【ワイン初心者によるくらむぼんワイン訪問記】宮澤賢治の作品が名前の由来となったワイナリーに訪問!!ワインの原料となる葡萄畑に【人生初】潜入!!

くらむぼんのぶどう畑

ぶどうの栽培方法

Kurambon

さて、こちらが弊社のぶどう畑になります。垣根作りで栽培してますね。道中、他のぶどう畑も見えたと思いますが、ぶどうが上にあがっていませんでしたか?
たしかに、ぶどうが上にあがってました。以前も山梨きたときに、不思議に思ってました。
なにか理由があるのですか?

編集長

Kurambon

日本は、雨が降って湿度が高いですよね。このように上にあげることによって、下が風通しが良くなります。そして、病気になりにくくなり、作業もしやすいのです。だから、ぶどうの高さは、働き手の身長に関係があるのです。
そういうことだったのですね。どれも同じ高さだと思ってました。帰り道、いろいろなぶどう畑の高さにチェックして見ますね。そうすると、中心的に働いている人の身長が予測できると!面白いですね!

編集長

Kurambon

そうですそうです。実際に、作業をしてみるとわかりますが、自分の身長に合っていないと腰にきてしまいます…笑
なるほど…わたしが身長に合っていないところで作業したらぎっくり腰になってしまいそうですね。笑

編集長

Kurambon

もうほとんどの農家が収穫を終えてしまっていますので、ぜひ来年、働きにきて実験して見てください。笑
それまでに、足腰鍛えておきます。笑

編集長

ぶどうの美味しさの秘密

Kurambon

期待して待ってますね。笑さて、次も少し面白い問題です。こちらの紫色をしているぶどうはおいしいんですよ。なにが美味しくしていると思いますか?
わかりました!無農薬ですね!?

編集長

Kurambon

すばらしい、それも正解です!。
それも、ということは他にも…?

編集長

Kurambon

はい、ストレスが程よく与えられているのです。
え…わたしなんてストレスのせいで太りましたし、禿げそうですよ笑

編集長

Kurambon

これもまた不思議なことですが、果物や野菜はストレスをかけるとおいしくなるのです。ヨーロッパは、土地がやせているので、地中8,9メートルまで深い根が生えないと養分を得られません。相当なストレスを感じているわけなのです。一方、日本は土地が肥えているので、30cmほどで養分を得ることができるわけなのです。
初めて知りました…多少なりとも義務教育のときに学んだり、勉強したりしてましたが、全然知らないことばかり・・・栽培は、奥が深くて面白いですね!そして、こういったことを知ってると知らないのとでは、また味が変わってきそうですね。

編集長

Kurambon

おっしゃるとおりです。自分でぶどうのことやワインのことを知ると、これから飲食がより楽しくなるはずです。そして、いい意味でも悪い意味でも、【こだわり】がでてきます。私たちは、素材作りから商品作りまで、こだわりを持っておこなっているのでそれが伝わると嬉しいです。
お任せください。それが今回の私たちの仕事ですから!!!

編集長

Kurambon

心強いですね。
さて、少し畑に入って見ましょうか。
お願いします!

編集長

Kurambon

収穫が済んでしまったので、簡単になってしまいますが、こちらは白ワインで有名な【シャルドネ】を作ってました。残念ながら、今年は8月末で収穫してしまいました。そして、奥の2/3は【カベルネ・ソーヴィニヨン】になります。こちらも残念ながら9月末で収穫してしまいました。
ベストタイミングを逃す、失態・・・・・

編集長

Kurambon

非常に残念ですが、今日これでうちのワイナリーの収穫時期を知れたので来年、お待ちしておりますね。笑
早速、スケジュールに記載しました。笑

編集長

Kurambon

楽しみにしてますね!
さて、あちらは【甲斐路】という品種になります。これは山梨県オリジナルのぶどうになります!マスカット系の香りがするんです。
甲斐路は、10割に5,6本です。また、甲州は、10割に20本前後です。そしてシャルドネは、10割に250本です。つまり、甲斐路は貴重なのです。
これを聞くと、ものすごく貴重性が高いですよね。

編集長

ぶどうのストレス

Kurambon

そうなのです。
さて、話を少し戻してさっきの復習です。笑 しっかり話を聞いてましたか確認です。笑 ストレスを感じると、ぶどうも美味しくなります。では、この畑でぶどうはどこをストレスに感じていると思いますか?
少し時間ください!考えます!
ストレス…日本は土地は肥えているからストレスにはならな
なんだろう…

編集長

Kurambon

ヒント出しましょうか?笑
情けないですが、1つだけヒントを・・・

編集長

Kurambon

直接的に答えは言ってませんが、先ほどぶどう畑のときに話したことです。えっと、ぶどうを上にあげているときに話をしましたね。私の記憶だと。笑
理由は、
作業のしやすさと風通しと教えていただきましたよね…
わかりました!答えは、【風の冷たさ】ではないですか?

編集長

Kurambon

おおお、正解です。賢いですね。よくわかりましたね。
あくまで推測だったのですが、
嫌がることがストレスの基本だと考えて…農家の方は、冷害で苦しめられることは学校で勉強したので、それかなと思いました!

編集長

Kurambon

すばらしい。昼の温度と夜の温度の差が激しければ激しいほど、ぶどう作りに適しているのです。
ものすごく納得してきました。
ぶどう作りには、【ストレス】と【気候風土】が大切な役割を担っているのですね。

編集長

ぶどう作りの悩み

Kurambon

ただ、近年ぶどう作りで困っています。なぜだと思いますか?
やはり後継ぎ問題とかでしょうか?

編集長

Kurambon

もちろん、そういうのもありますが、また別の問題です。それは、【地球温暖化】です。
近年少しずつ地球の平均気温が上昇していますよね。つまり、昼夜での温度差が縮まってきているのです。
ああ…なるほど。たしかに言われてみればそうですね。差がなくなってくると、ストレスを感じなくなってしまいますよね。

編集長

Kurambon

はい、その通りなのです。そうなると、黒系の着色が悪くなってくるのです。そして、段々と標高の高いところでないとぶどうが作れなくなってきてしまいます。
なるほど。地球温暖化の影響は、ぶどう作り・日本のワインにまで影響を及ぼしているのですね。なんとかしないとダメですね。

編集長

Kurambon

少しずつ、ジャパンワインが海外でも人気になっているのでね…
困りますね…

編集長

Kurambon

暗い話は、さておき、次はここに注目してください。地面に近ければ、近いほど糖分はあがります。ただ、日本は雨が多いですから雨が跳ね返って当たってしまうと病気になりやすくなってしまうので、これくらいの高さにしています。
なるほど。こういった細かいところまで理解をしていないとダメなわけですね。

編集長

Kurambon

その通りです。これも見てください。ぶどうは、必ず交互にできます。そして、根元にしかぶどうができません。しかし、枝はどんどん伸びていきます。それを放置すると、とんでもないことがおこります。それは、分があまりぶどうにいかなくなってしまうのです。だから、枝を3,4回切って調節をしているのです。そうすると、養分が房のほうにいくのです。
なるほど!

編集長

Kurambon

そして、シャルドネは粒が多いぶどうですので、割れてしまいます。だから、あらかじめ1/5くらいにしておくのです。その後、傘紙をかけるのです。もちろん、雨に濡れないように、そして、鳥につつかれないようにです。
たしかに、わたしも鳥だったらこんなんいおいしそうなぶどう食べたくなります。笑

編集長

Kurambon

基本的に、ぶどうは1芽に1房ならします。平均的に1房あたり200gのぶどうがとれます。例えば30房なると何キロのぶどうでしょうか?
えっと、200g×30房で6キログラムのぶどうです!!どや笑

編集長

Kurambon

おお、さすがです。笑
その通り!では、ワイン1本作るには、どれくらいのぶどうが必要だと思いますか?
1キロくらいですか…?

編集長

Kurambon

おお、すごい!知ってましたか?笑
いえ…男の勘です。。。笑

編集長

Kurambon

あまりここで運を使わないでくださいね。笑 さて、おっしゃるよう約1キロのぶどうで1本のワインが作れるので30房ですと約6本のワインができます。先ほど紹介した甲斐路は、1本の木で100キロほど収穫できるので約100本のワインを作ることができます。。
なるほど!結構、少ないですね。。。

編集長

Kurambon

おお、すごい!知ってましたか?笑
1キロくらいですか…?

編集長

Kurambon

1本の木からわずかしかとらないことで糖分があがるのです。よく、当たり出しのワインと耳にすることがあると思います。それは糖分の高いワインがとれたことを意味します。そして、その糖分の約半分がアルコールに変わります。だから、糖分が高いワインはアルコール度も高いのです。つまり、飲んでも濃いからおいしく、また貯蔵も長くできます。一方、糖分が低いワインはアルコール度数が低いため水っぽくおいしくありません。
なるほど、そういったところも創意工夫があるのですね。本当にすごいですね!

編集長

Kurambon

つまり、【いかにおいしいぶどうを作れるか】で、おいしいワインは決まります。だから、おいしいワインを作るためのぶどうへの工夫をどれだけ凝らしているのか、が各ワイナリーもっとも大切にしてますし、個性ともいえるのです。
まさに、【素材の味がワインの決め手】ということですね。

編集長

Kurambon

その通りです!
ワインを知るには、まずはぶどうから!素材の味を知ってこそ、本当のワインの味がわかるものです。ぜひとも、多くの人に【山梨のぶどう】のすごさを知ってほしいです。長々と話してすみませんでした。話をしている私も楽しかったです。また、きてください。
深い話を本当にありがとうございます。とても貴重なお話を聞けたと思ってます。また、ぜひとも聞かせてください!本日は、ありがとうございました。

編集長

用語チェック

垣根作り
ぶどう畑に立てた支柱に張ったワイヤーで垣根をつくり、それに沿ってブドウを植えて伸びた枝などをワイヤーに結びつけて延ばす仕立て方法です
シャルドネ
シャルドネは、果皮が緑色の白ワイン用ブドウ品種の代表格です。ぶどうそのものに突出した個性がないため、栽培される地域の気候や土壌や造り手の醸造方法がワインに与える影響が大きいです。
カベルネ・ソーヴィニヨン
赤ワインになるブドウの中でも、特に世界中で広く栽培されている品種のひとつです。小粒で皮が厚いため、ワインは凝縮した風味と、皮と種由来のしっかりとしたタンニンを備えています。
甲斐路
「赤いマスカット」という別名があります。華やかなマスカットの香りを持つぶどうで、糖度も非常に高いです。皮はむき難いですが、皮のところに旨みがあるので、一度口の中でかみ締めてから皮を出すのがおすすめです。
傘紙
雨粒に含まれるカビの胞子からぶどうを守るための道具です。

ワイナリー情報

くらむぼんワイン/くらむぼんワイン
社 名: 株式会社くらむぼんワイン

代 表: 野沢 たかひこ

設 立: 2014年1月6日(創業1913年)

従業員: 3名

所在地: 〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎835

電話番号: Tel:0553-44-0111

最後に

編集長一言
非常に有意義な時間でした。大正解だと確信しています。
ワイナリーに行ってみたい!と思っている方にはおすすめ!
丁寧な解説だけではなく、工場の内部までしっかりと見せてくれるので非常に勉強になります!ぜひ、来年私と一緒に行きませんか??

山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。
素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。
情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

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