【ワイン初心者による山梨醗酵工業訪問記】仲間と造るワイナリーに訪問!! 14年の熟成期間が奇跡のワインを産んだ!?

山梨醗酵工業へ

今回、山梨ワインドットノム編集部は【山梨醗酵工業】へ行きました!

いかがでしょうか?
この写真から伝わりますか?老舗感というか、伝統感のようなものが…!
特に2枚目の写真!!ワイン蔵という表現!
蔵と記載されていると、江戸時代の蔵屋敷まで自然と遡ってしまいませんか?笑
(もっと遡ってしまう人は日本史マニア??笑 編集部の知識不足が露呈??笑)

蔵屋敷とは、江戸時代に大名(藩)が年貢米や領内の特産物を販売するために設置した倉庫兼邸第のことだよ!!
一般的に大阪にあったものが有名だけど、江戸・敦賀・大津・堺・長崎など、交通の要所である商業都市に設置される場合もあるよ!また、大名のみならず有力な旗本・公家・寺社の中には自前の蔵屋敷を持つものもいたんだ!!
※高校入試の社会(歴史)では、頻出単元だよ!!

いざ、潜入取材!!

早速中に入ると、気さくなOさんが担当をしてくれました!

生い立ちトーク!!

まずは、営業形態を話してくれました!
繁忙期を除くと、1人で営業をしているとのこと…!
話を詳しく聞いてみると…
山梨醗酵工業は、昭和35年に地元の農協の組合さんが株主となり設立!
当初から、株主のためのワインを造ろう!
を目的に作られてきたらしいです!
ただ、詳細を語ってくれているOさんも、立ち上げ人ではなく途中から参画したため、聞いた話によるらしいです!
この形態での立ち上げは、大泉葡萄酒さんと似ていますね!!


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ただ、さすがに繁忙期でワインを1人でつくるのは…
無理だそうです笑
そりゃそうですよね!!
では、そんなときは…
近所の農家さんなどに声をかけるとのこと!毎年、5人ほどの人数で作業をするらしいです!
これも、地域ならではの羨望点ですよね!

稀有な名前が2つ??

続いて、社名やワインの名前に関して語ってくれました!!
まずは、会社名/ワイナリー名に記載されている
《醗酵》と《工業》。
“どちらも相当古いですよね
この漢字が入ってるワイナリーはもうないんじゃないのか?”
と笑いながら語ってくれました!笑

たしかに、工業って漢字が会社名に入っているとワイナリーってよりも、
鉄鋼業などのようなイメージが強いですよね…

そして、もう1つは…
《葡萄酒》という表現です。
今では、どこのワイナリーでも《ワイン》と表記/表現をしていますが、
山梨醗酵工業ではまだ残っているところも多いのですよね〜!
(もちろん、ラベルなどではワインと記載されているものも多いです!)
と、笑顔で紹介をしてくださりました!
みなさん、気づきました??
この点も似てませんか?大泉葡萄酒に!笑


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ぶどうは◯◯から???

大泉葡萄酒との意外な共通点を見つけた編集長が、
鋭い質問を…!
その質問は、ここから生まれました。


どうでしょう?
なにかみなさんも思いますか?

そうです。近くがJAに囲まれているんです!
編集長は、こう聞きました。
“原料となるぶどうは…どこから仕入れているんですか??”
と。
すると、
“うちは、近くの農協さんからぶどうを仕入れているんですよ。
会社も私だけだから、自社畑っていうのはないんですよね…”
と教えていただきました!!

一升瓶が売れる!??

そして、話はワインボトルのお話に…!
実は、山梨醗酵工業では珍しいことがあるんです!
それをお伝えする前に…
みなさんご存知ですか??ワインのボトルのこと。

種類

ワインボトルは、750mlが定番なんだ!
その中でも、いかり型/なで型タイプの2種類をよく見ると思うんだけど、
それぞれには名前があるんだ!

  • ボルドータイプ(いかり型)
  • ブルゴーニュタイプ(なで型)
これに加えて、一升瓶タイプのワインボトルも定番の1つですね!

もちろん、750mlのタイプも一升瓶のタイプも売っています。
しかし、より多く売れるのは、一升瓶タイプのワインなんです…!

それには、2つの理由があります!

  • 750mlと一升瓶での価格差が、ほぼないに等しいのです!
  • 元々が株主専用ワインのため、大きいサイズの方が好まれているのです!

なるほどってなりますよね!
ここまで、一升瓶メインでやっているワイナリーは、
山梨醗酵工業をのぞくと、八幡洋酒さんしかないらしいです…
我ら編集部は、まだ訪れていないので次回訪れたいと思います!

機械から感じる昔日な姿


いかがでしょうか??
この写真で写した機械が全てとのこと…!!
ここから、商業目的ではなく株主さん主体でワイン造りをしていたのだな、と想像できますよね!

試飲ワイン!

今回試飲させていただいたワインはこちら!
・甲州 辛口

・吟醸香 甲州

実は、山梨醗酵工業は基本新酒しか扱っていないのです…
そのため我らが訪問した3月にはほとんど売り切れていたので、
試飲は少ししかできませんでした…!

驚きませんか??この形状…!
今までのワイナリーでは、瓶から注いでいただいていましたが、
今回は写真の状態のものから注いでいただきました!
まるで、ウィダーインゼリー、宇宙食のような入れ物ですよね!
本当に驚きました!!

甲州 辛口

編集長コメント

これは、一升瓶では足りないんじゃないですか??笑
酸味が結構強いですが、晩酌用として飲めば1本いけちゃいそうですね!笑
次の日に仕事があるときは、何杯までって決めないと起きれないかも笑


山梨醗酵葡萄酒

いまおっしゃられたように、まさしく晩酌用ワインですね笑
和食に合うように、さわやかな酸味とさっぱりとした味わいに仕上げています!

吟醸香 甲州

編集長コメント

このワイン…
14年も熟成を??それなのに、値段も2,500円…すごい…!!
味も甘めで非常に飲みやすいですね!
アルコールが弱すぎない女性も、結構いけちゃいそうですね!


山梨醗酵葡萄酒

これはですね、すごいんですよ笑
奇跡のワインです笑
というのも、これ失敗作なんですよ…笑
最初作ったときは、日本酒の匂いが強くて味も不味くて…売り物予定が売り物にもならなかったんですよ。
だから、とりあえず放置をしていたんです…
ただ、工場自体が広くないので忘れていた頃に、捨てるかと思って飲んでみたら…
大変身!!!まさかまさかで今の味に変わっていたんですよ!!
そして、販売開始でしたね笑

この吟醸香の話。
本当にワインの不思議さを感じたエピソードですよね!!
最初に飲んだものが、時間が経つことで変化をする。
もちろん、時間が経つことで悪い方に変化するものもありますよね。
しかし、良い方に化けるものも少なくないんです。
ただ残念なのは、それがなぜ起こったのか、これは誰もわからないのです…
それは、毎年全く同じワインが作れない理由と同じです。
残念な反面、面白さでもあります!!

これからも、ワインの魅力をしっかり伝えていきたい!!!
と改めて思ったお話でした!

方言発見!


みなさん知っていましたか??甲州弁があることを…
私たちはこのポスターで、初めて知りました!
というのも、訪問するワイナリーで方言を感じたことがなかったので…

この機会に、ぜひ甲州弁を覚えてみてはいかがでしょうか?

  • かじる→掻く
  • からかう→試す
  • だっちもねぇこんいっちょし→しょうもないこと言うな
  • わにわにしちょし→ふざけないでよ
  • おちんぶりをかいちょ→すねないでよ
  • ほーけぇ→あー、そうかぁ
  • えらい→すごくorつらい・疲れた
  • かう→鍵などをかける
  • 持ちに行く→取りに行く
  • とんでけし→走っていく
  • いくじ?→何時ですか?
  • おまん→あなた
  • ぼこ→子供
  • つーこんずら→そういうことでしょ
  • ちゃくい→ずるい
  • しわい→ケチくさい、生意気だ
  • ほのいちらな おまんがでー好きずら→そのまんまのあなたが大好きです
  • いつも私の隣にいてくりょうし→いつも私の隣にいてください
  • おめっさら抱いてくりょうし→おもいっきり抱いてください
  • ちっとっつ→ちょっとずつ
  • やっこい→やわらかい
  • ささらほうさら→まったく意味がわからない

関連情報

山梨醗酵工業基本情報

“山梨醗酵工業
社 名: 山梨醗酵工業株式会社
所在地: 〒405-0032 山梨市正徳寺1220-1
電話番号: Tel:0553-23-2462
営業時間: 午前8:00~17:00
HP: 公式ホームページ

山梨醗酵工業近隣情報

山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。
素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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