【ワイン初心者によるくらむぼんワイン訪問記】宮澤賢治の作品が名前の由来となったワイナリーに訪問!!資料館で驚愕の事実を学ぶ!?

今回、我ら山梨ワインドットノムメンバーは【くらむぼんワイン】へ行ってきました!
初のワイナリー訪問が、くらむぼんワインでよかったと強く感じました…!!

資料館から学ぶ

こんにちは。本日は貴重なお時間ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

編集長

社名由来

Kurambon

こんにちは。こちらこそありがとうございます。よろしくお願いいたします。さて、まずは簡単に歴史を紹介させていただければと思います。その前に…弊社の名前の由来などご存知ですか?
社名の由来!?すみません…勉強不足で(/ _ ; )

編集長

Kurambon

いえいえ!『くらむぼん』という名前は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来してるんです。人間と自然の共存、科学の限界、他人への思いやりを童話で伝えた宮沢賢治に共感し、この社名が名づけられました。
初めて知りました..そして、少し鳥肌が…

編集長

Kurambon

“くらむぼんワイン”は、勝沼のブドウ畑と自然が両立しつつ、地域住民とワイナリーとの共存共栄。
その中で地域の特産である、甲州やマスカットベーリーAが日々の食卓に登るデイリーワインとして親しまれ、和食文化の一端を担っていくことが私たちの願いなんです。
なるほど…僕にできることがあればぜひとも協力をさせてください!

編集長

Kurambon

ありがとうございます。こころ強いです。
では、まず【資料館】へどうぞ。
はい!資料館は、初めてかも…ワクワク

編集長

ぶどうの運搬方法

Kurambon

早速ですが、こちらの籠は、ぶどうを搬入するときに使ったものですが、一体何キロぐらい運んだと思いますか?
30キロくらいですか?

編集長

Kurambon

それくらいだと思いますよね?その2倍の60キロです。
すごい・・・私の体重くらいです笑

編集長

Kurambon

え!?Σ(゚д゚lll)お兄さん120キロもあるんですか?
え…そんなには…どういうことですか?笑

編集長

Kurambon

片方の肩で60キロを持っていたので、男性は両方の肩で120キロのぶどうを担いでたんですよ。
すごい…そんなに持てない…

編集長

Kurambon

すごいですよね、女性でも60キロが平均で運んでました。当時は、運べないとお嫁に行けなかったくらいの時代なんです。
今の時代、そんな人めったにいないですよね。ぼくは、最近筋トレ始めたので、120キロ持てると思いますが…笑
120キロ持てる嫁って恐ろしいですね笑

編集長

Kurambon

当時でしたら、お兄さんモテましたね笑
さて、隣にある桶などは、実はワインの道具ではないのですが、なにを作るときに使っていた道具だと思いますか?
当時だったら…今は…(´・ω・`)
ちょっと想像ができないです。食べ物関係ですか?それとも、アルコール関係ですか?

編集長

Kurambon

アルコールです。お兄さん、お寿司好きですか?
一緒に飲むとおいしいですよね。
わかりました!【日本酒】ですね!!

編集長

Kurambon

さすがですね!さぞ東京ではおいしいものを食べてらっしゃるのですね。
バレました…?笑日本酒とワインは同じ道具で作るのですか?

編集長

Kurambon

当時は、フランスで勉強をしてきても道具がなかったんです。ただ、特殊な機械だけはフランスでスケッチをして作ったんです。
すごい…初めて知りました。昔の人の苦労があって今のワインがあるんですね。

編集長

ワインの作り方

Kurambon

そうなんですよね。ちなみに、この桶は私も3,4年使っていたんです。すごいのは、原理も今も同じなのです。簡単に流れを説明しますね。まず、桶に甲州ブドウをいれます。次に破砕します。実も果汁も潰れて下に落ちていきます。
下から果汁を抜きます。これが、フリーラン果汁です。反対に、プレス果汁というのもあります。それは、種とかも含まれた状態でプレスしたものです。実は種に渋みがあるので、おいしくないんですよ笑
だから、今ではこちらのフリーラン果汁でワインを作ってます。
全く知らなかったです…恥ずかしながら、フリーラン果汁って言葉、初めて聞きました。

編集長

Kurambon

あ、本当ですか?
甲州ブドウ・デラウェア・甲斐路など少しピンク色のブドウや緑色のぶどうを破砕すると、無色透明果汁がでてきます。これが、白ワインになります。
マスカットベリーAやピオーネなど黒いぶどうは、ピンクの果汁がでてきますので、ロゼワインになります。
赤ワインは、カベルネソーベニヨン・アジロンダック・マスカットベリーAなどが有名です。ただ、赤ワインの場合は皮も果汁も実も一緒に発酵をすることで、色味がついたり皮の渋みなどもでます。つまり、【ぶどうと仕込みの違い】がワインの色に大きな影響を与えているのです。
なるほど…まず、ぶどうによって作れるワインが絞られるのですね。そして、ぶどうからどんなワインを作りたいかを考えて仕込みの方法に工夫を凝らすと…奥が深いですね。

編集長

Kurambon

その通りです。だから、同じブドウでも仕込み方法を変えるだけで全く違うワインになるのです。また、年によってぶどうの味も変わります。だから、年によっては同じ銘柄でもやや甘いこともあれば、ややすっぱいことも苦いこともあります。それが、ワイン作りのおもしろいところでもありますし、ワインを嗜む人の毎年の楽しみなのだと私は思ってます。
私も最近、ワインを嗜むようになって痛感してます。なぜ、こんなすばらしいものに3年も気づけていなかったのかと。

編集長

Kurambon

まだまだワインのすごいところはたくさんありますよ。たくさん学んでいってください!
ありがとうございます!ちなみに、桶のそばにある、それはなんでしょうか…?さっきからすごい気になってまして・・・笑

編集長

ぶどうの木

Kurambon

これですね。なんだと思います?
ブドウの木ですか?

編集長

Kurambon

おお、正解です。フランスのブドウの木です。
本物ですか…?笑

編集長

Kurambon

もちろん、本物ですよ!笑
すごい!!初めてみました。ここが凹んでいるのはなぜですか?

編集長

Kurambon

いいところに目をつけていますね。接木ですね!ここから上が穂木・下が台木です。フランスは、石灰岩で石ころだらけでしたので、養分を確保するために地中8,9メートルに入らないといけなかったんです。
だから、養分がなかなか得られず太くなってないですよね。
たしかに・・・地中8,9メートルってすごいですね。想像ができないです。

編集長

コルクについて

Kurambon

わかります。ワイン作りっていうのは、ワインを作る前に栄養あるブドウをつくるところが先ですからね。今では家庭でも作れたりしますが、当時は環境も今と違うので大変でした。少しブドウからは外れてしまいますが、これはなんだかわかりますか?
んー…ちょっとわからないです。すみません。

編集長

Kurambon

これはですね、コルクですね。
言われてみれば、色も似てますね!

編集長

Kurambon

そうですそうです。これは、コルク樫という樫の木のものです。木の皮を切って、剥ぎ取ったものがこちらになります。
そして、剥ぎ取った後、このようにくり抜きます。
おお!もうコルクの形ですね!誰がみてもこれならコルクってわかります!

編集長

Kurambon

これが俗にいう、【ナチュラルコルク】ってやつです。ただし、これくらいの木だと太さが足りません。だから、ナチュラルコルクは大木でないと作れないのです。
なるほど。たしかに、太さがないとくりぬけないですね。

編集長

Kurambon

そうなんですよ。ちなみに、くりぬいた後の木はどうなると思いますか?
待ってください。考えます!
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
ごめんなさい、降参です。

編集長

Kurambon

答えは、くりぬいた後の木と、枝などを粉砕して圧縮してコルクにするのです。
つまり、大木から切り抜いたコルクと枝などまとめて圧縮した2つのコルクをポルトガルやスペインなどから輸入しているのです。
なるほど、すごい有効活用ですね。そして、日本はコルクを輸入しているのですか?

編集長

Kurambon

なぜだと思いますか?
難しい…値段が安いからですか…?

編集長

Kurambon

もっと根本的な話が根底にあります。それは、コルクの木が気候に合わないからです。つまり、コルクで使えるレベルまで育たないのです。
なるほど…ぶどうは日本で育てられるけどコルクは難しいと。知らなかった…

編集長

Kurambon

実は、コルクの木には驚くべきことがあるんです。それは、【再生力】なんです。普通、これだけ剥ぎ取ってしまうともうダメなのですが、3年くらいすると再生してくるそうなのです。繰り返し繰り返し100年〜200年くらい生産が可能らしいです。しかし、だんだんコルク林が減少してきてしまって、プラスチックやスクリューキャップが多くなってきてます。ただ、やっぱり長期熟成型はナチュラルコルクがベストです。
このお話を聞いてしまうと、ナチュラルコルクの貴重さを知ってしまいそれしか飲みたくなくなってきました。笑

編集長

Kurambon

ナチュラルコルク以外がダメってわけではありませんが、やはり歴史を感じたりするにはもっともですよね。
さて、次は【ぶどう畑】を紹介します。

関連情報

用語チェック

甲州ぶどう
甲州ブドウは、栽培の歴史を1000年近く持つと言われている日本の伝統品種の一つです。果皮は赤皮を帯びているが、白ワイン用の品種として使われます。
破砕
収穫したぶどうを軽くプレスして潰すことです。
フリーラン果汁
破砕後、プレスを行わずに自然に流出した果汁のことです。
プレス果汁
破砕後、プレスを行って流出した果汁のことです。
デラウェア
種なしブドウの定番として、親しまれているぶどうです。果粒は小粒ですが、強い甘さ、十分な酸味をもち、ほのかな芳香があります。
甲斐路
「赤いマスカット」という別名があります。華やかなマスカットの香りを持つぶどうで、糖度も非常に高いです。皮はむき難いですが、皮のところに旨みがあるので、一度口の中でかみ締めてから皮を出すのがおすすめです。
マスカットベーリーA
正式名称は、『マスカットベーリーA』です。「日本のワインの父」と謳われる、川上善兵衛氏によって、アメリカブドウのラブルスカ種「ベーリー」にヨーロッパブドウのヴィニフェラ種「マスカット・ハンブルグ」を交配し生まれた日本固有種です。マスカットベーリーAのワインは、とにかく渋味が少なく優しい赤ワインが多いです。酸味は控えめでフルーティーなため、ワインが飲み慣れていない方でも飲みやすい味わいなので、初心者にお薦めです。
ピオーネ
巨峰の血を受け継ぎ、色は濃い紫から紫黒色で、粒が非常に大きく食べ応えがあるぶどうです。果粒は巨峰よりやや大きく、爽快な香気があります。
カベルネ・ソーヴィニヨン
赤ワインになるブドウの中でも、特に世界中で広く栽培されている品種のひとつです。小粒で皮が厚いため、ワインは凝縮した風味と、皮と種由来のしっかりとしたタンニンを備えています。
アジロンダック
小粒でピンク色が特徴です。 熟成期に房からの実離れが起こりやすいため、現在栽培しているところは少数です。
接木
繁殖させたい植物の芽や枝を、他の植物に接合して、それぞれの良い性質を合わせた植物体をつくることです。
穂木
2つの植物体を接木でつなぐときに、上部に使う植物を穂木といいます。
台木
2つの植物体を接木でつなぐときに、下部に使う植物を穂木といいます。
ナチュラルコルク
コルク樫の木からとれる素材でできているコルクです。
山梨ワインドットノム編集部は、【自称山梨ワイナリー観光大使】を役職に【醸造家徹底応援!】を掲げ活動をしております。素人だからこそ感じる、ワインに対しての率直な感想を始め、ワインの基礎知識、山梨の美味しいお店などの情報を案内します。情報は、記事執筆時点のものとなります。詳しくは、各ワイナリーサイトの情報をご確認下さい。
各ワイナリーへのお問い合わせは、各ワイナリーサイト記載された方法でお問い合わせ願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です