の指定後も、引き続き表示を認めるものです。

5 統一ロゴ
地理的表示「山梨」のラベル表記は、GI Yamanashi(GI=Geographical Indicationの略)を統一ロゴとする。

地理的表示の重要性

「地理的表示」とは、品質や評価が地理的原産地に由来する場合に、その原産地を特定する表示のことです。
世界では「ボルドー」「ブルゴーニュ」などが顕著な例です。
WTO(世界貿易機関)加盟国では、地理的表示を知的所有権と位置づけ、それぞれの国で法的措置または行政的措置を行うことが義務付けられています。
つまり、日本では国税庁が指定した地理的表示が、国際的に保護されることになります。
そのため、『山梨』は国際的に保護されるようになったと言えます。

ワインと山梨の関係

内陸気候の山梨県。しかし実際のところ、地域によって盆地気候や山岳気候などに分かれます。
日照時間が長く、そして雨が少ない地域が、葡萄栽培とワイン造りに適した土地に該当します。
そして、各地域の気候や土地を活かした葡萄栽培とワイン造りが行われています。
小さな家族経営ワイナリーから大規模ワイナリーまで、約80ワイナリーから90ワイナリーが存在する日本一のワイン産地なのです。

山梨ワイン(GI Yamanashi)が意味すること

平成25年7月16日。
葡萄酒(ワイン)における地理的表示「山梨」が国税庁告示により指定されました。
国が山梨県ワイン酒造組合の申請に対し、山梨県産のワインの品質や評価が『山梨県』という生産地に由来することを認めたことを意味します。
そして同時に、ワイン産地である山梨県を法律で保護することを決定したものになります。
葡萄酒(ワイン)としては「山梨」が初の指定となります。
そのため、「山梨」と表示されたワインは原産地とその品質が保証されることになりました。
海外においてもテーブルワインではなく、より価値の高い「地理的表示付きワイン」としての流通が可能になるなど、
国内外においてワイン産地山梨のブランド力がよりいっそう高まる結果に繋がっています。

実際に、山梨ワインが世界最大級のワインコンクールなどで金賞の受賞もしています。

  • IGPワインコンクール
  • 南フランスのニーム市で毎年開催されるIGP(地酒)ワインの公式コンクールです。
    生産者や醸造家、ソムリエ等が審査員となり700アイテム以上のワインを評価します。

  • インターナショナルワインチャレンジ
  • イギリスの首都ロンドンで毎年開催されるワインの国際コンクールです。
    プロのテイスター(マスターオブワインや優秀ソムリエ等)が審査を行い、1次~2次審査を経て金賞が与えられます。

  • ヴィナリスインターナショナル
  • 1994年より開催されている国際ワインコンクールです。3千種類ものアイテムが出品され、世界から募ったプロの醸造家が審査を行います
    より厳格な品質の鑑定が行われ、金賞を受賞するのは僅か2%以下です。

  • ヴィニタリー5ツ星ワイン
  • イタリアで毎年開催されるイタリアワインを主力とした最大の展示会です。
    展示会の開催前にプロのテイスターによる品評会が行われ、特に優秀なワインと評価されたものが、5ツ星のワインガイドに掲載されます。

  • ヴィニタリー国際ワインコンクール
  • イタリアで毎年開催される最大のワインの展示会です。開催前に醸造家やジャーナリスト等の専門家が世界のワインを審査、開催時に結果を発表します。
    3千以上の出品数で賞状の付与は僅か2%のみです。

  • ヴィニュロンアンデパンダンコンクール
  • フランス国内で自社畑でぶどうを栽培し収穫から醸造、ボトル詰めして出荷するまで全て自ら管理する生産者のワインを対象に行われるコンクールです。
    出品数は6千以上で2千人以上の専門家が審査します。金賞は10%以下です。

  • オランジュワインコンクール
  • 1952年に創設されたフランス、ローヌ地方のワインを対象としたコンクールです。
    毎年約3千アイテムの出品数で、ローヌワインの醸造家やソムリエ等のプロが審査を行います。
    出品数に対して金賞は10%以下です。

  • ガンベロ・ロッソオスカー賞
  • イタリアで最も権威あるガイド誌【ガンベロ・ロッソ】が発行するベーレベーネ・ロー・コストです。
    プロのテイスターが審査し、価格が13ユーロ以下のコストパフォーマンスに優れたワインにオスカー賞が与えられます。

  • コープワインコンクール
  • 南フランスのワイン生産者組合が開催している品評会です。
    30年以上の歴史を誇り、生産者、醸造家、ネゴシアンやジャーナリストを審査員に迎えブラインドにて評価を行います。
    500種類以上の出品で金賞は約16%ほどです。

  • 国際スパークリングワインコンクール
  • 2003年に開始された世界のスパークリングワインを対象とした品評会です。
    シャンパンを含む600アイテム以上の出品があり、世界各国からワインに精通したプロのテースターが審査を行います。
    金賞受賞比率は約5%です。

  • コルマールワインコンクール
  • フランス、アルザス地方のコルマール市で毎年開催されるアルザスワインを対象としたワインコンクールです。
    出品数は、約千アイテムでアルザスワインを専門とするプロの審査員が評価します。金賞は出品数の約18%です。

  • サクラワインアワード
  • 2014年から日本(東京)で開始されたプロの女性のみで審査をするワインコンクールです。
    世界各国から4千以上のアイテムが出品されソムリエやジャーナリスト等がブラインドにて点数評価を行います。金賞比率は約25%です。

  • サンフランシスコ国際ワインコンクール
  • 1980年より開始されたアメリカのサンフランシスコで毎年開催される国際ワインコンクールです。
    4千アイテム以上の出品ワインを専門家が審査を行います。カテゴリー毎のトップ評価も記載されます。金賞の比率は約15%です。

  • シャルドネ・デュ・モンド
  • 2003年より開催ているシャルドネ種のワインのみの品評会です。
    世界中から600以上のシャルドネ種のワインが出品されます。
    審査員はフランスのみならず世界各国からワインの専門家が参加します。金賞は僅か5%ほどです。

  • ジルベール&ガイヤール
  • 1989年にフランスのパリで創刊されたワイン専門のガイド誌です。
    毎年数回ソムリエを含むプロのテイスターが出品アイテムを試飲し採点を行います。評価点が80点以上を獲得したものに金賞が与えられます。

  • チャレンジインターナショナル・デュ・ヴァン
  • フランスで組織されたワインの研究機関である“インターナショナル ヴュー オブ ワイン”により毎年開催されるワイン品評会です。
    プロのテイスターによる品質を重視したもので、金賞は生産者の名誉といえます。

  • パリ農産物コンクール
  • フランスのパリで毎年開催される農産物を対象とした最大のコンクールです。
    カテゴリー毎にプロの審査員が配置され審査を行います。
    ワインの出品数は1万アイテム以上で、金賞が与えられるのは全体の8%のみです。

  • フェミナリーゼコンクール
  • フランスのパリで2007年から毎年開催されている女性審査員のみのワインの品評会です。
    ワインの業界から選ばれたプロの女性(ソムリエ、醸造家、業界関係者等)で4千種以上のワインを採点、金賞の付与は5%以下です。

  • ブリュッセル国際ワインコンクール
  • 1995年にベルギーの首都ブリュッセルで創設された国際ワインコンクールです。
    世界50カ国より9千アイテム以上が出品され醸造家やソムリエ、ジャーナリスト等で審査を行います。金賞は約5%、特別金賞は約1%です。

  • ブルゴンディアドールコンクール
  • 1996年からフランス政府とEUの審査機関から公認されたブルゴーニュのワインを対象としたコンクールです。
    審査員は、有名シェフやソムリエ、醸造家等で、出品数は800アイテム程です。金賞はその内15%ほどです。

  • ベルリンワイントロフィー
  • ドイツの首都ベルリンで毎年開催される国際ワイン品評会です。
    世界各国から3千アイテム以上のワインをソムリエやネゴシアン、ワイン醸造家等が採点し、その合計点でメダルが付与されます。

  • ポルトガルワイントロフィー
  • ポルトガルのポルトで2014年に開始された国内最大の国際ワインコンクールです。
    世界中からプロのテイスターが集まり1,800以上のアイテムを審査を行います。得点の高いものに金賞が与えられます。金賞比率は約10%です。

  • ボルドーコンクール
  • 1956年にボルドー地方の農業商工会議所が創設して始まったボルドーワイン専門の品評会です。
    審査員はボルドーワインの生産者、醸造家等の経験豊かなプロが行ないます。
    4千以上の出品数で金賞を獲得出来るのは約10%です。

  • マコンワインコンクール
  • フランスのブルゴーニュ地方、マコン地区で開催されるワインコンクールです。
    ギネスにも登録されている最大級のコンクールです。
    9千アイテム以上のフランスワインが出品されワイン専門家が審査します。
    金賞は僅か約8%です。

  • ムンドゥスヴィーニ
  • ドイツのノイシュタッドで開催される国際ワイン品評会です。40カ国以上の国から5千アイテム以上の出品されます。
    ソムリエ、コンサルタント、ジャーナリスト等が試飲し採点、90点以上のアイテムに金賞が与えられます。

  • ラングドックルーションワインコンクール
  • 1984年に南フランスのナルボンヌ市でワイン学者によって創設されたラングドック産のワインを対象としたコンクールです。
    千アイテム以上の出品アイテムをプロの審査員が評価し、金賞は出品数の約4%ほどです。

  • リヨン国際ワインコンクール
  • フランスの美食の都市、リヨン市で毎年開催されている国際ワインコンクールです。
    6千種類以上のワインが世界から出品されます。
    醸造家、ソムリエ、生産者等のプロが審査を行います。金賞は約13%です。

  • ワインスペクテイター
  • 世界で最も購読されている米国のワイン専門誌です。
    雑誌の企画で世界のワインをプロのテイスターによる評価を行っています。
    高評価のものに100点満点で点数を与え、トップ100やベストバリュー等で掲載される。

  • パーカーポイント
  • ワイン評論家 ロバート M. パーカー, Jr.氏が自ら創刊した「ワインアドヴォケイト」誌にて評価する、
    100点満点で表すワインの評価法です。

  • ワインエンスージアスト
  • アメリカのワイン雑誌「ワインエンスージアスト」による、100点満点で表すワインの評価法です。
    また、毎年その年のベストバイトップ100を発表します。

  • デキャンター・ワールドワイン・アワード
  • イギリスのワイン雑誌「デキャンター」による国際ワインコンクールです。
    金賞(ゴールド)・銀賞(シルバー)・銅賞(ブロンズ)を決定します。
    金賞の中から地域ごとのリージョナル・トロフィー、
    さらにその中でも優れたワインにはインターナショナル・トロフィーが授与されます。

  • 日本ワインコンクール(旧国産ワインコンクール)
  • 国産原料ぶどうを使用した日本ワインの品質と認知度の向上を図るとともに、各産地のイメージと日本ワインの個性や地位を高めるために開催されるコンクールです。金賞、銀賞、銅賞、奨励賞が授与されます。2015年4月に「日本ワインコンクール」に名称変更されました。

  • 日本で飲もう最高のワイン
  • 国産・輸入の区別なく、日本国内で飲めるワインの中から最も美味しいワインを 探すことを目的に、
    ワイン専門家だけでなく、一般ワイン愛好家も審査員に加えた、さまざまな視点が反映されるワイン品評会です。

世界での知名度が高くなっている「山梨ワイン」。
そして、現在山梨県は日本で唯一の『ワイン産業振興特区』に指定されています。
今日において、日本の顔といっても過言ではない「山梨ワイン」。
山梨ワインを学ぶこと…それは、日本のワインの歴史を学ぶことになります。
では、その歴史を遡りましょう。

山梨ワインは奈良時代由来…!?

山梨県では、縄文時代中期に使用されていたと思われる酒造具が発掘されています。
その道具を利用し、葡萄果汁を醗酵させて飲用していた形跡もありました。
時代は進み、奈良時代。有名な歴史書、「古事記」「日本書紀」には葡萄と理解できる記述があります。
ただし、専門家による見解が多様なため、100%正しいとは言えません。
しかしながら、奈良時代には葡萄をモチーフとした絵柄が数多くあるため、葡萄の認識はあったと考えられます。
とりわけ、山梨ワインの代表品種である「甲州」は、奈良時代から平安時代にかけて、シルクロードを通って、仏教と共に日本に伝わったと言われています。
そして、718年(養老2年)に修行僧の行基が、山梨県勝沼に大善寺を開山し、そこで栽培を始めたとされています。(最有力説です。)
しかしながら、室町時代頃まで、葡萄は基本的に生食でしか捉えていませんでした。
その理由は、日本は恵まれた環境だったからです。
昔の日本は、お酒はお米から造る習慣がありました。また、飲み水も豊かだったゆえ、葡萄から飲み物を作る必要がなかったのです。
そして、日本の文献上、初めてワインが登場したのが室町時代後期です。
公家日記「後法興院記」に、「珍蛇(チンタ)」を飲んだとの記載があります。
「珍蛇」とは、スペインやポルトガルから伝わった赤ワインと言われています。
また、この少し前の文献にも「南蛮酒」を飲んだ記録があります。
「南蛮酒」もワインと考えられています。
そして、キリスト教布教のために鹿児島を訪れた、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルは、大名にワインを献上したとされています。
このように、オランダやポルトガルとの交易が盛んになり、さらにワインが広まったと考えられているのです。
しかしながら、ワインは少しずつ広まったのですが、自国での生産にはなかなか至らなかったのです。

山梨ワインの大きな一歩

今日におけるワイナリー最大拠点地でもある山梨県の勝沼村(現:甲州市勝沼町)。
勝沼では、江戸時代後期から甲州葡萄の栽培が行われてた、と言われています。
そして時代は明治になり、開国の道を選んだ日本。
近代化を図りたい明治政府は、殖産興業の一環として、遂に、葡萄栽培・ワイン醸造を奨励します。
1870年(明治3年)、山田宥教(やまだ ひろのり)と詫間憲久(たくま のりひさ)が山梨県甲府市にワイン醸造所である「ぶどう酒共同醸造所」を設立します。これが日本の近代ワイン醸造の元祖と言われています。甲州種などを用いて、日本で産業として初めて、国産ワインが製造されたのです。
しかし、彼らが全身全霊でチャレンジしたワイン造りは、製造技術の低さ、防腐剤の不備などで経営難に追い込まれ、数年で終わりを迎えました。
その後も、たくさんの人々がワイン造りに挑みますが、ことごとく失敗に終わるのです。
そして1877年(明治10年)、ついに時代が動きます。大日本山梨葡萄酒会社が設立されたのです。
しかしながら、この会社でも設立当初は醸造技術が未熟で、納得のいくワインが造れず苦労していました。
そこで、政府は技術取得を目的として高野正誠(たかの まさなり)土屋竜憲(つちや りゅうけん)をフランスに派遣させたのです。高野と土屋は、本場のワイン醸造技術を2年間学びました。そして、帰国後に宮崎光太郎と共にワインの醸造を始めるのです。
醸造を高野と土屋が担当、そして宮崎が販売を担当し、最初は順調でした。実際に、150石(約27000リットル)のワインを造り、完売したとされる記録もあります。
しかし、実際のところは技術面が追い付いていないことや、日本人がワインにあまりにも馴染みがなかったことなどが原因で、
1886年(明治19年)に大日本山梨葡萄酒会社は解散してしまいます…
解散後、宮崎と土屋は、のちに「大黒天印甲斐葡萄酒」という本格ワインを世に送り出す、「甲斐産葡萄酒醸造所」を設立します。
そして、土屋は、1891年(明治24年)に山梨県にワイン醸造所「マルキ葡萄酒」を、宮崎は自宅にワインの醸造所を設立するのです。

戦争がワインを押し上げた!?

明治時代を境に、ワイン造りが活発となる日本。
しかし、日本のワイン造りを飛躍的に伸ばしたきっかけは他にもありました。
それは、『第二次世界大戦中』です。
信じがたいとは思いますが、事実なのです。
ただし、その当時のワインはお酒としての役割で求められたのではなかったのです。
戦時中であった当時、政府は『酒石酸』が欲しかったのです。
この「酒石酸」は、敵の潜水艦を探知するときに使う、レーダーの製造に利用されました。
そのため、戦時中、ワイン工場は軍事目的で大量のワインが製造していたのです。
そして、戦後を迎え1964年の東京オリンピック以降のこと。
ようやく、日本で本格的なワインの需要が高まります。
1964年の第1次ワインブームから現在の第7次ワインブーム。
約60年弱の間に、山梨ワインは国際的な評価も高くなり、欧州のワインと肩を並べるようなったのです。

ワインブーム到来!

前述にもあるよう、現在は第7次ワインブームとも言われています。
第1次ワインブームから第7次ワインブームまで一気にご紹介します。
その前に…ワインブームとは何か。簡単にご紹介します。

ワインブームとは!?
国内のワイン出荷量と消費量が飛躍的にあがって、盛り上がりを見せていることだよ!

1972年 第1次ワインブーム

1964年の東京オリンピックをきっかけに、都内でワインを楽しめる場所が増えました。
その6年後の1970年、大阪万博でヨーロッパの食文化が一般に広まり、洋風化(欧米化)が起こりました。
そして、外国産ワインの輸入が自由化されたことが、日本に初のワインブームをもたらした大きなポイントです。
さらに、サントリーの「金曜日はワインを買う日」や、マンズワインの「夫婦でワイン」のテレビCMが、ワイン普及の追い風にもなった、とも言われています。
翌年、1973年は「ワイン元年」とも呼ばれるようになりました。

MEMO
1972年の消費数量は約8900kLを記録。
1973年には1万4500kLを記録。

1978年 第2次ワインブーム

サントリーレゼルブに代表される1,000円ワインが売り出されたのがきっかけです。
その手軽さ故に、人気を得ました。
ちなみに、当時の1,000円ワインは現在でいう1,400円ほどの価値だったと考えられています。

MEMO
1978年の消費数量は約3万6600kLを記録。
1979年には約4万1700kLを記録。

1981年 第3次ワインブーム

地ワイン、そして低価格で大容量の一升瓶ワインがブームとなったのが、第3次ワインブームです。
この背景には、急激な円高のために輸入ワインの価格が下がったことが影響していると考えられています。

MEMO
1981年の消費数量は約5万1600kLを記録。
1982年には約5万9400kLを記録。

1987年〜1990年 第4次ワインブーム

第4次ワインブームは、バブル全盛期と言われている期間に起こりました。
11月の第3木曜日を解禁日としているボージョレ・ヌーボーが席巻し、外国産の高級ワインに人気が集まりました。
これは、1985年のプラザ合意によって円高が進み、輸入ワインの価格が下がったことも影響したと考えられています。

MEMO
1987年の消費数量は約8万440kLを記録。
1988年には約11万2700kLを記録。

ブームが過ぎ去った1991年以降は、3年連続で前年度よりも消費数量が下回る結果になりました。
しかし、消費数量が11万kLを下回ることはありませんでした。

1994年 第5次ワインブーム

バブル経済もが崩壊した後のことです。そのため、バブルと比較をすると高級ワインに手を出そうする人は減りました。
そんなとき、サントリーの「デリカ・メゾン」やシャトーメルシャンの「ボンマルシェ」がブームになりました。
なぜなら、ワンコインワインだったからです。
そして、1995年にはソムリエの田崎真也さんが、第8回世界最優秀ソムリエコンクールで優勝しました。
日本人初の快挙がワインブームの追い風となったと考えられています。

MEMO
1994年の消費数量は約12万2900kLを記録。
1995年には約14万4200kLを記録。

1997年~1998年 第6次ワインブーム

別名、健康ブームとも言われています。
赤ワインに含まれるポリフェノールが心臓疾患の予防になるという学説が広まったからです。
つまり、赤ワインがブームを起こしたのです。

MEMO
1997年の消費数量は約22万4700kLを記録。
1998年には約29万7800kLを記録。

2012年〜現在 第7次ワインブーム

今日も収束をしていないとされている、第7次ワインブーム
しかし、このブームの要因は非常に難しいです。
低価格輸入ワインブーム日本ワインブームといった勢いもありました。
つまり、ただ一つの巨大なブームがやってきたのでなく、今までの積み重ねが日常化した成果のではないか、とも考えられています。
他にも、スパークリングワインブームなども起こったとされているくらいです。

MEMO
2012年の消費数量は約32万780kLを記録。
1995年には約14万4200kLを記録。

第7次を迎えているワインブーム。
今回のブームをきっかけに山梨ワインが、どれほど世界に認知されるのか、非常に楽しみですね。
同時に、山梨県にあるワイナリーがしっかりと注目されて欲しいところですね。

さて、編集長おすすめ山梨ワインをご紹介する前に…山梨ワインの注目すべき「葡萄品種」をご紹介します。

山梨ワインと葡萄品種

ワインを選ぶ際の最大のポイントの1つである、『葡萄品種』
山梨県のワイナリーを訪問すると、どのワイナリーでも口を揃えておっしゃることが1つ。
それは、『ワインの質は、9割葡萄で決まる。』ということです。
葡萄を知らないと、『ワインを本当の意味で味わえない、楽しめない』とまで言われます。

今回は、山梨ワインとして認められている代表的な品種をご紹介します。

白ワイン葡萄品種

甲州

甲州は、白葡萄ですが、果皮はやや紫がかったピンク色をしています。
また、甲州は果皮は厚めで、樹勢が強く、病気に強いです。
日本の気候とは相性が良く、あまり病気にならずに甲州を育てることができます。
糖度は上がりにくく、穏やかな味わいのワインになります。
味わいは穏やかなものもあれば、軽やかでスッキリとした味わいであるワインも多いです。
そして、後味に少し苦味・渋味が残るのが甲州の特徴です。
最近では、「シュール・リー製法」の甲州ワインが人気です。スッキリした辛口の甲州ワインです。
他にも樽で熟成した厚みのあるタイプや、早く収穫することで柑橘系の香りが強いタイプ、果皮と一緒に仕込み複雑さをだしたグリタイプ、などがあります。

注意
甲州と樽は相性が良いとは言えません…長い間の樽熟成は、甲州の香りや味がほとんどなくなってしまいます。

シャルドネ

小さめの房と薄めの果皮の小粒の実が特徴です。世界各国で栽培されている葡萄品種の1つです。
元々葡萄品種としては個性が弱く、あまり特徴のないぶどうです。
そのため、栽培環境や醸造家の技術などがストレートに反映されやすいです。
スッキリとしたタイプのワインもあれば、コクのある飲みごたえ抜群のタイプまで、幅広く再現されています。
オリジナルな特徴は弱いですが、「果実感」「酸味」などの点では、非常に高いスペックを有しています。

赤ワイン葡萄品種

マスカットベーリーA

房と粒は大きく、皮は薄めの葡萄品種です。
ワインの色調は薄くなりがちです。しかし、しっかりと熟成をさせれば色はでます。
イチゴキャンディーのような甘い香りマスカットベーリーAの最大の特徴です。
新鮮な果実味と、鋭い酸味、軽いタンニンが特徴で、フルーティーなワインが造られます。

『日本のワインの父』と呼ばれる「川上善兵衛」
川上は、フランスから帰国した土屋竜憲に葡萄の栽培技術を学び、岩の原葡萄園を開設。
そこで、気候風土に適した葡萄を求め品種改良に挑みました。
約1万310回の品種交雑をおこなった結果、優良22品種を世に産みました。
その中で最も有名な品種が『マスカット・ベーリーA』です。
今日において、マスカットベーリーAは、甲州と並び、山梨ワインを象徴する葡萄品種の1つです。
2013年にはOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録されました。

カベルネ・ソーヴィニヨン

小粒と分厚い皮と大きな種が特徴の葡萄です。
ワインにすると色が濃く、強い渋味を持ちます。そのため、骨格のある味わいに仕上がります。
世界中のどこで作っても品質の高いワインが生まれると言われています。
だから、世界で最も栽培されるワイン用葡萄として有名です。
カシスなどを思わせる果実味と、ミントのような清涼感のある香りがあります。
また、酸もタンニンも強めで、ガッチリとしたワインです。

メルロー

ミディアムサイズの粒と比較的大きめの房が特徴です。
早熟で糖度が上がりやすいため、果実味を強く感じやすいです。樹勢が強く、病気にも強いです。
さらに、産地をあまり選ばないため、世界中で人気がある葡萄品種です。
プラムやブラックチェリーなどの果実香が特徴です。
酸度は比較的弱く、果実感は強い、そしてやわらかなタンニンなどが特徴の葡萄品種です。


ここからは、お待ちかね!
編集長のおすすめワインをご紹介します!

令和元年!2019年に飲むべき「山梨ワイン」

ワインを嗜むようになり、半年。
しかしながら、20ワイナリー前後を毎月訪問している編集長。
1日1本の山梨ワインは欠かせないほど、依存している編集長。

彼が令和元年である2019年のうちに(新酒が販売される前までに…)
飲んでおくべきワインを10本ご紹介します!

白ワイン編

ルミエールワイナリーの『光 甲州 2016』

商品情報
  • ワイナリー:ルミエールワイナリー
  • 品名:光 甲州
  • 品種:甲州
  • ヴィンテージ:2016
  • タイプ:辛口
  • 値段:税込3,240円
ワイナリーコメント
自社農園で栽培した甲州種を樽発酵した後、約20ヵ月の樽熟成によって仕上げました!!
凝縮感のある果実のアロマにバターやローストしたナッツのような力強い香り、程よい酸と旨味が溶け込んだ厚みのある味わいが特徴です!
ルミエールワイナリー 『光 甲州 2016』の評価
酸味
(3.5)
甘味
(2.0)
果実味
(5.0)
渋み
(3.5)
複雑さ
(4.0)
リセマラレベル
(5.0)
総合評価
(5.0)
編集長テイスティングコメント
香りは安心感の甲州葡萄♪
強すぎず、弱すぎず。鼻への攻撃もなくバランス抜群!
味わいも個人的には、めちゃめちゃ美味しいです。
僕が今まで飲んできた「白ワイン」の中でNo,1認定ですね!!
↑↑
香り、味わい、バランス、樽調整…
なにをとってもドンピシャ!!
一目惚れとはこういうことかと思いました!!(一目惚れしたことないですが…笑)

機山洋酒の『キザンセレクションシャルドネ』

商品情報
  • ワイナリー:機山洋酒
  • 品名:キザンセレクションシャルドネ
  • 品種:シャルドネ
  • ヴィンテージ:2017
  • タイプ:辛口
  • 値段:税込1,645円
ワイナリーコメント
パイナップルやかりんのようなアロマとバニラのフレーバーが特徴です!
爽やかな果実味が滑らかな口当たりが非常に心地よく仕上がっています!!
軽やかな渋みと酸味がバランスよく長い余韻が楽しめると思います!
機山洋酒 『キザンセレクションシャルドネ』の評価
酸味
(3.0)
甘味
(4.0)
果実味
(4.5)
渋み
(3.0)
複雑さ
(3.0)
リセマラレベル
(4.5)
総合評価
(4.5)
編集長テイスティングコメント
このシャルドネは美味しいですね!過去に飲んだシャルドネの中でもトップ5に入りますね!
まろやかな酸味が絶妙ですね!これはぜひ飲んで欲しい1本ですね!
購入即決定です!笑

アルプスワインの『プラチナコレクション マスカット・ベーリーA 2017』

商品情報
  • ワイナリー:アルプスワイン
  • 品名:プラチナコレクション マスカット・ベーリーA
  • 品種:マスカット・ベーリーA
  • ヴィンテージ:2017
  • タイプ:ミディアムボディ
  • 値段:税込2,484円
ワイナリーコメント
このマスカットベーリーA種の赤ワインは、国内最大級のワイン品評会である“国産ワインコンクール”において、
初出品以来連続入賞を果たしている評価の高い銘柄でもあり、アルプスワインの代名詞ともなっています!!
マスカットベーリーA種にカベルネ・ソーヴィニヨン種をブレンドしています!
そして約6ヶ月の樽熟成もしています。
柔らかなアタック、チェリーやドライトマト、ピンクペッパーのニュアンスがあります!
細やかな渋味と穏やかな酸、ゆっくりと旨味が広がっていきます。上品な余韻が心地よい赤ワインです!!
アルプスワイン 『プラチナコレクション マスカット・ベーリーA 2017』の評価
酸味
(3.5)
甘味
(3.5)
果実味
(4.5)
渋み
(4.5)
複雑さ
(4.5)
リセマラレベル
(5.0)
総合評価
(5.0)
編集長テイスティングコメント
これはど真ん中ですね!もう180kmストレートど真ん中、三球三振!!
完璧!!パーフェクトです。
おすすめワインNo,1が更新です!!
↑↑ここまで全くコメントになっていませんね笑笑
樽香とのバランスも非常によいです!
素材の味を殺さず、樽好きにも納得する樽の香りと味わい。
個人的には、最高の1本です。

サドヤワイナリーの『マスカット・ベーリーA 樽貯蔵 2017「紅」-Ruby–』

商品情報
  • ワイナリー:サドヤワイナリー
  • 品名:マスカット・ベーリーA 樽貯蔵 2017「紅」-Ruby–
  • 品種:マスカット・ベーリーA
  • ヴィンテージ:2017
  • タイプ:ライトボディ
  • 値段:税込2,160円
ワイナリーコメント
世界最大のワインコンクール『Decanter World Wine Awards 2016』にてマスカットベーリーAを使用したワインとして、
史上初めて銀賞を受賞した、2014「紅」-RUBY-の2シーズンぶりとなる新ヴィンテージです!
良質な醸造用ぶどうの収穫地として名高い、山梨県韮崎市穂坂地区産のマスカットベーリーAを使用しています。
愛らしく、チャーミングな印象のマスカットベーリーAが、約8ヶ月間のフレンチオークの木樽での熟成を経て、美しくたおやかな印象のワインへと成長を遂げました!
品種由来のラズベリー、フランボワーズなどのベリー系の果実の香りと、木樽での熟成に由来する、トースト香、ヴァニラ香が美しく調和しています!
心地の良い酸味とタンニン分がバランス良く、穏やかながらも芯のある味わい。雑味のない綺麗な余韻も印象的です!!
サドヤワイナリー 『マスカット・ベーリーA 樽貯蔵 2017「紅」-Ruby–』の評価
酸味
(3.5)
甘味
(3.0)
果実味
(4.5)
渋み
(3.5)
複雑さ
(3.5)
リセマラレベル
(5.0)
総合評価
(5.0)
編集長テイスティングコメント
マスカットベーリーAのキャンディーの香りは弱めですが、ほのかにバニラの香りは感じます。
一口飲むと…うまっ、と思わず言ってしまいました。笑
味はまろやかな感じからさっぱりした味わいへと変化を感じました。
タンニンも少し感じましたね。
樽は強く感じませんが、バランスが絶妙によくとても飲みやすく美味しいです!
樽が弱いのにここまで美味しいと思ったのは、初めてです…
美味しいベリーAを飲みたいならこれ!といった感じでしょうか!

東夢ワイナリーの『樽熟成 勝沼ビジュノワール(赤)』

商品情報
  • ワイナリー:東夢ワイナリー
  • 品名:樽熟成 勝沼ビジュノワール
  • 品種:ビジュノワール
  • ヴィンテージ:2016
  • タイプ:フルボディ
  • 値段:税込2,160円
ワイナリーコメント
勝沼町風間農園で栽培され、東夢ワイナリーで醸造した「黒い宝石」と呼ばれる新品種ビジュノワールを樽熟成させました!
ワインの特徴は「これぞ大人の味!!」
樽熟成された味わいは、ブルーベリーを思わせる香りに、酸が少なくまろやかな中に、しっかりとしたタンニンを感じてもらえます。
後味にビジュノワール特有の渋みが楽しめる、フルボディタイプです!ワイン通の大人のワインです!!
東夢ワイナリー 『樽熟成 勝沼ビジュノワール(赤)』の評価
酸味
(3.5)
甘味
(3.5)
果実味
(3.5)
渋み
(4.5)
複雑さ
(4.0)
リセマラレベル
(4.5)
総合評価
(4.5)
編集長テイスティングコメント
大人な妖艶な香りですね〜。なんかいやらしいような笑
非常に酒を飲む人が好みそうな香りですね!
言葉でうまく表すことのできない美味しさ、ですね。
マイルドな渋み?やわらかいけど、味の波がでかい?ピンポイントで、これだって表せない不思議な笑
これは絶品ですね。赤ワインフルボディ好きの人は飲んでいただきたいです!!

いかがでしたでしょうか!?
今回はワインの素人である編集長独断の評価になります。
とりわけ、編集長は飲みごたえを求める人です。
そのため、『ワイン素人』『ソシャゲ好き』『樽好き』『重め好き』『辛口好き』の人は特に必見です☆

MEMO
山梨ワインドットノムは、過去に山梨県にある三養醸造の醸造長やレコールデュヴァンの人気講師にご協力いただき、
山梨ワインのイベントを開催し、山梨ワインを徹底試飲・比較しました。
【徹底比較】素人が醸造長とソムリエと三養ワイン10本飲み比べ! #白ワイン編 【徹底比較】素人が醸造長とソムリエと三養ワイン10本飲み比べ!! #赤ワイン編 【徹底比較】素人がソムリエと恵比寿で買える山梨ワイン飲み比べ!!

また、素人だけを集め山梨ワインのイベントを開催し、
山梨ワインの徹底試飲もしました。
【徹底比較】ソーシャルゲーム廃課金者と山梨ワインを飲み比べ!! 【ワイン初心者による徹底検証】お寿司と【山梨ワイン】の相性は!?BARを開業したい人と本音で語り酒!!

今回は、『ワイン素人』『ソシャゲ好き』『樽好き』『重め好き』『辛口好き』な編集長独断の発表になりました。
しかしながら、ワインは人によって好みが大きく分かれます。
そのため、編集長の評価、コメントはあくまで一意見です。
ただ、ワインを飲み慣れていない人にとっては、参考になると思います。
ぜひ、自分好みの山梨ワインを見つけるきっかけにしてください。
もうすでに自分好みの山梨ワインがある人は、コメント欄で教えてください!!

PS…
山梨ワインを詳しく知る方法…
それは、『ワイナリー』へ行き、『醸造家』の話を聞くことです。
どのワイナリーも甲乙つけがたい素晴らしいワイナリーばかりです。
そのため、以下にワイナリーの情報をまとめてありますので、ぜひ足を運んでみてください。
『山梨ワインドットノム』を見たといえば…なにかがある…かも!?

山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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